意外と知らない!銀行の種類とそれぞれの特徴
『銀行』という文字で一括りにされてしまうことも多いのですが、厳密に言えば、銀行にもいくつかの種類があります。ここでは、銀行の種類について知ってもらいます。
都市銀行
大都市に本店を構え、全国規模で展開している銀行のことです。都市銀行と呼ばれる銀行は非常に数が少ないので、丸暗記してしまっても構いません。メガバンクと呼ばれているのが、東京三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行の三つです。そこに、りそな銀行、埼玉りそな銀行の二つを加えた五つの銀行が、一般的には都市銀行と呼ばれています。また、新生銀行とあおぞら銀行の二つも、都市銀行と呼ばれることがある、と覚えておいてください。
都市銀行の特徴
都市銀行の特徴は、全国規模で展開をしていること、この一点につきます。この後に地方銀行についても説明しますが、業務内容は地方銀行と大差ありません。預金業務、貸付業務、為替業務が主な仕事内容です。
代表的な都市銀行
東京三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行
地方銀行
特定の都道府県に本店を置き、その都道府県を中心に営業する銀行のことです。都市銀行以外の銀行のほとんどが、この地方銀行にあたります。あなたが地方出身者であれば、最も親しみのある銀行でしょう。
地方銀行の特徴
全国展開はしていないものの、歴史のある銀行です。特定の地域を中心にして、営業を行っています。都市銀行よりも地域密着になることが多く、地元の発展のために融資を行う機会も少なくありません。
営業内容は都市銀行とほとんど一緒です。預金業務、貸付業務、為替業務が主な仕事内容です。
代表的な地方銀行
群馬銀行、滋賀銀行、福岡銀行
第二地方銀行
地方銀行の中には、第二地方銀行と呼ばれる銀行もあります。普通の地方銀行とは何が違うのかを、ここで解説します。
第二地方銀行の特徴
同じように扱われることも多い、地方銀行と第二地方銀行ですが、実は根本的な所から違います。地方銀行は、元々株式会社の形で始まった、歴史のある企業です。一方、第二地方銀行は、平成元年の金融期間の合併および転換に関する法律によって、普通銀行になった銀行のことです。難しく感じるかもしれませんが、簡単に言ってしまえば『歴史が浅い』ということになります。
神奈川銀行や長野銀行など、都道府県の名前が屋号についていても、第二地方銀行であることもあります。都道府県の名前=地方銀行とは考えないでください。
代表的な第二地方銀行
東京スター銀行、トマト銀行、神奈川銀行
信託銀行
信託銀行とは、銀行業務のうちの信託部分を主に扱う銀行のことです。手形割引や有価証券を扱う金銭信託『ヒット』や、委託者から集めた資金を対象の産業に貸し付ける『ビッグ』、年金基金の運用である『マスター』などがあります。
また、聞いたことがあるかもしれませんが、証券投資の代行を行う『ファンド』も信託にあたります。これらの業務を中心に行う銀行が、信託銀行です。
信託銀行の特徴
信託銀行と、他の普通銀行の違いは非常にわかりやすいです。屋号に『◯◯信託銀行』と書いてあれば、信託銀行です。2015年現在、信託銀行の中で、屋号に信託の文字が入っていないのは、オリックス銀行と新銀行東京の二つだけなので、覚えておくと良いでしょう。
代表的な信託銀行
三菱UFJ信託銀行、オリックス銀行、新生信託銀行
新しいタイプの銀行
インターネット上だけのネット銀行や、携帯でしか使えない銀行も新たに出て来ています。どの業界にも言えることですが、店舗を持つ企業と店舗を持たない企業の差は大きいです。通常の普通銀行にはない、メリットもデメリットも生まれます。
新しいタイプの銀行の特徴
ここでは、店舗を持たない銀行に絞って話を進めていきます。店舗がないのですから、扱える業務は当然、限られてきます。しかし、人件費や設備の維持費を大幅にコストダウンさせることができるのです。下がったコストは、利用者に還元することができます。結果的には、利子や利息を利用者にとって都合の良い数字にすることができます。
代表的な新しいタイプの銀行
セブン銀行、イーバンク銀行、じぶん銀行