もくじ
「ずっとフリーターのままでいるか、それとも正社員として就職するか?」
この二択は、20代のフリーターの人であれば一度は考えやすい悩みといえます。
これは男性だけでなく、女性にもいえること。
フリーター=好ましくない生き方、というわけでは決してありませんが、「フリーターのままでいいのかな?」とふと悩んだときは、目をそらさずにきちんと考えることをおすすめします。
今回は悩める女性フリーターの方に向けて、正社員になるメリットや、目指しやすい職種などについてご紹介しましょう。
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20代女性におけるフリーターの割合は?
フリーターの定義は、正社員として定職に就かずにアルバイトなどで生活する人です。
フリーターとして生きていくのか、それとも正社員として就職するのか悩んでいる20代の女性は珍しくありません。
まずは、20代女性におけるフリーターの割合を見ていきます。
厚生労働省が公表した「平成30年若年者雇用実態調査の概況」によると、20代女性全体におけるフリーターの割合は32.6%です。
20~24歳は29.4%、25~29歳は35.7%となっており、20代後半のほうがフリーターの割合が高いことが分かります。
これは、結婚や出産といったライフイベントの影響で正社員を辞める人が一定数存在するためと推定されます。
なお、男女合計のフリーターの割合は20代全体で27.4%となっていて、男性より女性のほうがフリーターの割合が高いです。
参考:厚生労働省「平成30年若年者雇用実態調査の概況」
【女性フリーターの就職活動Q&A1】そもそも正社員になるべき?
まずはじめに考えたいのが、こちら。
「女性フリーターは正社員になるべきかどうか?」です。
答えは、「将来の展望が特にないならイエス」。
「どうしても叶えたい夢がある」などの理由で一時的にフリーターの道を選んでいる人はこの限りではありません。
しかし、なんとなくフリーターを続けている人については、早めに正社員を目指して生活を安定させたほうが将来のためになります。
理由を以下にまとめました。
フリーターと正社員では待遇が異なるから!
フリーターと正社員では、年収や福利厚生といった待遇が大きく異なります。
例えば年収面は、フリーターは基本的に時給制であり、年齢によって昇給していく仕組みやボーナス、退職金などもありません。
福利厚生面では、フリーターは年金や保険は個人で加入しなければならない場合が多かったり、通勤や住宅・家族手当が手薄であるケースが多いため、生活が不安定になりがちです。
一方正社員は、勤務した年数や実績に応じて昇給・昇格が見込める他、給料数ヶ月分のボーナスも期待できます。
加えて各種福利厚生も充実しており、生活が安定しやすいのがメリットです。
フリーターと比べて仕事のキャリアを積みやすく、結婚・出産のために一時職場を離れたあとでも、比較的復職しやすい点も魅力といえます。
30代、40代以降の生活の安定も望むのであれば、フリーターより正社員の立場のほうが利点が多いといえるでしょう。
正社員は仕事を失うリスクがフリーターより少ない!
正社員は仕事を失っていきなり無収入になるといったリスクが、フリーターより圧倒的に少ないのは大きなメリットです。
例えば、企業の業績悪化を理由とした整理解雇が行われる場合、真っ先に解雇されるのは正社員ではなくアルバイトや契約社員といった非正規労働者といえます。
また、フリーターとして働く場合、契約期間に定めがあることが多く、来年も同じ職場で働き続けられるかは分かりません。
一方、正社員であればよっぽど勤務態度が悪かったり問題を起こしたりしない限り、定年退職するまで安定して働き続けられます。
特に、未婚の女性であれば突然仕事を失ってしまったときに配偶者を頼ることができず、収入が一切なくなってしまいます。
「いつ仕事を失うか分からない」という不安を抱える必要が少ないのが、正社員の魅力です。
正社員はフリーターより社会的信用度が高い!
正社員はフリーターよりも安定した雇用と収入があるため、社会的信用度が高いのがメリットといえます。
社会的信用度が高いと、カーローンやマイホーム購入に伴うローンの審査、クレジットカードへの入会審査といった場面で有利に手続きが進む可能性も高いです。
一方、フリーターの場合はこうした場面で審査に通らず、困ってしまうおそれも。
その他、正社員は結婚やお見合いといったプライベートのシーンでも、相手から信用を得やすいかもしれません。
このように、人生における重要なイベントや大きな買い物においても、正社員は有利になるのです。
【女性フリーターの就職活動Q&A2】おすすめの職種って?
では仮に正社員を目指すとして、どんな職種がいいのでしょうか?
正社員を目指す場合は、基本的に「自分が興味を持てる仕事を選ぶ」のが基本です。
しかし就職活動をできるだけ早めに終わらせたい場合は、未経験やフリーターという経歴でも採用されやすい職種を把握しておくこともポイントといえます。
女性が正社員採用されやすい職種としてあげられるのは、介護職や医療事務、営業職、ITエンジニア職などです。
中でも特にフリーターから就職しやすいとされている介護職とITエンジニア職、医療事務職と営業職の魅力をご紹介します。
介護職
介護職とは、要介護者が自分らしく暮らせるよう、日常生活のサポートを行う仕事です。
一口に介護職といっても、居宅サービスと施設サービスに分けられます。
居宅サービスは、訪問介護やデイサービス、グループホームの総称で、施設サービスは特別養護老人ホームや特別養護老人ホームを指します。
勤務先で具体的な業務内容は異なりますが、主に入浴や排せつ・移動をサポートしたり、要介護者の代わりに食事の準備や買い物などです。
例えば介護職は少子高齢化の世情から、求人数そのものが多いのが魅力です。
応募者にとっては、自分の希望条件に沿う勤務先が見つかりやすいのがメリットといえます。
さらに、未経験からでも比較的就職しやすいだけでなく、実務経験を積みながら国家資格の介護福祉士などを取得することで、定年まで安定した雇用も見込めるようになります。
ITエンジニア職
ITエンジニアとは、ITに関する専門的な技術や知識を駆使して、ITインフラやシステムを設計・構築・運用する仕事です。
ITエンジニアには、プログラマーやシステムエンジニア、インフラエンジニアやネットワークエンジニアなど様々な細かい職種があります。
いずれも仕事も、IT化が進む昨今において需要が急速に高まっています。
エンジニアというと「理系」「難しそう」というイメージをもたれがちですが、実は未経験者でも比較的参入しやすい職種です。
自分の設計した商品が世に出る喜びやチームで物作りをする楽しみもあるので、やりがいをもって仕事したい人にもおすすめの職種といえるでしょう。
医療事務職
医療事務は、クリニックや病院といった医療機関で事務仕事を中心に担当する仕事のことです。
例えば、受付で患者の対応を行う他、カルテの作成や医療費計算、レセプト業務など業務内容は多岐に渡ります。
レセプト業務とは、健康保険協会などの保険者に対して、患者負担分以外の医療費を請求する業務です。
この請求時に提出するのが、レセプトと呼ばれる診療報酬明細書です。
高齢化が進むにつれて今後も医療機関の需要は高まり、それに伴って医療事務のニーズも高くなると予想されます。
また、業務経験があれば他の医療機関への転職も行いやすく、ライフスタイルの変化に合わせやすいのも大きなメリット。
子育て中は正社員からアルバイトへキャリアチェンジするなど、柔軟な働き方ができるのも魅力の1つです。
営業職
営業職は、自社の製品やサービスを顧客や取引先へ提案し、導入・購入してもらう仕事です。
営業職では、最低限のコミュニケーション能力があれば未経験でも採用されることが多く、学歴不問としている求人も珍しくありません。
これは、入社後に自社商品に関する知識を身に付ければ、即戦力として育てやすいのが理由です。
営業職としてスキルを身に付ければ他の企業へ転職しやすく、結婚や出産で一度仕事を辞めても復帰しやすいといわれています。
また、営業職には契約件数や売上など業績に応じてインセンティブを支給する企業もあり、自分の頑張り次第で高収入を目指せるのも魅力的です。
【女性フリーターの就職活動Q&A3】結婚・出産したらどうなる?
フリーターと正社員の待遇の違いについては既に述べた通りですが、女性であればもうひとつ考えておきたいことがあります。
それは自分が結婚したり、新しい命を授かったりしたときのこと。
結婚、出産、育児という転機を迎えた際に、フリーターと正社員とでは対応のしやすさが大きく変わってきます。
フリーターのまま出産を迎えるとどうなる?
例えばフリーターのような非正規社員の状態で出産や育児を経験した場合、多くの人は「仕事を辞める」という形で子育てに専念しなければなりません。
中には非正規社員に対しても産前産後休業や育児休業といった休業制度を設けている企業もありますが、実際にお休みを取れるかどうかは状況次第。
仮に産休や育休が取れたとしても「もう代わりの人がいるので…」と職場から断られてしまう、いわゆる「育休切り」にあう可能性も……。
育児が終わったあとに社会に戻ろうと思っても、また一から職場を探さなければならないリスクがあるというわけです。
正社員の場合は?
正社員として産休・育休を取ることができれば、最長2年まで育児に専念できる他、育児休業給付金などの手当をもらうこともできます。
産休・育休が終わったら同じ職場に復職しやすいというのも、正社員のメリットのひとつ。
育児明けの仕事は、休職前とは状況が異なる場合も。
- 仕事のフローが変わってしまっていた
- 子育てと仕事を両立させなければならないので、パニックになってしまった
困ることはありますが、既に顔見知りの同僚が職場にいるので、サポートもしてもらいやすいです。
将来結婚や出産を考えているのであれば、やはりフリーターより正社員のほうが安定した生活を送りやすいといえるでしょう。
【女性フリーターの就職活動Q&A4】就職活動ってどうやるの?
「正社員を目指す気になってきたけど、実は就職活動ってやったことがなくて……」
そんな方のために、就職活動の流れについて簡単にご紹介しましょう。
就職活動でやるべきことは、実はとてもシンプル。
しっかり情報収集と準備をしたうえで企業に応募し、先方に自分の意欲を伝えるだけです。
情報収集と準備のステップでは、以下のポイントを踏むことが大切といえます。
- 自分はどんな仕事をしてみたいのか?(自己分析)
- どんな業界に興味がわきそう?(業界研究)
- 入社してみたい企業はある?そこはどんな会社?(企業研究)
- 応募したい企業に、どんな履歴書を送れば選考に通りそうかな?(履歴書の準備)
- 採用面接の時、どうやって面接官にアピールしよう?(面接対策)
「うわ、シンプルじゃないじゃん」と嫌になる方もいるかもしれませんが、自己分析・業界研究・企業研究は頻繁にやる必要はないフローです。
また、その3つが明確になっていれば、履歴書の準備や面接対策もスムーズに進められます。
最初にきちんと済ませておけば自分の適職を見つけやすくなりますし、今後の就職活動のよい指針にもなります。
「就活を全面的にサポートしてほしい」という人におすすめのサービスは?
もし就職活動をひとりで行うのが不安という場合は、フリーターや既卒の就活をバックアップしているサービスを利用するのもひとつの手段です。
例えばUZUZでは、就活にお悩みの既卒・第二新卒・フリーター向けの就職支援サービスを無料で提供しています。
自己分析の方法のレクチャーや面接対策といった就職準備から、一人ひとりにあった優良企業の求人の斡旋まで、就職活動をトータルサポート。
就職活動にしっかり取り組む皆様の頑張りもあり、入社後定着率95%という高い実績を記録しています。
所属しているキャリアカウンセラーのほとんどが既卒・フリーターからの正社員就職を経験しているのも特徴。
なかなか周りには話せないフリーターならではの就職活動の悩みも気軽に相談してみてください。
まとめ
かつては「女性はいつか家庭に入るから、慌てて就職しなくても……」という風潮もありましたが、それは少し昔の話。
現代では夫婦共働きの家庭も多く、子育てをしながらキャリアを積んでいく女性も珍しくありません。
「まだはっきりと決めたわけではないけど、正社員を目指す気になってきたかも……」と思い至ったときは、お気軽にUZUZにも遊びにきてくださいね。
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