もくじ


この記事では、転職半年で感じやすい「しんどさ」の原因を整理し、心を軽くする考え方や、実際にできる行動のヒントを紹介します。
焦らず、今の悩みを次の成長につなげるための一歩を、一緒に探していきましょう。
この記事の監修者

岡本啓毅
YouTube「ひろさんチャンネル」運営 / 株式会社UZUZ 代表取締役
北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職をサポート。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる”をミッションに、YouTubeでは「就職・転職で使えるノウハウ」を発信中。X、TikTokなどSNS等の累計フォロワー数は13万人を超える。
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転職して半年でしんどいと感じる理由は?

転職半年でしんどくなる主な原因は、以下の4つ。
- 仕事に慣れた分、責任やプレッシャーが増える
- 周囲と自分を比べて「自分だけできていない」感覚に陥る
- 人間関係が固定化し、孤立感を覚える
- 理想と現実のギャップに気付きやすくなる
順に確認して、自分の状況を冷静に見つめ直していきましょう。
仕事に慣れた分、責任やプレッシャーが増える
転職して半年が経つ頃には、業務の流れを把握し、任される範囲も広がっていきます。
一方で「もう一人前として見られている」というプレッシャーを感じる人も多い時期です。
上司や同僚の期待に応えようと頑張るほど、気付かぬうちに心身が疲弊してしまうこともあります。
完璧にこなそうとするよりも、まずは「分からないことを質問できる関係」や「失敗をサポートしてもらえる関係」を築くことが大切です。
焦らず少しずつ自分のペースを掴むことが、長く働く上での安定につながります。
周囲と自分を比べて「自分だけできていない」感覚に陥る
転職により前職と業務内容が変わった場合、1人で担当を任されるまで、一定の時間が必要です。
その業務を長く担当していた同年代の同僚と比較し、いきなり同じレベルのパフォーマンスを発揮することは難しいでしょう。
しかし、前職では業務をこなしていたプライドもあって、同僚が当たり前にできていることを、自分ができないことに焦りや悔しさを感じてしまうこともあります。
すぐに結果が出ないことで自己肯定感を下げてしまい「転職は失敗だったかも」と、モチベーションの低下を招くのです。
人間関係が固定化し、孤立感を覚える
入社直後は「新しい人」として周囲も気を配ってくれますが、半年も経つとある種の特別扱いがなくなり、社内の人間関係が定着してきます。
コミュニケーションの輪に入りづらかったり、話が合わなかったりすると、ふとした瞬間に孤独を感じやすくなります。
大切なのは、無理に仲良くなろうとせず「業務上のやり取りを丁寧に行う」ことから始めることです。
小さな信頼の積み重ねが、自然な関係づくりにつながります。
自分らしい距離感を大切にしましょう。
理想と現実のギャップに気付きやすくなる
転職前は「今度こそ理想の環境で働ける!」と期待を抱くものですが、実際に働くうちに「思っていた仕事と違う」「職場の雰囲気が合わない」と感じることもあります。
半年が経つと業務の全体像が見えてきて、初めてそのギャップに直面しやすいのです。
ただし、それは「失敗」ではなく「現実を理解する段階」でもあります。
理想と違う部分を把握できれば、次にどう調整すれば良いかが見えてくるでしょう。
落ち込むより「自分に合う働き方を見つけるプロセス」として捉えることが大切です。
監修者コメント
組織文化の違いによるストレスも見過ごさない
転職して半年の時期に感じるしんどさの背景には、仕事内容だけでなく「組織文化とのギャップ」が隠れている場合もあります。
前職で当たり前だった価値観やルールが通用しない環境では、無意識のうちにストレスを溜めてしまうこともあるでしょう。
例えば、報連相の頻度、上司との距離感、チームワークの取り方など、会社ごとに正解が異なります。
その違いを理解しようとする姿勢は大切ですが「自分を押し殺さない範囲」で適応することが長く働く上で重要です。
無理に合わせすぎず、自分らしくいられるバランスを探していきましょう。
以下の記事では、転職後にしんどいと感じる時期や、しんどさを乗り越える方法について解説しています。
合わせて参考にしてみてください。

岡本啓毅
転職による「しんどい」を放置することで起こる3つのリスク

短期離職がリスクになりやすいのは事実です。
しかし、ストレスを放置してしまうと、仕事への集中力やモチベーションが下がるだけでなく、職場での評価や人間関係にも影響する可能性があります。
「しんどい」は放置せずに、しっかり向き合う時間を取ることが大切です。
ここからは、しんどさを放置したままで起こりやすい3つのリスクを見ていきましょう。
1.パフォーマンスが低下し、評価に影響する
心身が疲れている状態では、集中力や判断力が落ち、ミスが増えやすくなります。
「頑張らなきゃ」という気持ちだけが空回りし、結果的にパフォーマンスが下がると、上司や同僚からの信頼を損ねてしまう可能性があるのです。
評価が下がると自信をなくし、さらに仕事が手につかない……といった悪循環に陥ることも少なくありません。
まずは自分の疲れ具合を客観的に把握し、適切に休息を取ることが大切です。
体調を整えることが、長い目で見れば仕事の成果を守る最善の方法になるでしょう。
2.モチベーションが下がり再転職を考えてしまう
「また転職した方がいいかもしれない」と感じた時、それが本当に環境の問題なのか、自分の心の疲れから来ているのかを見極めることが重要です。
しんどさを放置して心がすり減ると「どこでもいいから早くこの職場から離れたい」と感じてしまい、焦って転職を繰り返してしまうケースもあります。
冷静な判断を取り戻すためには、少し立ち止まることが必要です。
休息を取る、誰かに話す、気持ちを整理するなど、まずは落ち着いて行動しましょう。
すると、同じ悩みを繰り返さないキャリア形成につながります。
3.メンタルや体調を崩す可能性がある
「気のせい」「自分が弱いだけ」と我慢を続けるうちに、心や身体に不調が出ることもあります。
眠れない、食欲がない、朝起きるのがつらいなどのサインは見逃してはいけません。
特に精神的なストレスは、悪化すると回復までに時間がかかり、休職や離職に至るケースもあります。
しんどさを感じた時点で、早めに信頼できる人や専門家に相談することが大切です。
「頑張れない自分」を責めるのではなく「頑張りすぎている自分」をいたわる意識を持ちましょう。
転職半年のしんどさを軽くするための対処法


しんどいと感じる時期をどう捉えるかで、その後の成長スピードや満足度が大きく変わってきます。
しんどさを少し軽くするための考え方を紹介するので、ぜひ試してみてくださいね。
完璧を求めすぎないで「適応期間」と割り切る
転職から半年は、まだ「慣れる」途中段階です。
前職とのギャップや新しい仕事の難しさを感じるのは当然で、完璧にこなせなくても問題ありません。
焦るよりも「今は吸収の時期」と考え、自分なりのペースで少しずつ成長していくことを意識しましょう。
失敗を恐れたり、周りを気にしたりせず、毎日の小さな成功を積み重ねることが、結果的に大きな自信につながります。
つらいと感じる原因とできることを整理する
つらいと感じる状態を改善したいのであれば、まず自分に「つらさ」を与えている原因は何なのか特定する必要があります。
例えば、人間関係なのか、業務量が多すぎるのか、業務内容が自分に合わないのか、など様々な切り口で考えてみます。
多くの場合は、それぞれの理由が複合的に絡み合っているのではないでしょうか。
その中で、最もウェイトを占めているものは何か、2番目、3番目は、と分析してみましょう。
そして、最もウェイトが大きい原因から、具体的な対処行動を始めてみてください。
例えば、最も負担になっているのが「人間関係」であれば「自分から積極的にコミュニケーションを取る」など、すぐにできる対策を実行すれば改善に向かうことも多いです。
「できないこと」より「できるようになったこと」に目を向ける
仕事に一生懸命な人ほど、できなかった部分や叱られたことに意識が向きがちです。
しかし半年という時間の中で身についたスキルや、乗り越えた壁も必ずあります。
ノートに「今日できたこと」を書き出してみるだけでも、気持ちが軽くなるはずです。
小さな前進を見逃さないことが、自己評価を高め、モチベーション維持の鍵となります。
一人で抱え込まず、信頼できる人に相談する
つらさを感じた時、我慢して1人で抱え込むと余計に孤立してしまいます。
上司や同僚、産業医、家族や友人、転職エージェントのキャリアアドバイザーなど、信頼できる人に相談するだけでも気持ちが楽になり、状況は変わります。
第三者に話すことで、自分の考えを整理できたり、新しい視点を得られたりすることもあるでしょう。
無理をしないで、誰かを頼ってみるのがおすすめです。
社内で異動や業務調整の余地がないか確認する
つらさの原因が部署内の人間関係や業務量・業務内容であれば、社内の異動や業務調整で解決するケースも多いです。
しかし、入社後半年くらいの時期で、部署移動や業務調整を申し出ることは躊躇してしまう人も多いでしょう。
その場合は、今すぐではなく先々、部署異動や業務調整ができる余地があるのか、探ってみることをおすすめします。
可能性があれば「もう少し頑張って認められてから異動を申請しよう」と、前向きな気持ちで業務に取り組めます。
監修者コメント
しんどさを感じるのは「成長している証拠」でもある
転職後半年は、これまでのやり方を見直し、自分なりのスタイルを築いていく過程にあります。
そのため、違和感やプレッシャーを感じるのは、むしろ新しい環境に適応しようとしている証拠です。
しんどさを「自分が弱いから」と捉える必要はありません。
小さな成功を意識的に振り返ることで「自分にもできていることがある」と実感でき、気持ちを安定させられます。
環境に慣れるまでのこの期間を「自分の成長を見つめ直す時間」と捉えてみましょう。

岡本啓毅
転職して半年程度で辞める人はどのくらいいる?

厚生労働省が実施した「令和2年転職者実態調査」によると、転職者の直前の勤め先の在籍期間の分布は以下のようになりました。

| 在籍期間 | 割合 |
|---|---|
| 半年未満 | 7.8% |
| 6ヶ月以上1年未満 | 9.9% |
| 1年以上2年未満 | 17.1% |
| 2年以上5年未満 | 26.9% |
| 5年以上10年未満 | 17.7% |
| 10年以上 | 19.7% |
参照:厚生労働省「令和2年転職者実態調査」
一番のボリュームゾーンは「2年以上5年未満」で26.9%でした。
半年未満の退職は比率としては少ないですが、7.8%と一定数は生じていることが分かります。

転職して半年程度で辞めるメリット・デメリット

メリットとデメリットを順番に見ていきましょう。
メリット1.つらい状況をリセットできる
人間関係の問題や長時間労働など、働く環境の悪さが原因なのであれば、退職することにより、つらい状況をリセットできます。
我慢して働き続けることでストレスが溜まり、心身を壊してしまっては元も子もありません。
一旦、リセットすることにより、前向きな気持ちになれるため、早めの決断がメリットをもたらすことも多いです。
メリット2.時間を無駄にしなくて済む
時間を無駄にしなくて済むことも、半年程度で辞めるメリットです。
昨今、多くの企業で人材確保難が深刻な問題になり、とりわけ若手人材の確保が難しい現状があります。
我慢しながら仕事を続けて年齢が上がり、こうした若年層の採用枠から外れてしまうのはもったいないことです。
我慢して時間を無駄にするよりは、若さが武器になる年代で有利な転職活動をした方が、良い結果につながることもあります。
デメリット1.次の転職で早期離職を懸念される
前の職場を短期間で辞めていることは、採用上の懸念材料になることは否めません。
加えて、前職での勤務期間も短く、早期離職を繰り返しているのであれば、かなり警戒されることは間違いないでしょう。
面接で退職理由を念入りに確認されるのは間違いありません。
ネガティブな印象を持たれないようにするには、相応の対策が必要になります。
デメリット2.次の転職で実績をアピールできない
在籍期間が短い場合、明確な実績を上げることは難しいです。
よほどのスキルがない限り、入社後半年くらいは、仕事や会社に慣れていく段階です。
その過程で辞めてしまうと、明確な実績というアピール材料がないまま、転職活動をすることになってしまいます。
「無駄な職歴を1つ増やしただけ」と、厳しい見方をされるかもしれません。
「会社を続けるか、辞めるか」迷った時の見極め方

しんどさが続くと「思い切って転職すべきなのか」と迷う人も多いでしょう。
一時的なしんどさと、根本的に合わない状況は見分ける必要があります。
ここでは「あと少し続けるべき時」と「転職を考えた方がいい時」の見極め方を紹介します。
自分の気持ちと冷静に向き合うことで、後悔のない選択ができるはずです。
根本的な問題なのか、いずれ慣れる問題なのか
転職して半年ほど経つと、仕事や人間関係の現実が見えてくる時期です。
仕事内容や人間関係にまだ慣れていない場合は「自分に合わない」と決めつけるのは早いかもしれません。
「思っていたのと違う」と感じた時、それが「慣れの途中に起こる違和感」なのか「根本的に合っていないサイン」なのかを冷静に見極めることが大切です。
徐々に慣れてきている場合は、一時的なストレスの可能性が高いでしょう。
一方で、価値観や働き方がどうしても合わない、改善の余地が見えないという場合は、環境そのものが自分に合っていないこともあります。
「なぜしんどいのか」を言語化し、具体的な要因を整理すると、自分が「乗り越えるべき壁」と「手放すべき環境」を見分けやすくなります。
改善が見込めるか
どれだけ行動しても状況が良くならない、改善の兆しがまったく見えない時は、無理に頑張り続けるよりも転職を検討するタイミングかもしれません。
例えば、業務量が常に過剰で心身の負担が大きい、企業の方針や価値観が自分とかけ離れているなど、構造的な問題がある場合は、自分の努力だけでは変えられないことが多いです。
「もう少し頑張ればきっと良くなる」と思い続けているうちに、心身をすり減らしてしまうケースも少なくありません。
このような場合は環境が合わないだけで、能力や意欲が不足しているわけではないので、自分を責める必要はありません。
冷静に現状を見つめ、第三者の意見も取り入れながら、新しい環境で力を発揮できる可能性を探ることが大切です。
以下の記事では転職を失敗したと感じる理由や、再転職を考える前にやるべきことなどを詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
この仕事・職場は今後のキャリアにプラスになるか
長期的な視点を判断軸に加えることをおすすめします。
今はしんどくても頑張って続けることで、将来自分が目指したいキャリアのプラスになるのであれば、続ける価値はあるでしょう。
しかし、目指したいキャリアのプラスにならない、むしろマイナスになると判断したら、辞める決断もやむを得ません。
ただ、続けた時のメリットが限定的な場合や、得られるメリットよりも今の「しんどさ」が勝るのであれば、そこは慎重に判断すべきです。
入社半年でしんどいなら我慢せず退職した方が良いケース

職場が原因で心身に不調が出ている
肉体的な負荷が高すぎたり、高ストレスの業務で心身に不調をきたし始めているのであれば、できるだけ早く職場から離れることをおすすめします。
休職制度を利用してワンクッション置く選択もありますが、どうしてもしんどいのであれば退職もやむを得ません。
本格的に体調を崩してしまうと、その後の転職がままならなくなる可能性があるからです。
これからのキャリアにマイナスにならないよう、早めの判断をしましょう。
人間関係の改善の見込みがない
人間関係のストレスは大きな負荷ではありますが、異動によって解消することも多いものです。
しかし会社の規模が小さく、1つの事業所を少人数で運営しているような企業であれば、異動による人間関係のリセットは難しいでしょう。
また、経営者や役員にハラスメント気質がある場合は、逃げ場がないといっても過言ではありません。
こうした改善の見込みがないケースでは、早期に退職を検討することをおすすめします。
明らかな過重労働がある
法令に触れるような長時間労働や休日出勤が常態化している企業も、即退職を検討した方がよいでしょう。
勤務時間で言えば、月間80時間以上の時間外労働が、常に続くようであれば危険信号です。
若いうちは体力で乗り切れても、年齢が上がると健康に悪影響が及ぶ確率が高くなります。
手遅れになる前に判断することが大切です。
倒産やリストラのリスクが高い
会社の将来性に疑問が生じたら、退職の検討を始めましょう。
賞与が不支給になったり、給与カットや遅延が続くケースは、かなり経営状態が悪化していると考えるべきです。
収入的にも厳しくなるので、早急に転職に向けて行動を起こしましょう。
また、急な人員整理で、実績を上げている人材がリストラされる状況も危険です。
こうした兆候が感じられたら、いち早く抜け出すことを第一に考え行動しましょう。
転職に失敗したら、辞める時期の判断は重要です。
以下の記事で退職時期を判断する方法を解説していますので、ぜひ合わせてお読みください。
まとめ
転職して半年という時期は、誰にとっても「期待と現実のギャップ」に直面しやすいタイミングです。
しんどさの原因を正しく理解し、自分が「一時的に慣れていないだけ」なのか「環境が本当に合っていないのか」を見極める必要があります。
焦らず自分のペースで環境に慣れていく努力も大切ですが、無理を続けて心身をすり減らしてしまっては本末転倒です。
客観的な視点を取り入れながら、より自分らしく働ける道を探すことが、結果的にキャリアの安定にもつながるでしょう。
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