高卒で就職しようと思った時、どんな職種を選べば良いのか迷ってしまう人、いるんじゃないでしょうか?
しかし!
実は「高卒歓迎」な職種って、あなたが思っているよりもたくさんあるのです!
ここから、具体的にどんな職種があるのか見ていきましょう!
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高卒の就職をとりまく状況は?
厚生労働省の統計をもとに、直近5年間の高卒求職者数・求人数・求人倍率・就職率を表にまとめると以下のようになります。
【新規学卒者(高校・中学)の職業紹介状況】
年度 | 求職者数(人) | 求人数(件) | 求人倍率 (倍) | 就職者数(人) | 就職率 (%) |
---|---|---|---|---|---|
平成31年度 | 171,144 | 476,699 | 2.79 | 170,641 | 99.7 |
令和2年度 | 167,251 | 484,438 | 2.90 | 166,695 | 99.7 |
令和3年度 | 146,314 | 386,325 | 2.64 | 145,761 | 99.6 |
令和4年度 | 134,584 | 388,590 | 2.89 | 134,108 | 99.6 |
令和5年度 | 127,074 | 443,993 | 3.49 | 126,675 | 99.7 |
参考:e-Stat「厚生労働省 一般職業紹介状況(新規学卒者の職業紹介状況)」
これは中卒者の数値も含んだデータですが、概ね高校卒の就職状況として捉えても良い数字です。
求人倍率は令和5年度で3.49倍と、前年(2.89倍)から大きく伸びています。
もちろん求人件数自体も大幅に伸びており、就職率も高水準が続いているようです。
若い労働力が不足している、昨今の社会情勢を反映した結果といえるのではないでしょうか。
高卒者の給与事情については、以下の記事で詳しく解説しています。
高卒から就職しやすいおすすめの業界
高卒の就職をとりまく状況からも分かる通り、やはり若い人材は、昨今の労働市場においては歓迎される貴重な存在です。
なかでも、高卒者は働いてもらえる期間が大卒よりも長く、以下のような事情を抱える企業にとっては、喉から手が出るほど欲しい人材である可能性も高い傾向にあります。
高卒が歓迎され、採用されやすい業界の特徴は以下の通り。
- 学歴不問で実力主義
- 人材不足が慢性化している
- これから大きく発展する見込みがある
これらの特徴を持つ業界を紹介していきましょう。
サービス業界
飲食・小売・宿泊などのサービス業の多くは、人手不足が深刻な状況であり、人材獲得競争が過熱しています。
よって若い人材、特に高校を卒業してすぐに入社してくれる人材は、大変貴重であり歓迎されるでしょう。
サービス業は日々お客様と接する仕事なので、学歴や資格よりもコミュニケーションスキルやホスピタリティが重視されます。
人と接することが好きで、常に明るく振舞える人は楽しく働ける業界です。
運送業界
運送業界はインターネット通販の急激な普及により業務量が増大し、人手不足が深刻化しています。
多くの会社で人員が足りていないため、若い人材は歓迎されるでしょう。
これまでは人手不足から長時間労働が発生するなど、労働環境が厳しい企業もあったようですが、物流業界の労働環境は、2024年度からドライバーの残業規制が強化される背景もあり、大きな改善が見込まれます。
業界全体で適正な働き方を実現しようとする気運が高まっているため、今から目指すのであれば、おすすめの業界といえるでしょう。
介護・福祉業界
介護・福祉業界も、若い労働力が歓迎される業界です。
なぜなら高齢化が加速し、今後大きく需要の伸びが見込まれる一方、担い手が少なく慢性的な人手不足が生じているからです。
さまざまにある業界のなかでも介護・福祉業界は体力を使う場面も多い仕事であるため、現場では若さが強い武器になるでしょう。
また介護現場で従事しながら資格を取ることで、ケアマネージャーなどへのステップアップも図れるなど、キャリアアップの道もあり、社会貢献性が高い点は大きな魅力ではないでしょうか。
不動産業界
不動産業界、特に営業職は結果がすべて!
学歴・経験を問われることが少ない業界です。
実力主義の世界であり、結果を出せば学歴に関係なく評価されます。
ただし、たとえば不動産売買の営業職は、1案件あたりの単価が高いため営業活動はシビアであり、目標ノルマに追われる傾向も強いため、時にはストレスを感じてしまうこともあるようです。
とはいえその分、成果を出した際のインセンティブは大きく、高卒でも高収入が見込める点は大きな魅力でしょう。
IT業界
IT業界は今後大きく発展が見込まれるため、若い人材を採用して育てていこうとする気運の高い業界です。
生まれた時からパソコンやスマートフォンに触れてきた若い人材は、ITに関する専門知識がなくとも吸収力が高く、業務に十分対応できるでしょう。
学歴よりも適性が重視されるため、高卒でも採用されやすいことも特徴の一つです。
新しい技術を貪欲にキャッチして挑戦できる人は、学歴に関係なくキャリアアップしていくこともできるでしょう!
高卒就職におすすめの職種
ここからは、高卒の人材が活躍できる職種を詳しく見ていきましょう!
1.営業職
まず一つ目は営業職。
営業という職種は様々な業界で必要とされるため、多くの企業が募集しています。
営業には幾つかの種類があります。
- 約束せずに訪問する「飛び込み」
- 事前に電話で営業し商談の予約をする「テレアポ」
- 以前から取引のある企業を訪問する「既存」
また、法人向けか個人向けかで募集条件が変わることもあります。
成約した数によって給与が決まる「歩合(ぶあい)制」を取り入れている会社も少なくありません。
これは成約数が多ければ多いほど、給与が上がる仕組みです。
努力次第では月収以上の金額を稼ぐこともできます。
「学歴」よりも「会社で働く今」を評価する企業も多いので、そういう意味でも高卒にはおすすめです。
2.接客・販売職
二つ目に紹介するのは接客・販売職。
接客や接客は、店頭に立ってお客様に商品を売る仕事です。
ひとつの企業で複数の店舗を運営している場合が多いので、他の職種に比べて求人数は多くなります。
アルバイトから正社員になりやすいのも、接客・販売職の特徴です。
アルバイトで接客や販売をしたことがある人は、特に自分の経験を活かすことができます。
スーパーや携帯電話ショップなど店舗はたくさんあるため、正社員を募集している会社を探すことは難しくないでしょう。
こうした職場にアルバイトで入社して、正社員も目指すののアリです。
- 人と話すのが好き
- ホスピタリティ精神が強い
このような方は接客・販売職に向いているといえます。
好き嫌いが分かれやすい職種ではありますが、未経験者を積極的に採用している企業が多いのも事実。
興味がある人は積極的に挑戦してみましょう!
3.事務職
次は事務職。
ワークライフバランスを取りやすいため、主に女性から人気があります。
応募条件は「高卒以上」である場合が多いのも、人気がある理由のひとつです。
事務には下記のようにいろいろな種類がありますが、どの種類においても高い人気を誇っています。
- 営業部の補佐をする「営業事務」
- お金の処理をする「経理」
- 医療機関での事務処理を担当する「医療事務」
- 会社の運営全般を担当する「総務」
など、様々な種類がありますが、事務職は経験者がかなり優遇されやすい職種でもあります。
そのため職種の募集自体は高卒から受け付けていても、未経験OKの正社員求人となると探すのに苦労するかもしれません。
未経験OKの求人枠にも経験者が募集してくることもザラ。
ですので、これまで紹介した職種の中では一番就職難易度が高いのが現状です。
いえいえ、事務職を受けても全く問題ありません!
ただ、事務職だけに絞ってしまうと就職活動が長引いてしまう可能性もあります。
事務職に強いこだわりがないのであれば、他の職種も一緒に受けていった方が内定までの道のりを短くすることができます。
4.技術職
技術職は高度な専門性が求められるため、学歴をあまり重視しない傾向にあります。
例えばSEやプログラマーなどのIT系の技術職であれば、プログラミングスキルは、実際の仕事をしながら覚えていくことも可能です。
確かなスキルを身につければ、スキルを武器にキャリアアップや転職にも有利になるでしょう。
建設や製造業の現場で働く機械オペレーターなども、実務を通して技術を身につけていけます。
こうした現場では、比較的体力も必要なため若いうちから経験を積むことで、スキルの習得も早くなるでしょう。
専門性が求められる技術職は、その業務に向いている人であれば、成長も早く高い技術を習得できます。
反対に向いていない人は、仕事自体に面白味を感じられず、成果も上がりません。
学歴よりも適性が大切な職種であるため、自分の興味や好きなことであるかどうかよく考えてから選ぶようにしましょう。
高卒の就職におすすめな資格
そんな時は、資格取得を検討してみることをおすすめします。
秘書検定
「秘書」は、社長をはじめとした重役の日々の業務をフォローする職業です。
もちろんこの資格は秘書になる上でも必要ですが、秘書検定の勉強をすることで、ある程度のビジネスマナーを身につけられるメリットがあります。
ビジネスマナーや情報管理に秀でていると、後々に違う業界へ転職する際もプラスになります。
国家資格各種
国家資格は、大学を卒業しなければ受験できないようなイメージがありませんか?
実は高卒でも受験可能なものがあります。
- 不動産売買の仲介を行う際に必要な「宅地建物取引主任者」
- 貿易の際に手続きを行う役割を担う「通関士」
など
また国家公務員のうち税務職員や裁判所で勤務する職員などの職種では、年齢制限はありますが高校を卒業していれば受験可能です。
これらは「年齢」や「学歴」を問わずに受験ができる、就職に有利な資格といえるでしょう。
ITパスポート
年々増加しているIT企業へは、「ITパスポート」というIT知識を測る資格がおすすめです。
ちなみにこちらも国家資格です。
ITパスポートの合格率は約40%のため、国家資格の中でも比較的ハードルが低い試験だといえます。
まずはこの資格から取得して、IT企業への就職を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?
高卒就職で自分に合った職種を見つけるなら
さて、高卒の方におすすめの職種を見てきました。
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