
求人サイトを開いても、見ているだけで終わっちゃうんだよね?
何を知りたいのかが決まっていないと、いくら調べても判断できないままになります。

転職活動では求人を探す前に情報を集める段階があり、ここでつまずくと応募先を絞れないまま時間だけが過ぎてしまいがちです。
この記事では転職の情報収集で集めるべき情報と調べるための手段に加えて、注意したい点や実際に進めるための手順も紹介します。
何から始めればよいのか迷っている方は、ぜひ読み進めてみてください。
この記事の監修者

岡本啓毅
YouTube「ひろさんチャンネル」運営 / 株式会社UZUZ 代表取締役
北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職をサポート。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる”をミッションに、YouTubeでは「就職・転職で使えるノウハウ」を発信中。X、TikTokなどSNS等の累計フォロワー数は13万人を超える。
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転職の情報収集|集めるべき5つの情報


ここでは、転職の情報収集で集めるべき5つの情報について解説していきます。
仕事内容と1日の流れ
最初に確かめたいのは実際にどのような仕事をするのかという点です。
職種名だけでは担当する業務の中身までは分かりませんから、しっかり確認しましょう。
特に確認したいのは、次のような内容です。
- 担当する業務の範囲
- 出社から退社までの1日の流れ
- 繁忙期がいつで、どのような状態になるのか
- チームの人数と、自分が担う役割
求人票に書かれていない場合は、面接で質問する項目として控えておきましょう。
職種名を見て満足するのではなく、1日の流れまで想像できる状態にしておくことが大切です。
給与と評価制度の仕組み
求人票に示された年収は額面の金額で、そこから税金や社会保険料が引かれるため手元に残る金額とは異なります。
また、賞与や固定残業代が含まれているかどうかでも毎月の金額は変わってきます。
確認したいのは、次のような項目です。
- 基本給と、賞与の支給実績
- 固定残業代の有無と、含まれる時間数
- 昇給の時期と昇給基準
- 評価制度が具体的に示されているかどうか
金額そのものだけでなく、昇給の仕組みまで確かめておきましょう。
労働時間と休日の実態
労働時間については制度と実態の両方を確かめる必要があります。
例えば、所定労働時間が短くても、残業が多ければ実際の拘束時間は長くなります。
確認したいのは、次のような項目です。
- 月あたりの平均残業時間
- 休日出勤の有無と、その頻度
- 有給休暇の取得実績
- 在宅勤務や時差出勤などの制度の利用状況
制度があることと、実際に使えることは別のものです。
どのくらいの人が使っているのか、まで聞いておくと実態に近づきます。
制度の有無ではなく、実際に使われているかどうかを確かめることが大切です。
職場で働く人の定着状況
働く人が定着しているかどうかも確かめておきたい情報で、平均勤続年数や離職の状況は働き方の実態を映しやすい項目だといえます。
確認したいのは、次のような内容です。
- 平均勤続年数
- 新卒や中途で入った人の定着状況
- 部署ごとの人数の増減
平均勤続年数や離職率は、業界によって水準が大きく異なります。
例えば人の入れ替わりが多い業界では、勤続年数が短いことがその会社固有の問題とは限りません。
そのため、数値そのものの高さや低さで判断せず、同じ業界の他社と並べて、その会社が業界のなかでどの位置にあるのかを見るようにしましょう。
自分の経験が選考でどう評価されるか
調べ方の1つは、求人の応募要件から逆算する方法です。
気になる職種の求人を5件ほど並べ、「必須条件」「歓迎条件」に書かれている経験を書き出してみましょう。
同じ経験が複数の求人に出てくれば、その職種で評価されやすい経験だと分かります。
そのうえで、自分の職務経歴と重なる項目に印をつけると、応募できる職種の範囲が見えてきます。
もう1つは、転職エージェントのキャリアアドバイザーに聞く方法です。
キャリアアドバイザーは、同じような経歴の人がどの求人で書類選考を通過したか、企業から何を評価されたかという実際の情報を持っています。
求人票からは読み取れない、自分の経験がどう受け取られるかを確かめられます。
ここが分からないままだと、応募先を絞ることができません。
企業を調べるだけでなく、自分の経験がどこで評価されるのかも確かめてください。
情報収集が足りないまま進めると起こる3つのこと


ここでは、情報収集が足りないまま転職を進めた場合に、起こりがちな3つのことを解説していきます。
事前に知っておくことで防げるようになるので、しっかり確認していきましょう!
入社後に条件のずれに気づく
入社してから条件の違いに気づくと、早い時期の退職につながる場合があります。
実際、厚生労働省の調査では転職した人が前職を辞めた理由は次のとおりです。
| 区分 | 最も多い理由 | 割合 |
|---|---|---|
| 男性20〜24歳 | 給料等収入が少なかった | 12.5% |
| 男性25〜29歳 | 給料等収入が少なかった | 16.9% |
| 女性20〜24歳 | 労働時間、休日等の労働条件が悪かった | 13.6% |
| 女性25〜29歳 | 労働時間、休日等の労働条件が悪かった | 15.2% |
20代が前職を辞めた理由として最も多く挙げられているのは、男性が「給料等収入が少なかった」、女性が「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」です。
どちらも、入社前に求人票や面接で確かめられる項目です。
逆にいえば、確かめないまま入社した結果、条件が想定と違っていたために辞めるという流れが起きているということ。
給与の内訳や実際の残業時間は、調べれば分かる情報です。
入社してから気づくことのないよう、応募の段階で確認しておきましょう。
参照:厚生労働省「令和6年 雇用動向調査結果の概要」
応募先を絞れず転職活動が長引く
判断の材料がないままだと応募先を決められない状態が続いてしまいます。
リクルートワークス研究所の調査では、転職活動中の人で、まだ転職していない理由で最も多かったのは「自分にあった仕事がわからない(全体の14.2%)」でした。
また、転職活動者のうち翌年に転職している割合は36〜43%にとどまっています。
内定を得るまでに時間がかかるケースもありますが、転職先を決めきれないまま時間だけが過ぎてしまう人も、少なくはないでしょう。
何を基準に選ぶかが決まっていないと、求人を見続けても応募先は絞れません。
参照:リクルートワークス研究所「なぜ転職したいのに転職しないのか」
具体的な志望動機を作成できない
調べた内容が浅いと、どの企業にも当てはまる志望動機になってしまい、選考を突破できる志望動機にはなりません。
その会社でなければならない理由が示せないと、書類でも面接でも印象には残らないでしょう。
反対に、事業の内容や課題まで調べていれば、具体的な志望動機を組み立てやすくなります。
情報収集は、応募書類の説得力に直接つながっていくのです。
志望動機の具体性は、どこまで調べたかによって決まる部分が大きいといえます。
転職の情報収集に使える6つの手段

ここでは、転職の情報収集に使える6つの手段について解説していきます。
求人票と募集要項を読み込む
最も基本になるのが求人票と募集要項で、記載されている項目を1つずつ確認していきましょう。
- 雇用形態と契約期間
- 賃金の内訳と、支払いの時期
- 就業時間と、休憩や残業の扱い
- 休日と休暇の制度
- 加入する社会保険の種類
- 受動喫煙を防止するための措置
書かれていない項目こそ、面接で質問する材料になります。
求人票は隅々まで読み込みましょう!
企業の公式サイトと採用ページを読む
公式サイトからは求人票では分からない事業の姿が見えてきますので、次のような内容を確認したいところです。
- 企業ミッションや事業内容・主な取引先
- 沿革や事業の広がり方
- 社員インタビュー
- 採用ページに示された求める人物像
特に確かめたいのは、その会社が何で利益を得ているのかという点です。
収益の源が分かると、自分の仕事がどこにつながるのかも見えてきます。
公式サイトでは、その会社が社会にどんな価値をもたらしたいのか、その行動をすることでどんな利益を得ているのかを読み取ることが大切です。
公的な職場情報サイトで実績値を調べる
厚生労働省が運営する職場情報総合サイト『しょくばらぼ』では企業ごとの情報を調べられます。
- 平均残業時間
- 有給休暇の取得率
- 平均勤続年数と離職率
- 中途採用の比率
複数の企業を並べて比較することもでき、掲載企業数は14万件以上です(※記事執筆時点)。
企業の任意入力による項目は空欄の場合があり、掲載自体がない企業もありますが、情報収集のプラットフォームとして覚えておくと良いです
まずは企業名で検索し、確認したい項目が入力されているかを見てみましょう。
参照:厚生労働省「職場情報総合サイト しょくばらぼ」
新卒枠に応募する場合は企業に職場情報の提供を求める
若者雇用促進法にもとづく職場情報の提供という仕組みがありますが、対象となるのは新規学卒者などを対象とする求人です。
中途採用の求人には適用されないため、まずこの点を押さえておいてください。
対象となる求人では応募者から求めがあったときに情報を提供することとされており、内容は次の3つの区分に分かれています。
- 募集や採用の状況に関する情報
- 職業能力の開発や向上に関する情報
- 企業における雇用管理に関する情報
卒業後3年以内の既卒者を新卒枠で受け付ける企業もあるため、自分が対象になるかどうかを確かめたうえで活用してください。
就業経験があり中途枠で応募する場合は、面接で確認する方法をとることになります。
職場情報の提供を求められるのは新卒枠の求人に限られるため、自分が対象かを確かめましょう。
口コミサイトとSNSで働く人の声を集める
働く人の声からは公式の情報では見えない部分が分かる場合があります。
ただし、書き込みには偏りがある点を理解しておく必要があります。
なぜなら在籍している人と退職した人では、同じ会社でも見え方が違うためです。
口コミサイトやSNSを見るときは、次の点を意識してみてください。
- いつ書かれたものかを確認する
- どの職種や部署の人が書いたのかを確認する
- 同じ内容が複数の書き込みに出ているかを見る
- 良い内容と悪い内容の両方を読む
1つの書き込みで判断せず、傾向として読み取るようにしましょう。
口コミは1件で判断せず、時期と立場を確かめたうえで傾向として読み取ってください。
入社前に確かめておきたい点は、以下の記事でも詳しく解説しています。
キャリアアドバイザーに社内の実態を聞く
転職エージェントからは求人票に書かれていない情報を聞けるケースが多いです。
- 職場の雰囲気や、チームの構成
- 上司にあたる人の仕事の進め方
- 過去に入社した人の定着の状況
- 選考で重視されている項目
企業を訪問している転職エージェントであれば、現場を見たうえでの情報が得られます。
求人票に書かれない社内の様子を聞けることが、転職エージェントを使う利点の1つです。
監修者コメント
口コミは読み方によって価値が変わる
口コミサイトの書き込みは、退職した人に偏りやすいという性質があります。
在籍中の人が満足している場合、わざわざ書き込む動機が生まれにくいためです。
この偏りを知らずにそのまま受け取ると、応募先の選択肢を必要以上に狭めることになりかねません。
確かめたいのは、いつ書かれたものか、どの職種の人が書いたものか、という2点です。
数年前の書き込みや、自分が応募する職種とは別の部署の話であれば、判断の材料としての重みは変わります。
そのうえで、求人票や面接で得た情報と突き合わせて判断しましょう。
口コミは、単独で結論を出すためのものではなく、他の情報と照らし合わせるための材料です。

岡本啓毅
転職の情報収集で気をつけたい4つの注意点


ここでは、情報収集で気をつけたい注意点を4つ解説していきます。
1つの情報源だけで判断しない
1つの情報源だけで判断すると実態からずれる場合があるため、求人票、公式サイト、口コミ、人から聞いた話を突き合わせてみてください。
複数の情報がそろうと、共通している部分が見えてきます。
反対に、食い違う点が出てきた場合も収穫です。
その部分を、面接で確認する項目として残しておきましょう。
複数の情報源を突き合わせ、食い違う点を質問の材料に変えていきましょう。
口コミは書いた人の立場と時期を確かめる
同じ会社でも部署や年によって状況は変わるため、数年前の書き込みが現在の状況と一致しているとは限りません。
確認したいのは、次の点です。
- 何年に書かれたものか
- どの職種の人が書いたものか
- 在籍中の人か、退職した人か
口コミは書かれた時期と書き手の立場を確かめてから読むようにしましょう。
良い情報だけを集めて安心しない
応募したい気持ちが強いほど都合のよい情報だけを集めやすくなり、気に入った会社の良い面ばかりが目に入る状態になりがちです。
そこであえて、不安に感じる点を調べる時間を取ってみてください。
例えば、離職率や残業時間など確かめにくい項目から見ていく方法があります。
両面を知ったうえで選ぶと、入社後のずれも小さくなるでしょう。
あえて不安な点を調べる時間を取ると、判断の偏りを防げます。
調べるだけで応募に進まない状態を避ける
情報を集め続けても選考に進まなければ判断材料はそろわず、面接を受けてはじめて分かることも多くあります。
そのため、調べる期間に区切りを決めておくことが大切です。
例えば、2週間で候補を5社に絞る、といった形が考えられるでしょう。
区切りを決めておくと、動き出しやすくなります。
調べる期間に区切りを決めておくと、情報収集だけで止まる状態を避けられます。
転職の情報収集を進める5つのステップ


ここでは、情報収集を進める手順を5つ解説していきます。
転職で解決したいことを書き出す
最初に行いたいのは今の職場の何を変えたいのかを言葉にする作業。
例えば、次のような形で書き出してみてください。
- 変えたいこと(残業時間、仕事内容、人間関係など)
- そう感じるようになったきっかけ
- 次の職場では、どうなっていてほしいか
ここが決まっていないと、調べる項目も決まりません。
書き出した内容は、応募先を選ぶときの基準になります。
何を解決したいのかが決まってはじめて、調べるべき項目が決まります。
求人を広く見て相場と選択肢を知る
次に行いたいのは応募を前提にせず、求人を広く見ることです。
- 希望する職種の募集がどのくらいあるか
- 示されている年収の幅
- 求められている経験や資格
- 勤務地の広がり
といった、自分の希望条件が現実的かどうかを、この段階で確かめておきましょう。
条件が厳しい場合は、どこを調整するかを考える材料になります。
応募を前提にせず求人を眺めると、希望条件が現実的かどうかを確かめられます。
候補を絞って企業ごとに深く調べる
相場が分かったら候補を3社から5社程度に絞り、そのうえで企業ごとに順番を決めて調べていきましょう。
- 求人票で条件を確認する
- 公式サイトで事業の内容を確認する
- 職場情報総合サイトで実績値を確認する
- 口コミで働く人の声を確認する
同じ項目で企業ごとに書き出すと、条件の違いがはっきり見えてきます。
面接で確認する質問を用意する
調べても分からなかった点は質問としてまとめておきましょう。
- 「入社された方は、初めの3か月でどのような業務を担当されますか」
- 「直近の月あたりの残業時間は、平均でどのくらいでしょうか」
- 「配属される部署は、いつごろ決まりますか」
条件を確かめる質問でも、聞き方を工夫すれば失礼にはなりません。
準備しておくと、面接の場で慌てずに済みます。
1人で判断せずキャリアアドバイザーに確認する
集めた情報をどう読み取ればよいか迷ったときは、転職エージェントのキャリアアドバイザーに確認する方法があります。
相談するタイミングは、次の2つです。
- 候補を絞る段階
- 希望条件に優先順位をつける作業を一緒に進められます。自分では譲れないと思っていた条件が、求人の実態と照らし合わせると調整可能だと分かる場合もあります。
- 応募する前の段階
- 残業時間や配属先など、求人票だけでは確かめきれない点を、キャリアアドバイザーから企業に確認してもらえます。
どちらの場面でも、自分ひとりで集めた情報だけで判断するより、確かめられる範囲が広がります。
こうした相談は、応募先が決まってからでなければ受けられないというものではありません。
「何を調べればよいのか分からない」という段階からでも利用できます。
20代の第二新卒、既卒、フリーターの就職支援に特化した転職エージェントであるUZUZでも、調べ方が分からない段階からの相談も受け付けています。
迷っている段階で相談することで、頭の中の整理にもなるので、ぜひお気軽にご相談ください。
監修者コメント
調べ切ってから動こうとしなくて大丈夫!
情報が足りないから応募できない、と感じる場面があるかもしれません。
ですが、選考の過程でしか分からないことは数多くあります。
面接は、企業が応募者を見る場であると同時に、応募者が企業を確かめる場でもあります。
職場の様子や、面接に出てくる人の受け答えは、その場に行かなければ分かりません。
つまり、調べ切ってから動くのではなく、ある程度そろった段階で動き出し、確かめながら判断していくほうが結果的に早く進みます。
調べ切ることを目標にせず、判断できる材料がそろったかどうかで区切ってみてくださいね。
20代の転職の進め方については、以下の記事でも解説していますので、ぜひ合わせて読んでみてください。

岡本啓毅
まとめ
転職の情報収集で集めるべきなのは仕事内容、給与、労働時間、定着状況、自分の評価の5つで、公式の情報と働く人の声の両方から集めると実態に近づきます。
1つの情報源だけで判断せず、食い違う点は面接で確かめるようにしましょう。
そして、調べる期間に区切りを決めて動きながら判断していくことが大切です。
とはいえ、何から調べればよいのか分からないという方もいるでしょう。
転職エージェントのUZUZでは、調べ方が分からない段階から一緒に進めていくことができます。
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