もくじ
30歳を前に長く働ける会社に入りたいって言ってるんだけど……やっぱり転職4回目って厳しくない?
次の転職で長く務められる会社に出会いたいなら、なぜこれまで会社を辞めてきたのか原因をはっきりさせることが大切です。
確かに転職回数が多くなればなるほど、その後の転職活動が不利になる印象はあるでしょう。
しかし、過去に勤めてきたそれぞれの職場でしっかり実績を残し、スキルを積み上げていれば逆に強みにもなるものです。
問題なのは、なんとなく会社を決めてなんとなく合わないから……と転職を繰り返してしまうこと。
この記事では、転職回数が多い人に向けて、次の転職活動を成功させるポイントを解説します。
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転職回数が多い人の実態とは?
企業は何回目から転職回数が多いって感じるのかな?
ここでは転職回数が多い人の割合、また企業がそういった求職者をどのように捉えているのか、データを用いて紐解いていきます。
4回以上転職している人はどれくらいいる?
株式会社マイナビが実施した調査データから、転職回数別に転職者の割合を見てみましょう。
【転職回数別分布】 (単位:%)
1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6~7回 | 8~10回 | 11回以上 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全体 | 27.9 | 23.6 | 17.2 | 7.9 | 12.1 | 4,7 | 4.3 | 2.3 |
20代男性 | 45.9 | 24.3 | 13.1 | 5.2 | 6.2 | 2.6 | 1.3 | 1.3 |
20代女性 | 52.5 | 28.3 | 11.4 | 4.1 | 2.7 | 0.5 | 0.5 | 0.0 |
参考:株式会社マイナビ「転職動向調査 2023年版(2022年実績)」P48
転職者全体で見ると、転職回数が4回以上の人は全体の3割程度で決して少なくはない印象です。
しかし20代に限定すると男性で16.6%、女性で7.8%と、少数派であることが分かります。
20代で転職回数が4回以上と多い求職者は、絶対的に不利になるとは言い切れません。
しかし、面接ではそれぞれの転職理由について突っ込んだ質問をされると思っておいた方がよいでしょう。
転職を成功させるためにはこれまでのキャリアをどう伝えるか、過去の転職を前向きに感じさせる面接対策が必要になってきます。
企業の採用担当者は転職何回目から多いと感じるか?
次に企業側の視点で見てみましょう。
リクルートエージェントが行った調査で、企業の採用担当者に「何回目の転職から気になるか」を尋ねたアンケートの結果では以下の通りになりました。
【採用担当者が気になる転職回数の割合】
転職回数は気にならない | 37.0% |
1回 | 3.6% |
2回 | 11.5% |
3回 | 23.9% |
4回 | 13.1% |
5回 | 8.9% |
6回以上 | 2.1% |
参考:リクルートエージェント「転職回数と採用実態の関係」
意外と「転職回数は気にならない」と答えた担当者が37%と多いことが分かります。
しかし、次点で「転職回数3回」と答えた担当者が23.9%と多く、それ以上の回数を答えた担当者の割合と合わせると全体の半数近くです。
この結果から、企業の採用担当者が「転職回数を多い」と感じるボーダーラインは3回と見て取れます。
なので、次の転職が4回目という求職者は、しっかりとした選考対策を行う必要があるです。
転職を繰り返す、ジョブホッパーのメリット・デメリットについては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ合わせてお読みください。
転職回数が多くなってしまう理由とは
次に決まった会社で長く仕事を続けたいと考えるなら、その理由や特徴をよく理解してからの方がよいでしょうね。
ここでは、転職回数が多くなってしまう人に共通する理由や特徴を見ていきましょう。
会社や仕事に求める理想が高すぎる
会社や仕事に対する理想が高すぎて、現実と折り合いがつかないパターンです。
少しでも意に沿わないことがあると「自分の居場所はここではない」「もっと他に良い職場があるはずだ」と転職を繰り返してしまいます。
不満の原因は、給料や休みなどの待遇面の場合や、人間関係がうまくいかない、仕事にやりがいを見いだせないなど様々です。
実際、全てが理想通りの職場というのは、よほどのことがない限りあり得ません。
理想と現実の妥協点が見出せていない人が、このパターンに陥るのでしょう。
不満ばかりが募り前向きになれない
会社に対する不満が募り、仕事に集中できないパターンです。
仕事に慣れて余裕が出てくると回りがよく見えるようになり、会社のダメなところばかりに目がいって不満を抱えてしまうことがあります。
不満を抱えながら働いているため、なにかとネガティブな発言が多くなり、同僚との人間関係もギクシャクしがちになります。
前向きな姿勢で仕事に臨まないため、成果も出にくく評価されません。
そして、評価されないことに、ますます不満を募らせてしまいます。
そうした状態で友人の勤め先の話を聞くと、他の会社がうらやましく思えてしまうのです。
「隣の芝生が青く見えてしまう」パターンといえるでしょう。
よく考えずに転職先を決めている
企業研究が不足した状態で、安易に転職先を決めてしまっているパターンです。
実際に入社してみたら思っていた仕事内容と違った、自分が希望する労働条件と異なるなど、事前の情報不足が原因でミスマッチが生じてしまうのでしょう。
よく調べずに入社した会社が、実はブラック企業だったということもあり得ます。
このパターンに陥る人は「すぐにまた次の仕事も決まるだろう」と、楽観的に考えている人が多いようです。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
転職回数が多い求職者に採用担当者が抱く印象とは?
転職回数を気にしないという担当者もいる一方、転職回数の多い求職者にマイナスイメージを持つ人も少なからず存在します。
多くは求職者の忍耐力や根気を疑問視するケースです。
特に若い求職者の場合、ちょっとでも嫌なことがあると「またすぐに辞めてしまうのでは」と警戒してしまうのでしょう。
また、本人に何か問題があるのではと警戒することもあります。
- 遅刻や欠勤など時間にルーズで勤務に支障をきたすのではないか
- 極端に仕事の覚えが悪いのではないか
- 周囲の同僚とすぐに揉めるトラブルメーカーなのではないか
こうした問題のある人物を、採用担当者は入社させたくありません。
面接で慎重に退職理由を確認してくるのは、上記のような懸念を払拭するためです。
そのため、退職理由に対する面接対策が必要になるのです。
4回目以上の転職を成功させるためにやるべきことは?
できれば、もう転職活動はしたくないだろうし……。
そして、その企業から内定がもらえるように、転職回数が多いなりの就活対策をしっかり行いましょう。
これまで転職を重ねてきた事実は、変えられるものではありません。
しかし次の転職では、できる限り自分の希望に沿った会社に入社することが理想です。
ここでは転職回数が多くても、希望する会社から内定をもらうためにやるべきことを解説します。
まず転職の目的を明確にする
これまでの転職を振り返り、今回の転職で何を目的とするのか明確にしましょう。
条件面の改善なのか、仕事のやりがいやキャリアアップを望むのかなど、目的をはっきりさせたら、次に入社する会社でその目的が果たせるのか慎重に検討します。
ここが曖昧なままだと、また理想を求めて転職してしまうことにつながります。
慎重に企業研究を行い応募先企業を絞り込む
これまで「入社してみたら思っていたのと違った」と転職を繰り返してきた人は、次こそ企業研究をしっかり行い、ミスマッチを起こさないことが大切です。
職場の雰囲気や社風などは、実際に入社してみなくては分からないこともあるでしょう。
しかし残業の有無や程度、仕事のきつさや人間関係などは、口コミサイトなどでも調べられるものですし、入社前に会社訪問させてもらったり現場社員と面談の機会を設けてもらったりすることで知ることができます。
事前に調べられることは、あらゆる方法を駆使して徹底して調べておきましょう。
一貫性があり前向きな転職理由を考える
これまでの転職理由がバラバラで、ネガティブなものであれば「不満があればすぐに辞めてしまう人物」と採用担当者に見られてしまう恐れがあります。
ネガティブな要素は排除して、一貫性があり、かつ前向きな転職理由を考えましょう。
例えば、営業の仕事であれば「様々な営業の形態を経験してスキルを高めたいと考えている」といった理由です。
長時間労働やハラスメントなどネガティブな退職理由であっても、そのままストレートに伝えることは避けましょう。
嘘をついてはいけませんが、少しでもポジティブに聞こえるよう表現を工夫することが大切です。
アピールできるスキルや経験を明確に伝える
転職回数の多さを逆に強みにするには、これまでの仕事で身につけたスキルや経験を効果的にアピールすることが必要です。
具体的な資格やスキル、リーダー的な立場やマネジメント経験など、これまでの仕事を振り返りアピールできるものがないか探してみましょう。
こうした強みを洗い出した上で、転職先の会社でどのように活かせるか、貢献できるかを魅力的に伝えられるように準備してください。
志望動機をしっかりと練り上げる
転職回数が多い求職者が志望動機を曖昧にしか伝えてこない場合、採用担当者は仕事に対して真摯に向き合っていない印象を持ちます。
「仕事に対してのこだわりがなく、ひとまず内定さえもらえば良い」と安易に考えているのでは、と思ってしまうのです。
志望動機を考える際は「その会社」「その仕事」でなければならない理由をしっかり練り上げるようにしましょう。
この会社で仕事をして、自分がどのように成長し、貢献できるのか熱意をもって伝えることが大切です。
人手不足の業界・職種を狙う
人手不足が常態化している業界・職種を集中して狙うことも、転職の成功率をアップさせる1つの方法です。
飲食や小売業・介護業界や建設業界など、人手不足が深刻な業界・職種であれば、20代の若手人材は歓迎されるため内定獲得の可能性は高まります。
また、こうした業界・職種では経験不問の求人も多く、入社してからじっくり仕事を覚えて活躍していけます。
これらの職種に興味・関心があるのであれば、検討してみるのもよいでしょう。
中途採用求人の多い時期を狙って転職活動をする
中途採用の求人が多くなる時期を狙えば、たくさんの選択肢の中から企業を選ぶことができます。
一般的に中途採用の入社は4月と10月が多くなり、このタイミングでの入社を想定した求人は、それぞれ3ヶ月前の1月や7月くらいから増えていきます。
普段から求人情報に目を通す習慣をつけておくことは大事ですが、この時期は特に入念にチェックするようにしましょう。
少ない選択肢から選ぶよりも、豊富な選択肢から選んだ方が、より理想に近い会社に出会える可能性が高まります。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
採用担当者は転職理由の何に注目しているか
転職回数が多い場合、転職理由は入念に確認されると思っておいて良いでしょう。
採用担当者が転職理由を聞く際にとくに注目するのは、応募者が当社で長く活躍できるのかと、転職によりどのようなスキルを積み上げてきたかです。
もちろん、ネガティブな理由を伝える行為は避けた方が無難です。
転職理由を聞いた採用担当者に熱意が伝わり、期待してもらえるような内容であれば内定につながる確率も高くなります。
転職回数が多くても、それぞれの仕事で培ってきた経験を今後、会社でどのように活かしていきたいかを明確に伝えられれば「採用したい!」「一緒に働きたい!」と思ってもらえる可能性が高まります。
4回目の転職に失敗しないためには転職エージェントの活用を
4回目の転職となると、できればもう失敗はしたくはないはずです。
自分の理想に近い企業に出会い、内定を勝ち取るには様々なことをクリアしなくてはなりません。
転職の目的を明確にする自己分析、企業研究に必要な情報収集など、1人で行うよりもプロの力を借りた方が、断然に効率良く高い精度で進められます。
退職理由や志望動機を考える際も、第三者の客観的な視点が入ることで、より採用担当者に好印象を与えるように磨きをかけられます。
なにより、ちょっとした疑問に答えてくれたり、不安な時に励ましてくれたりする存在は心強いものです。
4回目の転職を成功させたいなら、就活のプロである転職エージェントの力を借りることをおすすめします。
まとめ
転職も4回目になると「次こそ長く働ける会社に入りたい」と多くの人は思うでしょう。
そのためには、入念な情報収集により企業研究を十分に行い、ミスマッチを生じさせないことが大切です。
もし、自分の理想に近い会社を見つけたとしても、その企業から内定をもらえなければ意味がありません。
転職回数が多い求職者が選考に通過するには、転職理由や志望動機に一貫性を持たせ、前向きに伝わるように練り上げなくてはいけません。
とくに難しい就活となる4回目の転職では、自分1人の力で行うよりも、プロの手を借りた方が断然に成功率が高まります。
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