もくじ
この記事では「システムエンジニアになる方法」「そのためのポイント」について解説していきます。
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システムエンジニアとは?
個人向けのスマホアプリから企業向けの業務システムまで、日々様々なシステムが生み出されています。
システムエンジニアとは、このようなシステム開発を行うエンジニア職の一種です。
スマホアプリの開発を例に見ていきましょう。
- 【企画】開発するスマホアプリの企画を立てる
- 【要件定義】アプリに付ける機能を整理する
- 【設計】アプリの設計書を作成する
- 【開発】アプリを実際に開発する
- 【デバッグ】アプリが正しく動くかテストする
システムエンジニアが担当するのは、このなかでは主に【要件定義】と【設計】がメインとなります。
なお、【企画】はプロデューサーやディレクター、【開発】はプログラマー、【デバッグ】はデバッガーや品質管理といった職種の方が担います。
これらは完全に分業されているわけではなく、現場の慣例にもよりますが、少しずつ別の業務に関わる場合もあります。
例えば、システムエンジニアの上位職者であれば【企画】に参加したり、開発チームをまとめる立場のエンジニアならば【開発】や【デバッグ】に参加したり、といった具合です。
近年、急速なIT化により需要が高まっていると言われるシステムエンジニアですが、実際にはどの程度の有効求人倍率となっているのでしょうか。
ここで、レバテック株式会社が実施した「ITエンジニア・クリエイター正社員転職・フリーランス市場動向 2022年12月」を見てみましょう。
この調査結果では、ITエンジニア・クリエイターの正社員求人倍率は15.8倍となっています。
一方、厚生労働省が公表した同年同月における、全職種の有効求人倍率は1.35倍です。
このデータからは、ITエンジニア・クリエイターの求人倍率は全職種の平均のおよそ12倍と、かなり高いことがわかります。
参考:レバテック株式会社「ITエンジニア・クリエイター正社員転職・フリーランス市場動向 2022年12月」
参考:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和4年12月分及び令和4年分)について」
システムエンジニアとプログラマーの違い
先ほどのスマホアプリ開発の例で、システムエンジニアとプログラマーの違いを確認してみましょう。
システムエンジニアの役割 | プログラマーの役割 |
---|---|
【要件定義】アプリに付ける機能を整理する 【設計】アプリの設計書を作成する | 【開発】アプリを実際に開発する 【デバッグ】アプリが正しく動くかテストする |
どのようなシステムにするかを決めるのがシステムエンジニアで、決められた内容の通りにプログラムを組むのがプログラマーです。
ここでは「建築士」と「大工」を例に考えてみましょう。
「建築士(=システムエンジニア)」は、クライアントの要望を満たす建物を建てるため、どんな構造にすればいいかヒアリングし設計図に起こします。
「大工(プログラマー)」は、その設計図を見ながら実際に建物を造っていきます。
ただし、前述したように企業によってはシステムエンジニアがプログラマーを兼任している場合もあります。
むしろ【設計】と【開発】は非常に関連が深い業務であるため、少なからず連携しつつ関わっている企業のほうが多いのではないでしょうか。
就職活動を行う際には、職種名だけでなく実際の業務内容についても確認しておきましょう。
システムエンジニアの主な種類
システムエンジニアは開発するシステムの種類によって、以下のように区分できます。
種類 | 主に使う言語 | 転職難易度 | 仕事内容 |
---|---|---|---|
Webアプリ系 | Java・PHP・Python | 普 | ECサイトやSNSなどを開発 |
スマホアプリ系 | Java・Kotliln・Swift | 普 | スマホにインストールして使うツールやゲームを開発 |
業務システム系 | Java・C | 普 | 顧客管理システムなど業務で使うシステムを開発 |
組み込みシステム系 | C・C++ | 難 | カーナビや家電製品に組み込まれるシステムを開発 |
このように、一口にシステムエンジニアといっても様々な種類があります。
それぞれの特徴をもう少し詳しくみてみましょう。
種類 | 特徴 |
---|---|
Webアプリ系 | ・比較的個人ユーザー向けのサービスが多い ・システムはもっとも一般的で特殊性がない ・求人数は多いが同時に求職者数も多く、競争率が高い |
スマホアプリ系 | ・Webアプリ系と同様、個人ユーザー向けのサービスが多い ・スマホ固有の挙動などに対応しなければならないため、Webアプリと比べ開発環境は少し特殊 |
業務システム系 | ・対企業向けのサービス(勤怠管理や給与管理、特定企業の営業管理システムなど) ・メイン顧客が企業なので、馴染みがないとイメージしにくい |
組み込みシステム系 | ・家電製品などを動かすシステム(エアコン・炊飯器・電卓・レジ・駅の改札機など) ・かなり特殊なシステムなので、常に一定数の求人がある ・専門知識が必要なため、全くの未経験だと転職しにくい |
未経験からシステムエンジニアになるには?
記事の冒頭でもお話ししたように、未経験でもシステムエンジニアになることは可能です。
しかしシステムエンジニアは【開発】【デバッグ】の知識を有した上で、【設計】【要件定義】を行う必要があります。
そのためまずはプログラマーとして開発経験を積むのが一般的ですが、求人によっては経験が浅くてもシステムエンジニアに挑戦できるものもあります。
未経験でシステムエンジニアに挑戦する場合、入社後に業務の傍らでプログラミングを学んでいくのが一般的です。
そのため、伸びしろが多く今後の成長を期待されやすい若手のうちに、転職活動を行うのがおすすめです。
実際に、未経験からエンジニアへ転職した人の多くは20代というデータが示されています。
ここで、アデコ株式会社が2021年に実施した「未経験のエンジニア転職」をテーマにしたアンケートを見てみましょう。
この調査では、未経験からエンジニアへ転職した人の平均年齢は29.5歳で、20代の転職者が全体の62%を占めていることがわかります。
また、エンジニアへ転職する前の仕事は、事務や営業、販売や工場・製造など多種多様です。
そのほかにも、専門職やサービス、WEBクリエイターなどさまざまな職種の人たちがエンジニアへ転職しています。
未経験からシステムエンジニアを目指す場合は、以下5つの方法から自分に合ったものをいくつか試してみましょう。
- 独学でプログラミングスキルを習得する
- プログラミングスクールを活用する
- 研修が手厚い企業に就職する
- IT関連の資格を取得する
- 自主制作物を作成する
それぞれの方法について解説していきます。
参考:アデコ株式会社「未経験からのエンジニア転職に関する調査」
1.独学でプログラミングスキルを習得する
システムエンジニアになるうえで、開発の知見は必要不可欠。
そのためにまず、プログラミングスキルを習得することから始めてみましょう。
独学で学ぶ方法は主に以下の3種類です。
- 学習サイト(Progate、ドットインストールなど)を使う
- プログラミングの参考書を使って勉強する
- 実践してみる
Progateなどの学習は、未経験からプログラミングの基礎知識を覚えたい方におすすめです。
また、ほとんどのプログラミング言語は参考書が出版されているため、それを使って体系的に学ぶこともできます。
ただし、これらを利用しただけでは実務レベルのスキルを得るのは難しいでしょう。重要なのは実践です。
おすすめは、まず学習サイトで基礎を学び、その後参考書で疑問点を解消しつつ細かい知識を得て、最後に自分でプログラミングを組んでみる方法です。
実際どのようなバグや問題が起こるのかを体験でき、スキル向上にも役立つので「実践」は可能な限り取り入れましょう。
2.プログラミングスクールを活用する
プログラミングスクールとは、IT技術が学べる学校のこと。
就職希望の学生はもちろん、転職を考える社会人や副業目的の人など、多くの人が利用しています。
一般的な学校の授業と同じ対面形式やオンライン形式、あるいはあらかじめ録画された授業動画を視聴するオンデマンド形式など、講義の形態は様々です。
対面形式やオンライン形式の場合、授業に合わせて時間を調整しなければなりませんが、講師に不明点を質問できる利点があります。
オンデマンド形式であれば、講師への質問はできないものの、自分にとって都合がいい時間での受講が可能です。
UZUZも「ウズウズカレッジ」というエンジニアスクールを運営しています。
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「Javaコース」では、プログラミング言語の中でも需要が高いJavaを1から学べるので、未経験からシステムエンジニアを目指す方には特におすすめです。
加えて、優良IT企業の紹介やエンジニア就職に関する相談なども行っているため、スキル取得から就職まで一貫してサポートを受けたい方はぜひ試してみてください。
3.研修が手厚い企業に就職する
IT企業の中には、未経験者でも採用してくれる企業があります。
現在IT業界は人材不足が深刻で、経済産業省の試算によれば「2030年には最大約79万人のIT人材が不足する可能性がある」とも言われています。
参照:経済産業省「IT人材需給に関する調査(概要)」
経験豊富な技術者を採用できれば一番良いですが、企業にとってそれは簡単ではありません。
そのため企業の中には、経験の有無に関わらず未経験者を採用し、自社で教育することによって人材不足の解消を図るところもあります。
こういった企業は経験が浅くても就職しやすいのでおすすめです。
ただし「現場の手が全く足りていないから、初心者でも何でもとりあえず採用する」という企業もゼロではありません。
そういった企業では長時間労働が発生しがちで、研修も十分でない場合がほとんどです。
過去に採用された未経験者が活躍できているか、研修が十分に行われている実態があるかは、事前にしっかりと調査しておきましょう。
4.IT関連の資格を取得する
IT関連の資格を取得するのも有効な手段です。
未経験者の場合、どうしても面接ではスキル面で経験者と比較して不利になってしまう傾向があります。
資格に関する勉強を進めておけば、基礎知識が身につくのはもちろん、面接の場で意欲をアピールすることもできます。
あらかじめ資格を取得しておけば、意欲だけでなく「未経験でもしっかりと知識を身につけられる」という能力もアピールできるでしょう。
なお、おすすめの資格に関しては下の見出し「システムエンジニアを目指すなら取得したい資格」で解説しています。
5.自主制作物を作成する
資格取得に加えて、自主制作物の作成もおすすめです。
自主制作物とは、以下のような自己学習の成果物のこと。
- 自分で作ったスマホアプリやWebアプリ
- プログラミングについてまとめたブログ
- Qiitaの記事
- Gitのソースコード
制作物を作ることは「自己学習」においても有効なのは前述した通りです。
それだけでなく、自主制作物を提示できれば現時点のスキルを分かりやすく伝えることができます。
また業務自体は未経験とはいえ「完全な制作未経験ではない」というだけでも、面接官にとっては好印象になるでしょう。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
未経験者は独学よりも体系的に学べる方法を選びましょう
近年、あらゆる職種からエンジニアへ転職する方は増えつつあります。
そのため、Web上でもその“いろは”を短期間で学べたり、独自の手法が公開されていたり、個人がスクールや私塾の形で提供していたりします。
ですが、独学やW容易にアクセスできるWeb上の情報で学んだ未経験者が、必ずしも現場で活躍できるわけではありません。
現場では、そうした独学での習得者を採用した結果「実務に即した基礎知識」や「スキル」が不足していたなどの声があがることもあります。
スクールは、実際の就業時に活かせるスキルから逆算して授業が設計されていることが多いため、不安な方はまずはスクールの受講をおすすめします。
システムエンジニアに向いているのはどんな人?
じゃあ僕もなんとかなるかな!?
ただし、これから紹介するのはあくまで一例です。
すべての特徴に当てはまる必要はありません。
自分のことを振り返りながら、該当する特徴があるかどうかをチェックしてみましょう。
1.新しい物事を積極的に学んでいける人
IT業界は日々変化し続ける分野であり、現場でも次々に新しい技術や知識が取り入れられています。
そのため、システムエンジニアとして活躍し続けるためには、常に最先端の情報に触れながら学習を積極的に行う必要があるのです。
こうした理由から、新しい物事を積極的に学ぶことが苦痛ではない人、新しい物事を学習する習慣が身に付いている人がシステムエンジニアに向いていると言えます。
システムエンジニアの採用面接では、好奇心やアンテナの高さ、変化へ柔軟に対応できる能力もアピールするようにしましょう。
例えば、IT分野の最新トレンドを踏まえた回答を行ったり、ビジネス誌や経済誌、ニュースサイトで情報収集をしていたりすることを、具体的な例を交えてアピールするのも効果的です。
さらに、未経験でシステムエンジニアを目指す場合、入社後は日々勉強の積み重ねを行うことになります。
未経験からシステムエンジニアに転職するには、入社後も業務の傍らで学び続ける意欲があることを、採用担当へ示すようにしましょう。
2.物事を筋道立てて考えられる人
システムエンジニアに向いている人の特徴に、論理的思考力が身に付いている人、つまり物事を筋道立てて考えられる人が挙げられます。
なぜなら、システムの設計・開発における要件定義を行うために、論理的思考力が欠かせないからです。
要件定義は、クライアントからの要望を把握したうえで行いますが、ただ要望通りに進めるのではコストが膨大になるおそれがあります。
その結果、機能に関する要望を叶えられても、予算に関する要望には沿えないことになってしまうのです。
こうした事態に陥らないために必要なのが、クライアントからの要望を細分化したうえで、本当に必要な機能を考えていく論理的思考力です。
論理的思考力のあるシステムエンジニアは、「どのような理由でこの機能が必要なのか」「この要望を実現するためにはどのような設計にすべきか」といった思考を巡らせます。
そして、本当に必要な要件だけを明確にして、コストと機能という両方の希望を実現するための要件定義を行えると期待できます。
3.困難な状況でも忍耐強くいられる人
システムエンジニアの業務では、長時間作業をし続ける場面も出てきます。
また、クライアントの希望に合わせてタイトなスケジュールをこなす必要があるケースもあり、常に納期に追われて仕事をすることも多々あるでしょう。
こうした背景から、困難な状況でも忍耐強くいられる人が、システムエンジニアに向いていると言えます。
精神的な忍耐強さも必要ですが、それと同時にハードスケジュールに耐えられる体力も欠かせません。
システムエンジニアを目指す人は、日ごろからストレスを貯めないようにメンタルケアを心がけたり、体力づくりを行うと同時に体調管理に気を遣ったりするのが良いでしょう。
4.他人と協力しながら業務を進められる人
システムエンジニアの業務では、クライアントだけではなくチームメンバーをはじめとしたさまざまな人と関わる必要があります。
チームで行う仕事においては、メンバー同士が意思疎通を図り良好な関係を築くなかで、お互いに協力し合うことが必要です。
そのため、他人と協力しながら業務を進めることが苦手ではない人、過去にチームで業務に取り組んだ経験がある人はシステムエンジニアに向いていると言えます。
採用面接では、学生時代のサークル・部活動やアルバイト、前職での業務経験を踏まえて、チームで協力し合ったエピソードを話すようにしましょう。
5.細かい部分によく気が付く人
システムエンジニアが担当する要件定義では、クライアントからの要望を汲みつつ、納期に間に合うようにスケジュール調整を行う必要があります。
大雑把な性格ではクライアントからの要望に応えられなかったり、納期に間に合わなかったりするおそれがあるのです。
そのため、細かい部分によく気が付く人がシステムエンジニアとして重宝されます。
例えば、クライアントの言葉通りに要望を受け取るのではなく、その背景に潜む細かい要望まで気が付く人。
また、納期を守るために関係各所へ気を配りながら、細かいスケジュール調整を行える人。
こうした「細部まで気を遣える」人であれば、システムエンジニアの業務をスムーズに行える可能性が高いです。
システムエンジニアに必要な知識やスキルとは
ここからは、システムエンジニアに必要な具体的な知識やスキルについて解説します。
必要な知識・スキルは次の5つです。
- プログラミングスキル
- セキュリティなどIT関連の知識
- 論理的思考力
- コミュニケーション能力
- マネジメントスキル
それぞれ確認していきましょう。
1.プログラミングスキル
繰り返しになりますが、システムエンジニアになるにはまず【開発】の知識が必要不可欠です。
そしてそのためには当然、“プログラミングスキル”が求められます。
単にプログラミング言語の文法を理解しているだけでなく、次のような実践に即したスキルが必要です。
- 納期に間に合うようにプログラムが作れる
- 読みやすいソースコードが書ける
- サーバに負荷をかけないプログラムが作れる
- 後で機能を追加しやすいプログラムが作れる
2.セキュリティなどIT関連の知識
システムエンジニアは「プログラミングの知識」は当然ながら、それ以外のIT関連の知識も必要です。
例を挙げると、次のような知識が必要になります。
- セキュリティ
- データベース
- サーバー
- ネットワーク
これらは、前述したシステム開発の段階における【要件定義】や【設計】、そしてシステムを実際にリリースした後の運用業務でも必要な知識です。
プログラミングの学習と平行して、基礎だけでもこれらの知識を習得することをおすすめします。
3.論理的思考力
「論理的思考力」とは、物事を道筋立てて考える力のことです。
システム開発においては、論理的思考力が非常に重要となります。
「ここは〇〇だから〇〇の機能が必要」など、論理的に考えてシステムの設計を行わないと、十分に要件を満たせず、あとで運用上の問題が発覚する可能性もあります。
とはいえ論理的思考力は、勉強してもすぐに身につくものではありません。
日々の生活の中で感じた疑問を「なぜそうなのか」と多面的に分析したり、「原因と結果の関係」を想像するなど、日常に取り入れる姿勢が重要です。
4.コミュニケーション能力
システムエンジニアの重要な仕事の1つが【要件定義】です。
要件定義では、クライアントがシステムにどんな機能を求めているのか、プロジェクトマネージャーやディレクターからヒアリングして決めていきます。
そのほか、決められた要件をもとに【設計】したら、その設計内容を【開発】に適切に伝える必要もあります。
他部署と連携が必要ならば、別部署の人とも話して調整しなければならないでしょう。
このように、システムエンジニアにとってコミュニケーション能力は非常に重要な能力といえます。
ここで、実際に多くの採用担当者が、ITエンジニアへコミュニケーションスキルを求めていることを示すデータを見ていきます。
ウィルオブテックは「ITエンジニア採用実態に関する調査」を2023年に実施しました。
この調査結果によると、ITエンジニア採用決裁者の最も多くが、中途採用においてコミュニケーションスキルを重視しているのです。
次いで、顧客の立場に立った考え方も、評価点としている採用決裁者が多いことがわかります。
このように、ITエンジニアの中途採用では、コミュニケーション能力が評価基準となることが多いのが事実。
それと同時に、相手の立場に立って物事を考えられる能力も求められているため、採用面接ではこれらのスキルをアピールするようにしましょう。
参照:ウィルオブテック「ITエンジニア採用実態に関する調査」
5.マネジメントスキル
システムエンジニアは、プロジェクトの進行を管理する場合もあります。
進行管理とは主に次のような業務を指します。
- 開発スケジュールの管理
- 各開発メンバーへの指示出し
- 開発にかかる工数や予算の調整
上位職を目指すならぜひもっておきたいスキルではありますが、このような管理スキルはすぐに身につくものではありません。
実際に現場で経験を積みながらスキルアップしていきましょう。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
エンジニア職に求められるスキルは高度化・多様化しつつあります
記事内でも述べられているように、エンジニア職はただ技術が優れていれば良いというわけではありません。
実際の業務では基礎的な知識やスキルの取得だけでなく、マネジメントやプロジェクト管理、チームや他部署と適切にコミュニケーションを取ることも求められます。
決して簡単に身に付くものではありませんが、逆に言えばそういったスキルを幅広く身につけることで、市場価値の高いエンジニアになれる可能性も上がります。
システムエンジニアを目指すなら取得したい資格
先ほども解説しましたが、資格はスキルを獲得できるだけでなく「面接時に就業意欲をアピールできる」というメリットもあります。
おすすめのIT資格は次の2つ。
- 基本情報技術者
- 応用情報技術者
システム開発に必要な知識が網羅されているため、資格について勉強していけばシステムエンジニアに必要なスキルをひと通り身につけられます。
それぞれ確認していきましょう。
1.基本情報技術者
基本情報技術者は、文字通りIT業界における基本的な知識を学べる資格です。
プログラミングやハードウェア、サーバ、ネットワークなどエンジニアが最低限知っておきたい基礎知識を学べます。
有名なだけあって、この資格専用の参考書も販売されています。
一冊購入して例題を解き、過去の試験問題に挑戦していけば、自然と合格できるレベルの知識とエンジニアとしての基礎が身につくでしょう。
参照:情報処理推進機構「情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験」
2.応用情報技術者
応用情報技術者は、基本情報技術者よりもワンランク専門性が高い資格です。
システムエンジニアはプログラマーよりも上流の業務を担うため、できれば応用情報技術者試験までパスしておきたいところ。
基本的な対策は基本情報技術者と同じです。
ただし応用情報技術者試験では記述問題もあるため、より正確にシステム開発の知識を覚えておく必要があります。
参照:情報処理推進機構「情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験」
未経験からシステムエンジニアに就職するポイント
最後に、未経験からシステムエンジニアに就職する際のポイントについて解説していきます。
- キャリアパスを明確に考えておく
- 学習意欲を面接でアピールする
- エージェントを活用する
1.キャリアパスを明確に考えておく
システムエンジニアの面接ではキャリアパスについて聞かれることがあります。
システムエンジニアのキャリアパスは大きく2つに分けられます。
- ゼネラリスト
- スペシャリスト
「ゼネラリスト」は幅広いスキルを身につけて、会社やチームのリーダーとして働くマネジメント層です。
一方で「スペシャリスト」は技術力をさらに極め、職人のように開発現場で活躍するプロフェッショナルです。
自分の性格や希望も踏まえて、将来的にどのようなキャリアを歩みたいのか考えてみましょう。
客観的な自己分析および仕事探しを行う場合は、UZUZのLINE公式アカウントの「適職診断」を使うのが効率的です。
「適職診断」はLINEで友達追加するだけで、無料で診断を受けることができます。
自分がゼネラリストになりたいのかスペシャリストになりたいのかなど、様々な面から考えるために役立つでしょう。
「適職診断」をより使いこなしたい方は、以下のYouTube動画を確認してみてください。
2.学習意欲を面接でアピールする
未経験の場合、どうしても経験者と比べられると不利になってしまいます。
そのため、学習意欲があることや未経験でも十分にスキルアップできる素地があることをアピールするのは必須です。
これまでに解説してきた以下を参考にして、学習意欲をアピールしてみてください。
これらを行っておけば、アピールだけでなく“実際のスキル”も身についていくはずです。
- スマホアプリなどの自主制作物を提出する
- 基本情報技術者試験などのIT資格を取得する
- 仮に取得できなくても「今勉強していること」を具体的に話せるようにする
- システムエンジニアになった後のキャリアパスを明確に考えておく
3.エージェントを活用する
就職活動自体が初めての場合「そもそも面接で何を話せば良いのか」「企業で求められるスキルレベルはどの程度か」など、不安になる方もいるのではないでしょうか。
そんな時はエージェントの活用がおすすめです。
エージェントでは、キャリア設計や自分の強み、就職活動における軸などについて客観的にアドバイスしてくれます。
また、面接練習や書類添削など様々な支援が用意されています。
特にシステムエンジニアはプログラマーたちをまとめ、ディレクターやクライアントとつなぐ高度な専門職です。
そのため選考でも専門的な話題が出ることがあるので、プロと一緒に書類や面接対策を行ったほうが安心です。
弊社の「ウズウズカレッジ」ならプログラミングに関する勉強ができるだけでなく、エージェントからのキャリアサポートも得られるため一石二鳥。
スキルアップとキャリアサポートが同時にできる機会を、ぜひ検討してみてください。
まとめ
システムエンジニアは人手不足で需要が高い職種のため、未経験からでも十分に就職できる職種です。
そのためには、しっかりと勉強と対策を行うことが重要です。
「エンジニア職を目指したいけどスキルに不安がある」という方は、学習サポートと就職サポートをセットで受けられるウズウズカレッジがおすすめ。
あなたの仕事選びの“相談役”として、ぜひ検討してみてください。
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