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第2回 本音の「頑張ります」を応援できる仕事――長澤咲(UZUZ営業・キャリアアドバイザー)

2019/09/09(Mon) STORY&WORKS
第2回 本音の「頑張ります」を応援できる仕事――長澤咲(UZUZ営業・キャリアアドバイザー)

 2019年9月17日、株式会社UZUZは書籍『社会に出たいとウズウズしている君に贈る「就活ひきこもり」から脱出する本(著者:株式会社UZUZ今村邦之、川畑翔太郎)』を実務教育出版社より出版いたします。
 
 今回のテーマである「就活ひきこもり」は、就職活動によって部屋にひきこもってしまっている人だけでなく、自信をなくしてしまったり、経歴が不利となったことで就職に苦悩している人を「就活ひきこもり」と幅広く定義しています。
 
 UZUZでは、元就活ひきこもりの社員が、20代若者の就活を支援しており、今回は本の中から抜粋してUZUZ社員の就活ひきこもりストーリーを、全6回で紹介していきます。

第2回 本音の「頑張ります」を応援できる仕事

――長澤咲(UZUZ営業・キャリアアドバイザー)

*新聞記者に憧れ、就活に失敗した学生時代

私の夢は、新聞記者になることでした。大きなターニングポイントとなったのは、2008年に起こったリーマンショック。当時高校生だった私は、この出来事がきっかけで“雇用問題”に強く興味をもつようになります。記者になって、社会で起こっている問題をもっと掘り下げたい。社会に問題提起できるようになりたい。そう考え、ジャーナリズム教育に強みを持つ早稲田大学に進学。元々記者をやっていた教授のもとで、たくさんのフィールドワークに行きました。
 
活動の時期いよいよ就職になり、私は目標だった記者を目指すため、新聞社や出版社を中心に選考を受けました。が、結果はすべて不採用。記者になることはできませんでした。ほかに内定を貰っていた会社もありましたが、どうしても記者になることを諦めきれず……。結局、その企業の内定は辞退。既卒として、大学を卒業しました。
その後、両親に「もう1年新聞記者に挑戦させて欲しい」とお願いしようとした矢先、兄が会社を辞めました。私は5人兄弟で、長女でした。
「長男と長女がまともな職に就いていないのはさすがにまずい」と思いました。しかもちょうどこの時、妹2人も大学受験を控えていたので、大あわてで「既卒 就活」と検索。その時に見つけたのがウズウズでした。
 
ウズウズは求職者とのコミュニケーションが濃密で、なおかつスピード感もありました。ほかのエージェントでは、書類を出しても選考を通らず、スケジュールがまったく埋まらないなんてことはザラでした。しかし、当時の担当だった今村(現会長)と面談をしたら、本当に驚くほどあっという間に面接が決まったんです。あれよあれよと言う間に予定が埋まるので「これでようやく先に進める」と安心したのを覚えています。
 
いくつかの企業の面接を受けていたころ、今村から「うちの会社で働かない?」という話を貰ったことがきっかけで、ウズウズに入社することになりました。
既卒や第二新卒のような、いわゆる“レッテル”を貼られている人たちのサポートができる。これは社会にとっても、自分にとっても、すごく意義のあることだと感じました。元は「記者となり雇用問題を解決する」ことが夢でしたが、ウズウズの事業も、根っこの部分では同じ雇用問題の解決だと思ったんです。

*求職者の年収アップに繋がる現実的なサポートを

 私のメイン業務は、キャリアアドバイザーと法人営業です。とくにキャリアアドバイザーに関しては、おそらくこれまでに1000人くらいのキャリア相談を行ったと思います。相談者によって価値観は異なり、誰1人として同じ悩みを持っている人はいません。また、求職者に求められる能力も、業界や職種、企業によって大きく変わります。
 
 求職者と企業、互いの要望や価値観をすり合わせ、どのように結びつけるかはセンスが問われます。簡単ではありませんが、そこがこの仕事の面白いところだと思っています。
 
そして時には、キャリアアドバイザーという立場から、相手に厳しいと思われることを言わなければならない場面もあります。たとえば転職を考えている人がいて、「いまの仕事よりも給料上げたくて」という希望を持っていたとしましょう。もちろん年収アップを考えることは自然なことです。
 
でも、その際に「仕事の内容を変えたい」と言われてしまうと、いままでの業務経験がを活かすことができないため、年収は上がるどころか下がってしまいます。そのため、転職で年収が上がると考えている人には、現実的なアドバイス(年収を上げたければ、業務経験を活かしたステップアップが基本)をするようにしています。
 
私は相談に来てくれた方の生涯年収アップを1つの目標にしているので、転職で年収が下がったり、新しい人間関係をつくり直さなくてはいけないリスクを考えると、売り手市場だといっても、慎重に考えたほうがいいと思っています。

*「頑張ります」に寄り添ってサポートする仕事

 この仕事を5年続けていて思うのは、「頑張ります」という言葉を心から言える人は必ず就職できるし、定着するということです。どの企業も素直な人が欲しいですし、素直な人は入社してからも先輩や上司に好意的に迎えてもらえます。
 
 そして、キャリアカウンセリングを通して、その“頑張りたい気持ち”を高めるのが、私たちの役割です。始めは自分にまったく自信がない人でも、相談に乗ったり、面接対策を繰り返すようになると、見違えるように変わるんです。そういった場面に立ち会えるのは、この仕事の醍醐味だと思うので、私はこれからも“伴走者”でありたいなと思います。
 
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