就職活動で研究・開発職を目指す人も多い材料工学専攻。
大学院で学んだ知識を活かして活躍したいと考える人にピッタリな求人は豊富にあります。
とはいえ、エネルギーや鉄鋼など、業界を絞り込みすぎてしまうと就活に失敗してしまうことも……。
そこで今回は、材料工学専攻の院卒の方向けの就職についての情報をまとめてみました。
是非参考にしてみてくださいね!
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「材料工学」を専攻した大学院生の就活メリット
まずは、材料工学を専攻した大学院生の就活メリットについて解説していきます。
幅広い範囲の実務に即した知識を得られる!
材料工学専攻では、金属だけではなく有機・無機を問わず、各材料の最先端を総合的に学ぶことができます。
他の工学専攻とは異なり、広義に渡った専門知識を取得することができるので、専門性を活かした就職先を見つけやすいといえます。
基礎知識だけではなく、設計や創製といった最新技術を取得することができ、より実務に即した知識や経験を取得でき求人も豊富。
特に最先端技術を担う「機能性材料」の需要が高く、半導体やファインセラミック、機能性溶媒、超耐熱合金など、我が国のものづくりを支える材料の知識を持つ人材が求められています。
日本の根幹を支えている重要な分野であり、これからもニーズが高まることが予想されています。
資格取得で就活を有利にすすめることができる!
材料工学専攻では、特定の資格を取得することでさらに就活を有利にすすめることができます。
以下では、その資格の一例をご紹介します。
危険物取扱者
危険物取扱者を必要とする施設
一定数量以上の危険物を貯蔵し、又は取り扱う化学工場、ガソリンスタンド、石油貯蔵タンク、タンクローリー等の施設には、危険物を取り扱うために必ず危険物取扱者を置かなければいけません。
危険物取扱者の業務
甲種危険物取扱者は全類の危険物、乙種危険物取扱者は指定の類の危険物について、取り扱いと定期点検、保安の監督ができます。又甲種もしくは乙種危険物取扱者が立ち会えば危険物取扱者免状を有していない一般の者も、取り扱いと定期点検を行うことができます。
丙種危険物取扱者は、特定の危険物(ガソリン、灯油、軽油、重油など)に限り、取り扱いと定期点検ができます。引用元:一般財団法人消防試験研究センター
材料工学を専攻する場合「危険物取扱者」の資格を取得する人が少なくありません。
就職の前に乙類を取得し、就職して実務経験を積んでから甲類を取得する人もいます。
「危険物取扱者」の資格は単に就職の為だけではなく、ガソリンスタンドなどでアルバイトをする際にも役立つ資格です。
取得単位によっては単位認定証明書を学校から発行してもらうことで、甲類から受験することも可能です。
中学・高校教諭1種免許
また、理系で人気なのが「中学・高校教諭1種免許」です。
教員を目指す人だけではなく、就職先の選択肢を広げる為に取得する人もいます。
しかし、ここで注意したいのは、就活スケジュールの変化により、以前に比べて教員採用試験を受ける場合には他の業種と就活を並行することが難しくなってしまっている点です。
就職支援課でもガイダンスを行っていますので、もし教員免除を取得したい場合には早めにスケジュールの確認をしておきましょう。
技術士補
そして材料工学を専攻して修了すると、「技術士補」の資格を得ることができます。
有資格者が登録を行うことで「技術士補」として認定されます。
将来技術士として活躍する為に是非取得しておきたい資格のひとつでしょう。
科学の領域の21の技術部門をカバーする資格で、技術士の二次試験には原則として7年以上の実務経験が必要です。
資格取得に奨励金を出す企業や、人材活用の評価基準としている企業もある資格なので、資格取得に該当する人は登録を忘れないようにしましょう。
「材料工学」専攻の大学院生に人気の就職先は“製造業”
当専攻の学生はわが国の大学、国立研究所などの教育研究機関だけでなく材料に関する様々な会社、例えば鉄鋼、非鉄金属、重工業、自動車、電気、電力、精密機械などの分野で十分活躍している。下図は、2007年度修了生の就職状況を示している。当専攻修了者のうち、社会で研究・開発業務に携わっている割合は40歳未満で62%、また博士号取得者は全修了者の内23%といずれも高い数字である。大学および公的研究機関の研究従事者の数の割合も全体の15%である。さらに、日本学術振興会の特別研究員(PD、DC、海外特別研究員)の人数も過去5年間で9名と高い採択率を誇っている。
電機・機械・半導体など、製造業では最先端の研究開発や設計そして創製に携わる求人が非常に豊富です。
材料工学は、ものづくりに欠かせない材料を扱う学問で、分野を問わず多くの求人があるだけではなく、専門的な知識や経験を有する大学院卒や修士向けの求人も多く見つかります。
材料工学の知識を必要とする求人は、日本のものづくりを支える大手企業ばかり。
また中小企業であっても、独自の技術や製品を持った魅力的な企業が多くありますが、修士の人の場合大手企業に就職するケースが多いのも材料工学専攻の特徴です。
専門性を活かして働きたいと考えている人にピッタリです。
「材料工学」専攻の大学院生向けの意外な仕事とは?
2007年度学校基本調査(速報)によると、工学系は学部を卒業して、専門的・技術的職業に従事した就職者の割合は77.5%だが、博士前期課程を修了すると91.6%に跳ね上がる。理学系は学部卒53.8%、博士前期課程修了者80.0%、農学系は同38.2%、同66.9%だから、他の理工系に比べて工学系の方が専門性の高い職業に就ける可能性が高いが、とりわけ博士前期課程修了者の場合はその傾向が顕著に表れている。専門職の内訳で最も多いのが機械・電気技術者で、学部卒では約3、博士前期課程修了者では約4が従事している。工学系出身者は、製造業の根幹をなす機械や電気関係のスペシャリストとして活躍するわけだ。
引用元:工学部の現状を探る 河合塾
工学部出身者は他学部と比較して、専門性を活かして就職する率が非常に高いことで知られています。
一般的な工学部の話として、修士では専攻を活かした就職をする人が多いのです。
とはいえ全く別の道に進む人がいないという訳ではありません。
情報通信業
理系の方に人気を集める情報通信業ですが、実は工学専攻者にも人気の高い業界として知られています。
あらゆる産業で情報化が進んでおり、その将来性に期待してチャレンジしてみたいと考える人が多いようです。
ITサービスでは、
と続いています。
医療機器やカーナビそして介護用ベッドなど、材料工学の知識と最先端の情報通信の技術を組み合わせた製品のニーズは年々増えており、広義の意味でものづくりに携わることができる職場も多くあります。
研究を進める中でプログラミングに触れ、プログラマーやエンジニアを志す人もいます。
情報通信業やITサービスなどは、理系のポテンシャルを活かしやすく親和性が高い業界といえるでしょう。
おわりに
材料工学専攻の大学院生の就職活動では、他専攻と比較して専門分野を活かした就職をする人が多い傾向にあります。
幅広い知識が得られるだけではなく、ニーズの高い分野の知識を高め技術を得られるという特性を踏まえて、就活に出遅れないように早めの情報収集を心がけましょう。
単位認定を受けるだけで取得できる資格もあるため、就活前の時間に余裕がある時に取得しておくのもおすすめです。
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(参考書籍:会社四季報業界地図2016年版 東洋経済新報社)
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