もくじ

本当に今の会社を辞めたほうがいいの?分からないよ!
転職は、ライフプランにも影響を与える重要な決断です。
そのため、転職するかどうかで悩んでいるものの決断ができないという方は多いのではないでしょうか。
この記事では、転職したほうがいい人ややめたほうがいい人の特徴、そして転職すべきかどうかの決断に悩んでいる人が考えるべきことをご紹介します。
転職で悩んでいる方はぜひ参考にしてくださいね。
この記事の監修者

岡本啓毅
株式会社UZUZ 代表取締役
1986年生まれ、北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職サポートを実施してきた。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。”をミッションに、Twitterで「仕事をウズウズ楽しむ情報」を、YouTubeで「就職・転職で使える面接ノウハウ」を発信。SNSの累計フォロワー数は9万人を超える。
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最新の転職事情

株式会社マイナビが実施している「転職動向調査(2024年版)」から、最新の転職事情を紐解いていきます。
転職率の推移
過去5年間の転職率の推移を見てみましょう。

参考:株式会社マイナビ「転職動向調査2024年版(2023年実績)」
直近の2023年の転職率は7.5%と、コロナ禍となった2020年より回復し、前年に引き続き高い水準で推移しています。

男女別上位の転職理由
転職を決断した理由については、以下のようになりました。

参考:株式会社マイナビ「転職動向調査2024年版(2023年実績)」
給与面の理由が、男女とも上位にランクインしています。
やはり、収入を上げたいというのは、転職を考える動機として根強いようです。
転職により収入が減少した人の割合
転職を考える動機として収入アップを挙げる人が多い中、狙い通りに収入が上がるとは限らない点が転職を躊躇する要因です。
厚生労働省のデータを見てみましょう。
令和6年度から過去5年間をさかのぼり、転職により賃金が減少した人の割合です。
【転職により賃金が減少した人の割合】
令和2年度 | 36.2% |
令和3年度 | 36.6% |
令和4年度 | 34.2% |
令和5年度 | 33.2% |
令和6年度 | 28.9% |
参照:厚生労働省「令和6年上半期雇用動向調査結果の概況」P15 図4
令和6年度で3割を切ったものの、各年およそ3割以上の人が収入が下がる結果となり、有利な転職が難しいことを示す数字でもあります。
こうした数字から見ても、収入が減る可能性がある以上、なかなか決断できずに転職を躊躇する人がいるのも現実といえます。
転職を決断できない理由

決め手がないんだよね!
ここでは、なぜ転職を決断できないのか、その理由について確認しましょう。
転職を決断できない理由を知っておけば、どのように決断すべきか、そもそも転職するべきかどうかなどの判断材料になります。
待遇が悪くなる不安がある
転職を考えている人は、少なくとも現状から何かが好転することを願っているはずです。
もしかすると今よりも待遇が悪くなるのではないか、と思うと、転職の決断ができなくなってしまいます。
中には、実際に内定をもらってから、転職先で働くことをシミュレーションすることで、さらに待遇が悪くなることへの不安が強くなってしまうこともあるほどです。
新しく人間関係を構築するのが大変だと感じる
転職すると、職場環境はガラリと変わります。
これまで構築してきた職場の人間関係をすべて捨て、新しく一から人間関係を構築するのが大変そうだと感じる人もいます。
これを面倒だと感じて、人間関係を構築する大変さを味わうくらいなら、いっそ転職しないほうがいいと思ってしまうのです。
スキルや経験が足りないと思っている
スキルや経験などが足りず、自分の能力不足で転職活動がうまくいかないと思っている人もいます。
応募した企業に落ちてしまうと、まるで自分の能力不足という現実を突きつけられたように感じることがあるでしょう。
また、自分でも薄々スキルや経験の不足に気づいているにも関わらず、いざその現実と向き合わなければならなくなると、怖いと感じてしまう人もいますよね。
そのような人は、転職したほうがいいのではないかと思いつつ、自分には転職は無理だと諦めてしまい、転職活動をすることができないままになってしまうのです。
年齢的な不安がある
30代以降で、転職の需要があるか不安だという方もいます。
30代以降になると求められる役割や仕事の仕方が20代の頃とは大きく変わっていきます。
年齢が上がると管理職としての役割が期待されるようになりますが、そういった管理職の数には限りがあるため、需要が少ないのは事実です。
専門職としての需要もありますが、30代以降の専門職は極めて高度なスキルが求められるため、いずれにせよ狭き門となってしまいます。
これらの理由から、年齢的な不安があるため転職が決断できない人がいるのです。
具体的にやりたいことがない
「現職を辞めてまでやりたいことがない」という人もいます。
どうしても叶えたい夢があるなど、情熱に突き動かされれば転職の決断をしやすくなります。
しかし、具体的にやりたいことがない場合、転職活動もどのように行ったらいいか分からず、転職したほうがいい気がしていても行動に移せなくなってしまうのです。
そもそも転職活動をする時間がない
転職をすべきだと分かっているにも関わらず、忙しいために転職活動に使える時間がないという人もいます。
日々の業務や生活に追われて、転職活動が後回しになってしまっているのです。
中には、これまでお伝えしてきた様々な理由から転職の決断ができないにも関わらず「時間がない」と忙しさを言い訳にして、転職活動をしていないという人もいるようです。
転職を決断できない時に考えるべきこと


ここでは、転職を決断できない時に考えるべきことを3つご紹介します。
重要なのは、転職に際して自分は何に迷っているのかを明確にすることです。
それを明確にすれば転職の決断ができるかもしれませんし、反対に転職すべきではないという決断ができるかもしれませんよ。
転職したいと思った理由は何か
転職しようと思ったのには、何かのきっかけがあるはずです。
転職したいと思った理由を明確にしておきましょう。
- 待遇面の不満
- やりたいことができた
- 将来への不安
- いつまでもこの仕事を続けることができないと思う
- なんとなく日々の積み重ねでこのままではいけないと思った
人によって様々な理由があり、複数の要因が重なったのかもしれません。
根源的な理由に立ち返ってみると、一時の気の迷いだったことに気づけるかもしれませんし、絶対に転職したほうがいいと決断できる理由が見つかる可能性もあります。
転職をする、しないに関わらず、出した結論に沿って行動を始めましょう。
「転職すること」そのものが目的になっていないか
転職を、現状を変えるための手段や現状から逃げるためのものだと考えていないでしょうか。
転職は、あくまで「転職によって何かを叶えたい」からするものです。
もしも「転職すること」そのものが目的になってしまっているようなら、時は転職の決断はしないほうがいいでしょう。
転職した時/しない時のデメリットとメリットは何か
転職した時のメリットとデメリット、そして転職しなかった時のメリットとデメリットを書き出してみましょう。
- 転職した時としない時、どちらが理想の働き方をしているか?
- 日々の生活は、どちらの自分が楽しそうに送っているか?
- 5年後、10年後の自分はどちらが明るい未来を歩んでいるか?
上記も加味して考えてみてください。
転職したほうがメリットが大きくデメリットが小さいなら、転職の決断をしやすくなるでしょう。
逆にメリットが小さくデメリットが大きいなら、転職しないほうがいいといえます。
いずれにせよ、転職後の自分だけでなく転職しなかった場合の自分もリアルに想像することで、現状の自分の想定不足にも気づくことができるのではないでしょうか。
転職を決断したほうがいい人の特徴

転職で迷っている人の中には、明らかに転職を決断したほうがいい境遇にある人がいます。
どんな人が当てはまるのか解説します。
自分がそれに当てはまっているかどうか確認してみてくださいね。
明らかに労働環境が悪い
サービス残業が多い、時間外労働が長すぎる、パワハラやセクハラなどのハラスメントが横行しているといった、明らかに労働環境が悪い場合はすぐに転職を決断すべきです。
こういった、いわゆるブラックな職場が、自浄作用によって改善することはありません。
そのような職場では何人も心身に不調をきたして休職せざるを得なくなってしまいますが、いつあなたがそうなるとも限らないのです。
そのような職場はすぐに辞めたほうがいいでしょう。
不満を解決するために動いたが解決できなかった
人間関係や給与、待遇など、個人の働きかけではどうしようもないこともあります。
しかし、改善のためにやれることがあるのも確かです。
現状の不満を解決するために様々な手を尽くして、やれることはやりきったが何も変わらなかったという人も、転職の決断をしても良いでしょう。
現職の仕事をやりきったと感じている
現職の仕事で大きな達成感を得ており、これ以上の成長はできないと感じる人も転職を決断していいでしょう。
転職活動を進める際にも、やれるだけのことはやりきったという人と、そうでない人では面接などでの受け答えの質が変わります。
何かをやりきったということは自信にもつながり、やりきったという自負があるなら現職への未練もなく、清々しく次のステップに進めるでしょう。
また、転職を決断した理由として転職先の人事に納得してもらいやすい理由でもあります。
転職の軸が明確になっている
転職の軸はなかなか定めるのが難しいものです。
もしも現段階で目指している待遇や給与、仕事内容やキャリアプランなど、どうなりたいかが明確になっているなら、その人は転職を決断したほうがいいでしょう。
しっかりと転職の軸が定まっているのなら、あとは実際に転職活動をするだけです。
監修者コメント
それでも迷いがある場合に考えるべきこと
「転職を決断したほうがいい人」に当てはまっているものの、それでも踏み出せないという人がいるかもしれませんね。
そんな時には、前の項で紹介した、転職を決断できない時に考えることを考えてみてください。
特に、転職した時/しない時のメリットとデメリットを重点的に考えてみましょう。
少なくとも私たちは、将来的に70歳頃まで働かなければなりません。
そこまでのキャリアプランを想像できているでしょうか。
現状や数年先だけでなく、10年後や20年後の自分は幸せに働けているでしょうか。
たとえ今が幸せでも、もっと幸せになる方法があるかもしれません。
転職したほうが幸せに近づけそうだと感じるなら、それを決め手としてぜひ一歩を踏み出してみてください。

岡本啓毅
転職を思いとどまったほうがいい人の特徴

転職を決断したほうがいい人はいますが、一方で、思いとどまったほうがいい人がいるのも事実です。
では、どのような人が転職を思いとどまったほうがいいのか、ここで確認しておきましょう。
不満解消のためだけに転職しようとしている
自分が抱いている不平不満を会社にぶつけるために転職しようとしている人は、転職を思いとどまったほうがいいでしょう。
不満があり、それがなかなか解決されない場合、現職を辞めたくなってしまうのも仕方がないことです。
しかし、勢いに任せて転職してしまうと「転職すること」が目的になってしまい、有意義な転ですが職ができません。
結果、同じような不満を抱いてまた転職する、という悪循環に陥ってしまいかねません。
不満を解消するためだけに転職するのは避けたほうが無難です。
転職すればなんとなくうまくいきそうだと考えている
明確なプランがなく、転職の軸がないまま転職しようとしている人は、思いとどまったほうがいいでしょう。
転職すれば、なんとなくうまくいくという漠然とした予想しかできていないためです。
そもそも、自分の理想を完全に叶える会社はそうそう見つからないものです。
それにも関わらず、しっかりと転職先の会社を分析せずに転職することは、やはり「転職すること」が目的の安易な転職になってしまいます。
転職の軸をしっかり作って、明確なプランに沿って転職できないうちは、転職を思いとどまったほうがいいでしょう。
自分のスキルの棚卸ができていない
自分のスキルの棚卸ができておらず、自分は何ができるか説明できない状態で転職しようとしている人は、思いとどまることをおすすめします。
自分の強みが分からないから、自分のスキルや経験の活かし方が分からず、結果的に間違った強みをアピールしてしまいます。
自分の強みではない部分をアピールし、それに期待された状態で採用されてしまうと、転職者も採用した転職先企業も、どちらも失敗したと思ってしまうでしょう。
まずは自分のスキルや経験を棚卸して、自分の能力を正確に把握してから転職するべきかどうかを考えてみるのがおすすめです。
監修者コメント
転職の意志は吹聴しないようにしよう
転職することは労働者としての当然の権利ではありますが、基本的に転職後にも現職の仕事に穴が開かないように配慮することをおすすめします。
パワハラなど会社側に問題があるのではない限り、円満退職を目指しましょう。
業界は意外と狭く、不義理を働いた噂は意外と転職先にも届いてしまうためです。
転職後の仕事状況を調整するためには転職時期を相談する必要がありますが、転職先が決まるまでは転職の意志は本当に信頼できる人にしか言わないようにしましょう。
現職にいながら転職活動をすることの最大の強みは、転職をやめても現職にとどまれることです。
転職の意志があることを上司などに相談してしまうと「転職しようとした人」と見られ続けることになり、転職をやめた際に居場所がなくなってしまいます。
そのため上司に相談する場合は「転職したい」ではなく「キャリアの悩みがある」といった程度に留めましょう。
その他、なぜ円満退職を目指したほうがいいのか、またそのコツについて詳しく知りたい方は、以下の記事も確認してみてください。

岡本啓毅
転職の迷いから決断をするためのコツ

迷うポイントを整理して比較する
転職の軸で洗い出した自身が仕事に求める大切なことについて、現職を続けた場合と候補とする転職先に入社した場合で比較をしてみてください。
それぞれの項目で転職した場合のメリット・デメリットを可視化して整理すると、転職により得られる恩恵が見えてきます。
メリットが得られない、もしくはデメリットが気になるのなら、現職で状況を改善する道も模索してみましょう。
現職を続けながら転職活動をする
なかなか決断ができないのであれば、現職を続けながら転職活動を始めてみるのも一つの方法です。
時間的な制約があるかもしれませんが、実際に転職活動をしてみて、手ごたえを確認しながら進めていけばリスクは少なくて済みます。
良い手応えが感じられれば、思いきって転職活動にシフトするのもアリです。
実際に転職活動をしてみて、想像以上に厳しいと感じたのであれば、時期を待つなどしてリスクを最小限にとどめましょう。
転職エージェントに相談する
なかなか転職を決断できないのは、情報不足が原因かもしれません。
そういう時は、適切な情報と第三者の視点を持つ就活のプロに頼ることが得策です。
転職エージェントに相談すれば、そもそも転職すべきかの段階から、第三者の客観的な意見を聞けます。
転職先を探す際にも豊富な企業情報を提供してもらえるため、理想的な企業に出会える可能性も高まります。
何より、転職活動のプロである相談相手がいることで安心して転職活動ができ、客観的なアドバイスをもとに最善の決断ができるでしょう。
転職すべきか、また転職する場合の最適なタイミングの見極め方については、以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ合わせてお読みください。
まとめ
転職の決断はなかなか勇気がいるものですが、人によっては転職したほうがいい場合があるのも事実です。
この記事でお伝えした内容をぜひ自分の状況に当てはめ、転職すべきかどうかを考えてみてください。
とは言っても、自分がどの状況に当てはまるのか、自分の主観だけで判断するのは不安ですよね。
そんな方は、キャリアのプロであるエージェントに相談するのがおすすめです。
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私たちのエージェントの中にはキャリアの壁にぶつかった経験を持つアドバイザーもいるため、みなさんが抱えるキャリアの悩みに寄り添ったサポートが可能です。
転職がなかなか決断できないと思っている方や、自分はもしかしたら転職したほうがいいかもしれないと感じている方は、ぜひ一度私たちにご連絡ください。
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