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既卒・フリーターのための面接対策|面接で緊張しがちな方に送る2つの処方箋

頭を抱えて困る男性

就職活動で多くの求職者を苦しませている「緊張」。

多少の緊張感を抱くことはもちろん良いことなのですが、あがりすぎて西野カナばりに震えてしまっては面接も上手くいきませんよね。

このような事を言うと元も子もないようですが、緊張しないようになるには「たくさんの場数を踏むこと」が必要です。様々な求職者の方々をサポートさせて頂いた経験からも言えることなのですが、「多くの面接を経験する」ことが「緊張しなくなるための最良の方法」なのです。

ですが、中には場数を踏む「時間も余裕もない」方がいることも承知しております。
今回はそのような方々のために、効果がそれなりに期待でき、なおかつ「ただちに実践できる」2つの緊張対処法を伝授したいと思います。近いうちに面接を控えている方は是非お試し下さい!

1. 呼吸を整える

単刀直入に申し上げますと、「呼吸を整える」ことが出来たら、緊張をある程度抑えることができます。
それはなぜなのでしょう?以下にメカニズムを説明させていただきます。

緊張のメカニズム~その1~ = 「呼吸停止⇔心拍数上昇」による負のループ

緊張すると人は心拍数が急上昇します。一般的な人は寝起き直後(安静状態)で50~70、通常の日常生活においては60~80くらいの心拍数を示します。ですが、人は慣れない環境や極度の不安を感じると心拍数が120を超えてしまいます。

これがいわゆる「過緊張」と呼ばれる状態です。

運動をしている訳でもないのに心拍数が120を超えてしまうと、脳は非常事態信号を出し、体が急に言うことを聞かなくなってしまいます。緊張すると「体が震えてしまったり」、「上手く口が回らなくなったり」してしまうのはこのためなのです。

では、なぜ緊張すると心拍数は上がってしまうのでしょうか?
それは、「緊張すると呼吸を止めてしまうから」なのです。

無意識のうちに「呼吸を止めてしまう」という行為は、人間の防衛本能に起因したものですので、どうあがいても変えられません。ですので、人間は慣れない場面や不安な状況におちいると、
無呼吸状態→心拍数上昇→体言うこと聞かない→さらに不安になる→繰り返しという「負のループ」に陥ってしまいます。

対処法 =「意識的に呼吸を整えること」

ではどうすればこの「負のループ」から抜け出せるのでしょうか。それは「意識的に呼吸を整えること」です。「無呼吸状態を意識的に変える」ことで心拍数は抑えられます。

以下の方法を試していただけると「呼吸を整える」ことができると思います!

呼吸を整える方法

1.背筋を伸ばす
2.お腹を膨らませながら、鼻からたっぷり空気を吸う
3.5~10秒かけて口から空気を吐く

これを何回も繰り返しましょう。ポイントは空気を吸う段階と吐く段階で「横隔膜の動き」をイメージすることです。*横隔膜は空気を吸うと下降(収縮)し、空気を吐くと上昇(弛緩)し元の位置に戻ります。

腸を圧迫させるくらい横隔膜を下降させると(空気をたっぷり吸う)、脳の血流が促進され、セロトニン(神経をリラックスさせる成分)が分泌されます。この方法を用いるとセロトニンをバンバン分泌させながら、心拍数を低く保つことができ、「落ち着いて本番に挑む」ことができます。

面接前に「自分緊張してるな~」と感じる際は是非試してみてください。

2. 手足を温める

暖めている足
人は緊張状態に陥ると「指先や足先から温度が下がっていく」と言われています。
これはなぜなのでしょうか?

緊張のメカニズム~その2~=「手足温度の低下」

人間は「自律神経」と呼ばれる「自分の意思と関係なく絶えず働いてくれる」神経系をもっています。いわゆる心臓、呼吸、血液の流れなどを管理してくれる機関です。

「自律神経」は「交感神経」と「副交感神経」という相反する機能をもつ二種類の神経からなっており、前者は日中忙しく働いているときに活発に働き、後者は寝ているときに活発に働くと言われています。通常、自律神経の中でも「交感神経」の方が優位になると、心臓の動きが活発になることから、血圧が上がり、「体温が上昇」します。

しかし面接のように慣れない不安な状況に陥り、「交感神経」が「優位になりすぎる」と、血管が過剰に収縮して末梢の血流が悪くなり「手足の温度が低下」します。

対処法 =「手足を温める」

この現象を逆手にとって手足の温度を上昇させると、人間は「リラックス」できると言われています。つまり「緊張をほぐすことができる」というわけです。

よく就寝前にホットミルクを飲むと「リラックス」できて睡眠の質が向上するなどと言われていますよね。

実際にホットミルクには気分を落ち着かせるための成分が入っておりますが、リラックス効果が高い本当の理由は「ホットミルクが入っている容器を持つ」ことによって「手が温められる」ためであると言われています。

しかし、面接前にホットミルクを出してくれる会社なんてありません。ではどのようにして手足を温めたらよいのでしょうか?以下の方法を参考にしてください。

手足を温める方法

1.手と足の指先を動かす 
2.指の間をマッサージする
3.手のひらを太ももの上に置く (これはかなり効果的です)
4.足の筋肉を意識的に動かす

これを手足が温まるまで繰り返しましょう。もし、状況が許すならカイロをつかって末梢部を温めたり暖かい飲み物を飲んで体温自体を上げるのも良いかもしれません。

最後に

いかがでしたでしょうか?上記の方法はすぐに実践できますので、近いうちに面接がある方は利用してみてください。とはいっても、緊張に対する最良の対策は「本番を意識して練習を繰り返すこと」です。時間が許す限り本番をイメージしながら練習しまくってください!

それでは面接を控えている皆様がんばってください!!

執筆・編集

第二の就活 編集部

「“はたらく”をもっと身近に」をテーマに、就活=不安・やりたくないと感じる気持ちを変えるコンテンツを発信しています。編集部のメンバーは、全員が既卒や第二新卒の経験者です。だからこそわかる「就活に対する怖さ・逃げたい気持ち」に寄り添い、正しい情報をイラストや動画を用いてわかりやすく伝えていきます。

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