おすすめできる業界や職種もありますよ!
この記事では、家政科の就職先として注目の業界・職種をお伝えしていきます。
就活を有利にするおすすめの資格も解説しているので、家政科や関連学科の方はぜひ確認してみてくださいね。
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家政科は専門家になれる様々な就職先がある
家政科は家政学部と呼ばれることもありますが、基本的に両者は同系統の分野を示しており、「衣食住のプロフェッショナル」として高い専門性が身につく学科です。
主に以下に示す学科・学部が存在しています。
- 被服・服飾
- 食物
- 児童(保育)・教育
- 住居
家政科では、上記の中から選んだ分野に関してそれぞれ専門性を高められるため、就職先は「幅広い」という特徴があります。
様々な就職先があることで、逆に就職先に迷ってしまうこともあるでしょう。
だからこそ、自分に合った就職先を見つけることが重要です!
監修者コメント
専門職で“手に職をつける”ことはライフステージの変化に強い
専門職になると、じっくりと1社の中で昇進したり、一つの会社内で新卒たちと出世レースを戦って生き残る、という形で出世していくケースは意外と少ない傾向です。
専門性やスキルを磨いて手に職をつけることで、昇進・昇給していきます。
自身にどんどん専門スキルが備わることから転職もしやすく、転職によって年収をアップできたり、役職にチャレンジできたりするケースも珍しくありません!
また、手に職をつけることは、引っ越し・結婚・育児といったライフステージの変化にも柔軟に対応しやすい強みがあります。
柔軟な働き方をしたいと考えている方や、会社に依存するのではなく自分のスキルで生活していきたい(独立したい人にもおすすめ!)と考えている方には、専門職はおすすめの働き方といえるでしょう。
“手に職をつける”ことについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も確認してみてください。
【分野別】家政科が注目するべき業界・職種
家政科(家政学部)の場合、最初のうちは一般的な普通科と同じような勉強をしつつ、家政科全体に共通する衣食住や生活経営の基礎を学びます。
その後、年次が上がるにつれて専門分野ごとに細分化した分野を選択するというのが一般的な流れです。
それぞれ、下記に示した代表的な家政科の4コースについて、注目するべき業界と職種について解説します。
- 被服・服飾コース
- 食物コース
- 児童(保育)・教育コース
- 住居コース
自分がどれに当てはまるか、また将来どのような仕事に就きたいかを考えながら、参考にしてみてくださいね。
1.被服・服飾コースの注目業界・職種
被服・服飾コースの人が注目すべき業界と職種は以下のとおりです。
- メーカー(服飾や素材)
- アパレル
- 小売
- ブライダル
- クリーニング
- ファッションデザイナー
- パタンナー
- 生地検査員
- 販売員
- ウェディングプランナー
- ドレスコーディネーター
被服・服飾に関する素材や特性、デザイン性やファッションに関する知識を活かした仕事がほとんどです。
アパレルの販売やファッションデザイナーといったイメージしやすい仕事もありますし、服飾素材の研究開発を行ったり、生地を検査するといった専門職もあります。
被服・服飾コースの方が業界や職種を考える際には、販売・デザイン・素材の中で自分が得意な領域に絞ると、合っている仕事を見つけやすくなります。
それらに加えて、被服・服飾を「ファッション」と捉えるか、「実用的な生活必需品」と捉えるかによっても、進みたい道の違いに気づけるのではないでしょうか。
2.食物コースの注目業界・職種
食物コースの人が注目すべき業界と職種は以下のとおりです。
- メーカー(食品)
- 小売(ドラッグストアなど)
- 飲食
- 栄養士
- 管理栄養士
- パティシエ
- 販売員
- 食品衛生監視員
- 商品開発(食品)
食品コースの方は、まずは料理や食事を「自分で提供したいのか」それとも「それ以外」かで考えると良いでしょう。
食事や料理を「自分で提供したい」方には、特に飲食業界がおすすめです。
それ以外の方は、食で人々の健康に寄与したいならドラッグストアの販売員や栄養士・管理栄養士、新しいものを生み出したいなら食品の商品開発などが候補になります。
自分で“食”を提供したいかつ、自分で新しいものも生み出したいと考えているならどちらの要素もあるパティシエなどの料理を作る職種もおすすめです。
上記に加えて、“食”を「特別なときに楽しむ料理」か「日常の食事」か「栄養補給の手段」か、それぞれどう捉えるかによっても目指す道が変わってくるでしょう。
3.児童(保育)・教育コースの注目業界・職種
児童(保育)・教育コースの人が注目すべき業界と職種は以下のとおりです。
- 保育系
- 学校
- 教育
- 保育士
- 幼稚園教諭
- 児童相談
- 児童養護施設職員
- 子ども向け教室(習い事)のインストラクター
子どもに関する仕事を目指すなら、まずは「保育」と「教育」のどちらをやりたいか考えてみましょう。
「保育」とは、親の事情などで面倒を見られない子どもの面倒を見ること。
教える内容も基本的な生活習慣に関する内容がほとんどで、幼児保育の場合は「保育園」がこれらを行う施設にあたります。
一方で「教育」とは、子どもに学習させることが目的であり、その教育レベルによっては幼児であっても受験が必要になることもあります。
教える内容も義務教育以降のカリキュラムを意識した内容が多く、幼児教育の場合は「幼稚園」がこれを行う施設です。
上記に加えて、どの年代の児童を相手にした仕事がしたいか、どんな分野を教えたいかを考えれば、目指すべき道が見つかるでしょう。
4.住居コースの注目業界・職種
住居コースの人が注目すべき業界と職種は以下のとおりです。
- 建築
- メーカー(家具)
- 建築事務所職員
- ハウスメーカー
- 建築士
- 設計士
- インテリアデザイナー
住居コースの方は、まずは「建造物としての建物」「居住空間」「インテリア・家具」のどの分野に興味があるかを考えてみましょう。
建物に興味があるなら、建築事務所やハウスメーカー、建築士がおすすめです。
居住空間に興味があるなら、建築士や設計士がおすすめです。
インテリア・家具に興味があるなら家具メーカーやインテリアデザイナーが良いでしょう。
上記に加えて、デザイナーズ住宅・家具のような個性的な物を手掛けたいのか、建売販売されたり量販店で販売されたりする物を手掛けたいのかでも職種の方向性が変わります。
就職に活かせる!家政科におすすめの資格
家政科の方が就職に活かしたいなら、基本的に国家資格がおすすめです。
しかし、家政科の専門性は非常に幅広く、そのため資格も細分化されており民間資格でも有用な資格はいくつもあります。
ここでは、各分野別におすすめの資格を紹介していくので、資格を取得する際の参考にしてみてください。
被服・服飾コースにおすすめの資格
被服・服飾コースの方におすすめなのが衣料管理士(1~2級)です。
衣料管理士は日本衣料管理協会が運営する民間資格です。
テキスタイルアドバイザー(Textiles Advisor)とも呼ばれ、TAと略されることもあります。
認定された大学・短大で、1級は4年制大学で43単位以上、2級は主に短期大学で28単位以上の科目を履修することで取得できます。
衣料管理士の資格を持っていると、高分子化学や機能材料学などの素材に関する知識からアパレルデザイン論やファッションビジネス論など販売に至る理論まで、幅広く修めていることの証明になります。
企画、販売、品質保証、消費者向け対応など、様々な場面で役立つ知識を持っていることを証明できるので、アパレル関連の企業へ就職する際に有利になるでしょう。
参考:一般社団法人 日本衣料管理協会「衣料管理士(TA:Textiles Advisor)」
食物コースにおすすめの資格
食物コースの方に特におすすめなのは管理栄養士・栄養士です。
管理栄養士は、病気を患っている人や高齢の人、さらには健康な人に向けて栄養学に基づき個人に合わせた栄養指導や栄養管理を行います。
栄養士は、主に健康な人に向けて栄養指導を行ったり、学校給食の管理を行ったりする仕事です。
医療施設や介護福祉施設、学校などが勤務先で、いずれも栄養士法に則った国家資格なので特におすすめです。
管理栄養士・栄養士が“食”の栄養面に注目した資格である一方、おいしさや楽しさ、食のトレンドなどに注目したフードスペシャリスト・フードコーディネーターという資格もあります。
フードスペシャリストは、食の本質(おいしさ・楽しさ・おもてなし)に目を向け、食品の開発製造や流通、販売、外食をはじめとするあらゆる食品産業で活躍できます。
フードコーディネーターは、飲食店経営や企業の食品開発、食品・飲食店のパブリシティ制作など、食に関する運営・開発・演出といったさまざまな分野で役立つ資格です。
日本フードコーディネーター協会では『新しい食の「ブランド」「トレンド」を創る 食の「開発」「演出」「運営」のクリエーター』と定義されています。
参考:公益社団法人 日本栄養士会「管理栄養士・栄養士とは」
参考:公益社団法人日本フードスペシャリスト協会「フードスペシャリストとは」
参考:特定非営利活動法人 日本フードコーディネーター協会「フードコーディネーターとは」
児童(保育)・教育コースにおすすめの資格
「保育」の分野に進みたい方におすすめなのが保育士資格です。
保育士は、名称独占資格と呼ばれる資格であり、資格がない人が勝手に保育士を名乗ることはできません。
保育士になりたいなら保育士資格の取得は必須です。
「教育」の分野に進む方におすすめなのが幼稚園教諭、小学校教諭の教員資格です。
教員は業務独占資格と呼ばれるもので、資格保有者以外が名乗ることだけでなく、資格を保有した人以外がその業務を行ってはならないと法的に定められています。
児童学科では幼稚園教諭の免許取得が卒業要件として定められていることもあり、勉強しながら取得できる可能性があるという点も魅力の一つといえるでしょう。
保育士も教員も国家資格なので、おすすめできる資格の一つです。
保育園や幼稚園などの集団保育ではなく、個別の在宅保育の道に進みたい場合は、民間資格の認定ベビーシッターが知られています。
認定ベビーシッターとは、全国保育サービス協会が運営する民間資格のこと。
ベビーシッターに必要な職業倫理、専門知識・技術、実務経験を有していることを認定する資格です。
参考:厚生労働省「保育士になるには?」
参考:独立行政法人教職員支援機構「教員資格認定試験」
参考:公益社団法人全国保育サービス協会「ベビーシッター資格認定試験のご案内」
住居コースにおすすめの資格
住居コースの方におすすめなのが建築士(1~2級)です。
建築物の設計図を作成したり、図面と照らし合わせて正しい工事が行われているかの監督を行ったり、計画上でも建築上でも非常に重要な業務を担うのが建築士です。
建築士は建築士法に基づく国家資格であり、建築を行う際には必須の資格であるためおすすめです。
他にも、住環境のなかでもインテリア・家具の道に進みたい方はインテリアプランナーも、おすすめの資格といえるでしょう。
インテリアプランナーとは、建物の設計・工事の段階から参加し、機能性、安全性、快適性、経済性を加味した上で内装、家具、照明、窓の配置などを設計する仕事です。
また、建物や家具・インテリアだけでなく居住空間の演出にこだわりがある方なら、インテリアコーディネーターもおすすめします。
インテリアコーディネーターとは、既存の建物空間を既製のインテリア商品で総合的にコーディネートすることで、顧客の要望やライフスタイルに合った住空間に導く仕事です。
参考:公益財団法人 建築技術教育普及センター「建築士制度」
参考:公益財団法人 建築技術教育普及センター「インテリアプランナーとは?」
参考:「インテリアコーディネーターとは」
監修者コメント
「商業・研究・教育」の、どの道に進みたいか考えておこう
家政科の場合、基本的に「商業・研究・教育」の3つの分野から進む先を選ぶことが多いでしょう。
例えば、服飾コースの方は、以下のような道が考えられます。
- お客さまと直接やりとりする、アパレル販売などの「商業」の仕事
- アパレルメーカーや素材系メーカーで繊維素材の研究を行う「研究」の仕事
- 服飾を専門分野とした家庭科の教員になる「教育」の仕事
どのコースも、大まかに分けて商業・研究・教育いずれかの道に進むことが可能です。
「商業・研究・教育」のなかで、自分が何をやりたいかを明確にして、それをもとに就職先を決めるのも良いでしょう。
商業や教育と比較すると、それほど幅広く知られていない研究職についてもっと知りたい方は、以下の記事も確認してみてください。
まとめ
家政科の方は、まずは自身が学んでいる分野の出身者がどんな業界や職種に就職しているのかを知るところから始めてみましょう。
そのうえで、興味がある領域を少しずつ絞りながら就職先を探してみてください。
就活を行う際には、資格取得を行うと有利に進められる場面もありますよ。
目指す職種によっては資格取得も検討してみると良いでしょう。
とはいえ、自分に合う職種を見つけたり、就活対策を行ったりするのは大変ですよね。
そんなときは、転職エージェントを頼ってみてください。
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