
しかし、今後はその常識が大きく変わる可能性が高いといえます。学歴よりも、『どのような働き方を選ぶか』が生涯年収を左右する時代がすぐそこまで来ています。
高卒と大卒、あるいは同じ大卒でも大学の偏差値ランキングの高低によって生涯年収が変わる、という話を聞いたことがあると思います。
それはどの程度本当で、そしてこれからどうなっていくのでしょうか。
この記事では、人材紹介会社UZUZの代表である岡本による解説動画を元に「生涯年収と学歴の関係」について解説していきます。
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この記事の監修者

岡本啓毅
YouTube「ひろさんチャンネル」運営 / 株式会社UZUZ 代表取締役
北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職をサポート。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる”をミッションに、YouTubeでは「就職・転職で使えるノウハウ」を発信中。X、TikTokなどSNS等の累計フォロワー数は13万人を超える。
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高学歴とそれ以外の生涯年収はどれだけ違うのか

現在の日本社会において、学歴が生涯年収に与える影響は無視できないものです。
厚生労働省が発表している最新の統計データに基づき、平均的な賞与(ボーナス)や一般的な労働年数を考慮して算出した場合、学歴別の生涯賃金は以下のようになります。
| 学歴 | 平均年収 | 生涯賃金 |
|---|---|---|
| 高校卒 | 405万円 | 約1億7,400万円 |
| 専門学校卒 | 447万円 | 約1億9,200万円 |
| 高専・短大卒 | 449万円 | 約1億9,300万円 |
| 大学卒 | 554万円 | 約2億3,800万円 |
| 大学院卒 | 788万円 | 約3億3,900万円 |
これらの数字を比較すると、高校卒と大学卒の間には約6,400万円の開きがあることが分かります。
さらに高卒と大学院卒と比較した場合には、1億6,000万円以上の差が生じています。
また、東大卒の生涯年収はおよそ4億6,000万円に達するとのデータも。
一般的な大学卒業者の平均が2億3,800万円であることを考えると、同じ「大卒」のなかでも東大のような高学歴層とそれ以外ではおよそ2億円以上の差がついているのが現状です。
高卒と比較すれば、その差は3億円近くに達することもあり「学歴で生涯年収が決まる」という説は、現時点で統計的な裏付けがあるといわざるを得ません。

参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況 学歴別」
参考:日本経済新聞「「学歴なんて関係ない」の真実 生涯賃金これだけ違う」
学歴による生涯年収の差は変化する


実は、これまで当たり前とされてきた「高学歴=高年収」という構造は、今後数年から十数年で大きく変化していくと予想されています。
様々な社会構造の変化によって、これまでのような「高学歴=高収入の保証」という時代は終わりを告げようとしているのです。
なぜそのような変化が起こるのか、具体的な例を挙げて解説していきます。
高学歴になる難易度が下がっていく

第1の要因は、大学教育や難関大学の希少価値が低下する可能性があることです。
現在、少子化によって子どもの数は急激に減少しています。
しかし子どもの数が減っているにもかかわらず、日本の多くの大学では募集枠自体は維持されています。
かつては限られた優秀な層しか入学できなかった難関大学であっても、受験人口の減少によって相対的な倍率が低下し、高学歴の肩書きを得る難易度が下がっていくのです。
相対的な価値が下がった「高学歴の肩書き」は、市場価値としての優位性を失います。
学歴で差別化することが難しくなるため、企業側も学歴以外の指標で年収を決定せざるを得なくなるでしょう。
AIによって仕事の性質が変化する

もっとも大きな要因は、AIによる労働市場の再構築です。
これまで「高年収で安定している」とされてきた「ホワイトカラー(オフィスワーク)」の仕事の多くが、AIによって激変するといわれています。
PCで完結できる仕事である文章作成、データ分析、経理業務、定型的なプログラミング、さらには法務やコンサルティングの一部まで、AIによる代替の可能性があるのです。
これによりオフィスワークの求人が減少したり、誰でもAIを使いこなせば同じ成果を出せるようになることで、賃金相場が下落したりするかもしれません。
一方で、AIでは物理的に代替が不可能な「ブルーカラー(現場の仕事)」の仕事の需要は、相対的にさらに高まっていくと考えられています。
例えば、電気工事士のように国家資格が必要で、かつ現場ごとに異なる複雑な配線状況を読み解いて手を動かす専門職は、ロボットによる自動化が困難な領域です。
これらの仕事は今後、供給不足によって収入がさらに増える傾向にあります。
加えて、現場の専門スキルをもっていると独立開業がしやすいため、独立して個人で年収1,000万円を突破することも十分に可能です。
ホワイトカラーの年収低下と、ブルーカラーの年収上昇によって、学歴による生涯年収の差は埋まっていくと考えられます。
高学歴がオフィスワークにこだわる傾向も影響
注意すべきは、高学歴層が依然として「オフィスワーク」にこだわる傾向がある点です。
高学歴の人は、肉体労働や現場仕事を「自分にふさわしくない」と避ける傾向が強いといわれています。
ですが前述の通り、PCだけで完結する仕事こそもっともAIに代替されやすい領域です。
最終的に残るのは、人間が実際にその場に行き、屋根裏に入って配線を確認したり、設備の微細な不調を感じ取って修理したりするような身体性を伴う仕事です。
ロボットが人間と同じように狭い場所へ入り、柔軟に判断して配線を処理できるまでには、まだ相当な年月がかかります。
現場のプロフェッショナルこそが、AI時代における真の「勝ち組」になる可能性を秘めているといえるでしょう。
参考として、現場仕事への内定を獲得し「ロボットに携わる」という夢を叶えたUZUZ相談者に関する記事も確認してみてください。
監修者コメント
大手企業はフリーランスを活用する?
近年、一部の大企業では固定費のうち人件費を削減するために新卒採用の枠を絞り、特定のプロジェクトごとに外部の専門家と契約する形を模索しています。
「それなら自分もフリーランスになって稼げばいい」と考えるかもしれませんが、その判断は少し立ち止まって考えてみてほしいです。
大手企業が個人のフリーランス一人ひとりと直接契約を結ぶコストやリスクは大きいため、必ずしも全ての企業が前向きに取り組んでいるわけではありません。
現実では、取引基準を満たした中堅の支援会社などに業務委託を行い、その会社がフリーランスを束ねて現場を回すという流れが一般的です。
生涯年収を上げるためには、「フリーランス=高収入」と考えるのではなく、自分がその商流のどこに位置し、どのような形で企業と仕事をするかを意識する必要があります。

岡本啓毅
学歴にとらわれず生涯年収を上げる仕事とは

学歴による生涯年収への影響がなくなっていくこれからの時代、どのようにして収入を上げていけばいいのでしょうか。
自分自身の力で生涯年収を最大化させるための、職業や働き方の選び方の考え方を確認しておきましょう。
ホワイトカラーならAIを活用できるようになろう

もし自分が事務職や企画職、エンジニアなどのホワイトカラーとして生きていくのであれば、AIに代わられるのではなく「AIを使いこなす側」になることが絶対に必要です。
これまでは10人のスタッフで行っていた仕事を、AIを駆使して自分1人で完結できるスキルを身につければ、一人当たりの生産性は劇的に向上します。
このようにAIを使いこなす人材は組織内でも重宝され、高い評価を得ながら収入も上がっていくでしょう。
さらには最終的に独立して「自分の看板」で仕事を請け負うことで、圧倒的な高年収を得られる可能性もあります。
例えば、一部のフリーランスエンジニアは現在でも年収数千万円を稼いでいる人もいます。
コンサルタント業などで独立すれば億単位の年収も可能です。
オフィスワークを行うのであればAIを使いこなす側になるのは必須といえるでしょう。
資格が必要なブルーカラーの仕事は年収が上がりやすい

より手堅く、かつ着実に生涯年収を上げたいのであれば、国家資格を伴う現場の専門職に目を向けましょう。
例えば施工管理という職種は、現在でも年収700万円から1,000万円を目指せる職種として知られていますが、今後もこの需要が続くと考えられています。
AIに代替できない現場に出る仕事を担い、法律に基づく資格をもっていれば、学歴に関係なく企業から引く手数多の人材になれます。
ただし、現場仕事には「合う・合わない」が明確に存在します。
残業が避けられない現場があったり、厳しい口調の職人さんを相手にやりとりをする必要があったりするため、人によっては「ブラックだ」と感じる場面もあるでしょう。
また電気工事士などの仕事は、高い専門性がある一方で、常に感電などの危険と隣り合わせという側面もあります。
しかし、そのリスクや厳しさがあるからこそ参入障壁が高く、高い賃金水準が維持されているとも考えることができます。
自分に合った現場仕事を見極めることができれば、これまでの「高学歴以外=低年収」という固定観念を突破できるでしょう。
20年後になくなりそうな仕事は避ける

もっとも避けるべきなのは、「今は需要があるが、20年後にはなくなっていることが予想される仕事」に就くことです。
例えば、書類の入力を繰り返すだけの業務や、定型的な受付業務、特定のツールの操作だけを覚える仕事などは、AI化によって消滅する可能性が高い仕事です。
そのような仕事に就職して働いていると、30代中盤以降になってから「自分の職種が消滅した」という事態に直面することになりかねません。
20代のうちは転職も容易ですが、30代中盤以降で未経験領域へのキャリアチェンジは格段に難しくなります。
常に「この仕事は20年後も人間がやる必要があるか?」と問いかけ、もし答えが「NO」であるなら、まだ柔軟性が高いうちに専門性のある職種へと舵を切る勇気も必要です。
どのような仕事であればAIに代替されずなくならないのか、その考え方を知りたい方は以下の記事も確認してみてください。
監修者コメント
新卒の価値は下がるのか?
日本では「新卒カード」という言葉がある通り、新卒で正社員として入社することがキャリアにおいて極めて有利であると考えられてきました。
大手企業が新卒採用枠を減らすというニュースが出るたびに「新卒の価値が下がる」という説も聞かれます。
たしかに、多少は過去に比べて新卒の価値は下がるかもしれませんが、その影響は限定的だと考えられます。
企業の「自社の文化を吸収してくれる若い人材をゼロから育成したい」という欲求は、今後も根強く残り続けるでしょう。
自社のミッション・ビジョンを体現したり熱意をもって周囲を巻き込みながら仕事を進めるといった行為は、まさにAIに代替できない仕事であるためです。
ただし、これまで「どこの大学を出たか」という軸で評価されていたのが、今後は「どんな実務能力があるか」というシビアな視点での評価へシフトするのは間違いありません。

岡本啓毅
まとめ
現時点では、学歴が高ければ生涯年収が高いという構造があるのは事実といえます。
しかし将来的には、AIによってホワイトカラーの仕事が代替されることでブルーカラーの仕事の価値が相対的に上がっていき、賃金構造も変わっていくでしょう。
重要なのは、変化していく時代を先読みして、20年後を見据えながら価値の高い仕事を担っていくことであるといえます。
とはいっても、「自分はどんな働き方を選べば生涯年収を最大化できるのか」「自分に向いている専門職は何なのか」と悩む人も多いでしょう。
そんな方はぜひ、私たちUZUZにご相談ください。
これまで6万人以上の就職・転職を支援してきたUZUZでは、学歴という過去の指標にとらわれず、個人の適性や将来の市場価値を重視したキャリア提案を行っています。
自分に合った仕事や自分の能力を活かして生涯年収を上げられる仕事を探したい方は、ぜひ一度ご連絡ください。
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