もくじ
30代でのキャリアチェンジは20代とは求められることが異なるため、よりハードルが高くなりますが、できないことはありません。
そこで本記事では、30代でのキャリアチェンジの現状やメリット・デメリット、成功させるコツについて解説します。
またキャリアチェンジしやすい職種も解説しますので、30代でキャリアチェンジを検討している人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
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30代でキャリアチェンジは本当に可能?
では厳しいと言われる理由とそんな中でもどのくらいの人がキャリアチェンジを成功させているのかを解説しましょう。
1.30代でのキャリアチェンジが難しいと言われる理由
30代でのキャリアチェンジが難しいと言われる理由は、企業が求める人材が20代とは異なるからです。
20代では第二新卒のような扱いをされたり、経験やスキルも高いものは求められず、仕事に対する姿勢や将来性を期待されて採用されることが多いです。
一方、30代の転職者に対して、企業は「即戦力」を求めています。
そのため「これまでどんな実績を積んできたか」というこれまでのキャリアと「これからどう活躍できそうか」という管理職候補としての素質の両方が必要なのです。
このように30代の実務経験や実績が重視されるため、経験値や専門性でアピールできない未経験職種へのキャリアチェンジは、難易度が上がることになるのです。
2.30代でキャリアチェンジする人の現状
株式会社マイナビの転職者動向調査2024年版(2023年実績)によると、30代の異業種転職の割合は男性、女性共に43.1%となっています。
また、30代の異職種転職の割合は男性が30.9%、女性が36.2%となっています。
この統計から考察すると異業種への転職は40%以上、異職種への転職も30%を超えており、30代でのキャリアチェンジは、決して少ないとは言えないのが現状です。
つまり、30歳からでもキャリアチェンジを成功させることは可能だといえるでしょう。
未経験の職種や業種でも活かせる経験やスキルがあれば、採用につながる可能性はあるのです。
参考:マイナビキャリアリサーチLab「転職動向調査2024年版(2023年実績)」
3.30代のキャリアチェンジで求められるもの
30代でのキャリアチェンジで重要なポイントは「業種や職種を問わず活かせるスキル=ポータブルスキル(持ち運びできるスキル)」が備わっているかどうかです。
ポータブルスキルとは「課題分析力」「コミュニケーション力」「交渉力」「企画提案力」「調整力」など、様々なスキルがあります。
キャリアチェンジを成功させる上で、自分の強みとなるポータブルスキルは何かを整理し、それを入社後にどのように活かせるかをアピ―ルすることが大切です。
また、30代でも後半になってからのキャリアチェンジでは、マネジメント経験をもっていることが求められる場合もあります。
企業は、未経験の30代の転職者に対して採用を決める際、今後マネジメントしていくような責任あるポジションを任せられる人材かも考慮していることがあります。
未経験職種であっても活かせるスキルや経験を認識して、転職活動を進めることで、道が開ける可能性が高くなるでしょう。
30代でキャリアチェンジする3つのメリット
きっとメリットがあるから、これだけの人がキャリアチェンジするんだろうね。
では、30代でキャリアチェンジするメリットについて解説しましょう。
1.より自分に合う仕事に就ける
30歳を超えると社会人としてのこれまでの経験をもとに、自分に合っている仕事内容が分かるようになります。
そのため、より自分に合うと感じる職種・業種を選ぶことが可能になるでしょう。
自分の希望に合う仕事に就けることで、やりがいや働きがいを強く感じることができ、モチベーションも上がります。
そうすると、周りからの評価にもつながり昇給や昇進にもつながるでしょう。
2.キャリアアップの可能性がある
マネジメントのポジションの経験がある場合は、企業から歓迎されることが多いため、評価され、採用に結びつく可能性が高くなります。
マネジメント業務としてこれまで「どのような業務に携わってきたか」「どのような実績があるか」を分かりやすくまとめ、アピールしましょう。
マネジメント業務の経験は、キャリアチェンジの場合でも活かせるスキルとして評価されるため、キャリアアップ転職を目指しやすくなるはずです。
3.新たなスキルを身に付けられる
新しい環境で働くことで、前職では得られなかった新たなスキルを習得できる点もメリットの一つです。
自分に向いており、興味を感じられる業務に携わりながら、専門的な知識を身に付けたり仕事に関わる資格を取得したりする機会もあるでしょう。
そうすると仕事に対する意欲がさらに高まり、楽しみながら充実した毎日を過ごすことができます。
また、同じ仕事を続けていると、知らず知らずのうちに考え方や視野が狭まりがちです。
キャリアチェンジで環境が大きく変化することで新たな経験ができ、より視野を広げることも期待でき、今後の業務にも役立てられるようになるでしょう。
転職経験がない場合にキャリアチェンジを成功させるためのポイントはこちらの記事に解説しています。
30代でキャリアチェンジする4つのデメリット
キャリアチェンジを検討する場合はメリット・デメリット両方を知っておく必要がありますね。
ここでは、30代でキャリアチェンジするデメリットを解説します。
1.年収が下がる可能性がある
特に未経験の職種では、これまでに積み重ねた経験やスキルが評価されず、前職よりも収入が低くなる可能性が高くなります。
マネジメント経験を評価されて入社した場合や、入社後の活躍によっては前職の給与を超えることもありますが、一時的に収入が下がる可能性があることは把握しておきましょう。
やりたい仕事がある場合は、その条件を優先し、年収についての条件については妥協せざるを得ないかもしれません。
2.新しいスキルを身に付けるまでに時間がかかる
転職当初は新しい環境での仕事に慣れず、思うように活躍できないこともあるでしょう。
また仕事内容そのものや、仕事の進め方などが前職と異なっているため、馴染めずに苦労することも考えられます。
さらにキャリアチェンジの場合は、同じ職場にいる若い世代よりもスキルや知識が不足していることがほとんどです。
そのような時に不安や焦りを感じ、自信をなくしてしまうこともあるかもしれません。
これまでの経験に固執するのではなく、新しいやり方や考えを柔軟に受け入れて、前向きに身に付けていこうとする意欲や態度が重要です。
3.転職活動が長引く恐れがある
30代の転職は20代の転職に比べて採用されにくい傾向にあるため、転職活動が予想以上に長引いてしまう可能性があります。
企業によってはキャリア形成のため年齢制限を行い、20代以下を中途採用の対象としている求人もあります。
そうすると30代というだけで選考の対象外となってしまい、応募できる企業が減ってしまうのです。
その上、経験を活かせない異業種・異職種への転職の場合は、さらに採用の難易度が上がる傾向があります。
本気でキャリアチェンジを考えている場合は、なかなか内定をもらえなくても焦らずじっくりと転職活動をしようという心構えが大切です。
4.ローンなどの審査に通りにくい
30代であれば、家族も増え、マンションや家、車などの金額の大きなものを購入しようと考えることもあるでしょう。
購入するためのローンを組む際の審査には、本人の信用度として勤続年数も確認されます。
転職すれば勤続年数は1からカウントし直すことになるため、ローンなどの審査が通りにくくなってしまうことも考えられるのです。
そのため近いうちに住宅や車など高額のローンを組もうと考えている人は、タイミングを検討してから転職するようにしましょう。
30代でのキャリアチェンジを成功させる3つのコツ
事前に準備できることってある?
ここでは、30代でキャリアチェンジを成功させるためのコツを解説しますので、ぜひ参考にしてください。
1.キャリアチェンジする目的を明確にする
まずは「なぜキャリアチェンジをしたいのか」「何のためにキャリアチェンジをするのか」というキャリアチェンジの目的を明確にすることが大切です。
明確な目的があると、転職先の必要な情報を集めやすくなり、自分に合った転職先を見つけやすくなるからです。
またその実現に向けてのモチベーションを高く保ちやすくなるでしょう。
ただ、今の仕事は向いてないから違う仕事をしたい、環境を変えたいというだけで転職してしまうと、転職後に「こんなはずではなかった」と後悔することになってしまいます。
それを避けるためにも業種や職種を変更したい理由をはっきりさせてから、それに基づいて希望する企業を選択することが大切です。
キャリアチェンジする目的は、転職理由として採用面接でも聞かれる重要なポイントです。
そのため、キャリアチェンジする目的が明確になっていれば、より説得力のある転職理由を伝えることができ、面接官を納得させることにつながるでしょう。
2.経験やスキルを棚卸し整理する
次にこれまでのキャリアで身に付けた知識やスキル、経験などを棚卸して整理してみましょう。
そうすると、キャリアチェンジした場合でも活かせるポイントや、不足しているスキルなどを明らかにできます。
キャリアチェンジに向けて活かせる経験やスキルはアピールできるようにまとめ、具体的に説明できるようにしておきましょう。
不足しているスキルに関してはどのように補うかを検討し、伝えられるようにすると前向きな姿勢が評価につながります。
これまでのキャリアで培った専門的なスキルに加えて、ポータブルスキルについても棚下ろしして整理することが大切です。
ポータブルスキルは、キャリアチェンジした場合でも広く活かせるスキルであるため、応募先の採用担当者にアピールすることで良い印象を持ってもらえるはずです。
3.希望する業界・職種について研究する
「ずっと自分がやりたいと思っていた仕事だから」「興味を持っている分野だから」「憧れの職業だから」といって、本当に自分に合う仕事であるとは限りません。
イメージや思い込みでキャリアチェンジをしてしまうと、入社してから「思っていたのと違った」と感じて後悔することにもつながります。
そのため、どんなに強い希望を持っている業種・職種へのキャリアチェンジであっても必ず事前に入念な調査をするようにしましょう。
企業ホームページを確認するのはもちろんですが、実際に働いている人に話しを聞いて、企業の実態や社風などを確認することもおすすめです。
また、口コミサイトなども参考にしながら本当に自分に合っている仕事や企業なのかを慎重に判断することが大切です。
入念に調査をした上でキャリアチェンジをすることで、転職後のミスマッチもなくなるため、やりがいを持って働くことができ、長期的な活躍も期待できるでしょう。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
キャリアチェンジに失敗しやすい人の特徴
目的意識が明確ではないままキャリアチェンジをすると、失敗する場合が多いです。
「現在の仕事が嫌になった」「何か新しいことにチャレンジしたい」といった理由で安易にキャリアチェンジをしてもうまくいきません。
書類選考や面接では志望動機、転職理由を深く掘り下げられるため、曖昧な回答をすると採用担当者に不信感を与えてしまい、採用につながらなくなってしまいます。
30代でキャリアチェンジしやすい職種5選
1.営業職
営業職は多くの業種で必要とされる職種であり、求人数自体が多いため、未経験者でも転職しやすいといえます。
特別なスキルや資格、学歴なども問われず、人柄やコミュニケーション能力が重視されるため、キャリアチェンジする人も多い職種です。
営業職は実力主義の場合もあり、やる気次第では収入アップも期待できるでしょう。
2.エンジニア職
エンジニア職は、人手不足が深刻であり、未経験者でも応募できる企業が多くあります。
IT企業にはスタートアップも多く、事業を拡大する過程で様々な経歴の人材を積極的に採用する傾向があるからです。
また、AIの進化に伴い、将来性にも期待できる仕事であり、キャリアチェンジしやすい職種の一つといえます。
専門的なスキルや知識が必要とされますが、未経験者を対象にした研修制度が充実している企業も少なくありません。
エンジニア職を目指す場合は、スクールなどに通ってプログラミングなどのスキルを身に付けたり、資格を取得したりしておけば、面接で有利になるでしょう。
30代未経験で組み込みエンジニアに転職する方法についてはこちらの記事を参考に読んでみてくださいね。
3.事務職
事務職はほぼ全ての業種で必要とされるため、選択肢が広がり、未経験者でも転職先を見つけやすい職種といえます。
多くの事務職では、基本的なパソコン操作やコミュニケーション能力が求められます。
これらのスキルは多くの職種で共通して必要とされるため、他の職種からの転職でもスムーズに適応できるでしょう。
一口に事務職といっても、総務、人事、経理、営業事務など、多岐にわたる職務内容があります。
自分の興味や得意分野に応じて、様々な選択肢があるのも魅力です。
特に女性にとって人気の高い職種であり、競争率が高くなる傾向があります。
4.介護職
高齢化が進む中で、介護職の需要は非常に高まっています。
そのため、常に人手不足であり、新しい人材を積極的に受け入れる傾向があり、未経験者でも転職しやすい職種といえます。
入職後に研修や現場での指導を受けながらスキルを習得でき、働きながら資格を取得するための支援制度を提供している企業もあるため未経験でも安心して仕事に就けるでしょう。
経験を積むことで介護福祉士の資格を取得したり、ケアマネージャーなどのマネジメント職へのキャリアパスがあることも魅力です。
5.販売職
販売職は人柄やポータブルスキルが重要視されるため、未経験者でも採用されることが多い職種です。
さらに販売職は多くの業種で求められており、スーパーマーケットやデパート、専門店、オンラインショップなど、多岐にわたる求人があるため選択肢が多いのも魅力です。
転職者に対する研修や現場でのOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)を通じて業務を習得できるため、他職種からのキャリアチェンジがしやすいでしょう。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
働きながら転職活動をするのがおすすめ
30代からのキャリアチェンジは希望条件や活かせるスキルとのすり合わせが難しく、転職活動が長期化してしまう可能性も高くなります。
退職後に転職活動をすると、生活が苦しくなり焦って就職先を決めた結果、希望に沿わない会社に入社してしまうこともあります。
そうならないためには、在職中から転職活動を進めていくことがおすすめです。
使える時間が限られてしまうため、働きながら転職活動をするのは簡単なことではありません。
ただ、収入があるという安心感をもちながら進められるため、転職活動に時間がかかっても、焦らずじっくりと向き合い、納得できる企業へ転職できるでしょう。
まとめ
30代でキャリアチェンジすることは、20代に比べると容易ではないが、十分にチャンスはあります。
30代でのキャリアチェンジを成功させるためには、本記事で紹介した「キャリアチェンジを成功させる3つのコツ」を押さえて事前準備を整えることが大切です。
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