もくじ
どうすればいいの?
その場合は注意が必要です!
この記事では、既卒がインターンに参加すべきか、そもそもどうやって参加するのか、メリットとデメリットも含めて解説していきます。
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そもそもインターンシップとは
まずはしっかり理解しておきましょう。
就活や転職の場で「インターン」と言う場合、それはインターンシップを示しており、厳密な意味としては「職業体験」などといった意味があります。
もともと「正社員雇用」といった概念がない海外企業で、アルバイトの延長として「長期雇用するかどうかの判断を行う」ために行っていた制度がインターンシップです。
それを取り入れ、日本的にアレンジしたものが、いわゆる就活や転職の場で言われる「インターン」です。
日本でインターンと言う場合、主に2種類の意味があります。
- 新卒向けの選考の場である短期インターン
- 職業経験ができる長期インターン(本来の意味でのインターン)
特に外資系企業ではインターンが選考フローにある場合もあり、2の意味でのインターンです。
また日本の企業でもベンチャーやスタートアップ、あるいは少し特殊な選考を行う企業では、2の意味でのインターンを取り入れているところもあります。
既卒はインターンに参加できないのか?
でも、なんで参加できるかできないか、っていう話になるの?
既卒はインターンに参加できないといわれることがありますが、その理由はなんなのでしょうか。
ここで確認しておきましょう。
新卒向けは参加できないことが多い
先ほど「新卒向けの選考の場である短期インターン」があると解説しました。
こちらには、既卒は参加できない場合がほとんどです。
なぜなら、この場合のインターンは基本的に「新卒向け」の採用活動の一貫だから。
新卒向けには、就活解禁に関して厳密なルールが設けられています。
これには、優秀な学生の早期囲い込み合戦が企業間で行われることを防ぐためと、学生が就活ではなく勉強に専念できるようにするための2つの目的があります。
そのため、新卒向けの短期インターンは、実質的な「企業による早期アプローチの場」なのです。
既卒でも、建前上は参加を制限されることはないかもしれません。
ですが、そこから内定につながることはほぼないと考えたほうがいいでしょう。
そのため、新卒向けの短期インターンには既卒は参加できないか、参加してもほとんど意味がないと思っておいたほうが無難です。
長期インターンには参加できる可能性も
前述したインターンの種類の中で、「職業経験ができる長期インターン」には、既卒でも参加できる場合があります。
こちらの長期インターンの場合、以下のような意味合いのいずれかをもっています。
- 職業体験のためのもの
- 企業の認知度向上のためのもの
- 繁忙期の労働力確保のためのもの
1の場合「イメージと違う」といった理由で早期離職されることを防ぐ目的で、実質的に選考フローの一環としてインターンを行っています。
この場合のインターンには既卒も参加できますし、その後の内定につながる貴重な機会です。
ぜひ1のケースのインターンに参加することをおすすめします。
2や3の場合、目立った活躍ができれば採用につながることもなくはないですが、1のケースと比べてそう多くはありません。
特に3のようなアルバイト感覚で募集されるインターンの場合、労働力として働いた後は契約終了と同時に関係も終わり、となってしまうことが多いため、あまりおすすめしません。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
日本独自のインターン文化に注意
新卒向けの短期インターンをインターンシップと呼ぶのは、日本独自の採用文化の一つ。
実質的に、1日や2日で職業体験ができるわけではありません。
企業研究や企業の雰囲気を知る程度で、実質的にはワークショップ型の選考活動となります。
この場合のインターンシップは、ターゲットとなるのは大学3年生の早期就活層です。
そのため既卒ではおそらく参加できない場合が多いのではないでしょうか。
なぜなら、まだ就活中の大学4年生だとしても参加できないほどだからです。
インターンを探して応募する際、このような「日本特有のインターン文化」がある点には十分に注意しましょう。
既卒が長期型インターンに参加するメリット
ここでは、既卒が長期型インターンに参加するメリットをご紹介します。
収入を得られる可能性がある
長期型インターンの場合、一般的にアルバイト程度の収入になる場合があります。
後述するように、業界研究や就業体験をしつつ採用につながるかもしれない活動をしながら収入がもらえるのはメリットです。
特に、既卒で収入を得るためにアルバイトと就活を両立するのが難しいという方におすすめです。
採用につながる可能性がある
既卒向けの長期型インターンの場合、採用につながる可能性がある点は大きなメリットです。
短期間のやりとりや面接の場などでは、自分を知ってもらう機会が限られてしまいます。
長期間をかけて自分の長所を売り込めるため、面接などでうまくいかない人にもチャンスがあります。
業界研究や企業研究に役立つ
長期型インターンでは、実際に企業内部に入り、業務ができます。
また、働きながら会社の人の様子も確認でき、入社後の働き方も想像しやすいでしょう。
たとえその企業での採用につながらなくても、業界に属する企業の中で仕事ができるため、業界研究が進みます。
その業界が自分に合っているかどうかも考える機会になるため、企業研究だけでなく業界研究を深く行うためにも有効なのです。
業界研究の方法をもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もご確認ください。
企業とのつながりができる
採用につながらなかったとしても、その企業のなかに人脈ができたり、つながりを作ることができます。
別の企業に採用されたとしても、このときのつながりや関係性から仕事が広がったり、転職時に就職先候補に挙がったりすることもあるでしょう。
また、企業とのつながりだけでなく、同じインターン生同士のつながりが後から良い影響を与えることもあります。
同じ既卒の就活仲間だったり、同時期に就職することになるため、情報のやり取りや関係性が続くことがあるためです。
選考での話題づくりや経歴づくりにつながる
既卒のまま無職でいる、またはフリーターでいるよりは、企業内でインターンを経験していたほうが、面接などの場で話題になりやすいのは事実です。
ベンチャー企業や大企業の場合、経歴として記載しておけば選考の際に話のネタにもなるでしょう。
「そこでこんな経験をして、こんな学びがあった」「困難に直面したが、このように乗り切った」というような、エピソードトークとしても活用できます。
その他、面接での話し方やエピソードの伝え方を鍛えたい方は以下の記事もご確認ください。
既卒が長期型インターンに参加するデメリット
いくつか存在するデメリットも知っておきましょう。
ここからは、既卒が長期型インターンに参加するデメリットをご紹介します。
必ずしも採用につながるわけではない
必ずしも採用につながるわけではないという点は覚えておきましょう。
インターン期間が終わったらそれで終了、ということもよくあることです。
特に「一次的に労働力がほしいタイプ」のインターンではそうなりがち。
また、収入をもらえるインターンの金額がアルバイトよりも高い場合に多いです。
すなわち、そもそも採用活動としてのインターンではなく、期間労働力を確保するためのインターンだったということです。
就職活動がおろそかになる可能性も
インターンの最中は、企業のなかで「仕事」を行うことになります。
その企業の企業研究や業界研究は進みますが、それ以外の履歴書を書いたり別の企業に応募したりといった、実際的な就職活動にまで割ける時間がなくなる可能性が高いでしょう。
急いで採用されたい場合など、もっと積極的に就職活動を行ったほうが良い事情があるときには、長期型インターンに参加するのはおすすめできません。
正社員になるのが遅れる
インターンとして働いている期間は、当然ながら正社員雇用ではありません。
正社員という制度が薄い欧米においては、このようにインターンとして参加してそのまま本採用される、という流れは自然です。
しかし、正社員雇用を目指す人が多い日本の場合、この方式が合わない人もいます。
単純にインターンの期間が長ければ、それだけ就職活動ができなくなるため、正社員として働きはじめる期間が伸びてしまいます。
また、例えば半年間の長期型インターンだったとしたら、その期間中に年齢が上がってしまい、別の志望企業の年齢条件に合わなくなるかもしれません。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
何のためのインターンか、位置づけを設定しておこう
自分にとってこのインターンはどんな意味があるのか、しっかりと位置づけを明確にしてから応募・参加するようにしましょう。
漫然と参加しても、ただ期間が過ぎるだけです。
- この企業に採用されたい
- 業界研究や職業体験がしたい
- 経歴づくり
様々な理由があると思いますが、何が第一目的なのかを明確にしてから参加し、参加している最中も意識できれば、そのインターン期間を有意義に使えるでしょう。
明確な目的が見出せないなら、そもそもそのインターンには参加しないことをおすすめします。
既卒でインターンに参加すべきかの結論
既卒がインターンに参加すべきかどうかについては、インターンの性質や本人の状況によって変わるため、一概に「すべきである」「すべきでない」と言い切ることはできません。
インターンに参加すべきかどうかを考える際には、以下のようなポイントを押さえておきましょう。
- 新卒向けの短期型インターンには参加できないか、しても価値が薄いので避ける
- 企業研究や業界研究がしっかりできる長期型インターンに参加する
- このインターンで何を得るか、どんな目的があるか、明確にしてから参加する
- インターンには報酬があるのか、あるとしたらどの程度なのかを確認しておく
上記のポイントとこれまで見てきた内容をまとめると、「既卒がインターンに参加すべきかどうか」の結論としては、以下のようにまとめることができます。
- なかなか内定を得られず就活が停滞しており、何か変化がほしい
- 目指している業界や企業が明確であり、そのための情報を欲している
- インターンに参加する意義をしっかりと見出せている
- 今すぐに正社員雇用を目指している
- 就活がうまくいっており、このままでも内定がもらえそう
- インターンに参加する目的が漠然としている
上記を参考にして、自分の状況と考え合わせてインターンに参加するべきかどうかを判断してみてください。
まとめ
インターンには選考という意味合いが非常に強い短期型インターンと、様々な理由で実施される長期型インターンがあります。
短期型インターンは既卒向けではない場合が多いため、特別な理由がない限りは避けたほうがいいでしょう。
また、長期型インターンには以下のような種類があります。
- 職業体験のためのもの
- 企業の認知度向上のためのもの
- 繁忙期の労働力確保のためのもの
1や2は採用につながることがありますが、3では難しいです。
既卒がインターンに参加するなら、なるべく職業体験のためのインターンにするようにしましょう。
それらを踏まえると、インターンに参加すべき既卒は以下のような人であるとまとめられます。
- なかなか内定を得られず就活が停滞しており、何か変化がほしい
- 目指している業界や企業が明確であり、そのための情報を欲している
- インターンに参加する意義をしっかりと見出せている
また、以下に当てはまる既卒はインターンに参加しないことをおすすめします。
- 今すぐに正社員雇用を目指している
- 就活がうまくいっており、このままでも内定がもらえそう
- インターンに参加する目的が漠然としている
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