もくじ


文部科学省の「令和6年度大学等卒業予定者の就職状況調査(4月1日現在)について」によると、令和6年度の新卒者の就職率は98.0%です。
一方、マイナビキャリアリサーチLabの「2024年度 既卒者の就職活動に関する調査」によると2024年度既卒者の内定率は49.3%でした。
この結果から、新卒に比べると既卒者が正社員になるのはハードルが高いといえます。
そのため、既卒が正社員になるには戦略的な準備が必要です。
この記事では、既卒が正社員になれないと感じる理由や正社員になるためのポイントについて詳しく解説します。
参考資料:文部科学省「令和6年度大学等卒業予定者の就職状況調査(4月1日現在)について」
マイナビキャリアリサーチLab「2024年度 既卒者の就職活動に関する調査」
この記事の監修者

岡本啓毅
YouTube「ひろさんチャンネル」運営 / 株式会社UZUZ 代表取締役
北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職をサポート。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる”をミッションに、YouTubeでは「就職・転職で使えるノウハウ」を発信中。X、TikTokなどSNS等の累計フォロワー数は13万人を超える。
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既卒が正社員になれないと感じる理由

ここでは、既卒が正社員になれないと感じてしまう主な理由について詳しく解説します。
新卒より応募できる企業が減る
既卒の方がまず感じやすい壁が「応募できる企業の選択肢が新卒より少なくなる」という点です。
日本では依然として新卒一括採用の文化が根強く、既卒だと新卒枠として選考を受けられない企業が一定数存在します。
企業側が「既卒不可」と明記している求人も少なからずあり、応募段階で選択肢が狭まったように感じてしまうのは自然なことです。
その結果「既卒は不利」という印象が強まり、自分に合った企業に出会う前に諦めてしまうケースも見られます。
職歴の空白期間を企業に不安視される
既卒が選考で直面しやすいポイントが「空白期間への質問」です。
企業は、卒業後にこれまでどのような時間を過ごしてきたのかを重視します。
空白期間そのものが問題なのではなく「その期間にどのような目的があり、何をしていたのか」が評価されるのです。
しかし、準備不足のままできちんと回答できないと「なんとなく就活をしていなかった」「特に理由はない」という印象を与えてしまい、不安材料として捉えられがちです。
空白期間を明確に説明できないと「仕事への意欲が低いのでは」と判断され、選考で不利になる場合もあります。
アピールできる経験が少ない
既卒のなかには「自分にはアピールできる経験がない」と考えてしまう人が少なくありません。
特に正社員経験がない場合、アルバイトや学生時代の活動だけでは評価されにくいのでは、と不安になる方も多いでしょう。
しかし、企業が見たいのは「経験の有無」ではなく「仕事に活かせる行動や業務に対する姿勢」です。
自己分析が不十分なままで、アルバイト経験を単なる作業として語ってしまい、仕事の再現性や成果を伝えられないと、面接でのアピールが弱くなってしまいます。
また、学生時代の活動が少ない場合は差別化も難しく、回答が抽象的になりがちです。
具体的な役割・工夫・成果を整理すると、日常的な経験でも十分に強みとして伝えられるでしょう。
就活の進め方が分からない
既卒の就職活動では「どこから手をつければいいのか分からない」という状況に陥りやすいのが特徴です。
周囲に同じ状況の仲間が少なく、相談相手がいないまま進めようとすると、企業探しや書類作成、面接対策などが十分にできず、結果的に非効率的な就活になってしまいます。
また、ネットの情報量が膨大である一方、既卒向けに最適化された情報は多くないため、間違った方向に進んでしまう場合もあります。
行動量だけが増えて成果につながらず「自分は正社員になれないのでは」と気持ちが落ち込んでしまうケースも少なくありません。
適切な情報・サポートにアクセスすることが、既卒就活を成功させる大きな鍵となります。
正社員になれない既卒の特徴

ここでは、既卒が採用されにくくなる特徴を整理し、どのように克服していけば良いのかを分かりやすく解説します。
行動量が少ない
既卒で苦戦する人のなかには「慎重になりすぎて応募が進まない」「気になる求人を見つけてもエントリーを迷ってしまう」といったケースが多くあります。
特に既卒の場合、書類通過率は新卒より低くなる傾向があるため、最初から応募数を絞りすぎるとチャンスを逃しやすくなります。
また、完璧な準備が整うまで動けないタイプの方もいますが、就活はスピード感が大事になる場面もあるため「動きながら改善すること」が大切です。
応募の数が少ないと、面接練習の機会も得られず、選考慣れしないまま時間だけが過ぎてしまいます。
採用されにくい原因がスキル不足ではなく「行動量の不足」であることは意外と多く、改善すると結果が大きく変わるポイントです。
空白期間の説明が曖昧
空白期間の説明が具体性に欠けると、企業に「意欲が感じられない」「自分から動けない・受け身」という印象を与えてしまいます。
例えば「就活していました」「アルバイトをしていました」だけでは伝わる情報が少なく、面接官が評価に困ることもあります。
曖昧な回答を続けていると不信感につながり、内定が遠のく原因になりかねません。
内容自体が特別である必要はなく、日常の取り組みや小さな気付きを言語化できれば、十分に評価対象になります。
自己PRが抽象的
既卒で採用されにくい人の特徴として「自分の強みを説明できない」「自己PRがフワッとしている」ことが挙げられます。
例えば「責任感があります」「努力家です」といった抽象的なフレーズだけでは、他の応募者と差別化できません。
企業が評価したいのは「その強みが働く上でどのように発揮されるのか」です。
過去の経験を振り返り「どのような場面で強みが活きたのか」「どのような行動につながったのか」を具体的に示せば、説得力が高まります。
自己PRをうまく言語化できていないまま面接に臨むと、意欲が伝わりにくく、選考で不利になってしまうため、最初に改善すべき重要ポイントの一つです。
1人で抱え込んでしまう
既卒の就活は孤独になりやすく、悩みを相談できる相手がいないまま進めてしまう人が多いです。
その結果、応募書類や面接の改善点に気付けず、同じ失敗を繰り返してしまうケースがよくあります。
自分では「問題ない」と思っている部分が、企業から見ると大きなマイナスになっていることも珍しくありません。
こうしたズレを自力で修正するのは難しいため、エージェントや第三者のフィードバックを受けるのが有効です。
サポートを活用すれば、改善点に気付き、効果的な対策ができます。
知名度の高い企業に絞りすぎている
既卒で就活が長引いてしまう原因に「大手企業ばかりに応募している」という場合があります。
大手企業は福利厚生が整っていたり、安心感があったりと魅力が多い一方で、応募者数が多いです。
また、大手企業は新卒採用を軸にしており中途枠や既卒枠が少ない・無いケースも珍しくないため、既卒が未経験から採用される難易度は高めです。
企業規模だけで判断すると、自分に合った働き方や成長できる環境を見逃してしまう可能性もあります。
視野を広げてみると「自分の強みを活かせる職場」に出会える場合もあります。
監修者コメント
既卒採用で見られているのは「過去」ではなく「これから」
既卒が不利に見える理由の多くは “経験不足” ではなく、“情報不足によるリスク” です。
企業は「入社後にきちんと働いてくれるか」を重視しており、空白期間の理由やこれまでの行動の一貫性が見えないと採用判断が難しくなります。
逆に言うと、空白期間をどのように説明するか、また今後どう働きたいかを言語化できれば、そのリスクは大きく下がり、評価されやすくなります。
既卒の就活で最も大切なのは、過去の穴埋めではなく「これからのストーリー」を丁寧に提示することです。

岡本啓毅
「既卒=正社員になれない」は誤解といえる理由


ここでは、既卒でも正社員になれる理由を具体的に解説していきます。
卒業後3年間は新卒採用として扱われる
既卒者の就職活動については、厚生労働省から「卒業後3年以内までの既卒者を新卒学生と同じ枠で応募受付するように」というガイドラインが出されています。
そのため、既卒者が新卒枠で応募できる企業も増えつつあるのが現状です。
実際、マイナビキャリアリサーチLabの「2024年度 既卒者の就職活動に関する調査」によると2024年度既卒者の内定率は前年より14.5ポイント増加しています。
新卒採用として扱われる期間内に就職活動を行えば、より正社員への道が拓かれるでしょう。
参考資料:厚生労働省「卒業後3年以内の既卒者は、 「新卒枠」での応募受付を!」
参考資料:マイナビキャリアリサーチLab「2024年度 既卒者の就職活動に関する調査」
ポテンシャル採用が拡大している
現在、企業の採用方針は新卒一括採用だけに依存せず「若手を幅広く採用したい」という方向へシフトしつつあります。
その結果、経験よりも将来性や人柄を重視する「ポテンシャル採用」が拡大し、20代前半の既卒も十分に対象となっています。
企業にとっては、若手で柔軟に成長できる人材を確保することが最優先であり、卒業後すぐに就職していないことは必ずしもマイナスではありません。
採用期間も通年化が進んでおり、新卒の時期を逃したとしても、年間を通して挑戦できるチャンスが広がっています。
こうした市場の変化は、既卒にとって大きな追い風になっているといえます。
社会人未経験でも育てやすいと見られている
企業が既卒を積極的に採用する背景には「社会人未経験の若手は柔軟に育てやすい」という考え方があります。
正社員経験がないことは一見不利に見えますが、企業側からすると「前職のやり方に染まって」「社風に馴染みやすい」と捉えられる場合も多いです。
また、素直さや吸収力が高い人材は教育コストをかける価値があり、特に長期的な成長を期待する企業ほどポテンシャルを重視する傾向があります。
実際、既卒で人柄や意欲が評価されて内定に至るケースも少なくありません。
社会人未経験を過度に気にする必要はなく、むしろ「伸びしろがあること」こそが武器になる場面も多いでしょう。
既卒が正社員になるための5つのポイント

採用担当者が見ているポイントを理解し、適切な準備を進めていけば、内定に近づく確率は確実に高まります。
ここでは、既卒が正社員への就職を成功させるために必ず押さえたい5つのポイントを解説します。
自己分析で強みを見つける
既卒が正社員として採用されるためには、経験の少なさを補う「強み」のアピールが不可欠です。
その際、特に評価されやすいのが「継続力」「コミュニケーション力」「素直さ」といった汎用性の高い能力です。
これらはどの職種でも求められる力であり、実務経験が少ない既卒にとって強力な武器となります。
自己分析では「どのような場面で発揮されたか」「どのような結果につながったか」を深堀りし、具体的なエピソードに落とし込むことが大切です。
自己理解が深まれば求人選びも精度が高まり、企業とのミスマッチを防ぎやすくなります。
強みを明確に言語化することは、内定獲得に向けた大きな一歩です。
空白期間をポジティブに説明する
既卒の就活では、空白期間について質問されることはほぼ避けられません。
空白期間自体が問題なのではなく、その期間をどう過ごしてきたか、どのように振り返って今後に活かそうとしているかが重要です。
説明する際は「目的」「行動」「学び」の3ステップで整理すると、採用担当者に納得感を持ってもらいやすくなります。
例えば「就職活動の方向性を見直すために時間をとった」「アルバイトで接客スキルを磨いた」「資格取得の勉強をした」など、具体的な行動があるほど評価されやすくなります。
空白期間を正直に、前向きに説明できれば、マイナスではなく「成長のきっかけ」として捉えてもらえるでしょう。
ポテンシャル採用の求人を狙う
既卒の場合、経験者向けの求人に応募してしまうと、選考で苦戦する可能性が高くなります。
そこで重要なのが、未経験歓迎やポテンシャル採用を積極的に行っている企業を選ぶことです。
近年は若手人材への需要が高まっており、20代前半で社会人経験がなくても「将来性」を評価して採用する企業が増えています。
求められるのは専門スキルではなく、学ぶ意欲や成長への姿勢です。
「未経験だから無理」と決めつけず、まずはポテンシャル採用が盛んな業界や職種に目を向けることが重要です。
自分に合った求人を選べば、書類通過率や面接通過率も大きく改善します。
アルバイト経験も“仕事の再現性”を軸に整理する
正社員経験がなくても、アルバイトでの経験は十分アピール材料になります。
重要なのは、その経験を「仕事の再現性」の観点で語れるように整理しておくことです。
例えば「任された役割」「工夫した点」「成果として現れた変化」などを具体的に言語化すれば、企業が求める基礎的なビジネススキルを伝えられます。
単なる作業の羅列ではなく「問題にどう向き合ったのか」「どのような行動で改善したのか」を伝えれば、実践的な力をアピールでき、経験が少ない既卒でも評価につながります。
アルバイト経験でも伝え方次第で大きなアドバンテージに変えられるでしょう。
就活エージェントを活用する
既卒の就活は情報が少なく、孤独になりやすいからこそ、専門家のサポートを活用するメリットは大きいです。
就職エージェントを利用すれば、求人紹介だけでなく、書類添削、面接対策、空白期間の説明方法まで、プロが個別にアドバイスしてくれます。
また、自分では気付けなかった強みを引き出してもらえる点も大きな利点です。
1人で進めて迷走してしまうよりも、サポートを受けることで、効率よく、精神的な負担も少なく就活を進められます。
既卒向けに特化したエージェントも増えているため、積極的に頼ることで正社員への道がぐっと近づきます。
以下の記事は既卒が正社員採用を勝ち取るための方法を詳しくまとめていますので、参考にしてください。
既卒でも正社員になりやすい職種


「経験がないから無理」と決めつけるのではなく、自分の強みや適性を活かせる職種を知ることが大切です。
ここでは、既卒からでも正社員としてスタートしやすい代表的な職種を紹介し、それぞれに向いているタイプや活かせるスキルについて解説します。
ITエンジニア
IT業界は慢性的な人材不足が続いており「未経験歓迎」「研修充実」を掲げる企業が多いため、既卒でもチャレンジしやすい代表的な職種です。
特に20代前半の既卒はポテンシャル採用の対象になりやすく、入社後に基礎から学べる環境が整っています。
PC操作が苦手でも、タイピングや簡単なITリテラシーなどの学習からスタートできる企業も珍しくありません。
また、エンジニアは論理的思考力や継続力が重視されるため「コツコツ学べる」「物事を順序立てて考えられる」といった強みが活かせます。
この職種で経験を積めば将来のキャリアの選択肢も広がり、市場価値を高めやすい点も魅力です。
営業職
営業職は「人物重視」の採用が多いため、既卒でも正社員として採用されやすい職種です。
必要な専門スキルは入社後に学べるため、選考では「コミュニケーション力」「素直さ」「前向きな姿勢」などが重視されます。
営業と聞くと難しく感じるかもしれませんが、日常的な会話やアルバイト経験で培った接客スキルがそのまま活かせることも少なくありません。
また、成果が目に見えやすい職種であるため、努力が評価されやすく、キャリアアップのスピードも比較的速い傾向にあります。
「人と話すのが好き」「相手の立場で考えるのが得意」といったタイプには特に向いている職種です。
介護職
介護業界は人材ニーズが非常に高く、未経験の既卒者を積極的に受け入れる環境があります。
多くの施設で入社後の資格取得支援制度が整っているため、働きながらステップアップできます。
介護の仕事は身体的なサポートだけでなく、利用者とのコミュニケーションや気配りが必要です。
そのため「人を支えることが好き」「相手の気持ちを察するのが得意」といった強みが活かせる仕事です。
経験を積めば介護福祉士など国家資格を取得するキャリアも拓け、長期的に安定して働けます。
事務職
事務職は「未経験可」の求人が一定数あり、既卒でも挑戦可能な職種です。
PC操作や資料作成などの基本的な業務が中心のため、特別な専門スキルがなくても、丁寧な仕事ぶりやコミュニケーション力が評価されます。
特に「コツコツ作業が得意」「相手に自然に気を配れる」タイプは向いているといえます。
また、営業アシスタントや総務など職種の幅が広いため、自分の適性に合ったポジションを選びやすいのもメリットです。
事務職の経験はどの業界でも通用するため、一度経験したことは別の職場でも活かしやすいです。
監修者コメント
既卒のキャリアは“20代の伸びしろ”をどう活かすかが鍵
既卒の方は社会人経験こそ少ないものの、その分柔軟性が高く、20代ならではの吸収力や順応性が大きな強みになります。
しかし、強みが“活かされる環境”に入らなければ、その伸びしろは十分に発揮されません。
だからこそ、業界選びや職種選びは、経験よりも「どれだけ成長機会が得られるか」を軸に考えることが重要です。
また、最初の環境でキャリアの基礎が大きく変わるため、短期的な待遇よりも中長期のスキル形成を意識すると、将来のキャリア安定につながります。
こちらの記事は内定を辞退し既卒となった人が、未経験からIT業界へ就職し、活躍するまでの体験記です。
参考に読んでみてください。

岡本啓毅
まとめ
既卒であっても、正社員としてのキャリアは十分に築けます。
大切なのは「自分にできることは何か」「どの職種なら活かせるか」を整理し、適切なアプローチを取ることです。
今回紹介したように、ITエンジニアや営業職、介護職、事務職など、未経験から挑戦しやすい仕事は多く、経験の有無よりも意欲や姿勢を重視する企業も増えています。
自分の強みやこれまでの経験を丁寧に振り返り、前向きに準備を進めれば、既卒からでも安定したキャリアを手にすることは可能です。
焦らず、着実な一歩を積み重ねていきましょう。
「何から始めればいいか分からない」
「自分に合う仕事が見つからない」
このような不安を抱えたまま、1人で就活を続けるのはとても大変です。
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