もくじ
ちゃんと就職できるのかな?
20代は経験やスキルよりもこれからの成長に期待されるので、就職成功の可能性は十分にあります。
この記事で紹介する就職に向けての事前準備や就職するためのポイントを活用いただくことで、就職への道が開けるはずですよ。
ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。
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20代で無職の人の割合はどのくらい?
無職になった原因もきっといろいろあるよね。
ここでは20代で無職の人を含む若年無業者の割合と、20代で無職になった理由について解説します。
日本における20代で無職の割合
若年無業者とは15〜34歳の非労働力人口のうち、家事も通学もしていない者のことです。
そのため20代だけの統計にはなっていませんが、20代を含んでいる若年無業者の統計を見ることで、ある程度20代の状況を把握することができると考えられます。
総務省統計局「労働力調査(基本集計)2022年(令和4年)平均結果の概要」を見ると、2022年の若年無業者数は約57万人で前年より1万人少なくなっていることが分かります。
コロナ禍の2020年は若年無業者数が増えていますが、その後は減少傾向です。
また2012年〜2022年の総人口に占める若年無業者の割合はいずれも2%台に留まっており、近年大きな変化は見られない状況です。
引用:総務省統計局「労働力調査(基本集計)2022年(令和4年)平均結果の概要」
20代で無職になった理由
20代で無職になった理由は様々です。
例えば以下のような理由があります。
- 大卒後一度就職したがすぐに退職した
- 在学中に就職先が決まらなかった
- 内定を辞退した
これらの理由について、具体的に解説します。
大卒後一度就職したがすぐに退職した
厚生労働省が発表した「新規学卒就職者の在職期間別離職率の推移」によると、令和5年6月時点での大卒者(令和2年3月卒業)の3年以内の離職率は32.3%でした。
また短大等卒業者(令和2年3月卒業)の3年以内の離職率は42.6%とさらに高くなっています。
また独立行政法人 労働政策研究・研修機構「第6章早期離職とその後の就業状況」によると早期離職の理由としては以下の3つが多いとなっています。
- 労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった(29.2%)
- 人間関係がよくなかった(22.7%)
- 仕事が自分に合わない(21.8%)
以上のように、大学や短大等を卒業後に一度働き出したものの、短期間で退職するケースも少なくないのです。
参考:厚生労働省 新規学卒者の離職状況「新規学卒就職者の在職期間別離職率の推移」
参考:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「第6章早期離職とその後の就業状況」
在学中に就職先が決まらなかった
就活していたものの、内定を得られなかったケースもあります。
就活にしっかり取り組んだにもかかわらず、採用されなかったことから働く意欲が薄くなってしまう人もいます。
また就活中に何度も採用を断られたのが原因で就活がトラウマになり、諦めてしまっている場合もあるようです。
就活で心が疲れてしまったときは、少し休んで心身ともに元気を取り戻すのも一つの方法でしょう。
ただそれでもうまく気持ちの切り替えができなかったり、モチベーションが維持できなかったりすると無職のままになっていることもあります。
内定を辞退した
内定を得ていたにもかかわらず断ってしまった結果、新たな就職先が決まらずに無職になっている場合もあります。
内定辞退をする理由は、面接を受けたものの相性が悪かった、まだ結果が出ていない他の企業で働きたいなどが挙げられるでしょう。
内定を早い段階で得ていると、次もすぐに決まるだろうと考えてしまいがちです。
人材不足の企業が多いとはいえ、企業側も自社の将来を担う人材選びは重要なので、慎重になっています。
そのためすぐに次の内定が得られず、無職になるケースも珍しくありません。
上記3つの理由以外には、そもそも何がしたいか分からない、仕事をする自信がないという理由で20代で無職になる人もいるでしょう。
一方、病気やけが、家族の介護等やむを得ない理由で無職になる人もいます。
さらに語学留学や公務員試験、司法試験を受けるために無職となっている人もいるため、全てがネガティブな理由というわけではありません。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
20代でなぜ無職なのかを説明できるように準備しよう!
採用面接で、20代で「無職になった理由」や「無職期間に何をやっていたか」について聞かれた場合、嘘をつく必要はありません。
素直に話し、反省点や改善点、学んだことを次に活かせるように努力している点につなげて伝えると良いですね。
20代で無職であることをネガティブに考えすぎず、自分のありのままをアピールし、新しい1歩を踏み出そうとしている前向きな姿勢を見せていくことが大切です。
20代で無職の人が就活前にできる準備とは?
20代で無職の人がいざ就職活動を始めようと思っても、就職していなかった期間が長いとなかなか環境の変化についていけないこともあるでしょう。
就活前にできることをまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
生活習慣を整える
無職の期間が長ければ長いほど、規則正しい生活に戻るのに時間がかかってしまいます。
生活習慣が乱れたまま就職活動をすると、疲労やストレスが溜まり体調を崩してしまう可能性が高くなり、続かなくなってしまうことも。
また入社後は多くの場合、日中に勤務する生活を送るため、仕事に集中できるように生活リズムを整えておきましょう。
就職活動の第一歩として、早寝早起き・健康的な食事・適度な運動を意識して生活すると良いでしょう。
スケジュールを立てて目標を設定することで、より習慣化しやすくなるためおすすめです。
資格を取る
20代の無職で時間に余裕のある人は、就活の前に資格を取得すると良いでしょう。
資格取得は特定のスキルや知識を学べるだけでなく、努力した実績として高評価につながります。
おすすめの資格は以下の通り。
- 普通自動車運転免許
- 日商簿記
- プログラミング
それぞれの資格について紹介します。
普通自動車運転免許
普通自動車運転免許とは、日本の公道で自動車を運転できる免許です。
普通自動車運転免許を持っていると、営業職や介護職の送迎ドライバー、配送業等で活かすことができ、職業選択の幅が広がります。
日商簿記
日商簿記とは「お金の動きを記録する手法」に関する知識を測る試験で、難易度別に1〜3級まで分かれています。
簿記はどの企業でも使われている手法であるため、簿記1級・2級を取得している人は採用で有利になる傾向にあります。
事務職のなかでも経理職の募集では簿記を必須としている企業も多いので、こうした職種を目指す人は取得するのがおすすめです。
プログラミング
プログラミングとは、主にシステム開発で使われるスキルです。
プログラミングの資格はさまざまありますが、「基本情報技術者」を取得していると多くのIT企業で評価されます。
「基本情報技術者試験」は「情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業省が、情報処理技術者として認定している国家試験です。
IT業界は人手不足が深刻なため、社会人未経験者でも、仕事に対する意欲があれば採用したいと考える企業も少なくありません。
その点でも資格を持っていれば仕事に対する熱意を伝えられるため、採用で有利に働く可能性があります。
参考:独立行政法人情報処理推進機構「基本情報技術者試験」
就きたい業界・職業・企業の情報を集める
企業・業界の情報収集・研究をすることは重要です。
どのような人材が求められているのかを探ることは特に重要なポイントといえます。
なぜなら企業が求めている人材に近いほど採用される可能性が高まるからです。
大学卒業後は情報収集や研究に費やせる時間が学生時代より多いので、情報をしっかりと集めて準備を万全に整え、就活に臨みましょう。
アルバイトから始める
20代の無職の人でいきなり正社員で働くのは不安という場合はアルバイトから始めてみるのもおすすめです。
どのような仕事が向いているかを考え、興味のある業界や長く続けられそうな仕事を探してみると良いでしょう。
アルバイトをすると、自分が大切にしたいことに気付けるため、就職活動にも活かせます。
20代で無職の人が就職するための5つのポイントを解説!
- 自己分析を行う
- 周りの人と比較しない
- ハローワークを利用する
- 就職・転職サイトを利用する
- 就職・転職エージェントを併用する
それぞれのポイントを詳しく解説します。
1.自己分析を行う
自己分析を行うと自分を客観視することができ、やりたい仕事が明確化され、入社後のミスマッチを防ぐことができます。
また自分のアピールポイントや強みを根拠を持って見つけられるため、説得力のある志望動機を作ることもできます。
自己分析をしっかり行って面接に臨めば、一貫性のある回答をすることができ、企業からの高評価につながりやすくなるでしょう。
2.周りの人と比較しない
周りにいる20代の人がバリバリ働く姿を見たり、友達が結婚したと聞いたりすると無職の自分と比べ焦ったり、やる気を失ったりすることもあるでしょう。
周りの人と比較すると、自己評価や自己肯定感が下がり、就職活動に悪影響を及ぼす場合があります。
そのため周囲との比較をやめて、就職活動に集中しましょう!
自分自身の目標と価値観を明確にし、自分がどうなりたいのか、何がしたいのかを考えて前向きに取り組むと結果につながるはずです。
3.ハローワークを利用する
ハローワークとは、国が運営する職業紹介所のことで、求職者と企業を結びつけるサービスです。
ハローワークは国内に500ヵ所以上の支所があり、失業者や求職者に無料で就職サポートを提供しています。
具体的には、履歴書の書き方や面接対策のアドバイス、求人情報の提供、失業保険の手続きなどのサポートが受けられます。
現在働いていない人でも利用可能なので、仕事探しの第一歩として利用してみると良いでしょう。
4.就職・転職サイトを利用する
就職・転職サイトは、求人が掲載されているWebサイトです。
求人情報にオンラインで簡単にアクセスでき、応募までスムーズに進められます。
就職・転職サイトのなかには、適職診断ツールのような無料ツールを利用できるものもあり、自分のスキルやキャリアの目標に合った職種を決めるのに役立つでしょう。
求人情報の充実度や対象とする年齢層はサイトによって異なるので、自分のニーズに合ったサイトを選ぶのが大切です。
複数の就職・転職サイトに登録し、異なる情報を収集すると、より幅広い選択肢の中から応募先を選べるでしょう。
様々な就職・転職サイトのなかから自分に合った求人情報を見つけることが、理想の職場に就職するための鍵となります。
5.就職・転職エージェントに登録する
就職・転職エージェントは、就職活動をサポートしてくれる就活支援サービスです。
企業の紹介や応募書類の添削、面接アドバイス、企業との面接日程の調整など様々なサポートを受けられるのが魅力です。
就職・転職エージェントでは、担当者と面談を行ったうえで求人を紹介してもらえるため、入社後のミスマッチが起こりにくいというメリットがあります。
また一般には公開されていない非公開求人を紹介してもらえるため、自分一人では見つけられないような求人にも応募できるかもしれません。
20代未経験者を対象にした転職・転職エージェントも数多くあるため活用してみると良いでしょう。
20代で無職の人の就職支援については、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
20代で無職の人におすすめの業界を5つ紹介!
20代で無職の人におすすめなのは、未経験を歓迎していたり、人手が不足していたりする業界です。
たとえば、以下の5つが当てはまります。
- IT業界
- 不動産業界
- 飲食業界
- 建設業界
- 運送業界
それぞれの業界について詳しく解説していきます。
1.IT業界
IT業界は、情報技術やコンピューターシステムに関する様々な職種を含む大規模な産業です。
ソフトウェア開発・ネットワーク管理・データ分析・セキュリティ・デザインなど、多岐にわたる職種があります。
経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果調査結果」によると、2030年までに最大で約79万人のIT人材が不足すると予測されています。
職種の選択肢が多いだけでなく、IT人材の不足も、20代無職でも就職できる見込みがある理由となるでしょう。
IT業界に向いているのは、変化に柔軟に対応できる人です。
ITの進歩は目覚ましいので、新しい情報を手に入れることが好きな人はやりがいを持って働ける可能性があります。
一方でIT系の会社には人手不足が深刻な会社が多いため、残業時間が多い可能性がある点は注意が必要です。
IT業界への就職を考えている方は以下の記事も読んでみてください。
参考:経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果調査結果」
2.不動産業界
不動産業界とは、不動産の購入・販売・賃貸・管理などに関連した幅広い分野を指します。
不動産業界は、経験を問わず若い人材を歓迎する企業が多く、新入社員向けの教育プログラムやトレーニングが充実している企業もあります。
そのため20代無職でも就職しやすい業界です。
人と接することが多い仕事であるため、コミュニケーション力のある人に向いている仕事といえるでしょう。
3.飲食業界
飲食業界は、材料から調理・加工して食品や飲料を作り、顧客に提供・販売するサービスを行う業界です。
飲食業界には、店舗での接客や調理の他、店舗管理や商品開発など様々な仕事があります。
特に店舗での仕事は人手不足の傾向があり、未経験者を積極的に採用している企業が多くあります。
基本的な接客スキルや調理スキルを教えてくれるため、経験を積む機会が豊富にあることも魅力です。
飲食業界はお客様と接する機会が多く、社員やアルバイトスタッフと店舗内で過ごす時間も長いので、協調性を持って働ける人におすすめです。
4.建設業界
建設業界は、建築・土木工事・不動産開発・建設機械運用など、建設プロジェクトに関連する職種を含む業界です。
主に、新しい建物やインフラの建設・改修・保守などの仕事内容があります。
建設業界では人手不足の状態が続いているため、未経験者も歓迎されており、経験を積みながらステップアップするチャンスもあります。
働きながら実用的なスキルを身につければ、大工・電気工事士・設備工事士など手に職をつけられ、将来にわたって活用できる技術を磨けるのも魅力です。
また建設業界は需要が安定しており、新しい建物やインフラが必要とされ続けています。
2024年4月から建設業で残業時間の上限規制が始まる「建設業2024年問題」によりさらなる人手不足が懸念されています。
そのため人材が常に必要とされていて、年間を通じて採用活動が実施されていることから、20代無職でも就職しやすい業界といえるでしょう。
参考:日本経済新聞「建設業2024年問題」
5.運送業界
運送業界は、物流・輸送・配達など、物品の運送に関連する業界です。
トラック、バス、列車、船などのさまざまな交通手段を用いて、荷物や人を目的地に運ぶ役割を担います。
物流と運送は、経済活動に欠かせない要素の一つです。
なかでもトラックドライバーの需要は高く、未経験者を積極採用している企業も多くなっています。
ドライバーになるためには、普通自動車免許の保有は最低条件ですが、「中型自動車免許」や「準中型自動車免許」を持っていると選択できる仕事の幅が広がるでしょう。
建設業界と同じく運送業界も「物流の2024年問題」によるさらなる人手不足が懸念されています。
このような慢性的な人手不足により、年間を通じてドライバーの採用活動を実施している企業もあるため、20代無職でも就職できるチャンスがあるといえるでしょう。
参考:経済産業省「トラック運送業界の2024年問題について」
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
中小企業は人手不足!20代なら無職未経験でもチャンスがある!
生産年齢人口の減少により、日本では慢性的な人手不足が続いています。
厚生労働省が発表している令和5年10月の有効求人倍率は1.30倍、新規求人倍率(季節調整値)は2.24倍で、月間有効求人数を上回り、高い数値となっているのです。
大手企業は人気もありますが、中小企業の人手不足は深刻化しています。
20代の若い人で働く意欲があれば経験がなくても雇いたいという企業もあります。
絞り込みすぎず、自分の興味がある業種の周辺の業界や関連企業等にも目を向けることで、就職できる可能性が高くなるでしょう。
参考:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和5年10月分)について」
まとめ
様々な理由で20代で無職になってしまったとしても、悲観的になることはありません。
行動次第で正社員として働くことはできますので諦めないことが大切です。
20代はまだ若いので、未来の可能性に目を向けてくれる企業も多く存在するはずです。
まずは就職活動を始めるにあたって、本記事の内容を踏まえてしっかりと準備をしていくと良いでしょう。
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