もくじ
など、絶対に就職したくないわけではないけれど、イマイチ就活する気になれないフリーターの方って多いはず。
確かにフリーターでも生活はできるし、急いで正社員にならなくても今はいいかもしれません。
でも、フリーターからの就職にもタイムリミットがあるんです……!
実は“ある時期”を過ぎてしまうと、急激に就職が難しくなってしまいます。
「あの時就活しておけば……(泣)」
そんな後悔をしないように、この記事では「フリーターが就職をした方が良い年齢や、その理由」などをお伝えします!
UZUZが徹底サポート!
フリーターが就職すべき年齢は、ズバリ27歳!
まず大前提として、フリーターの就職は早い(若い)うちにしておくことが有利なのは言うまでもありません。
その理由はダントツで「多くの企業が若い人材を求めているから」。
これに尽きます。
では、フリーターが就職すべき年齢のリミットはというと、それはズバリ27歳です。
フリーターと就職、そして「なぜ年齢が関係するのか」について、少し詳しく解説していきます。
就職には年齢により「壁」があると言われている
それは、30代に入ると未経験を歓迎する求人の数がぐっと減り、年齢を重ねれば重ねるほど就職がどんどん難しくなってしまうから。
現在、雇用対策法では例外事由を除いて年齢制限の禁止が義務化されてはいるものの、それはあくまでも“表向き”の話。
例えば、年齢制限の禁止が義務化される2007年以前に大手転職サイトのリクナビNEXTが「エンジニア系の求人を対象に行った調査」によると、応募資格の年齢は「35歳を上限」とする求人が半数近くを占めています。
また、内閣府が発表した「平成27年版 子供・若者白書」においても、「15歳~24歳までのフリーター層が減少傾向にある一方、25歳~34歳の年長フリーター層は、平成21年以降増加が続いている」と記載。
20代前半で“就職の波”に乗れなかった30代近くのフリーター層が就職難を余儀なくされていることがわかります。
そう考える人もいるかもしれません。
しかし世間一般的に「29歳」は、「中途採用」という枠で就活を行わなければならない年齢。
新卒で入社した場合、役職のない人でもある程度の経験を積み、キャリアアップ転職を考えたり、すでに転職を終えている人もいます。
企業側も、「29歳ならこれくらいはできるだろう」というハードルが既に設定されているんです。
例えば、
- 実務経験のある29歳
- 実務経験なしの29歳
が応募をしてきたら、企業はどのように対応するでしょうか?
よほど突出したポテンシャルが認められない限り、まず実務経験のある29歳が採用されると考えるのが自然です。
日本では「転職するならとりあえず3年働いてから」といった考え方も根強く、実際に「実務経験3年以上」を掲げる求人も多いのが現実。
そのことから考えても、「実務経験があって当然」と考えられる30歳の3年前、つまり27歳であれば未経験であってもギリギリ受け入れられる年齢なんです!
28歳の壁:実務スキルの有無
転職活動においては、何度か「年齢の壁」が立ちはだかると言われています。
まず最初に立ちはだかる大きな壁が、前述した実務スキルの有無によって生じる壁です。
それが「28歳の壁」。
厳密に「28歳と27歳がキッチリ壁で区切られている」というものではなく、人によっては「27歳の壁」と言ったり「29歳の壁」と言ったりもします。
ですが、ここで重要なのは厳密な年齢ではなく「なぜこの年代に壁があるか」です。
27~29歳頃と言えば、若手を率いる中心を担うことが期待される年齢。
しかし、漫然と働いていると「自分の強みとなるスキル」がもてないまま、この年齢まで来てしまいます。
この年齢前後で転職しようとすると、「どの程度の実務スキルがあるか」を、それ以前の転職と比べてより真剣に見られるのです。
フリーターとして職を転々として実務スキルを磨いてこなかった28歳と、会社に就職して実務スキルを磨き続けてきた28歳では、就職の成功率が大きく変わってしまうのです。
いざ28歳直前になって「これから実務スキルを身につけよう」と就職を目指しても、ギリギリではうまくいかないこともあります。
少し余裕をもって、「(28歳に大きな壁があるので)フリーターは27歳までに就職しておくべし」と覚えておくといいでしょう。
32歳の壁:マネジメント経験の有無
少し余談になりますが、年齢が上がっていくとさらにフリーターの就職は厳しくなります。
それは、年齢が進むと今度は「32歳の壁」が立ちはだかることになるからです。
30代は管理職としてチームを率いていくのか、専門家として何かのスペシャリストになるのかを選ぶ年齢です。
そのため32歳前後で転職する場合、マネジメント経験の有無を問われることが多くなります。
スペシャリストとして生きることを選んだのなら、スキルが合っていれば採用されることもあるでしょう。
ですが特筆したスキルもないうえに、何かしらのマネジメント経験もないとなると、会社の中核を担う人材として採用されるのは難しくなります。
例えば、32歳なのに新卒22〜24歳と同額の給与になったり、待遇面などを大幅に妥協しなければ採用されない可能性だってあります。
この「32歳の壁」を乗り越えるためにも、27歳のうちに就職しておくことがおすすめです。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
壁を知っているからこそ発揮できる強みも
「年齢の壁」は実はフリーターだけでなく、多くの社会人に立ちはだかる「昇進の壁」や「転職の壁」でもあります。
順調にキャリアアップしていくためには、年齢の壁を意識することも必要でしょう。
一度企業に就職したとしても、いつでもフリーターに戻ることは可能です。
一方で、キャリアプランやスキルアップのルートを知らずに外れてしまうと、様々な壁によって塞がれ、思うように働くことができなくなってしまいます。
たとえば、漫然と言われるままに働いている正社員よりは、「壁」の存在を知っているフリーターの方のほうが、今後のキャリアにおいて挽回できる可能性は十分にあります。
年齢を重ねるとフリーターの就職が難しくなる3つの理由
フリーターの就職は早い(若い)うちがいいと言われても「今はこれでいいと思っているのに……」「年齢を重ねることって、そんなに就活で不利になるの?」と疑問を持ってしまう方もいると思います。
しかし、フリーター期間が長くなるほど……つまり年齢を重ねるほどフリーターの就職が難しくなることは紛れもない事実。
実際のデータが証明しています。
- フリーター期間が半年以内で正社員として就職できた人の割合は64.0%
- フリーター期間が3年を過ぎるとその割合は48.9%
実に15%も減少!
そして、その理由としては大きく次の3つが考えられます。
年齢を重ねるとフリーターの就職が難しくなる理由
- そもそも日本は「新卒至上主義」だから
- 年齢相応のスキルが求められるから
- メンタル面でも就活がきつくなるから
それぞれ詳しく解説していきます!
そもそも日本は「新卒至上主義」だから
大前提として日本の多くの企業は、
- 採用や教育のコストを抑えられる
- 教育に掛ける時間に対してその後活躍できる期間が長い
- 自社のカラーに染めやすい
など様々な理由から新卒を一括採用する、いわゆる「新卒至上主義」です。
そのためフリーターであっても、学校卒業後3年程度以内であれば、既卒として新卒に準ずる形で就活ができます。
ですが3年以上経つと、中途採用枠でしか応募ができなくなってしまうんです。
年齢相応のスキルが求められるから
新卒一括採用を行う企業が一般的とされる日本。
前の項目でもお伝えしたとおり、新卒入社の社員を基準とした「これくらいはできるだろう」といった年齢別の求められるスキルがある程度決まっています。
そのため、第二新卒や既卒の枠ではなく、中途採用枠で応募をするとなった場合、実務経験のないフリーターはどうしても不利になってしまいます。
もちろんその通り!
ですが、新卒採用者と同様に教育後に活躍できる期間や体力面などを考えると、やはり年齢の若い人が有利になるのです。
メンタル面でも就活がきつくなるから
先にご紹介した2つは企業側の理由ですが、3番目は就活する側の理由です。
フリーターの就活は、基本的に新卒のように一緒に励ましあえる仲間もおらず、孤独を感じがち。
そして年齢を重ねたフリーターの就活では、
- 第二新卒組
- 既卒組
- キャリア組
これらの立場よりも不利になるため、書類選考で落とされ続けることも珍しくありません。
ようやく面接に辿り着いても、
「新卒の時に就活しなかったの?」
「なぜフリーターになったの?」
「正社員は大変だよ?」
といった厳しい質問をされることも間違いありません。
そうした就活を繰り返すうちに、メンタル面で疲弊し就活を諦めてしまう人も多いのです。
20代でも安心しないで。年齢別に見るフリーターの就職事情
しつこいようですが、フリーターの就職は早い(若い)うちがいいというのは、年齢別の就職率を見ても明らかとなっています。
ここで、過去1年間において「パートやアルバイトなどの非定型雇用から正社員へ移行した人の就職率」をチェックしましょう。
パートやアルバイトなどの非定型雇用から正社員へ移行した人の就職率
- 20~24歳……21.9%
- 25~29歳……18.3%
- 30~34歳……13.0%
やはり20代前半の就職率が高く、年齢を重ねるごとに就職率が低下していることがわかります。
20代と一口に言っても、20代前半と20代後半では4%ほど数値に差が……さらに20代後半と30代前半でも5%弱就職率が下がっています。
この理由は、企業が年齢ごとに次のようなイメージを持っているからなんです。
20~24歳頃:成長率に期待
4年制大学を卒業した方なら「第二新卒」や「既卒」にあたる年齢。
個人差はあるものの、平均して新しい仕事に対して適応するスピードが早いです。
そのため、教育は必要でも戦力として働ける期間が長いと考えられます。
「実務経験はなくて当然」と考えられるので、人間性や仕事に対する熱意が重視されます。
25~29歳頃:基本的な実務経験と成長率に期待
4年制大学を卒業した方で新卒入社をしていれば、そろそろ後輩ができてもおかしくない年齢。
まだ一人前とはいかなくても、後輩に基本的な仕事を教えられる程度の実務経験は身についていると考えられます。
基本的なスキルに加え、
- 仕事に対する考え方や熱意
- 高い将来性
が求められます。
30~34歳頃:即戦力に期待
企業によっては役職が付く方も出始める年齢です。
一般的に「この転職で最後にしたい」と考えながら転職する人が多いのもこの頃。
即戦力として働けることが前提で、
- マネジメント能力
- リーダー性
など、管理職へ向けてステップアップしていくための資質も求められるようになります。
年齢なんか関係ない!何歳になっても就職したくないフリーターへ
ここまで、フリーターはなるべく早く就職をした方が良いという話をしてきました。
そう思っているフリーターの方へ。
では、仮に就職をせずにフリーターを続けた場合はどうなるでしょうか?
年齢を重ねるごとに感じるフリーターのデメリット
若い間は気にならなくても、年齢を重ねるごと次のようなことが気になり始めます。
- ローンが組めず家の購入や車の購入ができない
- 長期休暇をとると収入が減る
- 体力的なきつさを感じる
- まとまった収入がないため、貯金がほとんど増えない
- 年金受給額が正社員の半額以下しか支給されない
- 長期間働き続けても退職金がもらえない
こんなことを気にしながら生きる人生なんて、あまり楽しくなさそうですよね。
そして前の項目でも説明したとおり、時間が経ってから「あれ?就職したほうがいいかも?」と気づいても、その時にはもう目の前に「年齢の壁」が……なんてことも珍しくありません。
将来のことが少しでも不安なら、今から活動をしておいたほうが安心です。
正社員経験を積んだ後独立または起業する道も
じゃあ、就職しないで稼ぐ術を身につけてやる!!
そんな人もいるかもしれません。
小学生の将来なりたい職業にユーチューバーがランクインする現代。
就職をせず自由な生き方を好むフリーターの中には、最近であれば
- アフィリエイター
- ブロガー
などを目指す方も少なくありません。
しかし、現実はどうでしょうか?
アフィリエイターを例にあげましょう。
例:アフィリエイターの場合
月に3万円以上を稼いでいる人は全体のおよそ5.7%程度
3万円以上を稼いでいるアフィリエイターは平均して5.2個のサイトを運営している
月に3万円以上稼いでいる人が5.7%って、かなり少ないですよね。
また仮に5.7%の中に入れたとしても、稼げるのは“月に3万円以上”。
仮に最低ラインの3万円を稼いでたとしても、その額で一生生活をしていくことはできません。
一方、2017年度の正社員の平均賃金は321,600円。
言うまでもなく、正社員として働く方が確実に稼ぐことができます。
世間で言われている、フリーターと正社員の生涯賃金の差は約1~2億円。
もちろんフリーランスとして活躍できれば、いずれ起業もできるかもしれません。
ですがそれは正社員として働くよりも、はるかにツラく厳しい、茨の道です。
ひとまず正社員として就職してみて、そのうえで可能性が出てきたら独立ないし起業する、という考え方のほうが成功しやすいのではないでしょうか。
やりたいことは就職してから副業でもできる
フリーターでいるのは生きるために仕方なくで、自分がやりたいことは他にある。
そう思っている方も多いでしょう。
ですがそれは、本当にフリーターでなければできないことでしょうか?
何かしらの創作活動であれば、働きながらでもできます。
譲れない趣味があったとしても、先立つ物として収入が高いに越したことはないはずです。
加えて、今の社会では副業OKの企業も増えています。
安定した暮らしをしながら、やりたいことは副業として行う。うまくいくなら独立したり起業したりすればいい。
そんなスタンスでいたほうが、結果的にやりたいことを諦めずに長く続けられるのではないでしょうか。
それでもフリーターでいたい理由・目的は何か
やむを得ない事情でフリーターでいなければならない。
そう考えている方もいるかもしれません。
本当にそうであるなら、仕方がないでしょう。
ですが「なぜフリーターでいたいのか」という理由や、「フリーターでいることの目的」に関しては、しっかりと確認しておいたほうがいいでしょう。
親の介護をしなければならないから。
介護手当や休暇が設けられている企業や、時短勤務やリモートワークで働ける企業はいくらでもあります。
子育てをしなければならないから。
こちらも同じく育児手当がある企業や、さらには「送りの午前休」「迎えの午後休み」のために中抜けしてもOKという企業もあります。
やりたいことがある。
これは前述のとおり、企業に所属していては本当にできないのでしょうか。
むしろ所属して安定した収入があったほうが、よりやりたいことに真剣に取り組める場合もあります。
そんな時は一度、就職エージェントなど「その道のプロ」に相談してみましょう。
UZUZが徹底サポート!
彼らは、本当にやむを得ない理由でフリーターを続けなければならない方にまで「無理にでも就職しろ」と言うことはありません。
ですが「その目的でしたら、就職して〇〇したほうが、むしろ有利ですよ」とアドバイスしてくれることはあります。
「本当にやむを得ない理由かどうか」を考えたことがないのであれば、この機会に一考しつつ、“借りられる手”は何でも借りてみるのがおすすめです。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
フリーターという選択だけが「自由」とは限らない
フリーターという生き方を選択するのが、必ずしも悪いというわけではありません。
ですが、これまでお伝えしてきたように、「フリーターである理由」を深掘りすると、「実は就職したほうが、その理由を満たせる」ということも多々あります。
すなわち、企業のなかで働いたことがないため、様々な支援があることや、いろいろな就業形態があることに気づけない方が多いのです。
フリーターのほうが、ある一面では自由なことは確かです。
ですが、実は企業に所属することで得られる自由さもあります。
いろいろと見比べたうえで、それでもフリーターが自分に合っている、という方もいるでしょう。
ですが何も調べず、フリーターという生き方しか知らない状態で「これが一番だ」と思い込むのは、もったいないことです。
選択肢の一つとして、まずは就職してみることも検討してみてください。
まとめ
- 日本社会の構造
- 企業の期待値
- 就活が及ぼすメンタルへの影響
などなど……。
いくら自分が「年齢なんて気にしない!」と思っていても、フリーターが正社員を目指す時、そこに目には見えない壁が立ちはだかるのは紛れもない事実。
大事なことなので何度も言いますが、間違いなく就職は早い(若い)うちにしておくべきです。
しかし、もし今フリーターでなければできないことがあるのなら、今回お伝えした就職と年齢の関係は頭の片隅に置いておきましょう。
全力でそのやりたいことに打ち込み、納得のいくところまでやり遂げてください。
なぜなら、あなたが「自信を持ってやり遂げたこと」はきっとその後の就活にも活かせるはずだからです。
でも、もし今なんとなくフリーターをしているのであれば、今すぐ就活をはじめましょう。
私たち転職エージェントUZUZでは、フリーターの方をはじめ、第二新卒・既卒・ニートなど、20代の方の就職サポートを積極的に行っています。
など、どんな悩みにも無料でサポートいたします。
まずはお気軽にご相談くださいね。
UZUZが徹底サポート!