
給与水準は業界、企業、そして自身が持つスキルによっても異なる傾向です。

この記事では、第二新卒の給料事情を分かりやすく解説するとともに、転職で給料アップを実現するための具体的なポイントを紹介していきます。
この記事を読めば、給料で失敗しない第二新卒の転職活動のコツが分かるので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
この記事の監修者

岡本啓毅
株式会社UZUZ 代表取締役
1986年生まれ、北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職サポートを実施してきた。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。”をミッションに、Twitterで「仕事をウズウズ楽しむ情報」を、YouTubeで「就職・転職で使える面接ノウハウ」を発信。SNSの累計フォロワー数は9万人を超える。
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第二新卒の給料相場とは
第二新卒の転職を考える上で、まず気になるのが「給料の相場」です。
新卒と比べてどの程度の給料が期待できるのか、また業界や職種、地域によってどのように差があるのかを知ることは、転職先選びの重要な判断材料となります。
ここでは、厚生労働省や民間調査のデータをもとに、第二新卒の給料相場を分かりやすく解説します。
新卒と比較した場合の給料の違い
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると新規学卒者の学歴別にみた賃金は以下のようになっています。

新卒の賃金はおおよそ20万円~29万円程度が一般的です。
第二新卒の場合、前職での実務経験があることから、全くの新卒よりも多少給料が上がるケースが多いです。
ただし企業によっては第二新卒を「若手未経験者」として扱うこともあります。
その場合は新卒者とあまり変わらないか、逆に下がるケースもあるため、新卒者の給与を目安に、転職先でどのくらいの給与が期待できるのかを確認することが大切です。
参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
業界・職種別の給料相場の違い
給料相場は業界や職種によっても大きく異なります。
dodaの平均年収ランキングによると、業種別では金融、メーカー、総合商社に続いて、IT/通信、建設/プラント/不動産の平均年収が高いことが分かります。
業種 | 平均年収(全体) | 平均年収(男性) | 平均年収(女性) |
---|---|---|---|
金融 | 491万円 | 607万円 | 408万円 |
メーカー | 481万円 | 524万円 | 393万円 |
総合商社 | 472万円 | 537万円 | 388万円 |
IT/通信 | 460万円 | 493万円 | 406万円 |
建設/プラント/不動産 | 441万円 | 483万円 | 372万円 |
また、職種別では専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人)企画・管理、金融系専門職、営業職、技術職(電気/電子/機械)が上位となっています。
職種 | 平均年収(全体) | 平均年収(男性) | 平均年収(女性) |
---|---|---|---|
専門職 | 611万円 | 654万円 | 535万円 |
企画/管理系 | 566万円 | 643万円 | 472万円 |
金融系専門職 | 474万円 | 640万円 | 400万円 |
営業系 | 469万円 | 501万円 | 403万円 |
技術系 | 468万円 | 481万円 | 373万円 |
業界や職種によって給与の相場は大きく異なるため、自分の希望する業界や職種の平均年収を把握しておくことが大切です。
また、より給与相場の高い業種や職種の中から、自分のスキルや経験、強みに合ったものを選択して転職活動を行うことも給与アップにつながります。
参考:平均年収ランキング(業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】
参考:平均年収ランキング(職種・職業別の平均年収/生涯賃金)【最新版】
第二新卒の転職で給料が下がる理由

なぜ給料が下がるのか、その背景や理由を理解しておくことは転職活動を成功させるために重要です。
ここでは、給料が下がってしまうによくある主な理由を具体的に解説します。
未経験の業界・職種にチャレンジする場合が多いから
第二新卒の転職で給料が下がる理由の1つは、未経験の業界や職種に挑戦するケースが多いことです。
未経験の場合、企業側は即戦力として期待できないため、給料は初任給やそれに近い水準に設定されることが一般的です。
たとえ前職でのスキルや経験があっても、新しい分野での専門知識や実務経験がなければ給与が低くなる傾向があります。
中小企業やベンチャー企業への転職が多いから
第二新卒は大手企業の正社員としての経験がある一方で、転職先として中小企業やベンチャー企業を選ぶことも多くあります。
これらの企業は給与水準が大手と比べて低めに設定されていることが多く、結果的に給料が下がることがあります。
ただし、待遇面での不利を補うために、裁量権の大きさや成長機会が豊富なケースもあるため、一概にデメリットとは言えないでしょう。
スキルや経験が不足しているから
第二新卒は社会人経験があるとはいえ、まだ実務スキルや専門知識が十分に身についていない場合があります。
特に前職での経験が限定的だったり、短期間だったりする場合は、スキル不足が顕著になりやすいです。
企業は即戦力を求めるため、スキルや経験が不足していると判断されると、給料を抑えられることがあります。
新入社員と同じ扱いになるケースがあるから
転職先企業によっては、第二新卒を新入社員とほぼ同じポジションや給与レンジで扱うことがあります。
社会人経験はあるものの、企業独自の業務知識やスキルが不足しているためです。
その結果、給料は新卒の初任給と同等かそれに近い水準に設定されることが多く、前職よりも給料が下がることがあります。
ただし、基礎を固めて経験を積むことで、将来的な給料アップにつながるでしょう。
監修者コメント
長期的視点で考える給料アップの戦略
第二新卒の給料アップを目指す際、単に年収だけを見るのではなく、企業の成長性やキャリアパスの可能性を総合的に判断することが非常に重要です。
短期的な給料増加よりも、将来的にスキルを磨きながら段階的に給与を上げられる環境のほうが、長期的なキャリア形成にはメリットが大きいでしょう。
以下の記事では新卒より給与が低くなってしまう理由やその場合の対処法についてまとめていますので、参考に読んでみてください。

岡本啓毅
第二新卒が転職で給料をアップさせる方法


ここでは第二新卒が転職で給料アップを実現するための効果的なポイントを分かりやすく解説します。
自己分析で強みを明確にし、アピールポイントを作る
給料アップを目指すには、まず自分の強みやスキルを正確に把握し、それを面接や履歴書で的確にアピールすることが欠かせません。
第二新卒の場合、社会人経験が浅いため、どのような経験が企業にとって価値があるのかを整理することが重要です。
例えば、前職での具体的な成果や挑戦したこと、習得したスキルを数字やエピソードで示すと説得力が増します。
給料相場をリサーチし、現実的な目標を立てる
転職先の給料相場を知ることは、給料アップを実現する上での必須ステップです。
業界・職種ごとに給料水準は大きく異なるため、自分の希望条件に見合った相場感を把握しましょう。
例えば、転職エージェントに登録して得られる非公開求人情報などを参考にしながら、現実的な目標設定を行うことが大切です。
スキルアップや資格取得で市場価値を高める
給料アップのためには、自分の市場価値を高める努力も必要です。
ITスキルや語学力、専門資格など企業が求めるスキルを身につけることで、転職先での評価を上げられます。
特に未経験職種への転職を目指す場合は、関連する資格取得が強力な武器となり、給与交渉時にも有利に働くでしょう。
複数の企業を比較し、より好条件の求人を見極める
給料アップの可能性を広げるためには、一社に絞らず複数の企業の求人を比較検討することが大切です。
給料だけでなく、賞与や手当、福利厚生、働きやすさなどの条件も含めて総合的に判断しましょう。
比較検討を重ねることで、交渉時に有利な立場を作りやすくなり、より好条件の転職を実現できます。
監修者コメント
給料以外の条件も含めた総合的な判断の重要性
第二新卒の転職においては、給料面だけでなく福利厚生や労働環境、教育体制の充実度にも注目すべきです。
特に成長フェーズにある企業やベンチャーでは、給料が低めでも自己成長やキャリアアップの機会が豊富な場合があり、その経験が将来的な高収入につながるケースも多くあります。
以下の記事は給与アップの方法ではありませんが、第二新卒で転職を成功させるためのポイントがまとめられていますので、参考に読んでみてください。

岡本啓毅
まとめ
第二新卒の転職では、給料相場や業界・職種の差など様々な要素を理解することが、給料アップを実現する第一歩です。
スキルや経験の見せ方、適切な転職先選び、スキルアップなどのポイントを押さえることで、理想の条件での転職が可能になります。
焦らず準備を整え、納得のいくキャリアアップを目指しましょう。
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