もくじ
この記事では、既卒の就活の流れ(手順)だけでなく、既卒の最新就活情報や就活の疑問点についても紹介していきます。
UZUZが徹底サポート!
そもそも既卒とは?第二新卒との違い
実は、第二新卒とはまた違うものなのです。ここを間違えると就活に失敗してしまいます。
- 既卒とは、学校を卒業した後、正社員として就職していない人
- 第二新卒とは、新卒で入社した会社を3年以内に辞めた、あるいは辞めようとしている人
表にすると以下のようになります。
正社員 経験 | 学校を 卒業 | 大半が 20代 | すぐに 入社可能 | |
---|---|---|---|---|
既卒 | ||||
第二 新卒 | ※退職して いない場合 |
つまり、第二新卒との決定的な違いは「正社員としての経験(社会人経験)があるかどうか」という点です。
なぜなら、全く社会に揉まれていない真っ新な人材が欲しいと考える企業もあるから。それに第二新卒の場合は退職せずに転職活動を進めるケースが多く、すぐに転職先へ入社することが難しい一方で、既卒の場合は柔軟に対応できます。
急いで人材を採用したい企業は、同じ若手だったら既卒を優先するでしょう。ですので、アピールポイントが少ないなんてネガティブになる必要はありません。
実際に既卒のアピールポイント例を考えてみましょう。
- 若い
- 20代で若いということは既卒最大の武器。
- ポテンシャルがある
- 面接官は伸びしろが十分にあることを期待。社会に揉まれていないため、頭が柔らかく、新しい発想ができる素質をアピールすると◎。
- 熱意・意欲が売りになる
- やる気に満ち溢れている姿勢は高評価に。希望職種に向けて一生懸命に取り組んでいること(資格など)をアピールするといい。「すぐに入社できます!」という意思表示も◎。
以下の記事では、第二新卒と既卒の違いやそれぞれのメリット・デメリットを紹介しています。
既卒の就活は厳しいの?既卒の就活情報
確かに既卒のほうが職種・業種の選択肢が減る上、新卒のように時間をかけて就活することもできません。
加えて企業も、新卒採用及び即戦力である中途採用に重きを置くところも多く、そのどちらでもない既卒者にネガティブイメージを持つケースもあります。そういう意味では、既卒の就活は難しいと言えます。
しかし、若手人材は企業にとって貴重な戦力であることは事実です。
既卒の雇用においては、政府も「卒業後3年以内の既卒者を採用し定着させた企業に助成金を支給する」など前向きな取り組みを始めており、状況も少しずつ改善されつつあります。
既卒者の内定率
実際に、学校在学中に就職した人(いわゆる新卒)と既卒者との内定保有率の比較を示したデータを紹介します。
現役学生(大学の新卒の就活生)の内々定率は「2025年卒大学生活動実態調査(10月中旬)」によると、90.5%でした。
引用:マイナビキャリアリサーチLab「2025年卒 大学生活動実態調査(10月中旬)」
一方で、2024年度の既卒者の内定率は、「2024年度 既卒者の就職活動に関する調査」によると、49.3%でした。
引用:マイナビキャリアリサーチLab「2024年度 既卒者の就職活動に関する調査」
とはいえやっぱコロナの影響は大きいよね……。就活の方法もこれまで通りでは上手く行かない可能性もあるんじゃない?
同じく「2024年度マイナビ既卒者の就職活動に関する調査」から、新卒時代との就職活動量を比較してみましょう。
引用:マイナビキャリアリサーチLab「2024年度 既卒者の就職活動に関する調査」
新卒時代に比べて就活の活動量が「増えた」「減った」に分類しそれぞれの内定率を求めたところ、新卒時代よりも積極的に就活に励んだ既卒者は、消極的だった既卒者に比べて内定率が13.4%高いことが分かりました。
それに、2021年から求人数は確実に増えてきているんですよ。
求人数が増えてきているのは、新型コロナウィルスの影響で採用を控えていた企業が再び求人を募集するようになったことが大きな要因です。
既卒者の就活が厳しい理由
内定率には、既卒で就活に積極的な人、消極的な人、どちらも含まれているので数字だけでは一概には判断できません。
しかし、既卒者の就活が厳しいと言われる理由には以下が挙げられます。
- 既卒はネガティブなイメージが持たれやすいため
- 新卒の採用枠が多く、既卒の採用枠が少ないため
既卒者はネガティブなイメージが持たれやすいため
日本では、大半の学生が在学中に内定を獲得します。
そのため既卒者は採用側から以下のようなイメージを持たれやすく、厳しく見られてしまいがちです。
- 就職への意欲が低いのではないか
- 就職活動における行動力や分析力が無かったのではないか
- 本人に何らかの原因があるのではないか
新卒の採用枠が多く、既卒の採用枠が少ないため
日本の就活は新卒採用が有利であることも、既卒者の就活が厳しい原因のひとつです。
日本の企業の多くは新卒一括採用が中心であり、大手企業ほどその傾向が強くなります。
例えば大手総合商社であれば、実務経験のない新卒の採用枠が100名あったとしても、既卒の採用枠は0名といったケースは珍しくありません。
大手以外でも、例えば中小の広告代理店で営業職の採用に力を入れている企業であれば、実務経験のない新卒の採用枠が20名に対して、既卒含む未経験若手層の採用枠は2~3名程度になることが多いです。
このように業界や会社規模によるものの、多くの企業では圧倒的に新卒が有利と言えます。
既卒雇用における国の取り組み
2010年に策定された「青少年雇用機会確保指針」により、「既卒において、学校等卒業後3年間は新卒枠に応募できるよう条件を設定すること」と定められました。
厚生労働省が公表している「労働経済動向調査」においても、新卒枠で既卒者が応募可能であった企業は全体の69%となっています。
引用:厚生労働省「労働経済動向調査(令和4年8月)」
また、雇用される者の条件に応じて事業主に助成金が支給される「特定求職者雇用開発助成金」もあり、既卒を新卒枠で採用する企業が増えています。
企業が既卒を採用する理由
既卒は「社会人経験がない」という点で、一見、第二新卒よりも就職には不利なように思います。
しかし、企業目線で考えると、既卒を採用することには次のようなメリットもあるのです。
新卒採用よりも若手人材を確保しやすい
「若い人を育てて長く活躍してもらいたい」と考える企業は、企業の規模を問わず非常に多いものです。
しかし、規模やブランド力の高い大手企業に人気が集中する傾向があり、中小企業が思うように若手人材を確保できないことがあります。
そこで「新卒者と同じような若手で確保しやすい人材」ということで、注目される存在が既卒者です。
既卒者は優秀な人材でも「既卒だから」という理由だけで採用を見送られてしまうケースが多いですが、既卒という枠組みに捉われない企業にとってそれは、いわば絶好のチャンス。
さらに、既卒者の場合は新卒者のように一斉に就職活動をしていないため、採用活動においても説明会の開催など新卒採用のように工数をかける必要がなく、コストを押さえることができるというメリットもあるのです。
すぐに入社してもらえる
例えば、現在活躍している社員が急に退職することになり、退職日までにあまり時間がないような場合。
企業側が「吸収力の高い若い人材がすぐに欲しい」と考えても、新卒の場合は時期によっては入社まで半年以上入社を待たなければいけません。また、第二新卒も就業中の場合は退社まで数ヶ月かかることがあります。
その点、既卒の場合は基本的に採用後すぐに入社が可能です。
若手の人材確保も重要ですが、企業にとっては現在進行形で動いている仕事はさらに重要です。既卒はそんな2つの希望を叶える「痒い所に手が届く」存在といえるでしょう。
ポテンシャルを最も重視している
「経験は少しでもある方が良い」という考えから、第二新卒などの経験者を採用する企業がある一方「自社で頑張ってくれる人なら他の条件は問わない」と考える企業もあります。
そのような企業では、人柄や入社に対する熱意などを特に重視しているため、既卒であることがネックになるようなことはありません。
また、企業によっては「育成がしづらくなるから他社の仕事の方法を覚えていない方がいい」といった考えから、全くの未経験者を歓迎するケースもあります。
さらに、既卒者の場合は、留学していた人や大学院で研究に没頭していた人、資格試験のために勉強をしていた人など専門的な知識を持っている人も少なくありません。
そのため、スキルよりもポテンシャルを評価する企業とは相性が良いのです。
就活がうまくいく既卒・失敗する既卒の特徴
就職活動に成功する既卒の特徴
ただ、はっきりしていると言っても単純に話し方がハキハキしているというわけではなく、以下の二点をはっきりと伝えることができるという意味です。
- 既卒になった理由
- 就職する目的
一般的に既卒者は「既卒」というだけで企業側から「就活をきちんとしなかったのでは」「どこからも内定がもらえなかったのでは」など、ネガティブなイメージを持たれやすい傾向があります。
そして、さらに当の本人も自分が既卒であることに気恥ずかしさがあったり、自分に自信を持てなくなっていることが少なくなく、当然「ネガティブ×ネガティブ」の相乗効果で結果もうまくいきません。
しかし反対にポジティブな姿勢を見せることができれば、ゼロスタート、あるいはマイナススタートからの「加点方式」によって、グッと良い印象を与えることができるのです。
面接では、既卒になった理由を無理矢理美化したり誤魔化そうとする必要はありません。
大切なことは、既卒になった理由を素直に伝え、たとえそれがネガティブな理由だったとしても、自分の非を認めて「そこから何を学んだか」をはっきりと伝えることです。
そして「自分のやりたいことはこの会社だからできる」「なりたい自分になるためにはこの会社での経験が必要」というように、はっきりと志望動機を伝えましょう。
就職活動に失敗する既卒の特徴
ここで言う「わがまま」とは、「自分は悪くない」と他責にし、自分を客観的に見ることができていない人を指します。
例えば、既卒になった理由を「アルバイトに時間をとられて就活のタイミングに乗り遅れた」「就職したいと思えるような会社がなかった」など、自分を正当化してしまう人は注意が必要です。
このような人は企業側に「どんな理由でも会社のせいにして辞めそう」「ミスをしてもそこから何かを学ぼうとはしないのでは」といったマイナスイメージを与えます。
また、このような人は自分を客観的に見ることができていないがために、面接はおろか企業選びの時点で企業規模や待遇など仕事以外の面にこだわりすぎる傾向があります。
先にお伝えしたとおり、既卒は基本的に経歴面で見るとゼロスタート、あるいはマイナススタートでの就活です。
そのため、仕事以外の面を重視しすぎると就活の難易度が格段に上がってしまい、なかなか採用に辿り着くことができなくなるのです。
既卒が企業にアピールできること
既卒は、すでに学校を卒業してしまっているため学生時代のことをアピールしづらく、さらに社会人経験もないため、ビジネススキルをアピールすることもできません。
しかし、先にお伝えしたとおり、既卒者に魅力を感じる企業が存在することは事実。既卒の場合は次のポイントを中心に、自分の経験を交えてアピールする方法がおすすめです。
経験×熱意
「プロを目指して◯◯に没頭していた」「◯◯を目指して試験勉強をしていた」「◯◯の研究に夢中だった」など、既卒になった理由が就職以外の別の目標があったから、という人も多いでしょう。
そのような人には、ひとつの物事に対して熱意を持って取り組めることをアピールする方法がおすすめです。
この方法では、結果的に就職という選択をしていても、いわゆる「空白期間」と呼ばれる間の時間に、別のことにきちんと向き合っていたことが伝わります。
また、「仕事にも誠実に向き合ってくれそう」という印象を与えることもできます。加えて、すぐに入社できるという意思表示もできると尚良いでしょう。
経験×吸収力
「はっきりとした理由はないものの既卒になってしまった」という人は、学生時代ではなく、可能な限り卒業後に経験したことをもとに、吸収力をアピールしてみましょう。
「卒業後にアルバイトをしていて◯◯することができるようになった」「卒業後に◯◯についての勉強をしている」など、アピールすることは直接就活とは関係がないことでも、ちょとしたことでも構いません。
この方法では学校卒業後の空白期間を無駄にすることなく、その間も新しいことをどんどん吸収していることや、若さ、フットワークの軽さがあることを伝えることができます。
可能であれば、具体的な数字など客観的なデータも交えて説明できるとより効果的です。
経験×素直さ
学生時代にも卒業後にもこれといった出来事もなく「自分には何もアピールすることが全くない……」という人もいるかもしれません。
そのような場合は、成果を出せなかったことや、これまでの日々を振り返り、「◯◯することができず自分の△△さを痛感した。この時の経験から私は……」といったように、自分の失敗などを素直に認めるところからスタートしてみましょう。
大切なのは「失敗・後悔した経験踏まえて次に進もうとしている」と示すことです。
「◯◯ができます」だけではなく、「◯◯になりたいと思っている」というありのままの自分を伝えることも立派なアピールになります。
既卒の就活:方法別メリット・デメリット
周りと同じ流れで進んでいく新卒の就活とは違い、既卒の就活はスタートから採用が決まるまでのタイミングが人によって異なり、その方法も人それぞれです。
ここでは、その中でも特に既卒におすすめの「企業ホームページ」「ハローワーク」「就職サイト」「就職エージェント」の4つの方法について、メリット・デメリットを比較しながらご紹介します。
企業ホームページから直接応募する
メリット | デメリット |
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・ハローワーク等へ通わなくて応募できる ・就活サイトへ登録する手間が省ける ・意中の企業へ直接アプローチできる ・自分のペースで就活できる | ・自分一人で就活をするため求人探しに時間がかかる ・既卒を採用対象としている企業を探す必要がある ・職種が限られる ・履歴書作成や面接対策を一人でやる必要がある ・ホームページの求人情報が古い可能性がある(有効求人ではない) ・地方での求人が探しにくい |
応募する企業が決まっている場合は、企業のホームページの採用情報をチェックしてみましょう。募集があれば、ハローワークや求人サイトを利用することなく応募することができます。
ただし企業情報の収集や、履歴書作成や面接対策など、全て1人で行わなければなりません。
「絶対にこの企業に行きたい!」という強い思い入れのある企業がある場合、企業研究や面接対策を自力で徹底的に行ってから選考へ臨む必要があります。
ハローワークを利用する
メリット | デメリット |
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・無料で利用できる ・全国に窓口がある ・求人数が豊富 ・地元の求人に強い ・履歴書添削や面接対策が受けられる ・職業訓練や失業給付を受けられる | ・相談員が求人の全てを把握しているわけではない ・有効求人ではないものが混ざっていることがある ・ブラック企業が混ざっている可能性がある |
ハローワークは国が管轄する「公共職業安定所」のことで、求人の閲覧・応募だけではなく、履歴書の添削や面接対策、職業訓練や失業給付などを受けることも可能です。
全国に拠点があり、無料で求人を載せることができるため、求人数が非常に豊富で、地元の企業など、地域に根づいた求人が多いことでも知られています。
ただし無料で求人が掲載できるため、実際には人手が足りていても「とりあえず求人を出しておこう」と求人を出したままにしているケースや、ブラック企業の求人が混ざっていることもあります。
また、相談員が全ての求人の内容を把握しているわけではなく、あくまでも公共機関でもあるため、手厚いサポートを期待している人には物足りなく感じる部分もあるでしょう。
地元の企業での就職を希望している人や、近場に就職エージェントがない人、職業訓練についての相談をしたい人などにおすすめです。
既卒がハローワークを使う上でのメリット・デメリットは以下で紹介しています。
就職サイト・求人サイトに登録する
メリット | デメリット |
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・無料で利用できる ・すぐに始められる ・求人数が豊富 ・画像や動画など情報量が豊富 ・選考スピードが早め ・自分のペースで就活ができる | ・自分一人で就活を進めることになる ・ライバルが多い ・情報に偏りがある場合がある ・自分に合った企業を見つけにくい |
就職サイト・求人サイトは、求人を募集する企業が求人情報を掲載し、求職者が自由に閲覧・応募できるサイトです。
基本的に誰でも閲覧することができ、会員登録をすればサイトを通じて企業へ応募や質問ができたり、興味を持った企業からスカウトを受けられるサービスもあります。
また、全国の求人が掲載されており、画像や動画を使った企業の紹介など情報量も豊富。
期間を決めて求人を掲載している企業がほとんどのため、比較的早いペースで選考が進んでいきます。
ただし、求人情報が自社目線の主観的なものだったり、誰にでも応募ができるため人気の企業の求人には応募が殺到するといったことも。
気軽に利用できるため、他のサービスと併用したり、自分のペースで就活をすすめたい人には特におすすめです。
就職エージェントを利用する
メリット | デメリット |
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・無料で利用できる ・非公開求人に出会える可能性がある ・就活のプロによるサポートが受けられる ・自分に合った求人を紹介してもらえる ・独自の企業情報を持っている ・内定後もフォローが受けられる | ・求人数が就職サイトより少なめ ・担当者との相性で就活が左右されることもある ・地方に拠点がない場合もある |
就職エージェントは、求人を募集する企業と、就職をしたい求職者の間に立って双方のサポートを行うサービスです。
求職者は求人の応募はもちろん、「キャリアアドバイザー」や「キャリアコンサルタント」と呼ばれる就活のプロから、キャリアカウンセリングや履歴書の添削、面接対策などのサポートを無料で受けることができます。
また、就職エージェントは企業との繋がりも強いため、一般には出回っていない好条件の非公開求人を扱っていたり、企業とやりとりをしながら面談の日程調整や内定後のフォローも行っています。
ただし、就職エージェントによっては地方に拠点がなかったり、担当者との相性次第では意思疎通がうまくいかず、担当者を途中で変更するケースも。
就活のスタートからゴールまでしっかりとサポートを受けながら、安心して就活を進めたい人におすすめです。
なお、就職エージェントは無料で利用できるため、「就活の進め方に自信がない」「何からスタートすれば良いのかわからない」といった既卒者の場合は、まずは就職エージェントに相談をし、アドバイスを受けてから就活を進める方法がおすすめです。
そしてその際は、既卒向けのエージェントを選ぶことも大切です。
就職エージェントのUZUZは、既卒や第二新卒、フリーターなど20代の就職に特化したエージェントですので、エージェント選びに迷ったら是非UZUZをご利用ください。
既卒の就活はまず何から始めるべき? 就活の流れ
STEP1:スケジュールを立てよう
まず最初に行ってほしいことはスケジュールを立てること。
職種にもよりますが、既卒は通年で採用が行われているケースが多いです。しかし、期限を決めずにダラダラ就活するのはよくないので、まずはあなたがいつまでに就職したいのかを決め、そこから逆算して計画を立てていきましょう。
ただ、すぐにでも就活できるのにわざわざ何ヶ月も待って3月に合わせる!というのはやめましょう。
就職においては「若ければ若いほど有利」だからです。できるだけ、一番若い“今”のタイミングで動くことがおすすめです。
でもなんで時期によって求人数が増えるんだろう?
1月~3月に求人が多くなるのは、多くの企業で年度末に向けて退職者が増える時期のためです。
年度初めである4月に向けて、新卒では採用できなかった層の追加採用や、人事異動による体制変更、また決算に向けた予算消化といった要因が絡んで採用が活発化します。
また、7月~9月は夏季賞与の支給が終わり、半期決算を控えた時期です。
夏季賞与を受け取った直後に退職した欠員の補充や、年度後期や翌年度に向けた人員の補強に向け、採用計画が動きだします。
つまり、1年間で3回採用が活発になる時期があり、そのタイミングは企業によって様々です。
STEP2:やりたいこと、働きたい職業を見つけよう
スケジュールが確定したら、最も重要といえる「やりたい仕事・職種」を見つけましょう。
やりたいことを見つけるには自己分析が必須。自己分析の方法については以下の記事で詳しく解説しています。
例えば、将来は「フリーランスとして場所や時間に捉われない働き方がしたい」と思うのであれば、フリーランスとして活躍しやすい職種であるITエンジニアを目指すのも手です。
はたまた「コミュニケーション力を活かした仕事でしっかりと稼ぎたい」と思うのであれば、営業職を目指すのも良いでしょう。
自己分析をしていて完全に迷子になってしまった場合は、プロ(エージェントのキャリアアドバイザー)の力を借りて一緒に進めていく方法もあります!
STEP3:求人を見つけよう
希望職種・業種が決まったら求人を探します。
ただ、ハローワークにはブラック企業が含まれている可能性があるので要注意。
「既卒向けの就職エージェントに登録する」のが最も効率的といえます。
その際、1つの転職エージェントだけでなく、複数の転職エージェントや就職サイトやハローワークを併用して利用するのがおすすめです。
そして求人探しは、できるだけ先入観を持たないようにしましょう。
「この業界はブラックという噂を聞いた」「この職種は大変そう」といった先入観を持ってしまうと、応募や採用のチャンスはどんどん狭まってしまいます。
求人探しにおいては広い視野で、自分の知っている職種や業界だけではなく、知らない業界も含めて見てみましょう。中には、自分のやりたいことに近い職種があるかも知れません。
また、求人探しは希望職種が決まってからと述べましたが、求人チェックは就活スタートと同時に行うことをおすすめします。
どんな職種の求人が多くて、どんな雇用条件で、どんな仕事内容なのか。ざっくり目を通しておくといいです。
加えて企業選びを行う時も、大手企業から地元企業まで幅広くチェックしましょう。
仕事内容だけでなく、職場環境にも合う・合わないがあります。情報収集を進めると、思わぬ掘り出し物の求人が見つかるかもしれません。
ただし、何ヶ月間も求人募集している企業は「人の入れ替わりが激しいブラック企業の可能性」があるので気をつけてくださいね。
求人探しにおいて、「ブラック企業を避けたい」「大手企業に採用されたい」「既卒の注意点」などは下記の記事を参考にしてください。
STEP4:準備、対策は徹底的に(履歴書・面接対策)
応募したい企業が見つかったら、急いで応募するのではなく、“受かる履歴書”を提出しましょう。
「既卒者の就活が厳しい理由」でも説明しましたが、既卒になった理由にネガティブなイメージを持っている企業も少なくありません。
留学や病気、家庭の事情などの理由は仕方がありませんが、「就活に失敗した」といったネガティブな理由は、それをどう受け止め、改善するために何をしてきたかも合わせて記載しましょう。
既卒の期間に「資格の取得に励んだ」「応募先企業で活かせるスキルを学んだ」など、具体的な理由は好印象を持たれます。
そして、その企業で働きたいという意欲や熱意のアピールに繋げましょう。
以下の記事では、既卒者が履歴書でどのように自己PRを作るべきかサンプル付きで解説していますので、こちらも併せてご覧ください。
面接も同様です。履歴書においてあなたの経歴は変えられませんが、面接は対策次第であなたの印象をグンっとアップさせられます。
1つは転職エージェントの担当者に依頼して見てもらうこと。
もう1つがYoutubeの履歴書・面接対策講座です。両方を活用するといいですね。
ちなみに私も具体的な面接対策、面接における様々な疑問点への回答など、Youtubeで紹介しているのでよかったらご覧ください!
また、既卒が面接で聞かれやすい質問や内定獲得のテクニックをこちらで紹介していますので、ぜひ面接対策の参考にしてください。
成功のための一番重要なポイント・コツ
ここまで色々説明しましたが、既卒の就活で絶対に押さえておくべきポイントが1つあります。むしろ、これさえ守れば既卒の就活は上手くいくと言っても過言ではありません!
こちらのYouTube動画でも「既卒枠(中途採用)」で就活することについて解説しています。
実は国が“卒業後3年間は新卒”と認めているため、定義上は既卒が新卒に含まれる場合があります。
しかし、新卒として募集している企業(特に応募者が多く集まる大手)は、ピカピカの新卒だけをターゲットにしているところが多く、既卒者は書類選考の段階でふるいにかけられてお見送りになってしまう可能性が高いのです。
つまり、可能性の低いところで勝負せず、既卒枠(中途採用)にターゲットを絞って就職活動を行うのが賢明ということ!
ただ、新卒枠での応募はダメ!と言っているわけではありません。どうしても受けたい企業があるなら応募してみるのも1つです。
その際、募集要項が曖昧(既卒でも応募できるか明記がない)な場合は、時間と労力を無駄にしないためにも、直接企業に問い合わせて確認するようにしましょう。
既卒で就活成功した人の体験談
ここでは既卒からの就活に成功した2名の体験談をご紹介します。
既卒Mさん(24歳・男性)
既卒の就活で大変だったこと
就活に関する知識が全くなかったため、就活を始めるにあたり、新卒向けの就職サイトに登録してしまいました。
今なら分かりますが、新卒を採用したい企業の求人に既卒者が応募しても相手にされません。
入口を完全に間違えていたのにそのことに気づかず、受けても受けても受からない辛い時期が続きました。
既卒就活の成功要因
やはり、既卒向けの就職サポートの存在を知って利用したのが成功の大きな要因です。既卒対象の求人が揃っているため近道といえます。
既卒向けの就職エージェントを利用してから書類選考が通過し、最終的には第一志望の専門商社から営業職で内定を獲得しました。
覚えることはたくさんあるけど、やりがいのある仕事で毎日楽しいです。
既卒Iさん(22歳・女性)
既卒の就活で大変だったこと
まず、何をしていいかわからないということに焦りました。
就職活動の軸も決まっていないし、面接で自分の経歴について聞かれても何て答えればいいのかわからないし……。とにかくわからないことだらけで不安でした。
既卒就活の成功要因
UZUZにサポートしてもらい、担当者と一緒に疑問点や不安材料を一つひとつ解消してもらえたのが本当に良かったです。
面接対策では「自身の失敗を認めた上で次にどう活かすか」を重点的に練習してもらいました。
その結果、2社から内定をもらい教育商材を取り扱う会社で4月から無事に働けることになりました。就活は出遅れてしまったけれど、社会人デビューは遅れることなく果たせてよかったです。
既卒就活のよくあるQ&A
Q.どんな人が既卒の就活に成功しているの?
既卒で就活が成功する人はズバリ、以下のような共通点を持っています。
- 既卒になった理由が前向き
- 自分の非を認識しており、反省していることを上手に伝えられる
- 自分の将来像ややりたいことが明確に語れる
例えば、「何か目標に向かって頑張っていたけど、残念ながら結果が出ず既卒になってしまった」そして、そのことに対して自分の非を認めて反省していることを伝えられたら、良い印象を与えられますよね?
さらに「こういう人になりたい、こんなことがやりたいからその企業を選んだ」という志望動機のある人は説得力が高く、採用されやすいです。
Q.既卒の就活でうまくいかない人の特徴は?
一方で、既卒の就活が難航してしまう人は、以下のような特徴があります。
- 既卒になった理由がネガティブ
- 自分を良く見せようとして、これまでの過去を正当化する
- 企業規模や待遇など仕事内容以外へのこだわりが強い
例えば「アルバイトに時間を取られたため、就活に乗り遅れて既卒になってしまった」という場合。既卒になった理由がネガティブな上、就職できなかったのをアルバイトのせいにしている、自分を正当化しているように捉えられてしまいます。
重要なのは、他責にせず自分を客観的に振り返ることができているかです。
また、企業選びの基準の中に福利厚生などを上げる人も要注意です。
もちろん福利厚生はとても大切なのですが、経歴面でハンデがある分、福利厚生を重視しすぎると就活の難易度が格段に上がってしまいます。
Q.企業はなんで既卒を採用するの?
企業が既卒を採用するメリットは大きく2つ。
- 莫大なコストをかけないで新卒と変わらない若い人材を採用できる
- 知名度の低い企業でも人を集められる
優秀な新卒を採用するには大きな就活イベントに参加し、他の企業と争いながら人材を獲得していかなければなりません。それには莫大な費用がかかります。
また、BtoB(法人向け)のため、知名度の低い企業はいくらコストをかけて優秀な人材を集めようとしても、結局名前の通った大企業に流れていってしまいます。
そのため、規模の小さな会社やベンチャー企業、知名度の低い企業は年齢的にほとんど変わらず、社会人経験のない真っ新な既卒を採用したいと考えるのです。
また、既卒の方のほうが苦労している分「それをバネに頑張ってくれる」という期待も大きいのです。
Q.ハローワークが良いって聞いたけど本当のところどうなの?
ハローワークは、「地元(地方)で就職したい」「小規模な会社がいい」「膨大な求人から自分で就職先を探したい」という人におすすめです。
ただ、ハローワークを利用時に注意したいのがブラック企業の求人が多数含まれているという点。
就職エージェントでは通常、取り扱う企業を事前に調べてブラック企業を除外します。
一方でハローワークはどんな企業でも求人を掲載できてしまうので、ブラック企業に引っかかるリスクがあるのです。
とはいえ、ハローワークは上手く利用すれば就活の良いツールになります。ハローワークの活用法についてはこちらの記事で詳しく記載しているので是非参考にしてみてください。
Q.就職エージェントや就職サイトは使った方が良い?
就職エージェントも就職サイトも無料ですので是非積極的に利用してください。
ただし、「エージェントなら何でもOK」ではなく、既卒に特化しているエージェントや既卒向けの求人をメインに取り扱っている就職サイトに登録することをおすすめします。
就職エージェントを利用すれば、プロのキャリアアドバイザーが求人紹介や履歴書添削、面接対策、さらには人生設計の相談に至るまで就職に関わることなら何でもアドバイスしてくれます。
あなたの心強い相談役になってくれるでしょう。
既卒向けの具体的な就職エージェントや就職サイトについては、こちらの記事で詳しく紹介しているので是非読んでみてください。
Q.何から始めればいいかわからない。求人の見方、履歴書の書き方もわからない。
「分からないことが多すぎて1人で就活を進めるのが難しい」という方は、積極的に就職エージェントを利用するといいです。
就職サポートのプロと二人三脚で就活を進められます。求人を見る時のポイントや、既卒でも魅力的な履歴書に仕上げるコツを惜しみなく教えてくれます。
ちなみにUZUZでは、あなたの適性などを考慮した求人紹介や、企業に合わせた書類添削や面接対策などを専任のキャリアアドバイザーが責任を持って行います。
Q.既卒の就活は厳しいって聞いたけど本当なの?
正直なところ「あなた次第」になります。動き方次第では数週間で内定を獲得することも可能です。
ただ、就職先に対して高望みしすぎたり、就職活動の軸を定めずに手あたり次第受けていると、内定を獲得するハードルは上がります。
既卒の就活がなぜ厳しいと言われるのか、その理由について詳しくこちらの記事で解説しています。
Q.既卒でも大手企業に入社したいけど、既卒でも大手企業に就職はできるの?
可能性はあります。採用計画通りに新卒を集められなかった大企業などが、条件に近い既卒を募集することは少なくありません。
ですが「安定しているし大手企業がいい」という理由のみで目指すのはおすすめできません。
ハードルが高いのは事実なので、大手企業だけに絞っていると結局就職できずに時間だけが過ぎてしまうリスクがあるからです。
明確な目的があり大手企業を目指す場合は、実際に既卒の採用実績が多い大企業に絞って就活するといいです。
詳しくはこの記事を参考にしてください。
Q.既卒の就活におすすめの時期はいつ?
新卒者の場合は一斉に就活がスタートし、同じようなペースで選考が進んでいきます。
しかし、既卒の場合は新卒枠で応募をしない限り、就活をスタートさせる時期が結果に影響することはほとんどありません。
むしろ既卒の場合は、就活をスタートさせる時期よりも空白期間が長くなることに注意すべきです。
空白期間が長くなればなるほど就職には不利になってしまうので、就職したいと思ったらすぐに就活を始めることをおすすめします。
既卒というと、つい新卒や第二新卒と比較して就活に不利なイメージを抱きがちですが、そんなことはありません。
既卒には「まっさら」なポテンシャルやいつでも働き始めることができるフットワークの軽さなど、既卒だからこそのアピールポイントがあります。
既卒の就活は1人で頑張る必要はありません。
この記事でご紹介したポイントやおすすめの方法やサポートなどもフル活用しながら、早速今日から自分らしい就活を始めてみましょう!
UZUZが徹底サポート!