
よかったら、専門学校を卒業後、2年間フリーターをしてきたMさん(23歳・男性)の就職活動について、インタビューしてみませんか?

この記事では、Mさんの体験をもとに、次の3つを明らかにしていきます。
- なぜ専門卒からの就活で、2年間のブランクができたのか
- 専門卒や空白期間は、選考でどこまで不利になったのか
- どうやって未経験の仕事で内定を獲得したのか
記事の後半では、体験談から見えてきたポイントも解説します。
「専門卒・既卒からの就職の可能性」「面接での空白期間の伝え方」を取り上げます。
ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事の監修者

岡本啓毅
YouTube「ひろさんチャンネル」運営 / 株式会社UZUZ 代表取締役
北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職をサポート。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる”をミッションに、YouTubeでは「就職・転職で使えるノウハウ」を発信中。X、TikTokなどSNS等の累計フォロワー数は13万人を超える。
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Mさんが既卒フリーターになった経緯

はじめに、高校卒業からフリーターになるまでのことを教えてください。
| Mさん:はい、私は高校を卒業後「情報」の授業が好きだったこともあって、地元の情報系の専門学校に進学しました。 それで新卒のときの就活は、ITエンジニア職が中心でした。 しかし残念ながら新卒では内定を獲得できず、そのまま既卒となってしまいました。 |

| Mさん:「周りがITエンジニアを受けているから」というだけで、安易に選んでいたのが大きな理由です。 また、「エンジニアとしての働き方よりも、より人とふれあう仕事を経験してみたい」という想いもあって、就職活動に迷いがありました。 |
卒業後の経緯

| Mさん:専門学校を卒業後は、「人とふれあう接客の仕事をまずは経験してみよう!」と思い、お弁当を販売する接客のアルバイトを開始しました。 アルバイトの仕事ではありましたが、全力で取り組み、店長からも信頼されるようになっていきます。 次第に新人教育、在庫管理、現金管理などの幅広い業務を任されるようになります。 そのため接客のアルバイトに夢中になってしまい、気づけば学校を卒業してから2年もの月日が経っていました。 しかし、「このままアルバイトを続けていては、さすがにヤバい……」と思うようになり、就職活動を開始しようとUZUZに登録しました。 |
監修者コメント
フリーターになる理由について
独立行政法人労働政策研究・研修機構が行なった調査によると、2001年から2011年でフリーターになった理由として、主に以下が挙げられました。
- 仕事以外にしたいことがあるため
- つきたい仕事のための勉強や準備などのため
- つきたい仕事がアルバイト・パートでも可能なため
- 自分にあう仕事を見つけるため
- 正社員として採用されなかったため
- 生活のために一時的に働く必要があったため
- なんとなく
- 正社員がいやなため
それぞれ、理由は異なります。
就職活動をするにしても、そもそも自分はなぜフリーターという選択肢を取ったのか、そして今なぜ就職すべきと感じているのか、考え直してみるといいでしょう。
参考:厚生労働省「正社員?フリーター?何がちがうの??」

岡本啓毅
就職活動のポイント

| Mさん:まずは、キャリアアドバイザーの方とじっくり相談し、自分の強みや弱みを探っていきました。 |

| Mさん:いつもニコニコしているのがとてもいいと言ってもらえました。 就職活動において、自然と笑顔を出せる方は高い評価をもらいやすく、新卒・既卒・第二新卒・中途どれでも関係なく内定が取りやすいそうです。 |

| Mさん:「専門卒という学歴」「2年間という大きな空白期間」という2つです。 「4大卒以上」の方しか採用しない企業も多くあるため、専門学校卒の私では、選べる求人の幅が狭くなっていました。 しかし今回は、募集要項で「4大卒以上」と書いている企業も受けることにしました。 |

| Mさん:私もはじめは「それだと書類が通らないのでは……」と思っていましたが、キャリアアドバイザーの方が後押ししてくれました。 応募条件を満たしていなかったのですが、代行して企業へエントリーしていただきました。 希望する企業の求人が「4大卒以上」のみの募集であったとしても、人柄や接客のアルバイトをプラスに評価してもらえる場合があるそうです。 私の場合も、キャリアアドバイザーさんが求人企業に直接電話してプッシュしてくれ、書類の通過率を高めることに成功しました。 |

| Mさん:2年間の空白期間に関して、これは自分に甘えがあり、現実を見ずに時間を過ごしてしまったことを素直に認められたことがカギでした。 そのため「今後働いて、どう成長していきたいか?どんなキャリアを積みたいか?」をしっかりアピールする練習を何度も繰り返しました。 |

| Mさん:現在は「データ 今までのブランクを取り戻して、同級生に追いつくのが目標です。 |
UZUZではMさんのように既卒になってフリーター生活を送った後に、就職活動をスタートさせ内定を獲得された方が他にもいらっしゃいます。
詳しくはこちらの記事をチェックしてみてくださいね。
Mさんが専門卒のフリーターから就職に成功した3つの理由


理由1:若いうちに動いたから
Mさんが早期に内定を獲得できた大きな理由は、年齢が23歳とまだ若かったことです。
フリーターとしてなんとか生活できていると、就職活動をしなければならないのは分かっていても、なんとなく先送りしてしまい、ずるずるとフリーターを続けてしまうケースが少なくありません。
しかし、年齢が高くなればなるほど就職の道は厳しくなり、30代になると、正社員就職は一気に難しくなるのが現実です。
監修者コメント
若いうちに動くことがフリーター脱出のカギ
フリーターの数は年々減少しています。
独立行政法人労働政策研究・研修機構によると、15〜34歳のフリーター数は123.1万人で、ピークだった2002年(250.8万人)の半数以下まで減りました。
一方で、いったんフリーター期間が長くなると、そこから抜け出すのは年齢とともに難しくなります。
同機構は「フリーターからの離脱にはその時の年齢が重要で、年齢を重ねた後に景気が上向いても離脱は難しい」と指摘しています。
実際に30代後半以上ではフリーター数の減少はわずかにとどまっている状況です。
フリーターから正社員に就職を考えているのなら、一日も早く行動することが大切だとデータからも読み取れるでしょう。
参考:若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状④(第5章 フリーターの変化)

岡本啓毅
理由2:未経験でも入りやすい職種を選んだから
Mさんが選んだ職種は、アルバイト期間の経験を活かせる販売職ではなく、データセンターのエンジニア職でした。
フリーターから正社員を目指しやすいのは、未経験から始めやすい仕事や人材が不足している仕事です。
加えて、手厚い研修が用意されている会社であれば、さらにいいでしょう。
理由3:人柄が評価されたから
企業が未経験の若い人材を採用する場合は、高いビジネススキルを求めているのではなく、人柄・性格や積極的な姿勢を見ている傾向にあります。
Mさんは、自然と笑顔が滲み出る人当たりのいい性格であったことが評価されました。
20代ではとくに、変化への対応力や柔軟さを期待し、これから成長するポテンシャルを見込まれて採用されるケースが多いのです。
専門卒・既卒からの就活は不利?データで見る採用の実態

Mさんのように、卒業後にブランクがある人でも、就職は目指せるのでしょうか。
ここでは、公的なデータをもとに、専門卒・既卒の就活の実態を見ていきます。
7割の企業が新卒採用枠で既卒者の応募を受け付けている
厚生労働省の調査では、新卒採用枠での既卒者の受け入れ状況は次のとおりです。
| 新卒採用枠での既卒者の受け入れ状況 | 事業所の割合 |
|---|---|
| 既卒者が応募可能だった | 71% |
| 応募可能とした企業のうち、採用に至った | 43% |
参考:厚生労働省「労働経済動向調査(令和7年8月)の概況」
新卒採用の門は、既卒者にも大きく開かれています。
また同じ調査では、正社員が「不足」と答えた企業の割合が「過剰」を46ポイント上回りました。
人手不足を背景に、若手を採用して育てたい企業は増えています。
Mさんのように「4大卒以上」の求人でも、人柄や経験で評価される場合があります。
まずは「応募できない」と思い込まず、挑戦することが大切です。
専門卒の強みは「実践的な学び」と「働いた経験」
専門卒であることは、就活で弱みになるばかりではありません。
専門学校の学びは実習が中心で、仕事につながりやすいのが特徴です。
Mさんも情報系の専門学校で学び、現在はデータセンターで働いています。
また、アルバイトで任された業務も、選考で伝えられる立派な経験です。
Mさんの場合は、新人教育や在庫管理、現金管理がこれにあたります。
面接では「学んだこと」と「働いた経験」をセットで整理して伝えましょう。
整理するときは、覚えている出来事をそのまま書き出すところから始めます。
専門学校で扱った実習や課題、取得した資格を、思いつくままに並べてみてください。
アルバイトについても、任された役割と、そこで工夫したことを一緒に書き添えます。
書き出したあとで、応募先の仕事に近いものから順に並べ替えると、話す順番がそのまま決まります。
ブランクが長いほど「話せることがない」と感じがちですが、書き出してみると意外と材料は残っているものです。
面接で「キャリアの空白期間」をどう伝える?

専門卒からブランクを経て就活をすると、面接では空白期間の理由をほぼ必ず聞かれます。
Mさんが評価されたのは、事実を素直に認めて「これから」まで伝えたからでした。
ここでは、その伝え方を具体的に見ていきます。
「事実→気づき→これから」という3文で伝える
空白期間の説明は、長く語るほど言い訳のように聞こえてしまいます。
まずは、事実・気づき・これからに関することを簡潔に言えるよう準備しておきましょう。
- 事実:卒業後に何をしていたかを、ごまかさずに伝える
- 気づき:その経験から見えた自分の課題や適性を伝える
- これから:気づきを次の仕事でどう活かすかを伝える
例えば、次のようなイメージです。
| 「卒業後は接客のアルバイトに打ち込み、新人教育や在庫管理も任されていました。 一方で、正社員として腰を据えて成長したいと考えるようになりました。 これからは専門学校で学んだITの知識を土台に、技術を身につけていきます。」 |
なお、体調や家庭の事情がある場合は、詳細まで話す必要はありません。
「今は問題なく働ける」と伝われば十分です。
文章がまとまったら、声に出して読む練習を何度か重ねておきましょう。
頭の中で組み立てられていても、いざ話してみると、思ったよりも長かったり、リズムが悪く感じたりすることも少なくありません。
Mさんも、アピールの内容を伝える練習を何度も繰り返していましたよね。
こうした準備はとても大切なので、早速初めてみてください。
「空白期間」の説明でありがちなNG例と言い換え例
同じ空白期間でも、言葉の選び方ひとつで印象は大きく変わります。
避けたい伝え方と、その言い換え例を紹介します。
| 避けたい伝え方 | 言い換え例 |
|---|---|
| 「なんとなくフリーターを続けていました」と流す | 「接客を経験したくてアルバイトを選びました」と目的を添えて伝える |
| 空白期間に触れず、経歴をあいまいにごまかす | 事実は簡潔に認めて、気づきとこれからの話に時間を使う |
| 「専門卒なので自信がない」と学歴を卑下する | 「実習中心で学んだ経験が強みです」と前向きに言い換える |
ポイントは「事実は認めつつ、後ろ向きに引きずらない」ことです。
Mさんのように素直に語る姿勢が、面接官に誠実な印象を与えます。
専門学校卒のフリーターから就職するための注意点

就職するうえでの注意点についても、ついでにまとめてもらえるとありがたいなぁ〜。
しっかりと自己分析する
学生時代のアルバイトからそのままフリーターとして働いている人の多くは、いわゆる就職活動の経験がありません。
この機会に、就活生が必ず行う自己分析をしっかりやっておくことがおすすめです。
もし、自分だけで自己分析をやるのが難しい、または自己分析してみたはいいけどあまりしっくりこないという方は、転職エージェントに登録して自己分析からサポートをお願いするのも一つの手です。
転職エージェントは、無料で利用できるサービスがほとんどなので、そういった便利なサービスを活用して、自分の強みや弱み、特徴や傾向などをこの機会に把握しておくといいでしょう。
幅広い業界でニーズのある仕事を選ぶ
職種を選ぶ際には、専門学校で学んだことにこだわりすぎると経験がないことで就職が難しい場合もあります。
職種や業界は柔軟に考えるほうが成功しやすくなります。
営業職やエンジニア職は、業界に関わらずニーズが高い仕事です。
そこを入り口にして正社員としてのキャリアを積むという戦略もいいでしょう。
就職活動にはお金が必要
就職活動にかかる期間は3か月程度です。
この間は就職活動に集中するためアルバイトをしなくてもいい程度の貯金をしておきましょう。
アルバイトをしながら就職活動をするのは、時間のやりくりが難しくなります。
就職活動にはスーツや靴などを購入したり、交通費がかかったりと意外とお金がかかります。
就職のためにまずは貯金をしておきましょう。
改めて大学に入り直した後の就職では遅い
よさそうな求人は四大卒ばかりということで、フリーターから改めて大学受験し、四大卒の資格を得たほうがいいのではと考えるかもしれません。
しかし、卒業するころには年齢がさらに高くなり、経験もない状態ですのでさらに就活が厳しくなるのでおすすめできません。
まずは正社員としてのキャリアを早めにスタートすることのほうが、その後のことを考えても良い選択となるでしょう。
専門家に相談する
フリーターになった人の多くは、きちんとした就職活動の経験がないので、どのように準備を進めていけばいいのかよくわからないのではないでしょうか。
フリーターを脱出し就職しようと思ったら、まずは就職・転職エージェントなどの専門家に相談するといいでしょう。
ちなみに、私たちUZUZは、専門卒や既卒の方の就職活動のサポートも行なっております。
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まとめ
フリーターを続けていると、無理して就職しないでこのままでもいいかなと、考えてしまうことがあるかもしれません。
ただし、Mさんのインタビューでもあったように、ふと不安になる瞬間もきっとあるはずです。
Mさんが内定を獲得できた理由を、おさらいしておきましょう。
- 「このままではヤバい」と気づき、23歳の若さのうちに動き出した
- 専門や経験にこだわらず、未経験から入りやすい業界を選んだ
- 空白期間の甘えを素直に認め、これからの成長を語った
若いうちはそれほど違いがなくても、フリーターと正社員では将来的には大きな差となっているのが現実です。
もし、少しでも「正社員として就職したほうがいいのかな」と感じているなら、一日も早く行動しましょう。
一人で進め方に迷ったときは、Mさんのように就活のプロを頼るのも近道です。
UZUZでは、Mさんも受けたキャリアカウンセリングや面接対策を無料で利用できます。
まずは一歩、踏み出していきましょう。
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