この調子じゃ、正社員や契約社員になっても仕事が続かないんじゃないか心配になるよ。
仕事が続かない、すぐに辞めてしまうと聞くと、あまり良いイメージをもたないかもしれません。
この記事では、仕事が続かない人の特徴や具体的なデメリット、そしてどうすれば解決できるのかを解説していきます。
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要注意!仕事が続かない人の特徴
僕のことでもあるんだけど……。
まずは、仕事が続かない人に共通する主な特徴を知っておきましょう。
以下で紹介する特徴に複数当てはまっていたり、同じ理由で何度も仕事を辞めているとしたら、要注意です!
- 人間関係が嫌になってしまう
- 仕事のモチベーションが低下してしまう
- 待遇や労働条件に不満が生じる
- 体調を崩してしまう
- ミスを気にしすぎてしまう
- 仕事内容が合っていないと感じる
1.人間関係が嫌になってしまう
どのような仕事であれ、人とコミュニケーションをとることは必ず必要になります。
仕事上のコミュニケーションを続けていくうちに苦手な人ができたり、そもそも人づき合いがうまくいかないなどの理由で人間関係に嫌気がさしてしまうことがあります。
嫌になった仕事上の人間関係を清算してリセットするために、短い期間で仕事を辞めてしまうという特徴をもった人がいるのです。
2.仕事のモチベーションが低下してしまう
入社してからしばらくはやる気があるのですが、だんだんとやる気がなくなってしまうという人がいます。
やる気を削がれてしまう原因は様々ですが、モチベーションの低下によって仕事が続かない人には、本人ががんばってもやる気の低下を止められないという点が大きな特徴です。
結果としてその仕事に興味を失ってしまい、仕事に行きたくなくなり、仕事に行くことが苦痛になってしまうので辞めてしまうことになります。
3.待遇や労働条件に不満が生じる
待遇や労働条件に不満が生じて、それが積み重なって辞めてしまう人がいます。
先輩社員を見て昇給率が悪いことを知ったり、そもそも聞いていた話と違ったり、入社して初めて不満がある待遇だと分かるケースもあるでしょう。
こういった方たちに共通する特徴としては、最初は待遇や労働条件が気にならなかったが、だんだんと不満が募っていくことが挙げられます。
4.体調を崩してしまう
休みが増えたり、体調不良から復帰するまでの休養期間が長くなったりして、会社に行きにくくなってしまう人がいます。
次第に「期待されていない」と感じたり、周囲から「あの人はもう休職させたほうがいい」などの声が聞こえたりして会社から見放されたと感じ、辞めてしまうのです。
特に「自分はハードワークができる」と思っている人のほうがむしろ危険です。
精神的にはまだがんばれると思っているので体が悲鳴を上げていても仕事をしてしまい、結局、大きく体調を崩してしまうことになります。
身体だけでなく「自分はもっとできるはずなのに、できない」という気持ちになって、精神的にも自分を追い詰めてしまいます。
そして、1社を辞めてしまうと「前の失敗を繰り返すまい」と気負ってしまい、そのプレッシャーが元で次の転職先でも体調不良を誘発するという負のサイクルに陥るのです。
5.ミスを気にしすぎてしまう
仕事をしている中で、多かれ少なかれミスはしてしまうもの。
それをどう挽回するかも大事なことです。
しかし、ミスを気にしすぎてしまい、それが原因で仕事が続かない人もいます。
ミスを気にしすぎて辞めてしまう特徴をもつ人には、2パターン存在します。
1つは、ミスをしてしまったことが認められず、また挽回のために奔走することに嫌気がさしてしまうパターンです。
ミスのたびに嫌な気持ちになり、仕事そのものが嫌になってしまい辞めてしまいます。
もう1つは、ミスを恐れるあまり委縮してしまい、周囲の目を気にしながら仕事をするようになるパターンです。
そうなると挑戦したり難しい仕事を避けるようになるため成果が出にくくなり、ミスを恐れるあまり仕事そのものが嫌になって辞めてしまうのです。
6.仕事内容が合っていないと感じる
自分にこの仕事内容が合っていないと感じるため、すぐに辞めてしまう人もいます。
例えば、自分は細かい作業が苦手だと思っているのに精緻な計算を求められる業務を任されている、といったケースです。
はっきりと言語化できなくとも「なんとなく、しっくりこない」という場合もあります。
仕事をするたびに不満が溜まっていくため、仕事が嫌になってすぐに辞めてしまうのです。
仕事が続かずすぐ辞めることのデメリット
でも今の時代、別にすぐに辞めてもいいんじゃない?
ですが、仕事が長く続かず、すぐに辞めてしまうことにはデメリットがあるんです!
なんとなく「すぐに辞めてしまうのはあまり良いことではない」と感じる方もいるでしょう。
ここからは、仕事が続かないことの具体的なデメリットについて確認していきましょう。
逃げ癖がついてしまう
仕事を辞めることは、必ずしも逃げることではありません。
むしろ、キャリアアップやキャリアチェンジなど、基本的に転職は前向きなことのほうが多いはずです。
しかし、中には「辞める=逃げる」の構図になってしまっている人もいるのです。
こういった方は、何か嫌なことがあるとすぐに辞めて投げ出したくなる「逃げ癖」がついてしまいます。
これは仕事だけに限らず、人生におけるプライベートな問題への選択にも影響を与えてきます。
例えば、逃げられない問題に直面したら「逃げる」しか対策手段がないと対処できません。
自分に非がない場面でも自分が逃げてしまうと大きな損失を被るという。
逃げることが大事な場面もありますが、問題に直面した際の解決方法が「逃げる」しかない生き方になってしまうと、選択肢が狭められて結果的に自分が苦しくなるでしょう。
スキルアップしにくい
短期間で転職を繰り返すと、スキルアップしにくくなるというデメリットが生じます。
なぜなら、大事な仕事を任される前に辞めてしまうため、その仕事でのスキルが身についていないまま転職してしまうためです。
どんな仕事でも、勘所のようなものがあり、仕事のコツがあります。
そしてそれはある程度の重要な仕事を任され、自分の力で達成することで磨かれていきます。
責任ある仕事を任される前に辞めてしまうことで、次の職場ではまた一から立場を構築していくところからスタートすることになり、責任ある仕事から遠ざかります。
今のスキル以上の仕事を任されることがなくなるため、仕事上での成長機会が失われてしまうのです。
収入アップがしにくくなっていく
転職による収入アップはよくあることですが、それでも1年以内などの短期間で何度も転職を繰り返してしまうと収入アップは難しくなっていきます。
転職を繰り返してしまうと人事から疑問の目を向けられるようになり、採用難易度が上がるためです。
そのため、収入的に不意本位な会社からしか内定をもらえず、やむを得ずそこに転職するという場面が増えていきます。
そもそも収入がアップするのは、基本的に以下の2つのいずれかです。
- 別の会社に転職して待遇を変える(キャリアチェンジやキャリアアップも含む)
- 今の会社で成果を上げて給与をアップさせる
転職を繰り返す人は、一つの場所で信頼されて給与アップしていくという後者の方法で収入アップするのは難しくなっています。
それにもかかわらず、前者の転職して収入アップする方法も取りにくくなっていくのです。
さらに転職を繰り返していくと「下がってしまった不本意な年収」を基準にしてさらに転職せざるを得ず、転職するごとに収入が下がっていくことすらあり得ます。
だんだんと社会的信用が失われていく
転職を短期間で何度も繰り返すと、だんだんと社会的信用が失われていくというデメリットがあります。
1回目や2回目の転職であれば、それほど問題にはなりません。
しかし、3回以上になると、少しずつ悪い影響が出てくる可能性があります。
例えば1年以内に転職するということを3社連続で行っているとしたら、4社目を受けた際に選考を担当する人事は「またすぐ転職するのでは?」と気にしてしまうでしょう。
そして、それは5社目、6社目……と繰り返すごとに、抱かれる不信感が強くなってしまいます。
ある程度の回数なら気にならないかもしれませんが、転職回数を積み上げれば積み上げるほど選考における説明が必要になり、その説明も難しくなっていくのです。
なお、転職回数が増えることと転職難易度の関係については、以下の記事でも詳しく解説しています。
転職疲れをしてしまう
転職する際には、心身共に大きな負荷がかかります。
そしてもちろん、就職活動自体が大変な活動であることは間違いありません。
働きながら日程調整をしたり、いつ内定をもらえるか分からない先行きが不安な状態に精神をすり減らす毎日です。
いざ転職に成功しても、今度は前職とは環境が変わり、新しい環境に慣れなければならないという大変さが押し寄せてきます。
勤務形態や通勤場所、出社形態なども変わるかもしれません。
頻繁に転職していると転職することそのものに疲れてしまい、活力を失ってしまうのです。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
以前よりも大卒フリーターの経験を評価する企業が増えている
転職を重く考える必要はないが、軽いわけではないと知っておこう
現在、すでに終身雇用という考え方は終わりつつあり、転職は普通のことになっています。
総務省の調査によると、15歳以上の就業者のうち、2022年に転職した人の数は303万人とのこと。
これは前年の転職者より13万人多い人数でした。
しかも転職を希望している人の数は968万人で、2018年から毎年、転職希望者は増え続けています。
概ね人生のうちに3社程度は経験することになりますし、厚生労働省も「転職を検討する機会は今後もっと増えるだろう」と予測しています。
しかし、20代で3社・4社と経験していると、人事側も少し疑問に思ってしまうのは事実です。
転職することを重く考える必要はありませんが、1回ごとの転職にしっかりと意味を見出し「なぜ転職すべきだったか」を説明できるように整理しておきましょう。
しっかりとキャリアアップにつながる転職活動がしたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
参考:総務省「労働力調査(詳細集計) 2022年(令和4年)平均結果」
参考:厚生労働省「我が国の労働市場における転職をめぐる状況」
仕事が続かない人の6つの対処法
でも、どうしたらいいの(泣)
ここでは、そんな方に向けた対処法を6つお伝えします。
仕事が続かないと悩んでいたり、短期間での転職を考えていたりする方は参考にしてみてください。
仕事に求めるものに優先度をつける
収入や待遇など、仕事に求めるものがあるのは当然のことです。
ですが、給与、待遇、働き方、仕事内容、やりがいなどの求めるものすべてを満たせる職場は絶対にありません。
まずは「全てを満たせる職場はない」ということをしっかりと認識しておきましょう。
そのうえで優先度をつけ、自分にとって譲れないものを優先して転職すると成功しやすくなります。
人間関係が苦手な人、待遇が不満な人、体調を崩してしまう人は、仕事に求めるものに優先度をつけることで解決できる可能性があります。
そのために最初に必要なのが、自分は何を求めているのかを知ること。
すなわち自己分析です。
もし自分一人で自己分析を行うのが不安なら、プロに助けてもらうのもいいでしょう。
転職サイトの自己分析ツールを使ったり、転職エージェントに相談するようにするのもおすすめです。
仕事は仕事と割り切る
仕事は、収入を得る手段だと割り切ってしまうのも手段の一つです。
仕事はあくまで「仕事」として割りきって考え、仕事を行う際は「仕事モードの人格」に切り替えるイメージです。
仕事上のコミュニケーションやスキルアップも、すべて「仕事のため」と割り切ってしまえば、精神的に大きなダメージを追うことも少なくなります。
人との距離感を見直す
人間関係に疲れてしまう人は、もしかすると仕事上で関わる人との距離感に問題があるかもしれません。
上司・部下・同僚に過剰に期待しすぎている可能性があります。
あるいは、仕事上の関係であると割り切りすぎてしまい、冷たい接し方になってしまっている場合もあるでしょう。
いずれのケースでも共通しているのは、距離感が適切ではないことから人間関係がこじれてしまうことです。
仕事を行ううえで適切な距離感をもつように、自分の接し方を見直してみてはいかがでしょうか。
必要以上にベタベタと仲良くし、家族同然の付き合いをする必要はありません。
同僚であり上司部下の関係ではありますが、家族でも親友でもないのです。
また、わざと冷たい態度で接して嫌われる必要もありません。
相手も人間ですし、冷たくされたらイラついてしまうものです。
そういった積み重ねで相手側からの配慮もなくなってしまうと、ギスギスした関係になって仕事をしにくくなってしまうでしょう。
人間関係が気になって辞める人は、距離感を見直すことで解決できるかもしれません。
副業をするなど仕事以外にやりがいを見出す
仕事にやりがい面も収入面もすべてを満たしてもらうのは難しいものです。
そこで、やりがいや収入など、仕事で得られないものを副業やボランティア活動などで満たすようにする方法もあります。
収入面に不満があるなら、収入を増やすために副業をする。
育成制度に不満があるなら、スキルアップのために自主的に資格を勉強する。
やりがいが足りないなら、社会的貢献の欲求を満たすために地域のボランティアに参加する。
このように、いくらでも方法はあります。
仕事へのモチベーションが下がってしまう人や待遇に不満がある人はこれで解決できる可能性があります。
しっかり業界研究・企業研究をしてから入社する
転職する際にしっかりと業界研究や企業研究を行ってから転職するという対処法もあります。
実際に働いてみたら思っていた待遇や仕事内容と違った、というミスマッチを防ぐことができます。
業界特有の慣例や、口コミによる社内の内情を知ることで、どの程度であれば自分が納得できるか、仕事に求めるものの優先度と比較しながら転職先を選びましょう。
特に、モチベーションが下がって仕事が続かない人や待遇に不満が生じて辞めてしまう人に効果的な対処法です。
とはいえ、ネット上で検索できる情報には限界がありますし、口コミは真偽が気になります。
複数の転職サイトに登録して見比べてみたり、業界の内情に詳しい転職エージェントに相談して裏どりを行うのもおすすめです。
やりたくないことを軸に仕事を探す
転職の際には「やりたいこと」にばかりに目を向けがちです。
ですが、実際には「やりたくないこと」をしなければならないことの苦痛は「やりたいこと」ができる幸福よりも度合いが強いといわれています。
そのため「やりたいこと」をベースにして仕事を探すのではなく「やりたくないこと」をしなくていい仕事を探すようにする方法をご紹介します。
これは特に、モチベーションが下がってしまう人、ミスを気にしすぎてしまう人、仕事内容が合っていないと感じる人におすすめの方法です。
人間関係が嫌になってしまう人も「人と関わりが少なく、コミュニケーションが少ない仕事」を選ぶことで短期での離職を防げるかもしれません。
その業界・その職種の人がどんな仕事をするのか知りたい場合、一般論であれば検索することで調べることが可能です。
もっと詳しく具体的な仕事内容を知りたい場合は、実際に企業の内情を知っている離職者や転職エージェントに聞いてみるのが良いでしょう。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
転職だけが解決方法ではない
対処法の中で紹介してきたように、例えば副業をしたり人との付き合い方を見直したりといった方法は、転職せずに現在の職場でもできることです。
人間関係や仕事内容が気になる方も、部署を変えるだけで改善することもあるでしょう。
転職は一つの手段であり、あなたの問題に対する最良の解決方法ではないかもしれません。
一番良くないのが「転職しなければならない」など「〇〇しなければならない」というように視野が狭くなってしまうことです。
重要なのは無計画に転職を繰り返し、仕事が続かず、結果的に社会的信用や収入を失ってしまうのを防ぐことではないでしょうか。
まずは自分の状況を自分自身で分析しつつ、気になる点は第三者に相談するなどして、様々な意見を考え合わせてみるのがいいでしょう。
まとめ
仕事が続かないことには、逃げ癖がついてしまう、スキルアップ・収入アップがしにくい、社会的信用が失われていく、転職そのものに疲れてしまうといったデメリットがあります。
そしてそんな仕事が続かない人には、人間関係が嫌になる、仕事のモチベーションが下がるなどのある程度の共通する特徴があることが分かりました。
しかし、仕事が続かない人の特徴に当てはまったからといって諦める必要はありません。
しっかりと「仕事に何を求めるか」を整理して優先順位をつけるなどして対処していけば、解決できない問題ではないのです。
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