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高卒からアパレル業界で働きたい|正社員へのキャリアパスも解説!

高卒からアパレル業界で働きたい

アパレル業界って、高卒でも就職しやすそうっていうイメージがあるけどどうなの?
たしかに、アパレル業界の販売員は「高卒以上」「学歴不問」の要件で募集している求人が多いですね。
じゃあ、高卒者がアパレル業界に就職・転職する時は何が重視されるのかな?
気になりますよね。

この記事では高卒者がアパレル業界に就職・転職する方法や面接時のチェックポイント、アパレル業界で働くために活かせる資格について解説します。

また高卒者がアパレル業界で目指せるキャリアパスについても解説しますので、ぜひ就職・転職活動に活かしてください。

この記事の監修者

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

株式会社UZUZ 代表取締役

1986年生まれ、北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職サポートを実施してきた。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。”をミッションに、Twitterで「仕事をウズウズ楽しむ情報」を、YouTubeで「就職・転職で使える面接ノウハウ」を発信。SNSの累計フォロワー数は9万人を超える。

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高卒から目指すなら知りたい!アパレル業界の構造とは

高卒から目指すなら知りたい!アパレル業界の構造とは

アパレル業界で働きたい高卒の人が押さえておきたいのが、業界構造です。

アパレルは衣料品という意味を持つ言葉ですが、アパレル業界では衣料品のデザインから製造、販売までをビジネスにしています。

アパレル業界をより理解するなら、作業工程ごとに分けられる「川上」「川中」「川下」という3つの構造を知っておく必要があります。

業界構造を理解すれば、応募先の企業はどのようなビジネスモデルを採用しているのかを把握しやすく、企業研究に役立つことでしょう。

川上(繊維産業や生地メーカーなど)

アパレル業界の川上に当たるのが、繊維産業や生地メーカーです。

衣料品の製造で使用する素材や生地を調達したり、加工したり、原材料を生産したりしています。

川上には、繊維メーカーやテキスタイルメーカー、テキスタイルコンバインダーなどが分類されます。

川中(アパレルメーカーなど)

アパレル業界の川中に当たるのが、アパレルメーカーです。

川上で調達・加工・生産された原材料をもとに、衣料品の企画や製造を担うのが特徴です。

アパレルメーカーのほか、OEMやODMも川中に分類されます。

川下(小売業など)

アパレル業界の川下に当たるのが、流通や販売を担う小売業です。

川上・川下の企業によって製造された衣料品を仕入れて、店舗で顧客へ販売しています。

アパレルブランド専門のショップのほか、セレクトショップや百貨店が川下の代表例です。

そのほか、古着やリセールなどの二次流通も川下に分類されます。

高卒から目指せるアパレル業界の主な職種5つ

高卒から目指せるアパレル業界の主な職種5つ

高卒からアパレル業界を目指すなら、具体的にどんな仕事ができるのかを知っておく必要があります。

ここでは、高卒から目指せるアパレル業界の主な職種を5つ解説していきます。

  1. 販売員
  2. デザイナー
  3. パタンナー
  4. マーケティング
  5. 商品管理

一つずつ、見ていきましょう!

販売員

アパレル業界での仕事といわれて想像する人が多いのが、店舗で顧客へ商品を販売する販売員です。

アパレルショップやセレクトショップ、百貨店といった実店舗のスタッフとして、接客対応や販売業務を行います。

レジ業務や商品の発注業務など、業務内容が多岐にわたるケースが多いのも特徴です。

デザイナー

アパレル業界の中でも、川中にあたるアパレルメーカーでは、実際に衣料品を企画・製造する専門職が働いています。

専門職の一つが、主に衣料品のデザインを行うデザイナーです。

デザイナーとして採用されるためには、流行やデザインに関する知識、色彩感覚や裁縫スキルが求められる上に、業務に関連した専門学校を修了している必要があることも。

デザイナーとして仕事をしたいのであれば、求人情報をしっかりとチェックしておきましょう。

パタンナー

アパレルメーカーにおける専門職には、デザイナーのほかにパタンナーが挙げられます。

パタンナーは、デザイナーが手がけたデザインをもとに、洋服の型紙を作成する仕事です。

パタンナーの業務ではCADと呼ばれるコンピューターソフトを操作することも多いため、PC操作スキルなども求められます。

マーケティング

マーケティングは、市場調査の結果をもとにデータ分析を行い、最新のトレンドや顧客のニーズを把握する仕事です。

そして、その情報をもとにして、企業の利益につながる販売戦略や商品企画を考案したり、予算の策定を行ったりします。

データ分析スキルのほか、企画力やマーケティング知識が求められます。

商品管理

商品管理は、売上データや販売戦略に基づいて、在庫管理や生産計画の策定を行う仕事です。

商品管理の業務次第では、過剰在庫や在庫切れが起きてビジネスチャンスを逃してしまうおそれがあるため、責任重大な仕事といえます。

アパレル業界で学歴は重視される?高卒と大卒の違い

アパレル業界で学歴は重視される?高卒と大卒の違い

アパレル業界で働くのに、学歴は重視されるのかな……?
結論、職種によりますね。

販売員の場合は高卒者でも働くことが可能です。

しかし、高卒でも活躍できるアパレル業界とはいっても、大卒との違いがあるためしっかり見ていきましょう。

また高卒でアパレル販売員として働く場合は学歴よりも必要とされるスキルがありますので紹介します。

読みながら、アパレル業界が自分に合っているか確認してみてくださいね!

まずは、アパレル業界で働く高卒者と大卒者の違いについて3つの観点から解説します。

  1. 給与の違い
  2. 職種の違い
  3. キャリアの違い

1.給与の違い

高卒と大卒の大きな違いは、給与面にあります。

ここで厚生労働省が実施した「令和5年賃金構造基本統計調査」の結果を見てみましょう。

この調査結果によると、大卒者の平均賃金は369万4,000円である一方、高卒者は281万9,000円となっています。

これはアパレル業界だけの統計ではありませんが、やはり高卒者と大卒者の給与の差はアパレル業界でも同じように出てくると考えられます。

たとえば、正社員採用の条件を「大卒以上」としている場合、高卒者はアルバイトや契約社員などでしか採用してもらえません。

このようなケースでは、高卒者が就職できても給与の差が大きくなってしまうおそれがあります。

参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査

2.職種の違い

アパレル業界の職種は、主に店舗で接客や販売を行う「販売職」本社勤務の「総合職」の2つがあります。

アパレル業界での「総合職」には、具体的に営業や経理、プレス、MD(マーチャンダイザー)、企画などの職種があります。

また「総合職」で採用された場合、企業によっては海外転勤を含む全国転勤があることも多いです。

上記のように「総合職」は専門的なスキルや知識が求められるため、「専門卒以上」あるいは「大卒以上」と、募集に学歴の制限があることが多い傾向にあります。

一方、「販売職」は学歴不問の求人が多くあります。

アパレルに関する知識はもちろん必要ですが、販売職の場合はそれよりも人と接客するうえで大切なコミュニケーション力やホスピタリティといった面が重要になってくるため学歴を問わずに採用している企業が多いのです。

また販売員の場合は地域限定採用のケースが多く、決まったエリア内でのみで働く(例:関東圏のみ、関西圏のみ)業務が一般的となります。

3.キャリアの違い

高卒者で店舗の「販売職」として採用された場合、店舗内でのキャリアアップ(例:スタッフ→副店長→店長)を目指せます。

またはエリア内でのキャリアアップ(例:店長→エリアマネージャー)を目指すことも。

一方、「総合職」として採用された大卒者の場合は、本社の各部署でリーダーやマネジメントに就いたり、会社の経営に関わったりといった幅広いキャリアパスを描くことができます。

とはいえ高卒の場合でも、店舗で経験を積んだ後に本社へ異動できる可能性もあるため、入社後は学歴で自分を卑下することなく、成果を経営陣にアピールできるよう真摯に働いて成長していきましょう!

監修者コメント

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

アパレル業界への就職は高卒でも不利じゃない!

高卒で入社すると大卒と比べ、同じ仕事をしていても給与に差があったり、職種が限られたりと、劣等感に悩まされることがあるかもしれません。

キャリアアップの幅や就ける職種の選択肢を広げるという意味では、確かに大学を卒業しておいた方が有利になるでしょう。

ただアパレル販売員は学歴ではなく、売上に貢献し結果を出すことが重視されます。

その分責任も重くなりますが、高卒だからといって引け目を感じたり、諦めたりする必要はありません!

前向きに自信を持って、真面目に仕事に取り組むことでキャリアアップも目指せるはずです。

就職するうえで、高卒と大卒の違いをもっと詳しく知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。

高卒でアパレル業界に就職・転職する方法

高卒でアパレル業界に就職・転職する方法

高卒でも販売員ならアパレル業界で働けるチャンスがありそうだな……。
実際に、高卒でアパレル業界に就職・転職するにはどうしたらいいかな。
アパレル業界に就職する方法はいくつかありますので、紹介しましょう。

もちろん正社員の募集もあるので、積極的にチャレンジしてみると良いかもしれません。

しかし未経験の高卒者にとって正社員は狭き門なので、「アパレル業界に就職する方法」と「どうすれば正社員になるチャンスを得られるか」について、しっかり解説していきます。

正社員として就職・転職する

高校卒業後、すぐに正社員としてアパレル業界への就職を希望する場合、高校の新卒者向け求人を探すと良いでしょう。

高校の進路担当の先生に希望を伝えておくと、アパレル業界の求人を紹介してもらえます。

本社勤務は応募条件が「専門学校卒」「大卒」となっていることが多いため、難しいですが、地域限定採用の場合は「高卒以上」での募集が多いため、チャレンジしてみましょう。

ただし、アパレル業界では「1店舗につき社員1人まで」など、配置できる社員数が決められているため、正社員募集自体あまり多くはなく、狭き門といえます。

正社員として就職・転職を成功させたい場合は、まずアルバイトなどでアパレル業界や接客業での経験を積んでおくことをおすすめします。

なぜなら、アパレル業界は経験者を優遇するからです。

アパレル業界でのアルバイト経験を、面接でもしっかりアピールすると良いでしょう。

アルバイトや派遣社員として働く

初めから正社員が難しい場合は、まずアルバイトや派遣社員として働き始め、その後キャリアアップして正社員になるという道もあります。

早くから店頭に立って実力をつけ、勤務態度や実績を評価されれば正社員として登用されることもあるため、まずは雇用形態にこだわらず働き始めてみるのも一つの方法です。

将来的に正社員として働きたいという希望がある場合は、正社員登用制度がある会社かどうかを事前に調べておくようにしましょう。

アパレル業界で働きたいと考えている人は、以下の記事もぜひ参考にしてくださいね。

また、アパレル業界の仕事については以下のYouTubeでも解説していますので参考にしてください。

高卒でアパレル業界に就職・転職するために必要なスキル

高卒でアパレル業界に就職・転職するために必要なスキル

高卒でアパレル業界で働く場合、大卒に比べ給与や待遇での差があったり、キャリアアップの幅や就ける職種が限られたりすることはあるでしょう。

しかし店舗で働く場合、学歴以上に重視されるのが以下の4つのスキルです。

  1. ファッションやおしゃれに対する興味・知識
  2. コミュニケーション能力
  3. 自分から情報を発信する力
  4. チームワークを大切にする力

ここではそれぞれのスキルについて詳しく解説します。

4つのスキルがしっかり身についていけば、就職・転職に有利となりキャリアアップにもつながります。

ぜひアパレル業界への就職・転職活動やキャリアアップに活かしてくださいね!

1.ファッションやおしゃれに対する興味・知識

店舗の販売員はお客様に直接商品の魅力を伝え、トレンドアイテムをご提案するだけではなく、ファッションに関する悩みに寄り添うとても大切な仕事です。

最新のトレンドに敏感になり、どのような商品をどうコーディネートすればお客様に似合うか、悩みを解決できるか、喜んでもらえるかを考えなくてはなりません。

ただ店舗に立って商品を並べ、お客様の選んだ商品を会計してお渡しするだけではなく、ファッションに常に興味を持ち、商品知識を深めることが大切です。

お客様のニーズに合った提案ができるようになれば、実績を上げることにもなり、評価につながるでしょう。

また、お客様は販売員の服装もよくチェックしています。

販売員は働いているブランドの服を着て業務にあたりますが、「お店の人はどんな風に着こなしているかな」とお客様に見られていることが多いのです。

販売員はブランドの顔となるため、自分自身のセンスも磨き「素敵だな」と思われるコーディネートをできるよう心がけましょう。

2.コミュニケーション能力

幅広い年齢層のお客様が来られるアパレルの店舗では、お客様に合わせた接客をする必要があります。

お客様からの質問に対して的確に、長くなりすぎないように回答することが必要です。

また基本的な接客マナーや言葉遣いも当然必要になります。

丁寧な明るい対応をされるとお客様も気持ちが良いものです。

「また来よう」と思ってもらえるような、人あたりの良いコミュニケーションを心がけることが大切です。

3.自分から情報を発信する力

お客様から質問されるのを待っているだけでは、販売員としての実績を上げていくことはできません。

お客様に必要な商品の情報を自分から伝え、気に入ってもらえるように分かりやすく説明することも販売員に必要とされるスキルです。

お客様の希望や意図を汲み取り、最も適した提案をして満足いただけるように、日々努力する必要があります。

4.チームワークを大切にする力

店舗で働く場合は正社員やアルバイト・派遣社員など多くの同僚や上司と一緒に働くことになります。

活気のある雰囲気の良い店にするためには、一緒に働くメンバーとのチームワークを大切にする姿勢が求められます。

意外とお客様にも、店舗で働いているスタッフの雰囲気は伝わってしまうものです。

チームワークが良い店舗だと気持ち良く買い物することができ、販売実績の向上にもつながっていくはずですよ。

高卒からアパレル業界を目指すためのポイント

高卒からアパレル業界を目指すためのポイント

高卒者が販売員としてアパレル業界に就職・転職するとき、面接ではどんな点がチェックされるのかな。
ファッションセンスコミュニケーション力などが、チェックされやすいポイントのようです。

高卒からアパレル業界を目指すなら、採用担当者にチェックされやすいポイントを押さえたうえで対策を行うことが重要です。

ここでは、高卒からアパレル業界を目指すためのポイントを解説していきます。

  1. ファッションへの関心を高め、センスを磨く
  2. 会話力(コミュニケーション能力)を意識する
  3. 接客や人と関わる仕事の経験をアピール
  4. アパレル業界で働きたいという熱意を伝える

1.ファッションへの関心を高め、センスを磨く

まず面接のとき、どんな服を着ているかで第一印象やファッションセンスを評価されます。

希望するブランドのイメージに合った服装や髪形で面接に行くと良いでしょう。

また最新のトレンドに敏感であるか、また情報収集はどのようにしているかなどファッションに対する興味・関心を持っているかについても聞かれます。

雑誌を読んで情報収集するなどの準備をすることも必要です。

2.会話力(コミュニケーション能力)を意識する

販売職は接客業であるためコミュニケーション能力は必須です。

面接では、コミュニケーション能力についてもチェックされます。

ただ話すだけでなく、相手の話しを聞いて分かりやすく、端的・丁寧に自分の意見を伝えることができているかが大切です。

また、話すときの表情や伝え方・言葉選びも大切です。

丁寧な言葉遣いで、明るく話せるように鏡を見ながら何度も練習すると良いでしょう。

3.接客や人と関わる仕事の経験をアピール

これまでにアパレル業界でなくても、接客業に携わったり、人と関わる仕事をしたり、何かしらのバイトやボランティアなどの経験があれば積極的にアピールしましょう。

過去の経験から自分が接客業に向いていると思う場合、根拠と合わせて話すとより説得力が増し、評価につながります。

4.アパレル業界で働きたいという熱意を伝える

アパレル業界は様々な人が応募できるため、なぜアパレル業界を選んだのか、なぜこのブランドを選んだのかを明確に伝え働く意欲を伝えることが大切です。

そのうえで、アパレル業界で自分のどんな良さを活かして仕事ができるか、何を大切にして働きたいかについても具体的に説明し、熱意を伝えると良いでしょう。

監修者コメント

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

アパレル販売員は体力も必要!

販売員の仕事は、体力的にタフでなければ続けられません。

なぜなら商品や備品が入った重いダンボールを運んで検品したり、什器を組み立てて売り場を作ったり、マネキンのコーディメートをするなど、意外と体力のいる業務が多いからです。

また販売員は1日中立ちっぱなしで仕事をすることになるため、仕事の後は足がむくんでパンパンになることもあるでしょう。

さらにシフト制なので生活が不規則になったり、セールなどの繁忙期は残業や連続勤務が続いたりすることも考えられます。

そんなときでも店頭では笑顔で丁寧な接客が求められるのです。

体力だけでなく、精神的にもタフである必要がありますね。

高卒から目指せるアパレル業界のキャリアパス

高卒から目指せるアパレル業界のキャリアパス

高卒でアパレル販売員として就職・転職したら、ずっと販売員しかできないのかな……?
そんなことはありません。企業にもよりますが、希望すれば職種変更ができることもあります。

ここでは、高卒でアパレル販売員として就職・転職した場合、どのようなキャリアパスが目指せるのか解説します。

1.店舗スタッフから店長・エリアマネージャーへキャリアアップ

販売員として働き始めて着実に成果を出し、その能力が認められれば店長や副店長にキャリアアップできます。

店長や副店長になると、アパレル販売員としての業務の他に、スタッフの育成や従業員のシフトの作成・面接、売上の管理・在庫管理など、店舗運営の業務が加わります。

責任は重くなりますが、接客の仕事に魅力を感じている人は、キャリアを重ねながら好きな仕事を続けられるでしょう。

その後、店長としてリーダーシップを発揮し、実績を積んでいくと、各エリアの店舗を統括するエリアマネージャーに昇格することもあります。

売上目標を達成できるようにマネジメントしたり、売上分析などのマーケティングに携わったりと販売員としてのスキルを活かしながら活躍することができます。

2.本社勤務への異動

販売員として実績を重ねて力量が評価されると、社内公募制度などを活かし、本社職のプレスやマーチャンダイザー(MD)などの職種を目指すことも可能です。

同じ企業内で販売職から総合職へ異動することが難しい場合は、これまでの経験を活かし、他のアパレル企業の総合職への転職を考えてみるのも良いでしょう。

学歴で判断しない企業は、実力や結果を求められる傾向にあるため、厳しい環境でもモチベーションを高く持って働く姿勢が大切です。

高卒でアパレル業界で働く際に活かせる5つの資格

高卒でアパレル業界で働く際に活かせる5つの資格

アパレル業界で働いたり、キャリアアップするために持っておいた方がいい資格ってあるのかな?
アパレル業界で働くために必須の資格は特にありませんが、取得しておくと知識があることを客観的に証明できるため、就職・転職・キャリアアップの際に有利に働きます。

知識が深まれば仕事にも役立つため、取得しておいて損はないでしょう。

ここでは、高卒者が販売員としてアパレル業界で働く際に活かせる資格を5つ紹介します。

  1. リテールマーケティング検定
  2. ファッション販売能力検定
  3. 商品装飾展示技能検定
  4. ファッション色彩能力検定
  5. 繊維製品品質管理士(TES)

1.リテールマーケティング(販売士)検定

リテールマーケティング検定は日本商工会議所が実施する検定試験で、インターネットを介して実施される試験です。

接客・販売技術に加え、売り場作りや販売促進の企画・在庫管理・店舗経営・マーケティングなど、幅広い知識が問われます。

合格後は『販売士』を名乗ることができます。

店長やエリアマネージャーへの登用に「リテールマーケティング検定」の取得を条件としている企業もあるので、就職・転職だけでなくキャリアアップにも役立つでしょう。

2.ファッション販売能力検定

ファッション販売能力検定は、一般財団法人日本ファッション教育振興協会が実施する検定試験で、2級と3級は年2回、1級は年1回行われます。

販売士検定は多様な業種を対象とした販売全般の検定ですが、ファッション販売能力検定は、ファッションに特化した検定です。

ファッション製品の接客技術や店舗運営などの知識があることを証明でき、業界でもよく知られている資格であるため、転職や就職に活かすことが可能です。

3.商品装飾展示技能検定

商品装飾展示技能検定は商業施設などにおいて、商品を魅力的に表現するための技能を証明する国家資格で、試験は年1回行われます。

商品情報や販売時期、見込み客のライフスタイルを予想し、商品を魅力的にディスプレイする方法を学ぶことができます。

各級の受験資格には実務経験が課されているので、販売員として経験を積みながら勉強をすることがおすすめです。

4.ファッション色彩能力検定

ファッション色彩能力検定は、一般財団法人日本ファッション教育振興協会が実施する検定試験で、年2回行われています。

取得すると、ファッションの色彩知識を身につけられ、ディスプレイやお客様へのコーディネート提案といった実務に役立てられるため、売上アップにつなげられるでしょう。

5.繊維製品品質管理士(TES)

繊維製品品質管理士(TES)は一般社団法人日本衣料管理協会が実施する検定試験で、年1回行われます。

合格すると消費者に供給される繊維製品の品質・性能の向上や、繊維製品の品質について消費者からクレームが出ないように活躍するスペシャリストとなります。

TES資格を持っていれば活躍の幅が広がり、キャリアアップもしやすくなるでしょう。

合格率は例年2割程度で難易度が高く、5年に1回登録更新試験をクリアする必要があります。

まとめ

アパレル業界は学歴を重視しない傾向が強いため、高卒でも就職・転職することは可能です。

販売員として実績を残すことでキャリアアップすることも可能なので、「高卒だから……」と諦めずチャレンジしてみると良いでしょう。

まずは販売員として働きながら必要なスキルを磨くことで、新しい道が開けるはずです。

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執筆・編集

第二の就活 編集部

「“はたらく”をもっと身近に」をテーマに、就活=不安・やりたくないと感じる気持ちを変えるコンテンツを発信しています。編集部のメンバーは、全員が既卒や第二新卒の経験者です。だからこそわかる「就活に対する怖さ・逃げたい気持ち」に寄り添い、正しい情報をイラストや動画を用いてわかりやすく伝えていきます。

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