もくじ


生成AIを活用して能率よく応募書類を作成する方法がないか、気になっている方もいるのではないでしょうか。
文章を書いたりまとめたりするのが苦手な方でも、生成AIの仕組みを知って活用できれば簡単に職務経歴書を準備できます。
この記事では、第二新卒が職務経歴書を生成AIで作成するメリットや注意点、上手に仕上げるコツを解説していきます。
この記事の監修者

岡本啓毅
YouTube「ひろさんチャンネル」運営 / 株式会社UZUZ 代表取締役
北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職をサポート。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる”をミッションに、YouTubeでは「就職・転職で使えるノウハウ」を発信中。X、TikTokなどSNS等の累計フォロワー数は13万人を超える。
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職務経歴書を生成AIで作成するのは問題ないのか
転職活動の書類を機械に頼って作ることに対して、ずるいと感じたり不安に思ったりする人もいるかもしれません。
結論として、生成AIを使って職務経歴書を作成することは全く問題ありません。
少し前には「履歴書は手書きでなければ本気度が伝わらない!」という言説もありました。
ただ、人事のなかには「読みやすいPC出力のほうがありがたい」と言う人も少なくありませんでした。
多くの企業は、完成した書類の中身から本人の意欲や経歴を確認するため、中身をきちんと作りこんでいれば、作成にどの道具を使ったかを気にするケースは少ないのです。
第二新卒が職務経歴書を生成AIで作成するメリット
在職しながら転職活動を進める場合、日々の仕事に追われて応募書類を作る時間を確保できないという人もいます。
生成AIを上手に導入すれば、短い時間で基礎となる文章を用意できるため、忙しいなかでも無理なく書類の質を上げられます。
書類作成の負担を減らすことで、空いた時間を企業研究や面接の準備に充てることができるようになるのです。
その他にも、生成AIを活用することには様々なメリットがあります。
ここでは、第二新卒が職務経歴書を生成AIで作成することのメリットについて確認していきましょう。
書類作成の時間を短縮して転職活動を効率化できる
職務経歴書をゼロから自分で作ると、細かい表現や文章の書き方などに迷って何時間も過ぎてしまうことがあります。
一方で生成AIを使えば、必要な情報を入力すればわずか数分で基本となる文章の骨組みを出力してくれるため、作業効率が格段に上がります。
文章の組み立てをAIに任せることで、自分は面接の練習や企業の特徴を調べるなど、他の大切な対策に集中できるようになります。
時間のゆとりが生まれるため、働きながらでも焦らずに転職活動を進められるようになります。
経験を客観的に整理して強みを発見できる
自分一人でこれまでの仕事を振り返っても、どの経験に価値があるのかを見落としてしまったり、自分の強みに気づけないこともよくあります。
生成AIに日々の業務内容やこれまでの経験を入力することで、第三者の目線から見た自分の強みを見つけ出し、伝わりやすい文章にまとめてくれます。
客観的な視点を取り入れることで、自分では気づけなかったアピールポイントを見つけることができるのです。
加えて、自社内だけで使われている専門的な言葉を他の会社の人でも理解できる一般的なビジネス表現に直してくれるため、より伝わりやすい文章になります。
表現が苦手でも魅力的な自己PRを作成できる
自分の強みや意欲を言葉にしてアピールするのが苦手な人でも、生成AIを使えば魅力が伝わる文章を作成できます。
自分にとっては普通の業務内容であっても、それを基に採用担当者の目に留まりやすく、かつビジネスに適した文章へと上手に膨らませてくれます。
いくつか異なるパターンの文章を出してもらうことで、最も自分に合う表現を選ぶことも可能です。
言葉選びや自己表現に自信がない人でも、安心して自信をもって書類を提出できるようになるでしょう。
第二新卒が職務経歴書を生成AIで作成する際の注意点


確かに生成AIは便利ですが、弱点がないわけではありません。
AIの弱点を正しく理解し、使いこなす方法を知っておくことが重要です。
ここでは、第二新卒が職務経歴書を生成AIで作成する際の注意点について解説していきます。
事実と異なる情報が出力されていないか確認する
生成AIは文章を作るのが得意ですが「ハルシネーション」と呼ばれる、誤った情報を事実であるかのように表現してしまう現象が起こります。
分からないことがある場合に「分からない」と答えずに自分がもっている知識の断片を組み合わせて、それらしい嘘を作ってしまうのです。
これは、時として全く身に覚えのない実績や嘘の成果をそれらしく作り出してしまうことにつながります。
AIが作った文章をそのまま確認せずに提出してしまうと、面接で細かく質問されたときに答えることができず、提出した経歴に嘘があることが発覚してしまいます。
経歴を偽ったと判断されないために、自分の経験した事実と合っているか、一文ずつ確かめる作業は必須です。
「他者と同じような内容になっていないか」を意識する
みんなが同じように生成AIを使って書類を作り始めると、どの応募者も似たような文章を提出するようになってしまいます。
これは現実問題としてすでに発生しているため「似たような志望動機ばかりで選びようがない」と嘆く人事担当者もいるようです。
第二新卒の採用では、個人の熱意やその人ならではのエピソードが不可欠です。
AIが作った文章に自分の実際の経験を付け足し、ありきたりな表現を減らして自分だけの書類に仕上げていきましょう。
他の応募者も生成AIを使い始めているからこそ、自分なりの個性を少し加えるだけで他の応募者との違いをアピールできるようになります。
監修者コメント
生成AIの文章は必ず自分の言葉で修正しよう
AIが作った文章を土台として使いながらも、自分のエピソードや本音の言葉を混ぜて肉付けしていくことが最も重要です。
AIが生成したままだと、冷たい口調になっていたりありきたりな印象を相手に与えてしまいます。
なぜならAIはインターネット上の情報の「平均値」をとって文章を作るため、どうしても無難な表現になりがちだからです。
加えて、前述した嘘の情報を勝手に追加するハルシネーションが起こっている場合もあり、嘘の書類ができ上がってしまいます。
最後は自分の言葉に直すことで、間違いを修正できるだけでなく熱意が伝わる書類になるでしょう。

岡本啓毅
前職の個人情報や機密情報を入力しない
生成AIに入力したデータは、AIの学習材料として使われる可能性があり、社外に情報が漏れるリスクがあります。
前職での取引先の名前、公開されていない売上の数字など、守秘義務に関する情報は絶対に入力してはいけません。
また、機密が漏洩していそうな職務経歴書を提出してしまうと、情報セキュリティ的な観点から不信を抱かれてしまうため、絶対にやめましょう。
情報管理が甘い人物だと判断されないためにも、名称は一般的な表現に置き換えて入力するのがおすすめです。
生成AIで第二新卒の職務経歴書を上手に作成するコツ


生成AIから質の良い文章を引き出すためには、AIへの指示の出し方(プロンプト)に工夫が必要です。
ちょっとしたコツを意識するだけで、実用的な職務経歴書をスムーズに作れるようになります。
ここでは、生成AIで第二新卒用の職務経歴書を上手に作成するコツについて解説していきます。
有効なプロンプトのテンプレートを活用する
AIへの指示文のことを「プロンプト」と呼びます。
インターネット上には有効なプロンプトのテンプレートが出回っているため、自分に合うものを活用するのがおすすめです。
テンプレートをアレンジして、自分に合った文章を作る補助をしてもらいましょう。
以下に、第二新卒の職務経歴書を作るためのプロンプトテンプレートを紹介します。
<プロンプト入力例>
| あなたは第二新卒の転職支援に詳しいキャリアアドバイザーです。 私は第二新卒として転職活動中です。 以下の情報をもとに、私の職務経歴書を作成してください。 #目的 ・社会人経験は浅いが、ポテンシャルと成長意欲が伝わる職務経歴書にする ・短期離職の理由がネガティブに見えないよう、前向きな表現に変換する ・未経験職種への応募でも、これまでの経験との接点を見つけてアピールする #私の情報 ・現在の年齢/社会人経験年数:【 】 ・在籍企業名・業種:【 】 ・雇用形態:【正社員/契約社員など】 ・在籍期間:【 】 ・部署・役職:【 】 ・担当していた業務内容:【 】 ・身につけたスキル・知識:【 】 ・数字で示せる実績:【 】 ・退職理由:【 】 ・応募したい業界・職種:【 】 ・応募先企業の求人情報や求める人物像:【 】 #作成のルール 1. 「職務要約」を150〜200字で作成する(経験内容+強み+意欲が伝わるように) 2. 「職務経歴」は会社名・在籍期間・雇用形態・業務内容を箇条書きで整理する 3. 業務内容は「やったこと」だけでなく「工夫した点」「学んだこと」も加える 4. 「活かせる経験・スキル」を3つ、応募先の業務に結びつけて記載する 5. 「自己PR」を300字程度で作成する。第二新卒らしい伸びしろ・素直さ・適応力を強調する 6. 短期離職がある場合は、ネガティブな印象を与えない言い回しに変換する 7. 誇張や事実と異なる内容は書かず、私が提供した情報の範囲内でまとめる 8. 一般的な職務経歴書のフォーマット(職務要約→職務経歴→活かせる経験→自己PR)で出力する #出力形式 見出しごとに分けて、コピーしてそのまま使える文章にしてください。 |
【 】を埋めてAIに入力するだけで職務経歴書の下書きを出力してくれます。
退職理由はAIがポジティブに言い換えてくれるため、本音で書いて問題ありません。
まずは上記を活用して、AIを使って書き始めてみるのがおすすめです。
ChatGPTに特化して生成を始めたいという方は、以下の記事も参考にしてみてください。
前職での業務内容や工夫した実績を箇条書きで入力する
AIに文章を作ってもらうときは、元となる自分の情報をできるだけ多く、箇条書きで入力するのが効果的です。
「どのような仕事をしていたか」「日頃から気をつけていた行動」などを、思いつく限り書き出して渡します。
元になる情報が多ければ多いほど、AIは嘘を混ぜずに、あなただけの経験に基づいた正確な書類を作成しやすくなります。
箇条書きであれば、文章が苦手な人でも簡単に準備できるのではないでしょうか。
細かく文章にする必要はなく、まずはなるべく多くの事実を入力してみましょう。
自身の経験や具体的なエピソードを盛り込む
AIが作った文章をそのまま使うのではなく、実際の出来事を付け足すことで説得力のある文章に仕上がります。
仕事のなかで経験したトラブルをどのように解決したか、先輩から褒められた行動などの自分だけのエピソードを書き加えてみましょう。
自分にしか語れないエピソードが入ることで、採用担当者に人柄が伝わりやすくなります。
なぜ熱意や自分なりのエピソードが大切なのかを詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
応募先企業が求める人物像に合わせて出力のトーンを指定する
応募したい企業の求人票を確認し、その会社が求めている人物像のイメージをAIに伝えることも重要なコツの1つです。
「挑戦的な社風に合うトーンにしてほしい」「誠実さが伝わる文章で書いてほしい」「理論的な表現にしてほしい」といった条件を付け加えましょう。
企業が求める雰囲気に合わせることで、書類選考を通過できる可能性を高められます。
まず求人票をAIに読み込ませ、そこで重要となるキーワードを抽出してもらい、その言葉を反映させる方法も有効です。
AIを使いながらブラッシュアップする
1回の出力で納得のいく書類ができることは珍しいため、AIとやりとりしながら何度も修正を繰り返すようにしましょう。
「どのような視点で修正したいのか」をプロンプトに指定しながら、AIと対話を重ねていきます。
例えば、生成物をAI自身にチェックさせるために以下のような観点を毎回質問してみます。
- 短期離職の理由が前向きなキャリアチェンジになっているか
- 経験の少なさを補うポテンシャルや熱意が伝わる記述か
- 不自然な日本語がないか
また、求人票をAIに読み込ませて「この求人票の企業の担当者がこの職務経歴書をどう評価しそうか」と質問してみるのも有効です。
このように、ただ文章を作ってもらうだけでなく、その過程で発生する様々な疑問をAIに依頼しながら解消していくと一貫した書類が完成します。
最後は必ず自分の力で完成させる
生成AIで出力した文章のままで、チェックせずに提出することは絶対に避けましょう。
最終的な確認を行い、自分の言葉や実際の経験を自分の文章で補足して整える必要があります。
AIの文章は一見すると整っていますが、細かいミスや違和感も残り、何よりも自分自身の言葉で語ることでしか採用担当者に熱意を伝えることはできません。
自分の力で最終調整をして、納得のいく書類に仕上げましょう。
提出前の見直しが、転職成功への最後の一歩になります。
監修者コメント
AIを使いこなす姿勢自体が評価を高めることもある
職務経歴書を生成AIで作ることに、後ろめたさを感じる人もいるかもしれません。
しかし今の社会において、仕事のなかでAIに触れないことのほうが珍しい時代になっています。
自分で情報を整理し、AIを使って能率よく書類を仕上げる行動そのものが、多くの企業から歓迎されるスキルとして評価されることもあります。
道具は道具として割り切り、賢く使う姿勢をアピールしていきましょう。

岡本啓毅
まとめ
生成AIで職務経歴書を作ることは時間短縮につながり、空いた時間を選考対策や企業研究に充てられるというメリットがあります。
注意点やコツを正しく押さえ、プロンプトのテンプレートなども活用することで、自分の強みやポテンシャルがしっかり伝わる質の良い書類を完成させることができるでしょう。
ただし、最後は絶対に自分の目で見て、自分なりのエピソードを書き加えて完成させてください。
そうすることで、自分を魅力的に伝えつつ、同時に熱意や意欲もアピールできる職務経歴書を作れます。
プロンプトの活用方法をもっと知りたい場合や、生成した書類が職務経歴書として違和感がないかなどを知りたい方は、ぜひUZUZへご相談ください。
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