今回はMR職の魅力と大変さについて取り上げていきたいと思います。人によっては魅力が逆にデメリットに感じたり、大変さがメリットに映ったりするかもしれませんが、参考程度に目を通してみてください。
第1回の記事はこちら→既卒のための業界解説|「MR」ってよく聞くけどどんな仕事してるんでしょ?
第2回の記事はこちら→既卒のための業界解説|謎に包まれたMRの仕事を丸一日のぞいてみよう!
MR職の魅力・メリット
MR職の魅力を以下に記載します。
- 1.医療業界で働いているという充実感
- 2.未経験OK(学歴がほとんど関係ない)
- 3.待遇がとてつもなく良い
- 4.転職が容易
一つずつ解説していきます!
1.医療業界で働いているという充実感
何度も申し上げておりますが、MRの仕事は「ドクターを通して患者をサポートする」非常に重要な仕事です。「自分が提案した薬が患者さんの快方に役立ったと聞いて嬉しかった」「より良い製品を提案することで、社会貢献できていると感じる」など、医療業界で働いているからこその魅力を感じるMRは多いです。
「人の健康に貢献したい」、さらに医療という「専門分野を身につけたい方」にはとてもおすすめな職業だと言えます。
2.未経験OK(学歴がほとんど関係ない)
採用に関しては、学歴はそこまで見られない傾向にあるらしいです。また、日本はMR不足で苦しんでいる状況ですので、未経験の求人も多くなってきています。MRに興味を持った方々にとってはまさにチャンスの時期と言えますね。
3.待遇がとてつもなく良い
MR職ってなに?でも述べましたが、MRの年収は他業界と比べても「かなり高い」のです。若手~中堅層でも600~800万円、管理職になれば1000万円を優に超えると言われています。ただでさえベース給料が高いのですが、それに加えて営業日当(1日あたり2000円~5000円)も支給されます。
また、各MRには「営業車」が貸し出されます。この営業車は会社に申請すれば個人用に使っても良いケースが多いので、車を持っていない若手にとっては非常においしいですね。さらに転勤が多いことへの配慮として、手厚い「住宅手当が支給される」ことも多いのが特徴です。
4.業界内で転職が容易
MRは「専門知識を要する資格職」であり、また外資系製薬会社が積極的に「中途採用を募集している」ことから、MRの転職市場は非常に流動的であると言われています。キャリアアップ志向が高い方には非常に理想的な職種であると言えます。
MR職の大変さ・デメリット
単刀直入に言うとMR職として働くデメリットは以下の通りです。
- 1.不規則な生活になりやすい
- 2.医療従事者に頭が上がらない
- 3.自己管理が出来ないと堕落してしまう
- 4.転勤がつきもの
では例によって、1つずつ説明していきます。
1.不規則な生活になりやすい
前述のように、MRの仕事は「医療従事者と会うこと」です。医師やスタッフのスケジュールに振り回されることも多く、予定通りの帰宅は必然的に少なくなります。そのため外食の割合が多くなったり、睡眠時間が短くなったりすることも珍しくありません。
また現在は規制が厳しくなったものの、付き合いの飲み会や接待は実際には行われているので、流されやすい方は不規則な生活になりやすいかもしれません。
2.医療従事者に頭が上がらない
MRは基本的に医療従事者に薬を選んでもらう側ですので、どうしても立場が低くなってしまいます。診療所の医師の場合、「お使い」や「洗車」などを頼まれたりするケースもあるらしく、この極端に弱い立場に嫌気がさして離職する方も多いようです。
しかし、業界として規制をより厳しくする等の対策をとっておりますので、今後は状況が良くなっていくでしょう。
3.自己管理ができないと堕落してしまう
前回もお伝えした通り、MRは1日のスケジュールを自分で決定できます。ですので大した用事がなければ、医者を訪問しなくても良いわけです。極端な話、喫茶店に行ってのんびりしたり、映画館で映画を観ていても誰にも怒られない訳です。
しかし、こういった「サボり癖」はすぐに染み付き、これは確実に成果に反映されます。自分を律することが苦手な方は、強制的に働かざるをえない業界に行った方が輝けるでしょう。
4.転勤がつきもの
病院やクリニックは全国に存在するので、MRは必然的に「転勤が多くなってしまいます」(全国に支店を持つ銀行員と似てますね)。また、数年単位での転勤も珍しくないので、各地を転々とするのが苦手な方には難しい職種かもしれません。