もくじ
愛する人と結婚し暖かい家庭を築きたいと思うのは、正社員でもフリーターでも同じです。
- 今はまだ結婚願望は少ないけれど将来は結婚を望む方
- 今すぐ結婚したいと思う方
このどちらの方にも知っておいていただきたい事実があります。
それは、フリーターの結婚がとても難しいという現状です。
男性フリーターの結婚率は、正社員男性の4分の1以下という結果もあるほど、フリーターの結婚は難しいものなのです。
もし“絶対”に結婚したいなら、その方が幸せになれるかもしれません……。
そこで!
今回は、「フリーターの結婚についての厳しい現状とその理由」についてご紹介します。
この記事を読んでから、「就職すべきなのか」はたまた「フリーターのままでもいいのか」ジャッジしてみてはいかがでしょうか?
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男性フリーターが結婚している割合は正社員の4分の1以下!
平成24年度に厚生労働省から発表された「就業構造基本調査」で、男性フリーターの結婚が厳しい現状がわかります。
30歳から34歳までの男性有配偶者率は全体で50.0%、35歳から39歳は61.1%です。
半数以上の男性が結婚していることがわかりますね!
これを、「就業形態別」でみてみましょう。
- 正社員…57.8%
- パート・アルバイト…13.6%
- 正社員…68.6%
- パート・アルバイト…19.3%
結婚している男性フリーターの割合は、
- 正社員に比べて30歳から34歳までで4分の1以下
- 35歳から39歳まででは3分の1以下
こんなにも差が出るんです!
しかも「フリーターの結婚率」は、年々減少傾向に……。
平成19年の同じ調査では、30歳から34歳は「17.1」%と、3.5%減少。
35歳から39歳までの男性フリーターは「25.2%」で。こちらも5.9%も減少しています。
今後、男性フリーターが結婚することは、さらに難しくなる傾向にあるといえるのではないでしょうか。
参考:独立行政法人 労働政策研究・研修機構 「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状2」
独立行政法人 労働政策研究・研修機構 「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状」
年収による結婚格差は拡大中
働き方による結婚格差だけでなく、年収による結婚格差も拡大しています。
このような調査結果が出ています。
では、この結果をもとに「個人年収別」での有配偶者率を見ていきましょう。
実に、フリーターの結婚率は、正社員(300万円台)の半数以下になっているんです!
ちなみに、30歳から34歳男性で一番有配偶者率が高いのは年収800万円台の層で、87.4%とかなり高い数字です。
年収400万円台から700万円までの層は、63.8%から74.5%となっており、6割から7割の男性が結婚しています。
それに対し、年収200万円未満の層はいずれも有配偶者率は20%台、2割弱しか結婚していません。
年収が高い男性ほど結婚できる可能性が高く、低い男性ほど結婚しにくいという現状が如実に現れているのです。
さらに平成24年度・19年度・14年度を比較していくと、年収200万円未満の層では有配偶者率はどんどん減少傾向にあります。
年収300万円以上の層をみていくと、600万円台のみ下がっているものの、それ以外の層は上昇傾向にあるのです。
年収による結婚格差は、これからますます大きくなることが予想されます。
参考:独立行政法人 労働政策研究・研修機構 「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状2」
男性フリーターが結婚しにくい理由とは
その通り、「経済的な問題」は大きな理由です。
年収による有配偶者率の差を見てもあきらかですが、経済的な安定がなくては結婚に踏み切ることは難しいのです。
いやいや、生活するにはお金が必要不可欠!
- 家賃
- 食費
- 光熱費
など、ある程度の収入がなくては結婚生活は維持できません。
共働きの夫婦も増えていますが、男性に家計を支えて欲しいと考える女性はまだまだ多いもの。
女性にとって、経済力に不安がある男性フリーターの方は、結婚相手として考えにくいのが現状でしょう。
子どもを育てるお金が捻出できない
女性が男性に経済力を求める理由のひとつに、子育てがあります。
子育てには多くの費用がかかるため、子どもを産みたいと思う女性は経済的に安定した男性を求めます。
男性フリーターの平均年収では、子育て費用は捻出できず夫婦共働きが必須です。
しかし、女性は出産や育児のために仕事を辞めざるを得ない場合もあるんです。
保育園の待機児童の多さがニュースにもなる今、出産後に幼い子どもを預けて仕事を続けられる保証はありません。
子育てにかかるお金は、男性が働くことである程度賄うことができるのです。
年齢が上がっても収入が上がりにくく、経済基盤ができにくい
若いうちであればフリーターでも正社員でも年収が低いことはあります。
しかし正社員は年齢が上がるにつれ、年収も上がる傾向にあります。
年功序列は崩れてきたとはいえ、正社員はキャリアアップの機会も多く、年収が上がりやすいです。
しかしフリーターの場合、勤務期間が長くなっても時給は変わらず、年収はそのままという方が多いのではないでしょうか。
子どもが大きくなるにつれ子育てにかかる金額も大きくなっていきます。
男性フリーターの年収が上がりにくいということは、今はなんとかなっていても、将来的に子育て費用が破たんしてしまう可能性があるということを表しています。
雇用が安定しないことも不安要素
フリーターは正社員に比べて、雇用が安定しにくいことも結婚を難しくしています。
正社員を解雇するには、「解雇整理の4案件」と呼ばれる条件を満たさなければならないと法律で定められています。
それに対し、フリーターなど非正規雇用は解雇がしやすいため、雇用が不安定になりがちなのです。
不安定な雇用状態では収入が途切れる恐れがあります。
生活が不安定になることも、男性フリーターが結婚しにくいことにつながっているのではないでしょうか。
女性フリーターも結婚しにくい!?その根拠とは
実は、男性に比べ女性フリーターの有配偶者率は正社員と差がありません。
この通り、正社員よりも結婚できる割合が高く感じられますよね。
ただし女性の場合は結婚や出産により仕事を辞めたり、働き方を変えることがあります。
そのため、一概に女性フリーターは結婚しやすいとはいえません。
逆に女性フリーターは結婚しにくいのではと推測できるデータもあるのです。
参考:独立行政法人 労働政策研究・研修機構 「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状2」
結婚前の雇用形態は、正社員が半数以上
内閣府が行った平成23年度に行った調査によれば、結婚前に働いていた女性のうち、64.2%の方が正社員です。
それに対し、非正規雇用の方は29.2%にとどまります。
つまり、結婚した女性の内の6割以上は正社員として働いていた方ということなのです。
女性フリーターも、男性フリーターほどではなくとも結婚しにくい状態にあるのではないでしょうか。
参考:総務省統計局 「最近の正規・非正規雇用の特徴」
女性フリーターが結婚しにくい理由とは
たしかに、不思議に思うのも無理ありません。
では、女性フリーターが結婚しにくいのはなぜなのでしょうか?
男性に比べ、女性は経済力はあまり求められない傾向にありますよね。
共働き夫婦は増えていても専業主夫はまだまだ少なく、妻だけが家計を担う必要はありません。
女性フリーターが結婚しにくいのは、経済力以外の部分にあるのです。
結婚相手と出会うチャンスが少ない
女性フリーターが結婚しにくい理由として考えられるのが、出会いが少ないという点です。
結婚相手と出会ったきっかけが「職場」や「仕事関連」という方は多いもの。
職場の同僚や取引先など、仕事を通じて知り合った方と結婚に至ることもありますし、上司や同僚の知り合いを紹介されることもあります。
しかし、女性フリーターが職場で出会う異性は、同じフリーターになりがちです。
経済的に不安定な男性フリーターを結婚相手として選ぶのは避けたいと考えるなら、職場での出会いに期待はできません。
出会いのきっかけから職場を対象外にするなら、結婚相手に出会うチャンスをそれだけ失うということです。
そのため、女性フリーターが結婚相手を探すのは正社員よりも難しくなるんです!
自分に収入があれば相手の年収にとらわれず結婚できる
女性フリーターも男性フリーターと同じく平均年収は低い状態にあります。
この年収の少なさが、結婚相手を選ぶ選択肢を減らすことにつながります。
もし自分にある程度の収入があれば、たとえ男性の経済力に不安があっても家庭を安定させることが可能です。
自分に収入があれば、年収は少なくても家事や育児を分担してくれる男性を結婚相手の選択肢に入れることができるのです。
年収の高い女性であれば、たとえ夫となる人の経済面が不安であっても、思い切って結婚に踏み切ることもできます。
フリーターは自分の年収が低い分、夫の経済力を重視しなくてはならないため、相手を選ぶ選択肢が狭まってしまうのです。
共働きしたいと思う男性が増えている
雇用が不安定になってきた今、妻に共働きしてほしいと思う男性は確実に増えています。
厚生労働省が2015年に行った「第15回出生動向基本調査」では、妻に結婚後もしくは出産後、専業主婦になってほしいと思う男性は年々減少しているという結果が出ています。
2015年には10.1%と、専業主婦を望む男性は、全体の約1割になりました。
それに対して育児と仕事を両立してもらいたいと考える独身男性は増加しています。
2015年は過去最高の33.9%、3割以上の男性は妻に結婚後も働き続けて欲しいと思っているのです。
しかし女性が出産後も働くには、産休や育児休暇を取得して復帰できる環境が必要です。
正社員にくらべ、フリーターは産休や育児休暇を取得しにくいのが現状です。
- 出産後も働き続ける女性…69.1%
- 育児休暇を利用した女性…59.0%
- 出産後も働き続ける女性…25.2%
- 育児休暇を利用した女性…8.7%
育児休暇を取得したパート・派遣の女性の割合がかなり少ないことからも、その厳しさがわかるのではないでしょうか。
出産後も共働きができる女性を求める男性からは、フリーター女性は結婚相手として選ばれにくいのです。
参考:国立社会保障・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査 第Ⅰ部 独身調査の結果概要」
国立社会保障・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査 第Ⅱ部 夫婦調査の結果概要」
結婚したいと思うならまずは正社員を目指してみよう
フリーターの方は、男性も女性も結婚が厳しい状態にあることはおわかりいただけたでしょうか。
もちろん、フリーターだからと言って結婚できないというわけではありません!
しかし、フリーターのまま結婚するには、経済力などのマイナス面を補うだけの人間的な魅力が必要になるのです。
今すぐでなくても、いつかは結婚して家庭を築きたいと思うのなら、まずは正社員を目指してみるのもおすすめ。
経済的に安定することで家庭を築く自信ももてますし、一生懸命に仕事をがんばることで人間的な魅力も高まるのではないでしょうか。
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