もくじ
この記事では新卒の転職事情に関する、以下の内容を解説しています。新卒で転職を考えている人はぜひ参考にしてみてください。
- 新卒で転職するおすすめのタイミング
- 企業から見た第二新卒の印象
- 転職しない方が良いケースや転職した方が良いケース
- 新卒の転職で失敗しがちな人の特徴
- 新卒の転職で成功するコツと方法
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新卒は何年目のどのタイミングで転職して良い?
というのも、同業種に転職したいならば、今の会社でなるべく成果を出してからの転職がおすすめです。
一方、未経験の業種や職種に転職したいのであれば、少しでも若いうちに転職する方がいいでしょう。
このように「転職の目的」によってベストなタイミングは異なるため、あなたが転職に何を求めるのかを考えて判断してください。
ここでよくあるのが「新卒で転職しても問題ないのか」という疑問ですが、新卒で離職する人は珍しくありませんし、多くの方が転職できています。
詳しくは後ほど説明していきます。
新卒の離職率
厚生労働省が行った調査「新規学卒就職者の離職状況」によると、令和2年3月卒の大卒新卒者における離職率は、以下の結果でした。
- 3年以内に離職した人の割合:32.3%
- 1年以内に離職した人の割合:10.6%
つまり、約10人に1人が1年以内に離職していると分かります。
一昔前は、新卒で入った会社をすぐに辞めてしまうと、なかなか転職できない時代もありました。
しかし現代では「3人に1人が3年以内に辞めている」と考えると、早期離職は決して珍しいことではありません。
転職のタイミングは本当に人それぞれなので「今の会社で頑張り続けるよりも、早く転職した方がいい」と感じるならば、思い切って転職活動を始めるのもありです。
厚生労働省がまとめたデータの中、過去の新卒3年目までの離職率を示す資料があります。
令和4年から過去5年間をさかのぼって見てみましょう。
【新規学卒者の離職状況】 (単位:%)
平成30年3月卒 | 1年目までに離職 | 11.6 |
2年目までに離職 | 22.8 | |
3年目までに離職 | 31.2 | |
平成31年年3月卒 | 1年目までに離職 | 11.7 |
2年目までに離職 | 21.5 | |
3年目までに離職 | 31.5 | |
令和2年3月卒 | 1年目までに離職 | 10.6 |
2年目までに離職 | 21.8 | |
3年目までに離職 | 32.3 | |
令和3年3月卒 | 1年目までに離職 | 12.2 |
2年目までに離職 | 24.5 | |
3年目までに離職 | – | |
令和4年3月卒 | 1年目までに離職 | 12.0 |
2年目までに離職 | – | |
3年目までに離職 | – |
参考:厚生労働省「新規学卒者の離職状況」
平成30年卒以前にさかのぼっても、おおむね1年目で1割、2年目で2割、3年目で3割の離職が発生する傾向は変わっていません。
ということは、新卒1年目で退職する人は、これまでも毎年必ず1割程度はいたということです。
なので、企業の採用担当者も早期退職者は、さほど珍しいとは感じないでしょう。
転職面接の際に、早期退職の理由は必ず聞かれるため、理由を明確にしておくことは必要ですし、特に理由がないまま退職するのはおすすめできません。
ただ、自分が我慢できない環境で無理して働き続けるのであれば、判断は早い方が良いかもしれません。
企業は新卒ですぐ退職する人をどう思っている?
あまりにイメージが悪いと、さすがに気になる…。
例えば、入社後すぐに辞めた理由が曖昧だと、一般的に好印象は持たれません。
特に、入社半年以内の離職だと「忍耐力が足りない」と思われる可能性が高いです。
一方で、新卒の転職活動は、以下のように思われることもあります。
- まだ若いし、会社選びを間違えることもある
- 能力を活かせる仕事選びができなかっただけ
- 実際に社会人を経験して、気づいたこともあっただろう
- 新卒なので、アピールできる実績がなくても仕方ない
企業が若手人材に期待することは将来性なので「これから活躍してくれそう」と思ってもらえれば、採用される可能性は十分あります。
転職に至った理由をきちんと説明し、今回の転職で「同じ失敗を繰り返す可能性は低い」ことを伝えましょう。
企業が第二新卒を欲しがる理由
一般的に、新卒で1度就職して3年以内に転職活動をする人を「第二新卒」と呼びます。
企業はその「第二新卒専用の枠」を設け、あえて新卒で入った会社を早期離職した人材を採用しているのです。
これには大きく2つの理由があります。
新卒と年齢的にも条件的にも大きく相違ない第二新卒を採用して、不足分をカバーしたいという狙いがあります。
就活イベントに参加して学生を集め、新卒を採用するのは非常にコストがかかります。そこまで人件費にお金をかけられない中小企業やベンチャー企業は、採用コストがかからない第二新卒を狙うんです。
また、第二新卒は「次の会社は失敗できない」とかなり慎重に企業を選ぶため、新卒よりも入社してからの定着率が高い傾向にあります。
企業としては、若手から採用した人が「なるべく長く働いてくれる」可能性が高いため、積極的に第二新卒を採用したいと考えるのです。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
第二新卒の採用に積極的な業界・職種とは
労働力の需要に対して人材の供給が追いついていない業界や業種は、第二新卒の採用に積極的な傾向があります。
例を挙げると以下のようなものがあります。
- IT・Web業界
- コンサルティング業界
- 介護・福祉業界
- 飲食・小売業界
- 建設業界
- 不動産業界
特にIT・Web分野は今後の成長が見込まれるため、慢性的な人材不足が業界全体の課題となっているようです。
IT・Web分野の成長にともない、これらの業界を対象としたコンサルティング分野も需要の伸びが予測されるため、未経験の第二新卒にも十分にチャンスがあります。
介護・福祉業界や建設業界、飲食・小売などのサービス業は、一般的に人手不足が常態化している業界であるため、あらゆる層の人材採用に積極的です。
不動産業界は、未経験でも入社後に実務を通じてスキルを身につけていくスタイルが多い風潮であるため、成果を出せば十分に活躍できる業界です。
人手不足が常態化している、もしくは今後大きく発展する業界・職種が狙い目といえるでしょう。
また、少子高齢化の加速、団塊世代の引退にともない、若手人材の需要はさらに高まります。
これまで、新卒採用にこだわってきた企業でも、若手人材確保のため第二新卒の採用に力を入れてくることも十分に予測できるでしょう。
新卒で転職するリスク
友達にもおすすめしておこうっと。
もちろん、入社して1年も経過していない中で離職することは、様々なリスクをともないます。
以下のリスクを考慮して、慎重に決断をしましょう。
- 年収が下がる可能性がある
- 希望通りの転職ができない可能性もある
- 次も会社選びに失敗する場合もある
- 応募できる求人があまり多くない
- 人気な求人にはライバルも多い
採用担当者からの印象が悪くなる
やはり、早期離職は印象が悪くなることは否めません。
「飽きっぽいのでは」「我慢できないのでは」「根性がないのかも」などの、ネガティブなイメージを抱く採用担当者は少なからずいるものです。
もしかしたら、1年以内の早期離職者は、書類選考だけで落とす企業があるかもしれません。
年収が下がる可能性がある
年収を上げるにはスキルや経験を積んでいくことが必要ですが、新卒入社1年以内の転職であれば、特別にアピールできる実績があることは稀でしょう。
であれば、どうしても年収が低くなってしまいがちです。
「リクルートワークス」の調査によると、雇用者全体で見た場合、転職1年目で10%以上低下した人は42%、反対に10%以上、上昇した人は28%います。
やはり一時的にせよ、転職により、年収が下がることは十分に考えられることです。
ただ、15歳~24歳の若年層に限って見れば、38%程度が1割以上、上昇しています。
また、雇用者全体でも、2年目のデータでは10%以上、上昇した人も4割程度いることも事実です。
しかし、年収が下がる可能性は否定できないので、この点は覚悟しておいた方が良いでしょう。
参考:リクルートワークス「全国就業実態パネル調査」P361
希望通りの転職ができない可能性がある
やはり、早期離職はネガティブなイメージを持たれることから、転職が不利になることは間違いありません。
もし、自分が本当に入社したい会社があったとして、そこが応募が殺到する人気企業だったら、早期退職者は避けられてしまうかもしれないのです。
早期退職によるマイナスイメージを覆すだけのアピールポイントがあれば別ですが、入社して間もない段階でそれだけの実績を上げることは難しいでしょう。
となると、人材不足に悩まされている業界など、早期退職のマイナスポイントを許容してくれる企業にしか入れないということも考えられます。
会社選びに失敗する可能性がある
思い切って会社を辞めたとしても、転職活動が上手く進まないことも考えられます。
そうした時に焦りから冷静な判断をなくしてしまうと、また同じ失敗を繰り返してしまいます。
早く次の就職先を決めたい一心から、条件面で妥協をしたり、会社の実情を良く調べず入社を決めてしまうこともあるかもしれません。
結果「また、こんなはずではなかった…..」となってしまわないでしょうか。
早く内定をという焦りから選択を誤ってしまわないように、再就職先は慎重に検討しなくてはなりません。
応募できる求人が限られる
第二新卒の就職活動は、応募できる求人が限られてくることも不利になる一因です。
新卒ではないため、少なくとも応募条件が「新卒のみ」の求人には、申し込むことができません。
また中途向け求人には「〇年以上の経験者募集」など、条件が設けられている場合があります。
そうすると、第二新卒者枠の求人を出している企業に的を絞らざるを得なくなり、選択肢が狭くなってしまうのです。
人気の求人にはライバルも多い
会社のネームバリューがあったり、好条件の求人には応募者が殺到するものです。
こうした企業に応募した場合、選考がかなり厳しくなることは容易に予想できます。
ライバルが大勢いる中で勝ち抜いて、内定を得るには、かなりの努力とアピールポイントが必要です。
早期退職というハンデを抱えて勝ち抜くには、相当な準備と対策が求められるでしょう。
新卒で転職した方が良いケースとしない方が良いケース
安易に転職すると、次も同じような失敗をする可能性があるので注意してください。
しかし、身体に支障が出ているなど、長期的な視点でリスクが大きい場合は早めに転職活動をスタートさせた方がいいでしょう。
以下、それぞれのケースを詳しく解説していきます。
なるべく早く転職した方が良いケース
なるべく早く転職した方がいいのは、以下のようなケースです。
- 他にやりたい仕事が見つかった
- 会社が違法なことをしている
- 完全なるブラック企業
- 体調を崩してしまっている(もしくは体調を崩しかけている)
他にやりたい仕事が見つかった場合は、早めに転職活動に取りかかることをおすすめします。
なぜなら、未経験の業種や職種に転職するなら、少しでも若い方が有利だからです。
特に30歳を過ぎると、未経験業種・職種への転職はどんどん難しくなります。
また、新卒で就職した会社がブラック企業で、以下のような労働環境である場合は、一刻も早く転職する方がいいでしょう。
- 長時間労働を強いられている
- 残業代が支払われない
- 違法な仕事をやらされている
このような環境で働いていると、いつか体を壊してしまったり、メンタルがやられてしまいます。
長い目で見たら、あなたの「健康」が1番の財産です。
もしすでに体調を崩しているなど、健康に支障が出ているならば、休職して転職活動をスタートさせるのも1つの方法といえるでしょう。
転職しない方が良いケース
転職しない方が良いのは、以下のようなケースです。
- 他の新卒が辞めている
- 仕事にやりがいを感じられない
- 会社は好きだが、やりたい仕事内容でない
- 転職したい理由が他責思考
- 転職する目的が曖昧
「他の同期も辞めているし、自分もやりがいを感じられないから転職しようかな…」と考えている人は、自分の意思がはっきりしていないため、転職を成功させることは難しいでしょう。
仕事のやりがいは、本来自分で見つけるものです。
結局「今の仕事がつまらない」のような後ろ向きな理由だと、次の会社でも似たような思いをする可能性が高いでしょう。
これと似た考えが「他責思考」です。
例えば「先輩が全然仕事を教えてくれないから成長できない」という理由で、転職を考える人がいます。
しかし、いくら新卒といえど、教えてもらえるのを待っているようでは成長意欲が感じられず、評価されることはありません。
また、会社は好きだが「やりたい仕事内容でない」という場合は、社内で異動願いを出せないか考えてみてください。
実際「部署異動によって仕事が楽しくなった」という人もたくさんいます。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
心身に不調をきたした場合は“早めの判断”を
過酷な長時間労働やハラスメントにより、心身の不調を感じた場合は、早めに動くことが必要です。
こうした職場で我慢して働き続けることは、何のメリットも生み出しません。
完全に体調を崩してからでは遅いのです。
特にメンタルの病気は完治まで長い時間がかかる場合もあり、キャリアに空白期間が生じてしまうと、その後の就職活動に悪い影響を及ぼします。
しかし、こうした職場で追い詰められた状態では、冷静な判断ができなくなってしまうこともあるでしょう。
仕事が原因で心身の不調を感じた場合は、早めに医療機関を受診し、専門家である医師の客観的な意見を聞くことが大切です。
新卒の転職で成功しやすい人の特徴
新卒の転職で成功しやすい人には、どんな共通点があるのでしょうか。
新卒で早期離職をした人材は、「飽きっぽいのではないか?」「前職で何かトラブルがあったのではないか?」という懸念がぬぐえません。
しかし、それを上回る魅力をアピールできれば、転職成功の確率は高まるでしょう。
主な特徴について確認していきましょう。
- 明確なセールスポイントがある
- 会社選びの基準が柔軟
- 人手不足の業界にキャリアチェンジしたい
[特徴1]明確なセールスポイントがある
一般的に転職市場において価値の高いスキルを持つ人材は、転職の成功率は高まります。
これは、第二新卒の転職においても同じです。
入社後まもなく退職した第二新卒の人材が、専門スキルを身につけていることは稀です。
そのため、大学での専攻分野が直接的に活かせる分野への転職では、明確なセールスポイントになるでしょう。
経験の乏しい第二新卒に企業が求めているのは、ポテンシャルであるため学歴も十分に評価対象になります。
ただし、学歴がセールスポイントとなる割合は、年齢が上がるほど低くなることは知っておきましょう。
[特徴2]会社選びの基準が柔軟
特定の業界や企業に固執せず、幅広い選択肢や基準を持っておくと転職の成功率は高まります。
例えば、今よりも年収が高くなることを条件にしてしまうと、会社選びの選択肢は極端に狭くなってしまうでしょう。
または特定の業界や会社のみに絞りすぎていると、選考が思うように進まなかった場合に、新たな会社探しが難しくなってしまいます。
特に社会人経験が浅いと、業界や企業を俯瞰して決められないということも少なくありません。
業界や会社選びの基準は柔軟にしておく方が、様々なキャリアの選択肢を考えられます。
そのためには、自分なりの「就活の軸」を明確にしておくことが重要です。
今後のキャリアを考える上で、欠かせないスキルや経験、今自身に不足している要素を整理し、どのような会社ならそれが可能なのかを考えてみましょう。
そうすれば、最初に考えていた業界や企業以外でも最適な選択肢があるかもしれません。
[特徴3]人手不足の業界にキャリアチェンジしたい
人手不足の業界に絞って転職活動すると、成功率は高まります。
中には即戦力となる人材でなくても、第二新卒や既卒などのポテンシャルを重視して採用する業界もあります。
人手が欲しい業界や企業であるため、未経験者にもチャンスが多くあるのです。
例えば、飲食や小売・介護サービス、ITなど、人手不足が業界全体の問題になっている分野に絞り込むと良いでしょう。
未経験者でもイチから仕事を覚えていけば、早い段階で責任あるポジションを任され、活躍することもできます。
入社のハードルが低いだけでなく、充実したキャリアを積める業界でもあるのです。
新卒の転職で失敗しがちな人の特徴
他にも、「新卒の転職で失敗しがちな人」「転職活動は一旦ストップした方が良い人」の特徴がありますので、詳しく紹介していきますね!
ただ、「体調を崩している」「会社が超ブラック企業でパワハラやセクハラが横行している」という場合は、迷わずに辞めてしまって問題ありません。
[特徴1]入社半年以内!超短期離職
超短期離職だと「何も学んでいない」「何の実績もない」ということになりやすい。
また、妥当な退職理由を伝えることも難しくなります。
そうなると、評価ポイントが低くなり、転職活動しても結局上手く決まらない可能性があるんです。
長年のキャリアなどではありません。
社会人経験によって得られた、名刺交換や電話対応などの基本的なビジネスマナーや、パソコンスキル・基本的なスキルのことです。
例えば、1年ほどの短い在籍期間であったとしても以下のような実績があればアピールができます。
- 新卒で銀行に就職した場合、「入社後ファイナンシャルプランナー2級の資格を取得しました」
- 新卒で営業職に就いた場合、「9月は新規顧客○名獲得し、同期の中で1位でした」
超短期離職だと、上記のような実績を残すことはかなり難しいですし、ビジネスマナーも身に付く前に退職している可能性があります。
なので、入社してまだ間もない場合は、一旦転職を踏みとどまって、もう少し続けて何かスキルを身につけたり、数字で表せるような実績を残しましょう。
[特徴2]転職したい理由が他責思考・転職の目的がない
転職理由や目的にも注意が必要です。
転職理由が他責思考だったり、転職の目的が曖昧だったりすると採用を見送られてしまうことが多くなります。
確かに知らないことを先輩が教えてくれる機会は多いですが、仕事は教えてもらうのが当たり前ではありません。
先輩がやっているのを見たり、自分で調べたりして自発的に学ぶ姿勢が重要です。
このような他責傾向があると、どんな会社に転職しても、結局何かのせいにして自分を正当化してしまいます。
素直に自分の非を認めたり、課題があったとしても自分から変えていく姿勢でなければ、成長することができません。
例えば、以下のようなイメージです。
転職目的が明確であれば、熱意が伝わりやすく転職活動も上手くいきやすいです。
[特徴3]転職活動を積極的に行わない
大手企業ばかりを選り好みするなど理想ばかりが高いと、中小の優良企業を見過ごしがちで転職活動自体の行動量がともなわなくなります。
大手の中途採用枠は、それなりのスキルも持った人材が応募してきており、その中で勝ち抜くことは難しくなるでしょう。
それよりも、たくさんの企業に目を向け調べるなど、積極的に情報を集め行動することが転職成功の近道といえます。
新卒の転職で成功するためにやるべきこと<5つのコツ>
ここでは新卒の転職を成功に収めるためのコツを5つ紹介します。
コツ1.いきなり辞めない
実際に、退職してから転職活動を開始したものの上手くいかず、ウズキャリに駆け込んでくる人たちはたくさんいます。
一番避けたいのが、新卒の転職活動に失敗して再就職が見つからず、フリーターやニートになってしまうこと。
仕事を辞めてしまうとそこからあなたの経歴に空白期間が生まれます。
空白期間が長引くほど転職活動では不利になってしまうんです。
そのため、空白期間を作らずに転職活動を進める方がスムーズにいくケースが多いですよ。
もちろん、「ブラック企業で精神を病んでしまいそう」という場合はすぐに辞めて構いません。
それ以外は次の仕事が見つかるまで、頑張って仕事を続けながら転職活動に臨みましょう。
コツ2.知らない仕事を知り多くの企業を受ける
一般的に目にしたことがある・聞いたことがある仕事は、世の中の仕事の10%程度といわれています。
つまり残りの90%の仕事はあなたは知らないかもしれない。
これはとてももったいないことです。
あなたが知らない90%の仕事の中に、あなたに適した仕事があるかもしれません。
ちなみに、キャリアアドバイザーの視点でお伝えすると未経験から仕事を選択するのであれば以下あたりが挑戦しやすい職種です。
- 営業職
- 技術職
- 事務職
- 販売職
技術職と一括りにしていますが、業界によって本当に様々な職種がありますよ。
- 自動車業界なら「製品組立や機械オペレーターといった生産管理職」
- IT業界なら「ITインフラに関わる設計・保守・運用に従事するインフラエンジニア」
- 建設業界なら「工事が計画通り進むよう管理する施工管理」
これらは全て技術職ですからね。
いずれも未経験から挑戦できる技術職です。
とにかく自分の考えにこだわりすぎないことが大切です。
多くの仕事や企業を知り選択肢を広げて行動することで、転職成功の可能性は高まるでしょう。
ただし、やみくもに選択肢を広げたままにすることは避けたいものです。
志望する企業が絞り込まれたら企業研究を深く行い、その企業でなければならない理由を考え抜きましょう。
コツ3.自己分析をする
- 会社を辞めた理由を明確にする
- 仕事においてあなたが何を重要視しているのか考える
- あなたのアピールポイントを考える
- 面接官が納得する退職理由を作る
新卒の転職活動で必要な自己分析は、基本的に前職(新卒で入社した会社)から現在、そして未来に続く道のりを考えればOKです。
自己分析の詳しいやり方、面接対策やより詳しい転職成功のコツはYoutube動画で分かりやすく解説しているので、是非ご覧ください!
コツ4.明確で前向きな退職理由を用意する
しかも、入社1年未満の退職には、ネガティブな理由が少なからず含まれていることを、多くの面接官は経験上知っています。
こうした中で、ネガティブな印象を与えないためには、キャリアチェンジを理由にすることが適しているといえるでしょう。
しかし、やみくもにキャリアチェンジといっても、入社後1年未満の退職では「飽きっぽいのではないか?」「嫌なことがあるとすぐに辞めるのでは?」と思われてしまいます。
ネガティブなニュアンスを残さないためには、「キャリアチェンジに必要な資格取得に取り組んだ」などの具体的な行動も盛り込むと良いでしょう。
以下のYouTube動画で、キャリアチェンジを退職理由にする際のポイントを解説しています。ぜひご覧ください。
コツ5.どのように貢献できるかアピールする
どんな小さなことでも構いません。
「仕事を覚えるのが早い」「誰とでも打ち解けて話せる」など、あなた自身が長所と捉えていることを精一杯アピールしましょう。
自分の人間性がどのように転職先に貢献できるか、事例を交え具体的に伝えることが効果的です。
転職活動でまずやるべきことは何?基本の4Step
Step1スケジュールを立てる
スケジュールを立てるのには、ダラダラと転職活動することを避ける目的があります。
特に退職してしまっている場合は、とにかく1日でも早く転職しなければなりません。
1歳年齢を重ねるだけで、あなたの市場価値は下がってしまいます。
3ヶ月後に働き始められるように計画を立てていきましょう。
一方で、仕事を辞めずに並行して転職活動を進める場合は、時間にもゆとりがあります。
なので求人が増えるタイミング(多い順から3月・1~2月・7~9月)に合わせて活動を開始するのもアリです。
Step2やりたいことを見つける
続いて、あなたがやりたいと思える仕事を見つけましょう。
ポイントとしては、「なりたい将来像をイメージして逆算して職種を絞っていく方法」だと案外簡単にやりたいことを見つけられます。
例えば、将来は「場所や時間に捉われず、自由に働きたい」という場合は、将来的にフリーランスとして活躍しやすい職種を探してみましょう。
そうすると、フリーランスでも活躍しやすい「ITエンジニア」「WEBデザイナー」「コンサルティング」「ライター」といった職種が見つかります。
ここから自分の興味がある仕事を選べば、自然と「やりたいこと」に繋がるのではないでしょうか。
次の会社では納得できる仕事を選べるようにしましょうね。
Step3求人を探す
やりたい仕事が見つかったら求人探しです。
一つ一つ企業のホームページから求人情報をチェックしていくことも可能ですが、優れた転職サービスがあるので積極的に活用しましょう!!
このように、それぞれに良さがあります。
例えば、転職サイトで見つけた求人に関する情報をもっと知りたい時に転職エージェントの担当者に聞いてみるといいですよ。
ブラック企業だったら教えてくれますし、そのエージェントが自社で取り扱っている類似の求人を紹介してもらうことも可能。
また、基本的にハローワークも転職サイトも転職エージェントも利用が無料です。
Step4履歴書や面接の対策をする
ただ、コツを押さえれば書類選考通過率が格段にアップします。
面接も同様。
特に面接は企業ごとに必ず対策しなければなりません。
ちなみにウズキャリでは面接が入る度に、面接対策を実施。
面接官に響くよう志望動機や退職理由を一緒に考え、練習します。
「面接が苦手」という人も練習を繰り返すことで慣れていくので安心してください。
新卒の転職先選びのポイント
- 理想の将来像から逆算して考える
- 希望条件が全て叶う転職は難しいので、譲れない条件順にランキングをつけて絞る
- 会社の雰囲気を口コミや働いている人に聞いてみる
まずは理想の将来像から考えて、転職先を選ぶのがポイントです。
例えば「将来は管理職になって、できるだけ大きな裁量を持って働きたい」と考えている人は、総合職の求人を探す必要があるでしょう。
もし一般職の仕事に就いた場合、なかなか重要な判断を下す仕事は任されません。
次に、求める条件に優先順位をつけるのもおすすめです。
仕事選びをする際、具体的には以下の条件があります。
- 仕事内容
- 会社の経営方針
- 雇用形態
- 勤務地
- 勤務時間
- 経験や将来性
- 給与や待遇
- 働き方
これらの条件の中で「仕事に求めるもの」の優先順位をつけておくと、自分に合う求人を見つけやすくなります。
そして応募したい求人が見つかったら、ネットで会社の口コミをチェックしたり、働いている人に話を聞いてみましょう。
実際に働いている人や会社のサービスを受けた人からの口コミは、働きやすさを判断する上で重要な情報です。
そして、自力で転職先探しをすることに不安のある人は、ぜひ「転職エージェント」を頼ってみてください。
転職エージェントは人材を採用したいと考える企業に、転職したいと考える求職者を紹介するサービスです。
1から就活をサポートしてもらえるので、特に新卒のような「何から転職活動を始めていいか分からない人」にはおすすめです。
ちなみに、私たちUZUZも「ウズキャリ」という転職エージェントを行っています。
20代・第二新卒に特化したエージェントなので、新卒で転職を考えている人には相性の良いサービスといえるでしょう。
転職エージェントは無料で利用できるので、ぜひ気軽にご相談ください。
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体験談「大手を入社3ヶ月で退職して転職成功」
それでは大手企業をたった3ヶ月で退職し、転職に成功したTさんの体験談をご紹介したいと思います。
順風満帆な学生時代を送り、大学卒業後は大手ソフトウェアの開発会社に就職。
ところが、入社後待っていたのは挫折を味わう日々でした。
耐えきれなくなったTさんは3ヶ月という超短期退職を決め、転職活動に打ち込みましたが中々上手くいきません。
そんなTさんの転職成功ストーリーを聞いてみましょう。
Q1.退職理由は何ですか?
入社後エンジニア研修が始まったのですが、プログラミング知識がほとんどないまま臨んだのでついていけなくなってしまいました。
成果主義・能力主義の会社で結果を出すことができず、精神的に追い詰められてしまったんです。
後先のことは考えず、「とにかく今の現状から抜け出したい」という思いで超短期離職に踏み切りました。
挫折を味わったことがなかったので乗り越えられなかったんですよね。
Q2.新卒で転職活動をして大変だったことは何ですか?
「3ヶ月という超短期離職が響く」「やりたいことが自分でよく分からない」の2つですね。
超短期離職の影響で書類選考が通らない。ようやく面接に辿り着いても、自分のやりたいことがよく分かっていないので志望動機が曖昧で熱意が伝わらないんです。
転職活動中に3ヶ月で退職してしまったことを非常に後悔しました。書類選考で落とされてしまったらどうしようもないですからね。
Q3.転職成功した鍵は何だったと思いますか?
転職エージェントに相談してプロのキャリアカウンセラーからアドバイスを貰えたことが大きいですね。
退職理由を周りのせいにしないで自分の非を認めること、自分のやりたいことを明確にすることとか。
色んな仕事を知り、自分が働きたいと思える会社を見つけることができました!
新卒の転職でよくあるQ&A
Q.第二新卒の定義って何?
第二新卒とは一般的に新卒で入社した会社を3年以内に退職した人を指します。
既卒やフリーター・ニートとの大きな違いは、短いながらも少しの期間、社会人として働いた経験を持つこと。
20代中盤でビジネスマナーなどが身についている第二新卒は需要があり、多くの企業が第二新卒を歓迎しているのです。
詳しくは「第二新卒 転職」の記事をご覧ください。
Q.新卒は3年目まで働いた方が良いの?
これはあなたが今後どうしたいかによります。
もしあなたが同じ職種・業種での転職を望んでいるのであれば、経験を積んでキャリアアップを目指すといいでしょう。
その場合はすぐに辞めず、スキルを身につけた方がいいです。
一方で、「違う道に進みたい」という場合は、転職は早い方がいいです。未経験職種を目指す場合は若ければ若いほど有利となるから。
Q.履歴書や面接の対策方法がよく分からない
インターネットや書籍などでも多くの情報が得られますが、おすすめは「Youtubeの転職講座」か「転職エージェントの個別指導」。
Youtubeの転職講座では、中身がギュッと詰まった転職情報を得られます。個人的に質問したりすることも可能です。
ただ、自分の履歴書や面接向けの回答を直接見てほしい場合は転職エージェントを活用するといいでしょう。
転職エージェントではプロのキャリアカウンセラーがマンツーマンであなたの履歴書を添削したり、面接対策を行ったりしてくれます。
あなたの経歴や性格など全て把握した上で指導してくれるので間違いないです。
Q.新卒におすすめの転職サイト・転職エージェントは?
第二新卒におすすめの転職エージェントは、やはり第二新卒向け転職エージェントの「ウズキャリ」です!
他にもおすすめの転職エージェントや転職サイトは以下の記事で詳しく紹介していますので、よかったらご覧ください。
転職エージェントの力を借りて転職を成功させよう
正直いって、単独での転職活動には限界があります。
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