千葉県出身。2歳~7歳まで香港で多様な文化に触れて育つ。大学では国際社会学を専攻し、在学中は台湾・カナダに留学。新卒で大手製造メーカーに入社後、人事と営業を経験。営業活動を通して「モノ」ありきの営業ではなく、人の人生と向き合うキャリアアドバイザーを志すように。教育事業を視野に入れ「人」に本気で関わるUZUZの理念に共感し、転職を決意。求職者の方の強みと未来像を繋げるキャリアサポートを日々心がけている。
大学では国際社会学を専攻していました。僕が“国際”という分野に興味を持ったルーツは、幼少期にまで遡ります。
実は、2歳から7歳まで香港に住んでいたんです。香港には自分の意見をはっきりと主張する文化があり、僕自身も思ったことを友人にストレートに話していました。
そのスタンスのまま日本に帰国したんですが、当時の僕は日本特有の「言いたいことを言わない文化」になかなか馴染めず……。次第に周りからも自分の振る舞いを指摘されるようになりました。
気の強い子どもだったので言い返してはいたのですが、今思えばいじめに近い状況になっていた気もします。周りに馴染めていないことで人の目を気にするようになり、僕は自分らしさを抑え込むようになりました。
「周囲に合わせる日本人らしさ」は身に着けられたものの、やっぱり僕の根底には居心地の悪さがあって。だからでしょうか。「大人になった今海外に行ったら自分はどう感じるのか確かめてみたい」とふと思ったんです。
僕の大学には交換留学制度があったので「行くなら今しかない!」と、その制度を利用し約1年間台湾で生活しました。
台湾での日々は、本当に刺激的で楽しくて!日本では「言っても平気かな……?」と躊躇ってしまうようなストレートな意見交換が台湾ではごく自然に行われていて、そのオープンなコミュニケーションがとても心地よかったんです。
率直に意見を交わせる文化のほうが自分には合っているのだと、台湾での生活を通じて実感することができました。
台湾から帰国した後は約4ヶ月のカナダ留学も経験し、僕は段々と「もっと多くの日本人が堂々と自分の意見を発言できる社会にしたい」と思うようになりました。
率直に意見を発信できるようになれば、日本で生きやすさを感じる人が増えるのではないかと思ったんです。
海外の持つ開放感を日本にも取り入れたいという思いから、外国の文化や生活にも興味が湧いたので、就活は「海外赴任があること」を軸に進めました。
また、両親から大手企業を強く勧められていたので「大手であること」も判断軸に。ただ、あまりにも「大手、大手」と言われていたので、最初は反発心からベンチャー企業ばかりを受けていたんです(笑)。
でも就職活動を続けるうちに、企業の安定性や海外赴任のチャンスなど大手ならではのメリットにも納得感を持てるようになり、最終的に大手企業への入社を決意しました。
新卒で飛び込んだのは、ポンプの作用を利用した部品製造を手掛ける会社。
入社して最初に配属されたのは“人事部”で、社員の海外出張の手配や、海外から来る技能実習生の採用などに2年ほど携わりました。
周囲からは「人事部は花形だから羨ましい」と言われることもあったのですが、実は僕は入社当初からずっと営業職を志望していまして……。
元々人とコミュニケーションを取ることが好きでしたし、お客様に直接モノを売る営業スキルを身につけられたら、自分のキャリアの幅も広げられると思っていたんです。
加えて、人事職として働き続けることに不安を感じたというのもあります。
当時の人事部には60代のベテラン社員の方が多くいて。同じ業務に長年取り組まれている姿を見るうちに「自分もこのままずっと変わらない仕事を続けるのだろうか」と、将来に対する漠然とした不安を感じるようになり、最終的には自ら手を挙げ営業部へ異動しました。
念願の営業部への挑戦は貴重な経験になりましたね。ずっとやってみたかった仕事だったのもあり、人事のお仕事よりも圧倒的に楽しんで働くことができました。
そして約2年間、営業業務をやりきったタイミングで考え始めたのが“転職”です。
自社製品に正直そこまで興味を持てなかったことも相まって、製品という「モノ」を介したコミュニケーションだけでは次第に物足りなさを感じるようになってしまって……。段々と「何だかイキイキと働けていないな……」ともどかしく思うことも増え、次のステップに進む決意をしました。
初めての転職で僕が志したのは“人材業界”です。
人材業界に興味を持ったのは、僕自身が人材紹介サービスを利用したことがきっかけです。実際に相談した際に、エージェント側が僕のキャリアではなく営業としての件数を優先していると感じた瞬間があって。
重要な選択の場である以上、ただ件数を追うのではなく「一人ひとりの人生に真摯に寄り添うサポート」が必要なのではないかと強く感じたんです。
人の人生と向き合うキャリアアドバイザーの仕事なら、言いたいことが言えなかった前職とは違い、自然と“本音ベース”のコミュニケーションが取れるかもしれないとも感じ、人材業界に絞って転職活動を進めました。
そしてUZUZ(ウズウズ)は、応募した人材紹介会社のうちの1社でした。
UZUZに心惹かれたのは「求職者の方に向き合う本気度」を感じたからです。転職サポートだけでなく、学校法人の運営も視野に入れていて「教育を通じて人と深く関わる熱意」を持っている会社なんだなと。
教育分野から本気で人に関わろうとしているUZUZなら、僕が目指している「一人ひとりに向き合うサポート」を体現できると思いました。
台湾で再確認した“自分らしさ”や、“日本人がもっと意見を言える社会に”という思い。そして「本音ベースのコミュニケーションで働きたい」という願いの全てが、UZUZが持つ価値観と重なり入社することにしました。
僕のUZUZでの役割は、キャリアアドバイザーとして、求職者の方のお話をじっくり聞くことです。
今どんなことに悩んでいて、何に不安を感じているのか。そしてこれからどうなっていきたいのかを丁寧に伺うようにしています。
伺ったお話から、求職者の方に合った次のステップを一緒に考えたり、新しい企業・求人をご提案したり。その方のご状況によっては、現職の続行をお勧めすることもあります。
僕自身も以前コーチングを受けた経験があるのですが、その時に「自分自身で本当にやりたいことを見つけ出し、人生設計をする大切さ」を教えてもらったんです。
なので「どんな仕事がしたいか」に留まらず「人生を通して本当にやりたいことは何か」といった、本質的な部分の掘り下げも行うことを意識しています。
また、就職・転職サポートの面談では、あえてキャリアとは関係なさそうな「今までで一番楽しかったこと」を聞かせていただくこともあります。
何気ないプライベートのお話の中に、ご本人がまだ認識していない“本当の強み”が見つかることもあるからです。自分の強みを活かせるほうが、無理なく楽しく仕事を続けられますよね。
だからこそ、こうなりたいという「将来への希望」と「強み」の2つをうまく繋げるサポートをキャリアアドバイザーとして心がけています。
UZUZは「とにかく多くの方とスピーディーに面談するサポート」は行いません。求職者様お一人おひとりとのコミュニケーションを本当に大事に考えています。
対話を大切にできる環境が整っているからこそ、僕が目指す「本音ベースで相手に寄り添うサポート」が日々実現できているのだと感じています。
新卒からずっと契約社員としてキャリアを積んでこられたAさんが「正社員で内定を獲得された瞬間」が記憶に残っています!
当初、Aさんは就職活動を続ける中で「本当にやりたいことが見つからない、自分に向いている職種がわからない」と深く悩んでいました。
そんなAさんのお話をじっくり伺う中で、Aさんがいくつもの資格を取得されていて、1つのことにコツコツと取り組むことが得意な方だと感じました。
そこで、僕はAさんの真面目さと努力家な気質を活かせる「エンジニアという新たな選択肢」を思い切って提案してみたんです。
エンジニアという道はAさんにとって全く未知の領域だったこともあり、最初は驚いていました。しかし、面談を進めていく中でご自身の新たな可能性に気づき、エンジニアへのチャレンジを前向きに捉えてくれるようになりました。
その後は努力が実を結び、Aさんは見事エンジニア職で内定を獲得。内定のご連絡をした際、Aさんからいただいた「齋藤さんのおかげでエンジニアという新たな道を切り拓くことができました!」という言葉は、僕にとって何よりの喜びでした。
求職者の方の隠れた強みを見つけ出し、ご本人がまだ気づいていない可能性を活かせるお仕事と出会っていただくこと。僕がキャリアアドバイザーとして大切にしているサポートの軸を、今後も持ち続けたいと思うきっかけになりました。
キャリアアドバイザーとして大事にしていること
僕が大事にしているのは「人生まるっと楽しく!」という考え方です。
プロのアドバイザーとしてキャリアだけに焦点を当てるのではなく、人生全体が豊かで楽しくなるお手伝いがしたいと思っています。そのため、求職者の方と向き合う際にはある2点を伺うことを意識しています。
1つ目は、先ほども少しお話ししましたが「人生で楽しかった瞬間は何か」という点です。
夢中になって取り組んだ出来事や、心から楽しいと思えた経験の中には、ご自身でも気づいていない能力や可能性が見つかることが少なくありません。なので、これまでの人生で、楽しいと感じた瞬間や得意だった分野を丁寧にお聞きしています。
2つ目は「未来の理想像」です。
キャリアだけに焦点を当て考えようとすると「特にやりたいことなんてないな……」と立ち止まってしまう方が多くいらっしゃると思います。
でも、プライベートも含めた人生そのものの理想像を描いてみると、キャリアは理想を実現させるための1つのステップとして、より前向きかつ具体的に考えられるようになるんです。
第三者に壁打ち相手になってもらい、対話を通じて頭の中が整理され、新たな気づきが生まれることもあります。
なので僕との面談も、対話を通して人生そのものが楽しくなる「選択肢を見つける場」にしていけたらと思っています。
私の強み
「求職者の方の希望を全て受け止めること」が僕の強みかなと思います。
だからこそ、面談の雰囲気作りには特に気を配っていますね。お一人おひとりの個性やお気持ちに合わせて、時にはフランクに、時には落ち着いたトーンで、その方に最適なコミュニケーションを常に意識するようにしています。
求職者の方の中には「自分の理想はあるけど、正直ちょっと高すぎるかもしれない」と躊躇してしまう方もいると思うんです。僕はそういった希望も、一切気にせず本音で話していただけたらとても嬉しいです。
どうすればその理想を実現できるか、仮に実現が難しい場合他にはどんな道があるのか。無理だと諦めるのではなく、新たな可能性を一緒に探していけたらと思っています。
僕ができることは、求職者の方が心から納得できる道を見つけ出すお手伝いです。なので、その方の希望に最も近い選択を導き出したいですし、ベストな選択ではないと感じたら無理にUZUZの求人を勧めることはしません。
妥協することなく、求職者の方が「これだ!」と思える選択を一緒に描き切る。それこそが僕の目指すキャリアサポートです。
面談に来てくださる方へのメッセージ
今すぐの転職を考えていなかったとしても、少しでも現職でモヤモヤすることがあれば、一人で抱え込まずぜひ相談に来てください!
転職を通して悩みを解決できそうなら新しい道を一緒に探していきましょう。でも、もし今の職場環境の中で改善できる余地があるのなら、現状を打破するためのヒントを見つけ出せればと思っています。そのためにも、ありのままの気持ちを飾らずに聞かせていただけたら嬉しいです。
皆さんにとっての“楽しい人生”を、一緒に考えていきましょう!