もくじ
他者の様子を見ることで、自分の面接対策に活かすことができますよ！
この記事では、人材支援会社UZUZの代表、岡本啓毅氏が模擬面接を行った動画を元に、面接で準備不足になりやすいポイントを解説していきます。
どんなふうに準備して対策すればいいかも解説しているので、面接を控えている方はぜひ確認してみてくださいね。
▼この記事の元になった動画はこちら
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【営業職向け】面接の準備不足を解消！模擬面接から選考突破のポイントを知ろう
面接で準備不足になりやすいのは、どんなところなのでしょうか。
自己アピール、志望動機、強みや弱み……何度も見直したとしても、意外と準備が足りていない箇所を見落としてしまうものです。
そこで今回は、証券会社の営業職の面接を想定して2人が模擬面接に挑戦！
少し厳しめの面接官として、UZUZ代表の岡本氏が評価します。
2つの模擬面接の様子を参考にしながら、面接で準備不足しがちなポイントを解説していきます。
【模擬面接1人目】面接スタート！アピール軸は「無形商材を売りたい」
1人目（若林さん）は、証券会社の営業職を志望する想定で模擬面接にチャレンジ！
模擬面接で実際に行われた対話を見ていきましょう。
| 【最初のあいさつ（若林さん）】 中国文学について学んでおり、語学留学で3週間ほど台湾に短期留学していました。 大学での課外活動では学内コンテストのグランプリを受賞した経験もあります。 現在は〇〇証券の営業職を志望しております。 本日はよろしくお願いいたします。 |
【面接官から質問】
大学時代に力を入れたこと（ガクチカ）を教えてください。
| 【若林さんの回答】 学内のコンテストでグランプリになったことです。 応募してから、実はグランプリになるには大きなサークルの組織票の影響が強いことを知りました。 当時私はサークルに所属しておらず、協力者がいない状況でした。 SNSを活用したり、アルバイト先でのつながりを頼ったり、地元の友達に協力してもらうなどの取り組みを行い、結果を残すことができました。 |
【面接官から質問】
続いて、就活の軸を教えてください。
| 【若林さんの回答】 無形商材の営業職を就職活動の軸としています。 無形商材のほうが営業職の介在価値を高められると思うので、自分が営業職として成長したいので、無形商材の営業職を目指しています。 |
【面接官から質問】
無形商材と有形商材があるとき、なぜ無形商材のほうが介在価値を高められると思ったのですか？
| 【若林さんの回答】 有形商材だと、ある程度製品の性能や機能や価格によってお客さまに買ってもらえるかどうかが決まってくると思います。 無形商材は、間に営業が入って誰が提案したか、誰が購入の背中を押してくれるかによって、お客さまが手に取ってくれるかどうか、買ってくれるかどうかが違うと思います。 だから、無形商材のほうが介在価値が高いのではないかと思いました。 |
【面接官から質問】
例えば、有形商材でも不動産など、放っておいてもなかなか売れない分野もありますし、そういった分野では営業職も成長できそうですが、その点はいかがでしょうか？
| 【若林さんの回答】 家なども確かに、提案の幅が広いからこそ営業職が介在する価値はあるな、と思いました。 無形商材も提案の幅が広いからこそ、誰が提案するかによって良くも悪くも見えるのではないでしょうか。 そのような、難易度の高い営業をしたいと思ったので無形商材の営業を志望しています。 |
【面接官から質問】
難易度が高い商材を扱いたい理由はなんですか？
| 【若林さんの回答】 20代のうちはハードにがんばっていきたいと思っています。 性能が良く、置いてあるだけで売れるような商材ではなく、難しい商材を売ることで成長できると考えたためです。 |
【面接官から質問】
幅広い商材という話もありましたが、そういう軸もあるのでしょうか？
| 【若林さんの回答】 会社が売りたい物を売るというのは大前提として、幅が広い商品のほうが、むしろお客さまは選びにくいのではないかと思います。 扱っている商品の幅が広いからこそ、営業職の存在が必要になるのではないでしょうか。 |
【面接官から質問】
証券会社の商品って、お客さまが買うときに誤解があってはいけないので、説明の内容が固定されていたりすることもあります。
そういった意味では幅が狭かったり、売るべき商材がだいたい決まっていたりするので、商品の幅広さという希望とはズレてしまうと思いますが、その点はいかがでしょうか？
| 【若林さんの回答】 金融庁などからのルールがあるなかで、会社が推していく商材を売っていくのは会社に従う気持ちです。 そのなかでも、お客さまのためになる商品を提案したいと思っています。 |
模擬面接、終了！
【模擬面接1人目】面接の振り返り！準備不足だったポイントは3つ
1人目（若林さん）の模擬面接を見てみて、あなたはどう感じましたか？
「うまく面接ができていた」と感じる方もいるかもしれませんし、「準備不足な箇所に気づいた」という方もいるかもしれませんね。
さて今回、厳しめ面接官岡本氏によって指摘された準備不足が指摘されたのは、以下の3点です。
- 職種の理解不足
- やりたいことと志望職種の一貫性が薄い
- 志望企業ならではの大変さと向き合えていない
それぞれ確認していきましょう。
1.職種の理解不足
1つ目の準備不足は、志望職種への理解不足です。
彼は、放っておいても売れるものではなく、営業職が介在する価値を高めたいという理由から無形商材の営業職を志望していました。
ですが、無形商材・有形商材に関わらず、放っておいても勝手に売れる商品に営業職は必要ありません。
有形商材であってもしっかり営業力がある営業職がいなければ、なかなか売れない商材もありますよね。
実際に面接官からその点を指摘されたとき、少し言葉に詰まってしまっていました。
その後の回答でも、「だから無形商材なのか」と納得できる返答はできていない様子です。
「自分が志望する職種に対する深掘りが不足してしまっていたこと」が失敗の原因といえるでしょう。
2.やりたいことと志望職種の一貫性が薄い
無形商材の営業職として成長したい、営業職の介在価値が高くなる幅広い商材を扱いたい、という内容を希望していました。
しかし、扱う商品の広さは証券会社の営業職とはズレるのではないか、という面接官の指摘を受けて、答えに詰まってしまうシーンがありました。
幅広い商材を扱いたいという「やりたいこと」と、会社から売るべきと商材を指示されることになる証券営業の「志望職種」は一貫性がないように感じられてしまいます。
このような一貫性のない返答になってしまった原因は、話す内容に矛盾がないかどうか繰り返し練習することを疎かにしてしまったからでしょう。
3.志望企業ならではの大変さと向き合えていない
証券会社の営業職を志望していながら、「なぜ、わざわざ証券会社の営業職から買わないといけないのか？」という質問に対する説明ができていませんでした。
「20代はハードに働きたい」と言いながらも、証券営業のもっともハードな部分と向き合えていません。
これでは、志望理由と志望先のミスマッチを感じてしまいますよね。
しっかりと志望企業ならではの大変さと向き合って、自分なりの答えを出してから面接に挑みましょう。
今回の模擬面接で良かった点として、「厳しい環境でがんばりたい」という姿勢は証券会社や営業職にフィットしやすい志望動機だったことが挙げられます。
その点を強化していけば、より良い面接での受け答えができるようになるでしょう。
監修者コメント
模擬面接は友人同士でもリアルな気持ちで挑むのがおすすめ
模擬面接で練習する場合は、なるべくリアルな面接の気持ちで真剣に挑むようにしましょう。
友人に面接官役を頼むとき、どうしても「友だち感覚」が出てしまって、気が緩んでしまうものです。
それではリアルな練習はできず、本番に向けてどのような準備不足があるのか気づけません。
せっかく友人の時間も使って練習するからには、「得るものがない」状態で終わらせるわけにはいきません。
入室から退出までの一連の流れから、できれば服装や持ち物に至るまですべてを、本番さながらの緊張感をもって、真剣にやることが大切です。
【模擬面接2人目】面接スタート！アピール軸は「成果主義の環境でがんばりたい」
2人目（三宅さん）も、証券会社の営業職を志望する想定で模擬面接にチャレンジ！
模擬面接で実際に行われた対話を見ていきましょう。
| 【最初のあいさつ（三宅さん）】 サッカー部に所属しており、プレイヤーを主務として活動していました。 現在は〇〇証券の営業職を志望しています。 本日はよろしくお願いいたします。 |
【面接官からの質問】
大学時代に力を入れたこと（ガクチカ）を教えてください。
| 【三宅さんの回答】 一番がんばったというか、サッカーしかほとんどしてこなかった大学時代でした。 週5～6回は練習をして、休みの日は筋トレなどをしていました。 そのなかでも印象に残る出来事が後半に起きました。 自分自身もプレイヤーとしてプレイしているのですが、大きなケガをしてしまい、プレイできない時期がありました。 そのなかでも、選手以外でどうやってチームに貢献するかをケガが治るまで考え続けていました。 |
【面接官からの質問】
具体的に、何をやったのですか？
| 【三宅さんの回答】 まずは、チームを鼓舞して、ひたすら声を出すことを心がけました。 チームの雰囲気が少し弱々しいところがあったのですが、気持ちで負けて一瞬怯んでしまうと、そこから一気にチームが崩れてしまうことがあります。 どんなときでも前向きに、声をかけ続けることを行いました。 あとは、アップを効果的にできるように改善しました。 それまでは個人でアップをしていたのですが、整骨院の先生に聞いたりトレーニング動画を参考にしたりして、より効果的なアップ作りを行いました。 |
【面接官からの質問】
それらはどのように成果に結びつきましたか？
| 【三宅さんの回答】 ここ5年は、関西の3部というところでやっていました。 今はまだ入れ替え戦の最中なのですが、3部から2部に上がる権利を得る、というところまで来ることができました。 これは、過去5年間で一番良い成果です。 |
【面接官からの質問】
ずっとやってきたサッカーでケガをしたとき、心が折れそうになったのではありませんか？
どうやって乗り越えたんでしょうか。
| 【三宅さんの回答】 小学校1年生の頃から大学までずっとサッカーをやってきたので、最初はケガと向き合うことができませんでした。 テーピングなどでごまかして、なんとかプレイしようとしていました。 ですがあまりに痛すぎて、また整骨院の先生にも止められて、プレイできなくなりました。 そこからは切り替えて、チームのために何ができるかを考えられるようになりました。 |
【面接官からの質問】
それでは、別の質問に移りたいと思います。
就活の軸について教えてください。
| 【三宅さんの回答】 就職活動の軸は、明確な成果が出て、まわりと切磋琢磨しながら数字で競い合い、成果を残したらしっかり評価される環境に行きたいと思っています。 |
【面接官からの質問】
なぜそのように思ったのですか？
| 【三宅さんの回答】 これは、自分がずっとサッカーで培われてきたことだと思います。 明確に結果が出ることでないと、自分自身が満足できないと思います。 高い点数を取るために勉強しますし、勝つためにサッカーをする、というようなものと同じです。 |
【面接官からの質問】
明確に数字で成果が出るなら、営業の仕事なら何にでも当てはまると思うのですが、いかがでしょうか。
| 【三宅さんの回答】 それはおっしゃる通りかと思います。 ただし、証券の営業は新人がまず自分で新規開拓をすることになると思います。 新規から、自分で数字を作っていくというところまで全部やりたいと思っています。 ここは、営業のなかでも重視したいポイントです。 |
【面接官からの質問】
だいたいの営業って、新人は新規開拓からやりますよね？
| 【三宅さんの回答】 そうですね……。 それ以外では、個人のお客さまにどれだけ深く関われるかというか、商材を売りこむというよりも、自分自身の人柄を売り込むような営業として成長したいと思っています。 例えば証券の営業では、自分自身を信じてもらって、お客さんの人生に関わるような大事なものを預けていただける、そんな営業をしていきたいです。 |
模擬面接、終了！
【模擬面接2人目】面接の振り返り！準備不足ポイントは2つ
2人目（三宅さん）の模擬面接を見て、どう思ったでしょうか？
アピールポイントもしっかりしており、「うまくいっていた！」と感じた方もいますよね。
一方で、「詰まっていたところもあったな……」と準備不足の部分に気づいた方もいるかもしれません。
今回、特に準備不足だと厳しめ面接官岡本氏より指摘されたのは以下の2点です。
- がんばってきたことを伝える際は流れを意識する
- 志望動機と質問への返答が一貫していない
それぞれ、どんな点が不足しており、どうやって克服すればいいかを見ていきましょう。
1.がんばってきたことを伝える際は流れを意識する
アピールとしてサッカーをがんばってきたことを伝えていましたが、エピソード同士がぶつ切りになっている印象がありました。
| 【エピソードの流れ】 小学生1年生からサッカーをずっとがんばってきた。 ↓ 大学では、3部から2部に上がることを目標にしてきた。 ↓ しかし、自分自身がケガをして挫折してしまった。 ↓ それでも腐らずにチームに貢献した。 ↓ 結果として目標を達成した（目標達成に近いところにたどり着けた）。 |
はじめにサッカーは小学校1年生の頃からやっていたことを伝え、上記のような流れで伝えればケガを乗り越えたエピソードがより効果的に伝わるでしょう。
自己アピールしたいことは、ただ時系列や思いついた順に伝えるのではなく、全体の流れを意識しながら伝え方を考えたほうがいいでしょう。
2.志望動機と質問への返答が一貫していない
志望動機に関して、面接官が突っ込んだ質問をした際の返答が一貫していない箇所がありました。
「数字で勝負したい」というところから志望動機を始めましたが、「なぜ証券会社なのか？」という質問には新規開拓の話が出てきており、ちぐはぐな印象を受けます。
新規開拓をしたいという話では結局、一般的な営業職であればどの業界の営業でも言えるような内容になってしまっていました。
準備不足だったのは、志望動機を突っ込まれることを想定し、「志望企業ならでは」の回答を用意していなかったことです。
証券会社はインセンティブなどもあるので、「売ったら売っただけ待遇が良くなる」「上げた数字が給与として返ってきやすい」などの答え方なら一貫性をもたせられたでしょう。
監修者コメント
面接で「話す言葉」を暗記しないようにしよう
面接の準備を行う際、話す言葉を一字一句暗記するような準備の仕方はおすすめしません。
言葉を忘れて飛んでしまったりすると意味が伝わらず支離滅裂になってしまいますし、その失敗を引きずって面接全体が一気に崩れてしまうことになりかねないためです。
「強みはこのエピソードを話そう」「弱みのエピソードは〇〇で、克服するために△△をした話をしよう」というように、話す内容の要素だけ覚えておくようにしましょう。
そうすれば、言いたかった要素を自然に差し込める話題になったときに会話の流れで伝えられるため、不自然になったり違和感を与えたりすることがありません。
どうしても伝えてたいアピールができなかったとしても、面接官から「最後に何かありますか？」という質問がされることが多いため、その機会を使えば漏れなくアピールできます。
このように、その面接では伝えたい要素だけ暗記しておくのがおすすめです。
まとめ
本来は受かる実力があるにも関わらず、緊張や準備不足から面接で実力を発揮しきれずに落ち込んでしまうと、悔やんでも悔やみきれないと感じるでしょう。
ここで紹介した模擬面接動画を確認しながら、ぜひ自分が準備不足だと感じる箇所を補強していってみてください。
とはいえ、やはり準備不足には自分一人の力だけでは気づけないものです。
そして、練習する相手がいないと、模擬面接をするのは難しいでしょう。
そんなときは、キャリアのプロである転職エージェントの活用を検討してみてください。
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面接の準備不足に不安がある方は、ぜひ一度UZUZにご連絡ください。
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