大阪府出身。13歳〜23歳まで大手芸能事務所に所属し、俳優活動をしていた。国指定の難病療養のため、1年の留年を経て教育大学を卒業。卒業後は俳優を目指していた経験を元に「夢を追いかけていた人のセカンドキャリアを支えたい」と、人材派遣会社に1年勤務。その後、専門職の人材紹介会社に転職。尊敬していた上司・水主がUZUZに転職したことをきっかけに、UZUZへの入社を決意。現在はキャリアアドバイザーとして、短期離職や第二新卒経験者のキャリア支援に従事。同時に、夢を追いかけていた方々のセカンドキャリアの形成や、罹患経験を持つ方々に寄り添いながら、キャリアについてアドバイスできるアドバイザーを目指している。
いきなりですが、実は私は大学に5年通っていまして……。就職活動も2回経験しました。1回目の就職では、目立ちたがり屋な性格も相まって、就職するなら大手だ!と有名企業や商社などを優先的に受けました。
しかし、大学4年生の9月に“潰瘍性大腸炎”という国指定の難病に罹患してしまいまして。半年ほどの入院&療養を余儀なくされ、食事を取ることも飲み物を飲むことも出来ず、点滴を打ちながらただベッドに横になるしかありませんでした。
入院期間中は当然大学へも行けなかったので、必修単位を落としてしまい留年が決定。いくつか内定をいただいていた企業もあったのですが、泣く泣く辞退することになりました。
その後は徐々に体調が回復し、大学に復学。2度目の就職活動に挑みました。2回目の就活では、私は「自分の長所を伸ばせて、長く働くイメージが持てる企業に入ろう」と決めていたんです。
実は1回目の就活で、私は大手IT商社のインターンを経験していまして。飛び込み営業のインターンだったのですが、その研修が本当に自分に合わなかったんです。「体力的にも精神的にも、私はこの仕事を長くは続けられない」と悟りました。
そんなミスマッチな経験があったので、今度は同じ失敗をするまいと心に決めていたんです。
では、当時の私の長所とは何なのか。それは“人前でうまく話せること”です。
母の付き添いで行ったミュージカル鑑賞でスカウトされたことをきっかけに、私は中学生から芸能の仕事をしていました。芸能事務所に所属して、演技レッスンやオーディションを受けたり、学生時代は精力的に表に立つ仕事をしていたんです。
なので、人前で話すことやコミュニケーションには多少なりとも自信があって。今振り返ると、思い上がっていた部分もあったかなと思うのですが……(笑)。
自分の長所を活かし、人と対話しながら何かを見出していく職種に就きたいと“人材業界”を志すようになりました。
その後は、人材派遣とコンビニ運営を手掛ける会社に内定をもらい、入社。会社からは「人材紹介部門を立ち上げるから、創設メンバーとして運営に携わってほしい」と言われていたのですが、結局、1年半ほどでこの会社を退職することにしました。
理由は、人材紹介部門の立ち上げ話がなくなりコンビニ店長の打診があったことと、妻との結婚が決まったこと。会社に特別大きな不満はありませんでしたが、業務のギャップとライフステージの変化に伴い、思い切って地元の大阪に戻ることにしたんです。
2社目は、獣医師・動物看護士専門の人材紹介会社に転職しました。もともと母と父がペットブリーダーという家庭環境だったので、キャリアアドバイザーとして私も動物業界に何か貢献していきたいと思ったんです。
この人材会社で、今のUZUZの上司でもある水主とも出会いました。
人材紹介は初めての業務でしんどい思いもしたのですが、水主は厳しくも業界のいろはを教えてくれて、私にとってはまさに尊敬できる上司でした。営業マンとして、しっかり数字も出しながら丁寧なマネジメントをする姿は憧れでしたね。
水主に認めて貰えるよう、1日100件近くテレアポをしたり、動物業界について学んだり、自分にできることはとにかく何でもやりました。
努力の甲斐ありチームも徐々に結果を出せるようになり、私自身もやっとキャリアアドバイザーとして独り立ち出来たと思った矢先、突如ある事件が起きます。なんと、水主がUZUZに転職することになったんです。
私からすると正直まさかのタイミングでしたね(笑)。心の支えだった上司がいなくなったことで私自身のモチベーションが落ち、チームも段々と結果を出せなくなっていきました。
堪らず水主に相談をしたら「モチベーション低いまま働くのも辛いだろうから、UZUZを受けてみれば?」と誘ってくれて。「受けてみます!」と即答し、最終的に私もUZUZでキャリアアドバイザーとして働くことになりました。
私がUZUZに転職を決めたのは、もちろん水主の存在もありますが、水主の変化を感じたからなんです。
前職で見ていた水主は、あえて言葉を選ばずに言うと今よりもっと苛烈な厳しさがある上司でした。
でもUZUZに入ってからは角が取れて、すごく穏やかに働いているように見えたんです。その良い変化は、社内環境や周りの人柄の良さからもたらされるものだと、直感的に感じました。
水主の姿を目の当たりにして、私自身も「UZUZでなら良い刺激を受けながら自分のありたい姿で働ける」「今までの自分の経験を活かしながら、社会貢献できるキャリアアドバイザーになれる」と思い、入社を決めました。
「自分の色を出すこと」を大切にしています。
入社して改めて感じたことですが、UZUZには本当に色んな背景を持ったキャリアアドバイザーがいます。
私自身UZUZは3社目の人材会社になるのですが、やっぱり同じような経歴や価値観を持つ方が会社には集まりやすいと思うんです。同じ感性を持つからこそ、会社という1つの組織として活動していけるのだと思うのですが、UZUZは一味違うなと。
性格や経歴、はたまた今までの職歴など人生の歩み方が、皆それぞれ違っているんです。
私はキャリアアドバイザーの若林・渡辺と同期なのですが、若林はベンチャー企業から、渡辺は製薬メーカーからと全然違う業界から転職しています。自分と異なる経歴を持つ同僚と一緒に働けるのはすごく刺激的です。
それぞれ特徴があるUZUZで、私の特色はやはり「経験値」だと思います。
芸能活動という夢からのキャリアチェンジや、国指定の難病を罹患したこと。そのどれもが私にとって大切な経験です。その貴重な経験を活かして、例えば夢を追いかけていた方のセカンドキャリア形成や、病気を患った方の就職・転職サポートなど“私にしか出来ないこと”をしていきたいなと。
同じ経験をしてきた私だからこそ、寄り添える点や聞けるお話があると思います。なので、どんどん自分の色を出して皆さんに還元していきたいですね。
あと、小さな野望として、もっと大阪オフィスを大きくしていきたいとも思っています。東京本社に負けないよう、西からUZUZを盛り上げていきたいですね!
キャリアサポートにおいて私自身の「言葉の受け止め方」が変わったのが印象的です。
前職だと条件を基準にキャリアサポートをしていたんです。年収や家からの距離など求職者の方の希望に合った職種や会社を探し出し、紹介をして、面接に進んでもらう。それが基本的なサポートの流れでした。
でも、20代の若手に特化したUZUZでは、より深い部分のキャリア形成をサポートするようになりました。
将来のキャリアを一緒に考えたり、目標のためにはどんなキャリアを歩んでいくことが必要なのか洗い出したり、“今”だけではなく、“未来”を軸にお話をさせてもらうんです。密に面談をしたり、何度も面接対策をしたり、求職者の方と一緒に過ごす時間が格段に増えました。
そんな風に2人3脚でサポートをしていると、ありがたいことに求職者の方から「ありがとうございます」「阿久根さんが担当でよかったです」と言っていただけることがあります。
前職でも感謝の言葉をいただく機会はあったのですが、なんというか、UZUZに来てからは私自身の言葉の受け止め方が変わった気がするんです。条件に合った会社を見つけるだけでなく、本当に1から一緒にキャリアを考えるからこそ、求職者の方の言葉一つひとつが重くて、より染みてくるというか。
私自身もUZUZに来てから「全力でサポートできて良かった」と思うことが増えたので、とても嬉しい変化ですね。
まさに「自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる」というUZUZのミッションを体現できている瞬間だなと思います!
キャリアアドバイザーとして大事にしていること
当たり前かもしれませんが「それぞれの方に合わせたキャリア形成」を大事にしていきたいです。
先ほどもお話ししましたが、UZUZでは主に20代の若手の方の就職・転職サポートをしています。自分が何をしたいのか将来の方向性が分からない方や、今後の目標が明確になっている方など求職者の方の状況は様々です。
目標のない方には目標を設定するところから。目標が決まっている方には目標を達成するための道筋から。それぞれの方に適したスタート位置から目標(ゴール)までをサポートしたいと思っています。
求職者の方の目標からしっかりと逆算したサポートが出来れば、求職者の方はより良い理想の人生に近づけると思うんです。求職者の方の幸せのためにも、形の決まった一辺倒のサポートではなく、それぞれの方の状況や現在地、未来像に合わせた就職・転職サポートを心がけていきたいです。
私の強み
「自分の経験からの共感力」は私の強みだと思います。
異業種からのセカンドキャリア形成や、病気の罹患など人とは違う経験を持っている方は多くいらっしゃいます。でも、それらを実際に自分が経験していなかった場合、どうしても相手の気持ちや状況を想像するしかないと思うんです。
想像することはとても大切だと思うのですが、同じような経験がある私であれば、実体験から説得力を持った言葉でサポートさせていただくことができます。
私自身も10年を区切りに芸能活動からのキャリアチェンジを経験しましたが、今、当時をふり返ると正直「もうちょっと頑張れたのかもな」と思う瞬間もあるんです。妻に「昔の方がカッコよかった」と冗談めいて言われることもあります(笑)。
こんなリアルなもどかしさや切なさも経験しないと分からないことの1つだと思います。だからこそ私は自分の経験を活かしながら、求職者の方に向き合いたいんです。
同じ経験を持つ求職者の方に向き合う際は「寄り添う姿勢」を忘れずにいたいと思っています。ほろ苦い経験・辛い経験をされてきているからこそ、相手の方の立場になって考えることを大事にしたいなと。
また、「もう一度一緒に頑張ろう」という言葉も併せてお伝えしたいです。
人とは違う経験をして「もう自分はダメだ」と思ってしまう瞬間もあると思うんです。でも、道はいくらでもあります。働いている以上、苦しいことはありますが、私自身も今病気と上手く向き合いながら仕事を続けることが出来ています。
セカンドキャリアや病気と一言で言っても、それぞれ事情や状況は違うと思うので、無理に頑張ることを強要したくはありません。でも、ご本人が前向きになるために私に出来ることがあれば、全力で就職・転職のサポートさせていただきたいなと。
親身に寄り添うことと、前を向くためのエールを送ること。両極端なことかもしれませんが、キャリアアドバイザーとしてどちらも大事にしていきたいです。
面談に来てくださる方へのメッセージ
私自身、留年もしていますし、短期離職もしましたし、人より身体が弱い側面もあります。それでも、今楽しく働けています。
なので、自分に自信がない方も将来のキャリア形成を相談をしたい方も、どんな方でもぜひ頼っていただけたら嬉しいです。
「こいつ面白い人生を歩んできているから話しだけしてみよう」という形でも構いません(笑)。それぞれの求職者の方に合ったキャリアやチャレンジが必ずあると思うので、お話を通して、1歩踏み出せるサポートをさせていただきます!