飲食店での経験は、転職でも活かせるものが多いんですよ!
この記事では、飲食から転職する方に向け、どのような転職先がおすすめできるのか、成功させるためのコツはどういったものがあるのか紹介していきます。
現在飲食業界に勤めている方や、飲食業界からの転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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飲食業界から転職したいと思う理由
飲食業界から転職したい人は、みんなどんな理由なのかな?
ここでは、まずは飲食業界から転職したいと思う理由についてまとめて見ていきましょう。
転職したい理由を整理しておけば「次の転職先に何を求めるのか」を考えやすくなりますよ。
土日の出勤が多く休みを取りにくい
基本的に飲食店にとって土日祝日は、いわゆる「書き入れ時」で、利用者が増える日です。
そのため、飲食店に勤める人は土日祝日など、友達や家族と休みが合わないといった悩みがあります。
加えて、振替休日をもらったとしてもシフトによって決められるので、自分が好きなときに休めないことも悩みの一つ。
土日祝日をカレンダー通りに休むと、年間休日は120日前後になりますが、飲食店では年間休日がそれに満たないことも多くあります。
そのため、休みの総数自体も少ないことが不満の根底にあるようです。
残業が多く長時間労働になりやすい
1日の労働時間が多く、長時間労働になりやすい傾向があることも飲食業界から転職したいと思う理由の一つです。
急に抜けたアルバイトの穴を埋めたり、深夜労働ができない学生アルバイトの代わりに働いたりと、社員として飲食店で働いたときに顕著に感じるようになるといわれています。
収入が上がりにくい
収入が上がりにくいのも、飲食業界に勤める人の悩みの一つです。
厚生労働省が令和4年に行った調査では、産業別の賃金に対して「宿泊業,飲食サービス業(257.4 千円)が最も低くなっている」と、はっきりと言及されています。
平均月収は上記の通り約25万7千円で、トップの「電気・ガス・熱供給・水道業」の平均月収である約40万円と比較すると15万円近くも少ない計算になります。
業界全体の特徴として収入が上がりにくいため、業界から転職したいと考える人がいるのです。
引用:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査 産業別」
失敗しない!飲食からの転職のコツ
どうやって転職したらいいか、教えて!
ここでは、飲食業界から転職する際に覚えておきたいコツを3つご紹介します。
飲食業界で得られたスキルを活かす
飲食業界では、様々なスキルを身につけ、磨くことができます。
それらのスキルを活かせる他の業界に転職すれば、転職は成功しやすくなるでしょう。
他の業界でも活かせるスキルについて、もう少し詳しく解説していきます。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は接客ではもちろん、店内メンバーとのやりとりで身につけることができます。
これはあらゆる業界で必要な能力であり、ビジネススキルの基本といっても良いでしょう。
マネジメント能力
シフト管理やメンバーの個性に合わせた業務振り分けなどは、まさにマネジメントといえます。
特に役職がないメンバーであっても、アルバイトやメンバーを管理した経験があれば十分にマネジメントを経験しているといえるでしょう。
マネジメント能力がある人は、最初はタスク管理を担いながらキャリアアップし、ゆくゆくはリーダーとして組織を引っ張っていく存在になるのではないかと期待されます。
マルチタスクをこなす力
飲食店では複数の業務を同時にこなす場面が出てきます。
テーブルを片付けながら配膳し、お客さんを案内して次の予約を確認する、といった仕事はまさにマルチタスクです。
これらを並列して処理する能力は、他の様々な仕事でも重宝されるでしょう。
バイタリティ
長時間労働や休日出勤などは、本人にとっては大変な経験だと感じるかもしれませんが、それらで培われたバイタリティは無駄になることはありません。
頻度は少ないかもしれませんが、どうしても、「ここぞ」という場面でがんばらねければならないことがあります。
納期の直前やノルマの足りないときなど「ここ一番のがんばり所」で踏ん張れるバイタリティは、飲食業界で身につけられているのではないでしょうか。
商品管理能力
料理に関わる在庫管理などの経験は、そのまま商品管理能力として身についています。
商品管理能力は、なかなか日常生活やその他の業種やアルバイトで身につくものではありません。
この能力は、大規模な製造や販売の商品管理に活かせる上に、元々経験している人が少ない能力なので重宝されるでしょう。
食品や調理への知識
特に調理スタッフは、食品系の知識が豊富にあります。
これらもある意味では特殊技能であり、他の業種やアルバイトではなかなか身につかない能力です。
食品関係の仕事をする際に重宝される能力といえるでしょう。
顧客への対応力
特にホールスタッフは、接客の経験から顧客への対応力が磨かれています。
「顧客への対応」と聞くとクレーム対応に関心が寄せられがちですが、普段から行っているスムーズな案内や気持ちの良い接客態度などは、どの業界でも活かせる能力です。
また、昨今はインバウンド需要が伸びており海外旅行者が増えています。
そういった外国人観光客への対応を行う機会が多く、多様性に触れている点もアピールできる経験となるでしょう。
転職理由を整理して繰り返さないようにする
飲食業界から転職したいと思う理由を、自分の中で整理しておきましょう。
例えば、長時間労働が嫌で転職するとしたら、同じく長時間労働が多い傾向がある業界や企業は避けたほうがいいですよね。
また、アピールする際も「バイタリティがあって、いつでもどれだけでも働けること」をアピールしてしまうことはあまりおすすめできません。
それを目当てで採用され、しんどい働き方を続けてしまい、また同じ理由で転職することになるかもしれません。
転職先選びに失敗して、また転職を繰り返してしまわないためにも、転職理由を整理して、どんな働き方をしたいか考えておくようにしましょう。
なお、飲食業界以外の離職率が高い業界や、反対に離職率が低い業界を知りたい方は以下の記事も確認してみてください。
年齢によってアピールの仕方を変える
年齢によってアピールの方法を変えるようにするのもおすすめです。
例えば、20代であれば将来性やポテンシャル、様々な現場で得た対応力で「これからどんな人材にでも成長できること」をアピールしてみましょう。
採用側も若手にはポテンシャルや成長性を求めることが多く、若手に求めるものと飲食業界での経験が合致しています。
30代以降は、現場のマネジメント経験や管理系の能力をアピールしていきましょう。
採用側も30代以降には管理者としての活躍を期待するため、そのニーズに合った能力をアピールできれば採用される確率も高まるためです。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
ホールスタッフか調理スタッフかでもスキルが異なる点に注意
飲食業界経験者として応募する際は、自分がホールスタッフと調理スタッフとどちらの経験をしたのかを伝えるようにしましょう。
採用側は、例えばホールスタッフにはコミュニケーション能力や顧客への対応力を求めますし、調理スタッフには商品管理能力や食品への知識などを求めます。
それぞれ求められる役割やスキルが異なっているため、どちらの経験をして、どんなスキルを得られたかを結び付けてアピールするのは必須です。
加えて、自分がホールまたは調理で得られたスキルを、転職後には具体的にどのように活かせるかもしっかりと伝えるようにしましょう。
そうすれば、採用側にも採用後に活躍するイメージが伝わり、内定獲得に近づけます。
スキルや特技のアピールの仕方についてさらに知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
飲食業界の経験を活かせる異業種の転職先
それじゃあ、そのコツを活かして転職するには、どんな転職先がおすすめなの?
ここからは、具体的に飲食業界の経験を活かせる異業種の転職先をご紹介していきます。
販売職
販売職は、飲食店での接客経験を活かせる仕事です。
特にホールスタッフでの経験や、コミュニケーション能力・顧客への対応力を活かすことができるでしょう。
接客マニュアルも充実している場合が多いため、すぐさま第一線で働けるようになるでしょう。
営業職
営業職は、飲食業界で培ったコミュニケーション能力やマルチタスクをこなす能力、バイタリティ、対応力を活かせます。
商品管理や売上予測などの経験はそのまま売上管理やノルマ管理などに活用できますし、マネジメント経験があればいずれはリーダーを任されるようになる可能性もあります。
介護職
介護職では、接客経験そのものやコミュニケーション能力、顧客への対応力が活かせます。
介護を行う上では様々な問題が同時並行で発生するため、マルチタスクをこなす能力があれば重宝されるでしょう。
また、自社で調理している施設であれば、そのまま調理担当として入所することができる可能性もあり、食品や調理への知識も活かせるかもしれません。
製造オペレーター
製造オペレーターとは、工場で生産機械に数値を入力するなどして、管理・運転を行う仕事のことです。
ホールや調理などで体験した長時間の立ち仕事に耐えられる体力やバイタリティが活かせます。
同じ長時間の立ち仕事だとしても飲食業界よりも長時間労働にはならない点も魅力です。
また、商品管理の経験があれば、資材の在庫管理能力として活かせる可能性もあるでしょう。
食品系の商品開発
食品の知識を活かして、食品系の商品開発を目指すこともできます。
食品を提供した際に、お客さんへの反応を直接見ることができていた飲食店特有の経験も活かせるでしょう。
食品メーカーで商品を開発する方法もあります。
異業種ではないものの、同じ飲食業界でキャリアアップして職種変えを行い、商品開発に関わる職種に転職するという方法です。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
同業種への転職もあり
全く同じ仕事をしていたとしても、会社の給与体系が異なれば給与額は変わります。
また、同じ業界でも仕事量や働き方も違っています。
飲食業界からいきなり異業種に転職するのではなく、同業種内でより良い待遇の会社に転職するという方法も検討してみてください。
例えば「長時間労働が嫌なのであれば、長時間労働が少ない同業他社を探す」といった具合です。
なぜなら、同業種同業種への転職がもっとも難易度が低く、異業種異職種への転職がもっとも難易度が高いからです。
まずは難易度が低い転職を検討し、それでも望みをかなえられなさそうであれば業界や職種を変える、という方法がおすすめです。
就活のプロである転職エージェントなどに相談して、おすすめの飲食企業がないか探すことも検討してみてください。
まとめ
飲食業界では様々なスキルを磨けるため、スキルアップしていけば理想に近い転職先へと転職できる可能性があります。
飲食業界から別の業界や職種に転職するにしても、同じ飲食業界内で転職するにしても、自分のスキルを分析して伝えられるようにすることは必須でしょう。
もし自分に向いている業界が分からなかったり、どうやってスキルを伝えればいいか分からないという方がいるなら、ぜひ私たちUZUZにご相談ください。
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