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第二新卒はなぜ「やばい」?実態と転職に失敗しないための注意点

第二新卒は「やばい」って本当?

 
ねぇねぇ、第二新卒で転職するのってやばいの?
ていうか第二新卒ってやばいの??

 
えっ、何?急にどうしたの??

就活をしたことがある人であれば一度は見たこと、聞いたことのある「第二新卒」という言葉。

今この記事を読んでいるあなたは、ひょっとすると「第二新卒」というキーワードで検索をかけたところ「第二新卒 やばい」という検索予測を見てしまったのではないでしょうか?

 
な、なんでバレたの!?

第二新卒はなぜ「やばい」という言葉とセットになってしまっているのでしょうか?

この記事では、そんなモヤモヤに迫るべく、第二新卒にまつわる情報を集めました!

 

この記事のまとめ

  • 第二新卒で転職することがやばいのではなく、過去に「やばい第二新卒」がいたので「第二新卒 やばい」という噂が広まった
  • コロナ禍ということもあり、第二新卒の就活市場も先行きが不透明
  • 第二新卒にメリットを感じている企業も多い
  • 第二新卒は転職先が決まるまで離職しない、離職した人は一日でも早く転職する

この記事の監修者

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

株式会社UZUZ 代表取締役

1986年生まれ、北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職サポートを実施してきた。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。”をミッションに、Twitterで「仕事をウズウズ楽しむ情報」を、YouTubeで「就職・転職で使える面接ノウハウ」を発信。SNSの累計フォロワー数は9万人を超える。

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「やばい」といわれる第二新卒の就職事情

そもそも「第二新卒」ってどんな人のこと?明確な定義はあるの?
明確な定義はありませんが、概ね以下に該当する人を第二新卒と呼びます。

「学校等を卒業して3年以内で、正社員としての就業経験がある人」

一般的な解釈ではこのような人を指して、第二新卒とすることが多いようです。

しかし、企業によっては、若年層の転職希望者全般を指す場合もあります。

また「第二新卒」と「既卒」はよく混同されがちですが、両者には明確な違いがあります。

既卒は正社員としての就業経験がない人を指しますが、第二新卒は短期間であっても正社員として働いた経験がある人のことです。

第二新卒ってどのくらいの数いるの?

じゃあ、第二新卒ってどのくらいの人数がいるのかな?
厚生労働省の統計から紐解いてみましょう。

厚生労働省がまとめた、新規大卒就職者の3年以内離職者の推移を見てみましょう。

【大卒就職者の3年以内離職状況の推移】

※卒業年度ごとの就職者数の変動は雇用保険加入のタイミングのズレにより発生

就職者数(人)離職者数(人)離職率(%)
平成30年3月卒1年目まで461,041 53,326 11.6
2年目まで461,873 105,225 22.8
3年目まで462,084 144,04731.2
平成31年3月卒1年目まで465,94454,439 11.7
2年目まで466,581 100,151 21.5
3年目まで466,722 146,89031.5
令和2年3月卒1年目まで457,581 48,28610.6
2年目まで458,358 99,96421.8
3年目まで458,464 148,01632.3
令和3年3月卒1年目まで436,719 53,66112.2
2年目まで437,123 107,48624.5
3年目まで437,277152,43034.9
令和4年3月卒1年目まで448,91554,18812.1
2年目まで448,915107,21523.9
3年目まで
令和5年3月卒1年目まで456,26749,92810.9
2年目まで
3年目まで

参考:厚生労働省「新規学卒者の在職期間別離職状況

どの年度を見ても、およそ1年目は10%・2年目は20%・3年目は30%という割合で推移しています。

概ね、新卒で就職した約3割の人が、第二新卒となっているのが現状です。

第二新卒の早期離職の理由とは?

第二新卒の方が前職を辞めた理由はどのようなものか、確認していきましょう。

株式会社マイナビの調査によると、以下の結果になっています。

【20代の早期離職の理由】

順位理由割合
1位上司・先輩から理不尽な指摘や指導があった43.0%
2位職場の雰囲気がよくなかった・自分に合わなかった38.4%
3位仕事内容に対して給与が見合ってないと思った36.5%
4位上司・同僚など職場の人間関係が合わなかった34.2%
5位成長できそうだと感じられなかった33.7%
6位休日数や残業時間が想定と違った32.3%
7位想定よりも仕事量が多かった28.9%
8位想定よりも仕事がきつかった28.6%
9位入社後、受け入れ態勢やサポートが不十分だった24.9%
10位やりがいを感じられなかった24.2%
11位想定していた仕事内容ではなかった20.1%

参照:株式会社マイナビ「早期離職に繋がる入社後のギャップとは?-年代別の理由と企業の対策を紹介

「人間関係」や「仕事がきつい」など、どれもネガティブな印象がつきまとうものばかりです。

こうしたネガティブな理由が早期離職者の本音であることが、第二新卒が「やばい」といわれてしまう原因なのかもしれません。

ネガティブさを払拭するためには、第二新卒に対し企業が求めていることを理解して、選考対策を行う必要があるのです。

企業が第二新卒に求めるものとは?

どの年度も約3割が第二新卒になっているんだね!
そうです、決して少ない数字ではないですね。
なので、若手人材確保の施策として、第二新卒に目を向ける企業も多くなってきているようです。

人手不足が深刻な昨今、企業は第二新卒を採用ターゲットとして、注力し始めています。

企業が第二新卒を採用する際に、重視している点の割合を示す資料があるため「新卒」「第二新卒」「中途採用」の3つで比較しながら見てみましょう。

企業が採用時に重視する項目

参考:厚生労働省「若年者雇用を取り巻く現状

新卒・第二新卒では、意欲・熱意やコミュニケーション力、協調性といった部分が求められているようです。

中途採用では63.5割もある「実務経験」が、第二新卒の場合はたった9.6割であることを見ると、ポテンシャルに期待して採用していることが分かりますね。

第二新卒も新卒と同様に、入社後にじっくり育成していきたいと考えている企業が多いことも見て取れるでしょう。

なぜ第二新卒はやばいといわれるのか?

第二新卒の採用に目を向けている企業があることは分かったよ。
でも、そもそもなんで第二新卒はやばいっていわれちゃうのかな?
第二新卒が警戒されるのは、やはり前職をすぐに辞めてしまった事実があることでしょうね。

入社3年以内で退職する、いわゆる「早期離職」を経験していることが、第二新卒のマイナスイメージにつながっていることは否めません。

そのため前職を退職した理由は、面接で必ず確認されると思っておいてください。

まずは第二新卒が「やばい!」と警戒されてしまう理由について、具体的な3つの要素を詳しく見ていきましょう。

ストレスに弱いと思われてしまう

前職でどれくらいの期間、勤めたのかにもよりますが、早期離職であればあるほど「ストレス耐性や忍耐力が不足しているのでは?」と警戒されてしまうことがあります。

特に、入社1年以内・半年以内もしくは数ヶ月といった「超早期離職」の場合は、その警戒度合いは高くなります。

「少しでも辛いことがあったり、忙しくて残業が続いたりすると、退職を検討してしまうのではないか」

「何か心身に悪影響をきたしてしまうのではないか」

このような心配が募り、採用を躊躇してしまうのです。

仕事への向き合い方に問題があるのではと懸念される

仕事に対する向上心や前向きな姿勢があれば、多少の試練は乗り越えていけるものです。

しかし、離職した原因が「仕事をしたくない」「頑張りたくない」といった後ろ向きな気持ちからくるものもあるでしょう。

その場合は、そもそも仕事に対する姿勢に問題がある可能性があるため、採用後に活躍してくれるのかどうか心配してしまうのです。

  • 当初話に聞いていた仕事と全然違うことを任される
  • 希望していた部署にいけずやる気を削がれてしまう

第二新卒の方の中には、このような外的要因によってミスマッチが生じている方もいるかもしれません。

しかし、ミスマッチがあっても、前向きに取り組む姿勢や向上心があれば、そこから何かを学ぼうとしたり、転職するにしても熱意を持って臨んだりすることができるはずです。

こういった意識や姿勢を持っていないと、転職できたとしても「イメージと違った」という理由で、すぐに辞めたい気持ちが生じてしまうかもしれません。

採用担当者は上記のようなマインド面も危惧しているため、問題がないかどうか選考を通して確認しようとするのです。

前職の業務に対応できなかったのではないかと心配される

「前職で与えられた業務に対応できず辞めたのでは?」と警戒されることもあります。

仕事の覚えが悪く、何度も同じミスを繰り返すといったことがあり、職場にいづらくなったのではないかと考えるケースです。

確かに教育係の先輩社員との折り合いが悪く、仕事をきちんと教えてもらえないといったこともあるかもしれません。

しかし、それは「何度指導されてもメモを取らない」というように、本人にも問題がある場合も多いのです。

「仕事を覚えられないのは指導の仕方が悪い」など、他責思考が垣間見える応募者はこうしたケースが多い傾向があるためやばいと警戒されてしまうのです。

周囲とのコミュニケーションに問題があったのではと警戒される

職場における人間関係の悪化は、退職理由として多く挙げられます。

そのため早期離職者は、前の職場で良好な人間関係を築けなかったのではないかと心配されてしまうのです。

職場の風土との相性による問題もあるかもしれませんが、その原因が本人のコミュニケーションにある可能性もあります。

そのため、採用担当者は自社の風土や社員の雰囲気と合うかどうか見極めようとしていきます。

中でも、問題を周囲のせいにする他責志向など、ネガティブな要素が垣間見える場合は、入社後にトラブルを起こすかもしれないと判断されてしまう可能性が高いです。

企業がやばいといわれる第二新卒を採用する2つのメリット

 
第二新卒=短期離職した人っていうのは事実だと思うし、それって採用する側にとっては不安要素だよね?それなのになんで第二新卒を採用しようとする企業があるの??

第二新卒は就業経験はあるものの、基本的に3年以上のキャリアはないため、企業にとっては即戦力としても扱いにくい存在のはずです。

しかしながら、第二新卒を採用しようという企業が増えているのはなぜなのか?

ここからはその答えについて探ってみましょう!

1.新卒採用で採用しきれなかった若手人員の補填

企業が新卒採用で若い人材を確保したがる理由の裏には、以下のような思いがあります。

  • 他社での勤務経験がないため自社のカラーに染めやすい
  • 企業の若返りのためになるべく若い人材を採用したい
  • 即戦力にならなくても教育して長く働き続けて欲しい

しかし近年は少子高齢化によって採用計画通りに新卒を採用できない企業も少なくありません。

そこで注目されるのが第二新卒の存在。

第二新卒は、新卒に近い年齢かつ、前職での在職期間が短く、自社のカラーにも染めやすいという特徴があります。

そのため、最近では新卒採用で計画していた数の人員を確保できなかった場合に、第二新卒を採用しようという企業が増えているのです。

また、第二新卒は皆必ず一度はどこかの企業に採用されたという実績があります。

当然「短期離職をしている=またすぐに辞めるかもしれない」という懸念はあります。

しかし、企業にとって第二新卒は「直近で一定のレベルの選考をクリアしてきた人」という安心感が持てる存在でもあるのです。

2.採用にかけるコストを抑えられる

新卒採用では、企業はより優秀な学生を集めるために、時間と労力、そしてお金をかける必要があります。

  • 魅力的な新卒採用専用ページやパンフレットを作る
  • 会社説明会や選考を何度も行う

このように採用活動は企業にとっては一種の投資ですので、やはり資金のある企業ほど採用にコストをかけることが可能です。

また、採用後には専門の講師を招いて研修を行うなど、さらにコストがかかります。

しかし、例えばベンチャー企業など、資金に十分な余裕のない中小企業では、採用や教育のためにコストをかけるということがあまりできません。

そのため、新卒採用よりも比較的容易に応募者が集まりやすく、さらに社会人としての基本的なマナーをすでに身につけている第二新卒をターゲットにするのです。

 
第二新卒は「一度就職した」ってことだから、社会人のマナーや社会人基礎力は身についているから、育成のコストカットになるのか!

さらに、まだまだ若手といえるため、給与が安いというのも採用する上でのコストカットにつながります。

第二新卒の場合は、即戦力になることは少ないですが、基本的なビジネスマナーは身につけつつも、新卒と同程度の年収で採用することが可能です。

こうした理由から、若手が欲しい企業にとっては重宝する存在なのです。

監修者コメント

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

大手企業やネームバリューのある企業ばかりを狙うと就活は厳しくなる

企業が第二新卒を積極的に採用する理由を考えてみましょう。

求職者の売り手市場の中、ほとんどの企業が人材確保に苦戦しているからです。

こうした環境の中でも、大手企業やネームバリューのある人気企業は、新卒の応募者が殺到し、早い段階で必要人数を確保できるため、第二新卒を採用する必要がないのです。

よって、新卒枠に第二新卒が応募可能でも、実際の選考ではかなり不利な戦いを強いられます。

第二新卒を積極採用している大手企業があったとしても、競争率はかなり高く、内定を勝ち取るには秀でたスキルが必要になるでしょう。

反対に、人材確保に苦戦している業種や職種を狙えば、第二新卒でも貴重な若手人材として見てくれます。

大手や人気企業に絞りすぎず、こうした企業にも目を向けることで、内定獲得の確率は高くなるのです。

企業がやばいといわれる第二新卒を採用する2つのデメリット

 
第二新卒ってことに引け目を感じていたけど、なんだか自信が出てきたかも!

 
企業側に立って考えてみると、第二新卒って結構「お得」な存在なんですよ!

 
でもメリットもあればやっぱりデメリットもあるよね……?

企業にとって第二新卒を採用するデメリットというほどのものは、それほどないと考えられます。

しかし、第二新卒の採用を躊躇する企業では、次のような点が懸念されがちです。

1.ほとんど未経験のため、育成に時間がかかる(即戦力にはならない)

第二新卒が一度就職をしているとはいえ、やはり知識やスキルの面ではまだまだ未熟であることがほとんど。

数ヶ月で短期離職をしている第二新卒の場合は、社会人としてのビジネスマナーなども身についていない場合もあります。

そのため、第二新卒を採用するメリットであるはずの「若さ」という部分も、即戦力を求める会社にとっては「育成の手間がかかる」というデメリットに映ってしまうこともあるのです。

とはいえ、基本的に就職市場において若手人材は有利であることは間違いありません。

第二新卒を歓迎していたり、第二新卒でも新卒枠で応募が可能な企業は育成することを大前提として採用を行うため、経験の浅さを気にする必要はないでしょう。

 
経験の浅さは仕方がないことですが、最低限のビジネスマナーを身につけているとポイントは高いです!

 
なるほど!どうせ離職するならビジネスマナーを身につけてからの方が転職には有利なのか……!

2.また短期離職してしまう可能性がある

企業が第二新卒の採用を考える際に不安に感じやすいのが「またすぐに辞めてしまうのではないか」という点です。

特に前の会社を数ヶ月程度で離職してしまっている場合は、長く続かなかった理由が会社側にあったのではなく、本人にあったのではないかと思われてしまうことも少なくありません。

 
実際に辞めちゃってるし、そこは疑われても仕方がないかも……。

採用には費用や時間、手間がかかるもの。

企業にとって、採用したからにはできるだけ長く働いて欲しいと考えることは当然です。

そのため、仮に前職を短期離職してしまっている場合でも、面接では「長く働きたいと思っている」ということのアピールが大切です。

また、短期離職している場合は、いくらポジティブな理由を伝えても、実際に短期離職している以上、ネガティブな理由が関係していることは企業側もいわずもがな理解しています。

無理矢理取り繕おうとするのではなく、例えば、以下のような姿勢で伝えます。

「前職では〇〇の部分で未熟だった。この経験を踏まえて次は△△したい」

失敗を認めた上での前向きな気持ちを伝えるようにしましょう。

監修者コメント

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

採用担当者はなぜ前職の退職理由を確認するのか

第二新卒の就活では、前職の退職理由を念入りに確認されると思ってください。

理由は早期離職を警戒しているからです。

採用担当者としては、自身が面接を担当した応募者が、早期退職することは絶対に避けたいと考えるものです。

そのため本音の理由を探ることで、応募者の仕事に向き合う姿勢や意欲、仕事をする上で重視していることを知りたいと考えています。

本音が垣間見えるよう、様々なテクニックを用いて質問をしてくるため、退職理由に対する回答は入念に準備する必要があるのです。

やばいと思われない第二新卒の特徴3選

 
第二新卒って企業にとっては結構「ちょうどいい存在」でもあることが分かったよ!

 
そうなんです。先にご紹介した「やばい第二新卒」はレアケースなんですよ!

企業に敬遠される第二新卒の例は先にご紹介したとおりですが、企業側が反対の意味で「やばい!採用したい!」と思う第二新卒とはどんな人なのでしょうか?

ここからは、採用されやすい第二新卒の特徴をご紹介します。

特徴1.退職理由がポジティブで、転職理由とつながっている

 
退職理由がポジティブって簡単にいうけど、結構難しくない!?

第二新卒の転職で常につきまとうのが「またすぐに辞めてしまうのでは?」という企業側からの疑いの目です。

第二新卒である以上、短期離職をした事実は変えられません。

疑念を向けられていたとしても、少しでも退職理由をポジティブなものとしてアピールすることが大切です。

 
えー!でも会社側に非があることだってあるよね?

たとえ離職した理由の大部分が会社側にあったとしても、一度その会社に入社しようと決めたのは他ならぬあなた自身。

そのため「100%自分は悪くない」という考えは改めましょう。

まずは退職理由を他責にせず、自分にも非があったという受け止め方をすること。

そして、その退職理由から学んだことを、今回の転職へと繋ぐことができると、自然と退職理由をポジティブなものに変えることができるはずです。

具体的には、次のような手順で退職理由と転職理由を繋げて流れを作り、ひとつのストーリーとしてまとめましょう。

退職理由と転職理由をストーリーにする方法
  • 短期離職することになった理由を素直に説明する(他責オンリーはNG)
  • その時に感じたことをありのまま伝える(悪口ベースはNG)
  • 自分を客観視してみて、どのように感じたかを伝える
  • 前職(現職)での経験や、離職するにあたり感じたことを今後どう活かしたいと考えているかを伝える
  • 志望する会社では4のことがどのように活かせると考えているかを伝える

 
なんだか無理矢理に話を作ってる感が出ちゃわないか心配……。

特徴2.一定の結果を前職でも出している

第二新卒で転職をする場合、基本的には3年以内の短期離職をすることになります。

そのため、第二新卒が転職時に前職で一定の結果を残せている、ということはそう簡単なことではないでしょう。

 
実際「とりあえず3年は働け」とかいわれたりするしねぇ~。

また、第二新卒の場合は「ポテンシャル採用」されることがほとんどで、実際に企業側はそこまでの実績は求めていません。

とはいえ、面接時に「この人は前職での経験から何も得られていないんだな」と思われてしまっては、そのポテンシャル採用すらしてもらえません。

大きな結果は出せなくても、以下のようなポイントがあれば高く評価されることもあります。

  • 入社前は初対面の人と話すこともままならかったが、今では相手のトーンに合わせて会話ができるようになった
  • 自慢できるような数ではないが、先輩の同行なしで契約がとれるようになった
  • パソコンが全くできなかったが、一人で資料を作れるようになった

このように、短期間でも成長できたことをアピールできるようになっておくことが大切です。

まだ離職していない人であれば、面接の場面をイメージしながら、今日から少しでも何らかの学びを得たり結果が出せるように仕事に取り組みましょう。

また、すでに離職してしまっている人は、前職で得たものはないか、小さなことでもよいので思い出し、一度紙に書き出すなどしてまとめてみるといいでしょう。

特徴3.社会人の基礎的なマナーが備わっている

「企業が第二新卒を採用するメリット」でもお伝えしたとおり、企業側は第二新卒に対して「社会人の基礎的なマナーが備わっている」ことを期待していることが少なくありません。

特に中小企業では、大手企業のようにビジネスマナー研修を行うための講師を招いたり、研修合宿を行ったりする時間的・資金的な余裕がないことの方が多いでしょう。

そのため、社会人としての基礎的なマナーやビジネススキルが備わっている第二新卒は、企業にとっては魅力的な存在なのです。

 
でも基礎的なマナーやビジネススキルが身についてるかどうかなんて、選考の過程だけで分かるかな?

ビジネスマナーや社会人としての自覚を持つにはある一定の期間が必要です。

「社会人としての基礎的なマナーやビジネススキルが身についている」と企業側に思ってもらうためには、次の新入社員が入ってくるタイミングの1年程度の在職期間は欲しいところです。

入社後すぐに「転職したい」と考えたとしても、すぐに離職してしまうのはその後の転職には非常に不利に働いてしまいます。

「このままだと心身のバランスを崩してしまう」「就職先が誰から見てもブラック企業だった」といった状況でない限り、超短期離職は避けたいところです。

やばい第二新卒と思われないためのポイント

 
僕の就職したい気持ちは本物!第二新卒ってだけで「やばい認定」されたくないよ!

 
大丈夫!しっかりポイントを押さえておけば「やばい認定」はされませんよ!

最初にお伝えしたとおり、第二新卒は全ての人が「やばい」わけでは決してありません。

書類選考で落とされずに次のステップに進める場合は、企業側が「第二新卒=やばい」という先入観に囚われておらず、採用に前向きであると捉えてよいでしょう。

しかし、短期離職している以上、新卒と比較すると「大丈夫かな?」という疑いの目を向けられやすいことは事実です。

そのため、就活では次の点に特に注意し「自分は、やばい第二新卒ではない」ということをしっかりアピールしましょう。

最低限のビジネスマナー、敬語は身につける

先にお伝えしたとおり、第二新卒に対して最低限のビジネスマナーや敬語の扱い方が身についていることを期待している企業がほとんどです。

しかし、それ以前に「やばい」と思われないためには「きちんと感」を出すことは必要不可欠であり、そのためには最低限のビジネスマナーや敬語の習得は必須となるでしょう。

ビジネスマナーは実務のように「会社によってやり方が違う」というものではなく、世間一般に共通認識として広く伝わっているものです。

そのため、超短期離職をしてしまった人やビジネスマナーに自信がない人でも、本を読んだり、YouTube動画などでビジネスマナーを学べます。

とはいえ、面接の場は限られた時間しかないため、難しく考える必要はありません。

「時間を守る」「笑顔で応対する」「身だしなみを整える」など、ごく基本的な立ち居振る舞いを自然な形でできるように心掛けましょう。

失敗の要因を他責にしない

こちらも先にお伝えした「退職理由をポジティブにする」ということとつながっていますが「やばい」と思われやすい人の傾向として「何でも他責にする」という点が挙げられます。

面接では退職理由以外についても質問されるため、いくら退職理由だけを前向きなものにしても、別の会話で他責思考が見抜かれてしまう可能性は大いにあります。

他責にしやすい人は「自分は特別な人間だ」という思い込みが強すぎたり、実力以上に自分に自信を持っていることが少なくありません。

これは自分ではなかなか気づきにくく、一朝一夕で直せるものでもありませんが、毎日意識をしていくことで偏っていた思考のバランスを整えることができます。

まずはうまくいかないことがあった時に「他責にしていないか」「自分の何がいけなかったのか」と考える癖をつけてみましょう。

また、これまでの人生を振り返り、うまくいかなかったことについて同様に考えてみることも大切です。

的確に自己アピールを行う

第二新卒は経験よりもポテンシャルが重視されます。

しかし、自己アピールがぼんやりとした内容だと「頼りない」「考えが浅い」といった印象から結果的に「やばい」というジャッジを下されかねません。

面接では、自分の良さをアピールしようとしてあれこれと長所を挙げるよりも、1~2つ程度にポイントを絞り、内容を掘り下げて紹介することを意識してみましょう。

ポイントを絞ってアピールすることで「自己分析ができている」「しっかりしている人」という印象を与えることができます。

また、いくらアピールポイントを絞っていても、長々と話をしていると「考えがまとまっていない」「聞き手のことを考えていない」といった印象を相手に与えてしまいます。

自己アピールの場面に限らず、面接での受け答えではまず結論から話し、その後に説明や理由を話すように心掛けましょう。

第二新卒ならではの自己PRの方法は、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ合わせてお読みください。

やばいとはいわせない!第二新卒の転職を成功させるポイント

第二新卒の転職を成功させるポイント

 
第二新卒の転職はやばくない!だから絶対に転職を成功させたいっ!!

 
第二新卒を求めている企業は確実に存在します!
ネット上の噂やイメージに惑わされずに転職を成功させましょう!

第二新卒がネガティブなイメージを持たれやすいことは事実ですが、一方で、第二新卒であることをポジティブに捉え、第二新卒を歓迎する企業もあります。

ただし、第二新卒の転職を成功させるためには、ポイントを押さえた就活をすることが重要です。

ここからは、第二新卒が就活をする際に注意しておきたいポイント・注意点についてご紹介します!

次の職場が決まるまで今の会社を辞めないこと

まず結論からいうと、現在在職中の人は、転職先が決まるまでは絶対に今の会社は辞めないようにしましょう。

大きな理由としては2つ。

1つめの理由は、今離職してしまうと、離職した次の日からは「無職=空白期間」となるからです。

転職先が決まるまでの日数が長くなればなるほど、あなたの「空白期間」も長くなり、就活はどんどん厳しいものになっていきます。

 
はいはい、面接で「会社辞めてから今までは何してたの?」とか聞かれるやつでしょ。

また、空白期間の間は収入もストップしてしまうため、転職先が決まらないと次第に焦りも生じ、正常な判断ができなくなってしまいます。

2つめの理由は、転職先が決まるまでの間に、現在の職場で実績を積むことができるからです。

具体的に何か結果を残すことができなくても、今の職場で学べることはあるはず。

面接時のことをイメージしながら働いた方が、面接時によりリアリティのある話ができるのではないでしょうか。

また、在職期間は1ヶ月でも長い方が「またすぐ辞めるんじゃないの?」というというネガティブな印象が軽減されるというメリットもあります。

すでに退職している場合は、今すぐに転職活動をすること

様々な理由から「転職先が決まる前に離職してしまった」という人もいるかと思います。

離職してしまった事実はもう変えることはできませんので、ここは気持ちを切り替えて、1日でも早く転職できるように就活に励みましょう。

先にお伝えしたとおり、空白期間が長くなればなるほど就活には不利になります。

「次に転職するならこんな会社がいい」といった希望は当然あると思いますし、これ以上短期転職を繰り返さないためにも、次は可能な限り自分に合った職場に就職するべきです。

 
とはいえ、こだわりすぎるのも禁物です!!

まずは転職先に求めることに優先順位をつけ「これだけは譲れない」というポイントを押さえた上で応募先を選んでいきましょう。

中には、すでに空白期間が長くなっている人もいるでしょう。

その場合、自分が理想とする転職先に近い業種や職種の会社に一旦就職をし、一定のスキルが身についてから再度転職活動をするといった方法もあります。

短期決戦を目指し活動量を多くすること

第二新卒の就活は長引くほど不利になってきます。

そのため短期決戦を目指し、早く動き始めると同時に、活動量も増やすことで成功率が上がります。

1社ごとに受けて結果を待つのではなく、複数社を同時進行で受けていくことで活動量を増やし、企業との接点を増やしていきましょう。

1社受けて結果がダメで、そこからまた次の応募先を探しているようでは、効率が悪いだけでなく落ちたことに対するショックが大きくなってしまいます。

精力的に動くことは、メンタル面にもよい作用をもたらすため、心理的負担も軽くなるでしょう。

第二新卒の理想的な転職期間については、以下の記事でも解説していますので、ぜひ合わせてお読みください。

第二新卒ならではの選考対策をすること

第二新卒の就活は、新卒の時とは根本的に違います。

まず、前職の退職理由への質問対策は、念入りに行う必要があります。

自己PRも新卒の時とは違って、熱意とポテンシャルだけをアピールしていても高評価はもらえません。

採用担当者は、第二新卒の自己PRに対して「前職の経験から得た成長」を期待しています。

求められていることが、新卒とは根本的に違うことを意識して対策を行いましょう。

企業研究をしっかり行うこと

また次の会社も早期離職とならないように、企業研究をしっかり行うための情報を集めてください。

無駄に職歴を増やさないためにも、次の就職ではミスマッチが生じないよう、入念な企業研究を行うべきです。

社風や求める人材像などを調べれば、選考対策に役立てられるだけでなく、自分が求める働き方にマッチするかを判断できるでしょう。

情報収集は企業が公開している情報だけでなく、クチコミサイトなどで評判も調べてみてください。

可能であれば、実際に働いている(いた)人の話を聞くことがベストです。

転職エージェントに頼ること

最後に、第二新卒の就活では、在職中であったり、短期離職というネガティブイメージがつきまとったりと、新卒の時とは就活の進め方も大きく違います。

 
新卒の時みたいに一緒に就活してる仲間もいないし、なかなか相談できる人もいないんだよね……。

「就活は一人でするもの」と思っているのなら、それは大きな間違い!

「もう短期離職は繰り返したくない!」と考えているのであれば、ぜひ就活のプロである転職エージェントを頼ってみてください。

もちろん転職サイトやハローワークといった他の方法と組み合わせることも可能です。

転職エージェントでは、求人の紹介だけではなく、自己分析やこれまでの経歴などを踏まえた就活の進め方などのアドバイスを受けることもできます。

面接の日程調整などもエージェントが行うので、在職中の方もスムーズに就活を進めることができますよ!

ただし、転職エージェントと一口にいっても、得意とする業界や扱う求人の種類は様々。

第二新卒の場合は、第二新卒や既卒、フリーターなど、20代の就活に特化したエージェントを利用することをおすすめします。

そしてUZUZもそんな転職エージェントのひとつ。

第二新卒向けの求人を多く取り扱っていることはもちろん、就活をサポートするキャリアカウンセラーも、第二新卒や既卒など、20代で就活に苦労したメンバーが多数を占めています。

そのため、第二新卒のあなたの気持ちに寄り添ったサポートが可能です。

登録は簡単で、Webによる面談も可能なため、第二新卒の転職でお悩みの方はぜひ一度ご相談ください!

この記事のまとめ

第二新卒は短期離職をしていることが前提であり、ネガティブなイメージを持たれる可能性があることは事実です。

しかし、若い人材を求める企業や採用コストを抑えたいと考える企業にとって第二新卒は重宝する存在であり、実際に第二新卒を採用しようという企業は増加傾向にあります。

そのため、第二新卒だからといって引け目を感じる必要は全くなく、就活では第二新卒ならではの強みをアピールしていくことが転職成功への近道となります。

今回ご紹介したポイントを押さえながら企業から「やばい」ではなく「採用したい」と思われる第二新卒になりましょう!

また、第二新卒の就活を成功させるためには、就活の進め方にも注意が必要です。

時間のロスをなくし効率よく就活を進めるためにも、一人で頑張ろうとせず、就活のサポートが受けられる転職エージェントも上手に活用してみましょう。

本記事でもご紹介した転職エージェントのひとつ、ウズキャリは第二新卒をはじめとする20代を中心とした就活サポートを行っています。

もちろん、相談から入社後のサポートまで、サービスは全て無料。

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執筆・編集

第二の就活 編集部

「“はたらく”をもっと身近に」をテーマに、就活=不安・やりたくないと感じる気持ちを変えるコンテンツを発信しています。編集部のメンバーは、全員が既卒や第二新卒の経験者です。だからこそわかる「就活に対する怖さ・逃げたい気持ち」に寄り添い、正しい情報をイラストや動画を用いてわかりやすく伝えていきます。

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