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第1回 挫折経験が武器になる「天職」といえる仕事――中村慎吾(UZUZ営業・キャリアアドバイザー)

2019/09/05(Thu) STORY&WORKS
第1回 挫折経験が武器になる「天職」といえる仕事――中村慎吾(UZUZ営業・キャリアアドバイザー)

 2019年9月17日、株式会社UZUZは書籍『社会に出たいとウズウズしている君に贈る「就活ひきこもり」から脱出する本(著者:株式会社UZUZ今村邦之、川畑翔太郎)』を実務教育出版社より出版いたします。
 
 今回のテーマである「就活ひきこもり」は、就職活動によって部屋にひきこもってしまっている人だけでなく、自信をなくしてしまったり、経歴が不利となったことで就職に苦悩している人を「就活ひきこもり」と幅広く定義しています。
 
 UZUZでは、元就活ひきこもりの社員が、20代若者の就活を支援しており、今回は本の中から抜粋してUZUZ社員の就活ひきこもりストーリーを、全6回で紹介していきます。

第1回 挫折経験が武器になる「天職」といえる仕事

――中村慎吾(UZUZ営業・キャリアアドバイザー)

*海外留学の末、就職したのはなんと”ラーメン屋”

 高校生のころは、医者になりたいと思っていました。とはいえ勉強は得意な方ではなく……もっぱら医学系の漫画ばかりを読む受験生活を送りました。案の定、受験は失敗でした。
 もともと英語が好きだったこともあり、方針をがらっと変え、アメリカの大学に進学することにしたんです。その名も米国アラバマ州立大学ハンツビル校。今村(UZUZ会長)と岡本(UZUZ社長)とは、そこで同級生として知り合いました。
 「せっかくアメリカに行くんだったら、いろんな経験をしたい」と考え、手当たりしだいにパーティに参加して、人種問わず、たくさんの友達を作りました。
 
 2009年の12月に帰国し、就職活動をスタートさせたのですが、結果は散々でした。ようやく春に国際展示場で行われた就活イベントで1社から内定をもらうことができました。その会社は、多種多様な飲食店を大衆向け全国展開していて、私の配属先は“ラーメン屋”でした。午前8時30分には出社して、仕事が終わるのは午前3時です。入社して1ヶ月で8kgも痩せてしまうくらい、とにかくハードな仕事でした。
 
 入社して数ヶ月経ったころ、大学の同期や先輩と話をする機会がありました。私は「1分間にラーメンがどれだけ作れるか」という話をしているのに、みんなは「ロシアの駐在が決まった」「東京で英語を使った仕事をしている」など、とても同じ大学出身とは思えないくらい活躍していたんです。このころから、私の中に“劣等感”が芽生え始めました。ようやく見つけた就職先でしたが、“休日出勤は当たり前”の働き方が体力的にも精神的にもキツくなり、結局1年目で会社を辞めてしまいました。

*劣等感を打ち消すためにあがき、挫折し続けた日々

 退職後に上京し、今村の家に居候しながら就職活動を始めました。しかし、1社目を短期離職してしまったこともあり、どの企業の選考も通過しません。無職の日々が続き、劣等感は強まるばかりでした。「海外で仕事をすれば、このモヤモヤがなくなるかもしれない」と思った私は、勤務地を海外に絞って、就職活動を再開しました。活動方針の転換が功を奏し、「マサラツアーズ」というインドの旅行会社から内定を貰うことができました。“マサラ”という言葉は、色々なスパイスが混ざっている状態を表していて“さまざまな仕事をします”という意味があるんですが、その名の通りの働き方でしたね。メインの仕事は、旅行のコーディネーターなのですが、ベビーシッターや買い出し、マレーシアへの出張と、ジャンルを問わずに仕事をしていました。
 
 勤め始めて1年半ほど経ったころでしょうか、急に「日本に帰りたい」と思うようになりました。給料が日本円で2万円と安く、貯金も全然貯まらなかったことで将来に不安を感じていたことも帰国理由の1つでした。退職の相談をしたところ、引き止めてもくれたのですが、この先もインドで成功するまで働こうとは思えませんでした。
 とはいえ、「インドで成功する!」とみんなに宣言してから、まだ1年半しか経っていません。友達に会うのも恥ずかしく、東京ではなく実家の愛知に戻りました。このころは、人生で一番落ち込んでたんじゃないかってレベルでしたね。
 
 “やはり”と言ってはなんですが、三度目の就活はさらに過酷なものとなりました。1社目を8ヶ月、2社目を1年半で退職しているわけですから、うまくいかなくて当然です。ある面接で「中村君は自分の失敗を棚に上げているね」と言われたことは、今でも鮮明に覚えています。かなりグサッときました……。当時の私は「自分をよく見せよう」と、無理に経歴のつじつまを合わせたり、言い訳ばかり並べてしまっていたんです。
 それからは、気軽に求人募集のエントリーボタンを押せなくなりました。「また批判されたらどうしよう」「誰も自分のことなんて必要としていない」と、完全に就活自体が恐くなっていました。
 
 そんな時、大学の同期の岡本から電話がかかってきました。自分の現状を伝えると、「俺らの会社でいっしょに働こう」と自信喪失中の自分を誘ってくれたんです。とはいえ、二つ返事で「入社する」とは言えませんでした。このまま入社すると、一生「友達に拾ってもらったやつ」という劣等感をいだき続けるんじゃないか。もう少し自分で頑張ろうと思い直しました。
 
 それからの2年間は、スーパーや塾でアルバイトしたり、派遣で国内と海外の添乗員の仕事をやりながら過ごしました。そんな時、岡本の結婚式があり、久しぶりに今村や岡本と話をする機会に恵まれました。改めて会社に誘ってもらったんですが、今度は不思議と、心から「こいつらといっしょに働きたい」と思えるようになっていたんです。そうして、2014年の9月にウズウズに入社しました。

*最後にたどり着いたのは、挫折経験が”生きる”仕事

 右往左往し続けた私のキャリアでしたが、いまでは「メリットもあった」と思っています。「就活が恐い」と思っている求職者にとって、これだけ短期離職を繰り返し、挫折経験ばかりしてきた私の話って、励みになるんですよ。
 たとえば、28歳で就活ひきこもりになった人を担当したことがあります。彼は“働いたら負けだ”と社会から自分を孤立させるような考えを持っていました。その時に彼には「自分が人からどう思われているか、嫌かもしれないけど向き合った方がいい」と伝えました。これは、かつて私が面接官に言われて心に突き刺さった言葉です。
 
 人とコミュニケーションを取り、自分の問題点を理解し、それを解消するために努力し続けることが人生では大切です。その人は最後には「自分のひきこもっていた過去はもう変えられない、でもこれからの人生をよくしたい」と前向きな言葉を宣言し、今はITエンジニアとして活躍しています。
 もし経歴がズタボロの私ではなく、完璧な経歴を持ったキャリアアドバイザーが担当していたら、彼は自分の考えを変えてくれたのでしょうか。挫折経験を繰り返した私の言葉だから、伝わることがあると思っています。
 
 また、キャリアアドバイザーとしてこだわっていることは、求職者と“友達”になることです。私には「働きたいけどエントリーボタンを押せなかった」時代がありました。そんな時に自分の本音を言えたは、やっぱり“友達”でした。
 だからこそ、求職者とは友達になりたいし、本音で相談してほしい。遠方の求職者をサポートした時には、宿泊費用もなかったので、自分の家に泊めながら就業サポートしたこともあります。
 
 1週間、寝食を共にして、就活を二人三脚で進めたのはいい経験です。彼は無事に東京の会社で、2社から内定をもらい、社会人になりました。数年後、キャリアアップのための転職活動をする際、また相談してくれたことは自分の仕事ぶりが評価されたようで嬉しかったですね。キャリアアドバイザーとしての自分の強みは、「求職者の気が楽になるくらい、挫折経験が多い」ということだと思っています。
 
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