茨城県出身で両親の愛を受けすくすくと育つ。大学卒業後はベンチャー企業に就職し、約3年朝から晩まで飛び込み営業を続ける。その後、キャリアチェンジを図りエンジニアを目指すも、半年後に挫折。転職活動を経て、1社目の同期だった川原が働くUZUZに入社。営業やキャリアアドバイザーを経験したのち、現場でITを学ぶため外資系ITメーカーに出向。2年間パートナーセールスに従事する。現在は、IT業界で得た専門知識と営業経験を社内に還元しつつ、リクルーティングアドバイザーとして活躍している。
大学在学時から、消防士を目指して公務員試験の勉強に励んでいました。人を救う仕事に憧れを持っていたんです。公務員試験では筆記の後に面接があるので、練習のつもりで一般企業の選考を受けることにしました。ある企業の説明会に参加したとき、ベンチャー精神溢れる社長の熱弁に感銘を受けました。「社長のもとで働きたい!」と思い、選考に進むことに。内定ももらったので、消防士にはならずにその会社で働く道を歩むことにしました。
その企業では、インターネット回線を販売する営業をしました。営業スタイルは飛び込みだったのですが、私はもっと効率良く販売しようと、お客様が在宅している時間帯を見計らって訪問。その甲斐あって成績が上がり、勤務して一年半後、新しい支店の営業責任者に任命されました。飛び込みも続けながら、売上の目標管理や、本社と連携を取る役割を担いました。
しかし、働くうちに「この業界はそろそろ限界に来ているな」と感じ、仕事に将来性を見出せなくなりました。それに、「何か他のスキルを身につけたい」と思うようになったんです。
そこで退職し、「社会的ニーズの高いエンジニアになろう!」と決意しました。プログラミング言語の一つである「Java」を習うために学校にも通いました。しかし学べど学べど、何が分からないかが分からないほど内容が難しくて(笑)。「これは無理だ」と思って、潔くエンジニアの道を諦めました...。
実はこの頃、前職で同僚だった川原がUZUZで働いており、「うちで働かない?」と彼から誘われていたんです。しかし、当時はインターネット回線の自由化が始まっていたこともあり、地元の茨城県で個人事業主として仕事をしようと考えていました。業務委託というかたちで再びインターネット回線の営業を始めました。
業務委託で働いた数ヶ月後、自分の状況を変えたいと思い、2016年の4月にUZUZに入社しました。キャリアアドバイザーと法人営業を担当しましたが、特にキャリアアドバイザーという仕事は難しかったですね。前職の営業では、私のトークでお客様に1つの商材を購入してもらうだけだったので、ゴールも1つだけでした。しかし、カウンセリングでは求職者の方が主体となり、複数の選択肢から選考を受ける企業を決めてもらう必要があります。
しかし営業の頃のクセで、私が合っていると思う求人に寄せるようなトークをしてしまっていました。求職者の企業に対する志望動機を「内定を獲ってもらうための理由」に誘導しそうになることがありました。求職者の本音の気持ちを優先し、カウンセリングを進めていくよう努めるようになりました。
たくさんの求職者を担当させていただきましたが、なかでもMくんという男の子が特に印象に残っています。Mくんは遅刻が多く、選考に時間通りに行けないような人でした。加えて学歴が中卒だったので、なかなか書類が通らなかったんです。私は彼と何度も面談をして、社会人としての心得や電話応対の仕方も教えました。
苦労の甲斐あって、少しずつMくんに変化が見えはじめました。ある企業の選考に通過し、ついに最終選考に残りました。その最終試験の項目が、タイピングだったんです。少し不安だったのですが、なんとMくんはタイピングが非常に速かったんです!その企業は大卒の希望者も多かったため、周りからは「受かる確率はかなり低いんじゃないか?」と思われていました。
でも、Mくんは人当たりの良さはずば抜けている方でしたし、業務内容を覚えれば力を発揮してくれると思っていたので、「絶対に採用される!」と信じていました。不利な状況にめげず、最終面接を終えたMくんは後日、無事に内定を獲得しました!そのときは嬉しかったですね。Mくんのおかげで、「可能性が0でなければ、最後まで諦めずに進むべきなんだ」と学びました。
UZUZには、営業を志望する求職者が数多く登録します。しかし企業側は、営業未経験の人よりも営業経験者を優先して採用します。そこでUZUZに登録してくれた営業志望者が、就業前にUZUZからアウトソーシングという形で営業としての経験を積んでから就職できる就活サポート事業が発足しました。
私は事業部の開拓者として、サーバー関連機器メーカーに2017年の4月から出向しています。主な業務内容は、サーバーを販売しているパートナー企業への営業です。パートナー企業が他社製品よりも弊社製品を提案しやすいよう、定期的に製品の勉強会を開いたり、サーバーの構成や価格をパートナー企業と一緒に考え、提案を行っています。
営業は座学よりも、現場で経験を積むことが大事です。営業志望の方たちをUZUZの営業チームに組み込み、私とともに営業経験を積んでもらおうと思っています。始まったばかりのこの新規事業を大きくしていくのが、私の直近の目標です。しかし、私は「◯◯事業部長」といった肩書きをもらって、PCの前でカタカタやっていられるタイプではないので、これからも現場に出て働くプレイングマネージャーでいたいと思います。