
しかし、ポイントを押さえれば転職は可能です。
「院卒で第二新卒なんて、大丈夫かな?」と不安な方は、ぜひ、参考にしてください。
この記事の監修者

岡本啓毅
株式会社UZUZ 代表取締役
1986年生まれ、北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職サポートを実施してきた。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。”をミッションに、Twitterで「仕事をウズウズ楽しむ情報」を、YouTubeで「就職・転職で使える面接ノウハウ」を発信。SNSの累計フォロワー数は9万人を超える。
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第二新卒×院卒の特徴

院卒だからこその強みがたくさんあるため、ここで解説する内容を転職活動に活かすことが重要です。
専門分野に関する深い知識と論理的思考力をもっている
院卒の大きな特徴は、大学院での研究経験を通じて、特定分野における高度な専門知識や研究スキルを持っている点です。
課題設定から情報収集、仮説検証、プレゼンテーションまで一貫して取り組んできた経験は、論理的思考力や問題解決能力の高さにつながります。
特に、研究開発・技術職・データ分析などの分野では、このスキルが即戦力として評価されやすく、文系・理系問わず企業からニーズがあります。
自ら学び、自ら考える姿勢が身についている
大学院での研究生活は、スケジュールやテーマ設定を自分で組み立てて進めるセルフマネジメント力が求められます。
また思うように進まない研究に何度も向き合う中で、粘り強く試行錯誤する力や、失敗から学ぶ姿勢も身につけている人が多いです。
その経験から第二新卒×院卒は「指示待ちでなく自走できる人材」として評価されることが多いのです。
このような姿勢は、実務経験が短い第二新卒でも「成長ポテンシャルが高い」と企業から評価されやすいポイントといえます。
短期間でも社会人経験があることで実践力が身についている
第二新卒の中でも院卒の人は「社会人としての現場経験」と「アカデミックな知見」の両方を兼ね備えている存在といえるでしょう。
この「ハイブリッド型」の強みは、特に高度専門職・研究職・企画職など、知識と実行力が両方求められる分野で活かされます。
また「理論だけではなく現場にも対応できる柔軟性」がある点は、新卒とも中途とも異なる特別な魅力です。
柔軟性と将来性のバランスがとれている
大学院卒とはいえ、まだ20代の若手が多いのが、第二新卒×院卒です。
そのため新しい環境や企業文化にも柔軟に適応できる年齢的なメリットがあります。
また学生時代に習慣づいた学びの姿勢が身についていることから、業務に必要な知識やスキルを自らキャッチアップしていく吸収力も期待できるでしょう。
そのため企業からは「育成しながら即戦力としても活躍できる」ポテンシャル枠として期待されます。
院卒であることを強みとして活かした履歴書の書き方にはコツがありますので、ぜひ以下の記事を参考にしてください。
院卒で第二新卒の人が転職に不利と言われる理由

学歴に対する過度な期待とのギャップを感じる
企業は院卒の応募者に対して無意識のうちに「院卒=高い専門性や成果を出せる人材」として高い期待を持つことがあります。
これは院卒者に対する「イメージ」としてよくあるものですが、実際には必ずしも全ての人に当てはまるとは限りません。
また院卒といえども第二新卒ということは、社会人経験が1〜2年未満、もしくはゼロに近いことも多いです。
にもかかわらず企業が「院卒」という肩書きに期待しすぎてしまうと、実務レベルとのギャップを強く感じてしまいます。
すると「あれ、思ったより即戦力じゃない」と評価を下げられてしまうリスクがあるのです。
専門性の高さが逆に“扱いづらい”と受け取られる
院卒は専門性が高い一方で「この分野しかやってこなかったのでは?」という懸念を持たれることがあります。
特に、専門と異なる業界や職種に転職しようとする場合「業務への応用力」や「視野の広さ」に対する不安が出やすいです。
また企業によっては「扱いづらいのでは」「こだわりが強そう」といったイメージを持たれることもあります。
そのため専門性を柔軟性とどう両立できるかを説明することが重要になります。
年齢に対して実務経験が少ないとみなされる
院卒の場合、修士であれば社会人スタートが24〜25歳、博士課程だとそれ以上になることもあります。
そのため年齢的には新卒より上なのに、実務経験は浅い(またはほぼゼロ)という状況になりやすいです。
企業側から見ると「これから教えるには年齢が少し高い」「中途採用枠で見ると即戦力には乏しい」など、不利に働く要因となることもあるでしょう。
給与・待遇面のミスマッチが起きやすい
大学院修了者は、新卒で就職する際に大学卒よりも初任給が高めに設定されることが多いです。
そのため社会人としてのスタート地点から「自分は学歴に応じた待遇があるべき」という意識を少なからず持っている傾向があります。
一方で第二新卒の転職市場は、即戦力性や業界経験の有無が判断材料となることもあるため「学歴に見合った給与」を必ずしも提示されるとは限りません。
これにより、本人の期待と企業側の評価が食い違い、待遇面のミスマッチが発生しやすくなります。
監修者コメント
自己分析だけでなく「市場価値の理解」も大切
自己分析は転職活動の基本ですが、それだけでは不十分です。
特に第二新卒の院卒の中には、自分の専門性にとらわれすぎてしまう人もいます。
そのため、自分のスキルが社会でどのように求められているのか、客観的に知ることが大切です。
例えば、材料工学を専攻していた場合は「メーカーの研究職しか無理」と思い込んでいる人もいるかもしれません。
しかしデータ解析や論理的思考力が評価され、IT業界のデータアナリスト職で内定を得たというケースもあります。
このように、自分では気づかないスキルが、他業界で高く評価されることもあるのです。
転職エージェントに相談したり、企業の求人情報を広く見たりして、専門外でも活かせる自分の強みを把握することで、より現実的かつ効果的な転職活動が可能になります。

岡本啓毅
院卒で第二新卒の人が転職活動を成功させる3つのポイント


1.退職理由とキャリアの軸を明確にする
第二新卒は入社からの期間が比較的短いため「なぜ辞めたのか?」「またすぐ辞めてしまうのでは?」という疑念を持たれやすい立場にあります。
特に院卒の場合「長い時間をかけて専門性を磨いてきたはずなのに、なぜ早期に辞めたのか?」という視点で深掘りされがちです。
退職理由を曖昧にしたままだとネガティブな印象を与えてしまい、選考で不利になりかねません。
そのため第二新卒の場合、短期離職の理由をどう伝えるかが選考のカギです。
特に意識しておくべき3つのポイントは以下の通りです。
- 退職理由は「改善思考」で語る(例:「こういう働き方をしたいと気付いた」)
- 前職での学びや反省点もあえて触れることで誠実さをアピール
- キャリアの軸を再定義して、それに沿った転職だと伝える
明確な退職理由と今後のキャリアの軸が明確であれば「納得感のある転職」「前向きな再スタート」として評価されやすくなります。
2.大学院で培った強みを実務にどう活かすかを明確にする
院卒の第二新卒は、学問的な専門性や研究経験がある一方で、実務経験が浅いというのが一般的な特徴です。
企業側は「この人の研究経験はうちの業務に役立つのか?」「現場での仕事にフィットするか?」という視点で見ています。
そのため、単に「専門知識があります」とアピールするだけでなく「それが現場の仕事でどう活かせるのか?」という部分まで落とし込んで伝えることが、選考突破のカギです。
例えば「大学院でのバイオマテリアルの研究経験から、医療機器や製薬業界での製品開発・品質改善といった実務にも貢献できると考えています」と表現すると説得力が増します。
大学院で学んだ知識をどう価値提供に変換するか、ビジネス視点で言い換えることがとても重要です。
3.応募職種と業界選びは幅広く検討する
院卒の第二新卒は、これまでの進路選択で「研究分野=将来の職業」と考えがちです。
転職活動でも「自分の専攻に関係のある業界や職種にしか応募できない」と思い込んでしまうケースが少なくありません。
しかし実際には大学院で得た知識やスキルは様々な業界・職種で活かすことが可能です。
転職先を幅広く検討することで、自分に合ったキャリアに出会いやすくなったり、採用市場の現実に合わせた判断ができたりするなどのメリットもあります。
「専攻からズレること=キャリアの失敗」ではなく「視野を広げること=チャンスを広げること」と捉えることが大切です。
監修者コメント
企業理解と志望動機は丁寧に仕上げることが大切。
第二新卒の選考では、企業側が「またすぐに辞めてしまうのでは?」と不安に感じやすいものです。
だからこそ、応募企業への理解を深め「この会社で働きたい理由」を具体的に伝えることが重要となります。
単なる再就職ではなく、“ここでキャリアを築きたい”という本気度をアピールしましょう。
第二新卒ではありませんが、院卒×既卒の終活聖子のための極意についてまとめたこちらの記事も参考になりますので、ぜひ読んでみてください。

岡本啓毅
まとめ
第二新卒であり、かつ院卒という立場は、一見すると転職市場で不利に思えるかもしれません。
しかし、大学院で培った専門性や思考力、課題解決力は、業界や職種を問わず活かせる大きな財産です。
重要なのは、それらの強みを実務でどう役立つかという視点で伝えることです。
そして視野を広げて自分に合った選択肢を見つける柔軟さを持ちましょう。
「過去」よりも「これから」を重視する企業は少なくありません。
自分の可能性を信じ、前向きなスタンスで再スタートを切ることで、院卒・第二新卒ならではの強みを活かした新たなキャリアがきっと開けてくるはずです。
第二新卒×院卒の転職活動に不安を抱えている人は、ぜひ一度UZUZに相談してみてください。
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