もくじ

できれば、きつくないやつ。
将来性があり、未経験でもなれる、しかも肉体を酷使しない仕事なら、いくつもありますよ。

この記事では、土木技術者について、仕事内容やなり方、さらには役立つ資格についても解説していきます。
この記事の監修者

岡本啓毅
株式会社UZUZ 代表取締役
1986年生まれ、北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職サポートを実施してきた。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。”をミッションに、Twitterで「仕事をウズウズ楽しむ情報」を、YouTubeで「就職・転職で使える面接ノウハウ」を発信。SNSの累計フォロワー数は9万人を超える。
正社員求人多数!
あなたのキャリアを
UZUZが徹底サポート
- すべて完全無料!
- 安心!優良企業のみ紹介
- あなた専用!寄り添ったキャリア支援
土木技術者とは

土木技術者って、聞くからに大変そうだけど……?
工事の計画を行ったり、指示を行う仕事なんです。
そもそも「土木工事」とは、建築以外の工事のことを指しています。
主に、公共物である森林、河川などに対して道路を作ったりダムや橋を作ったりする仕事が土木工事です。
その性質上、公共性や公益性が高い工事に関わるため、土木工事は公的事業であることが多いのも特徴です。
土木技術者とは、国や自治体から依頼を受けたり受注したりして工事を請け負い、土木技術の知識を使ってその土木工事の計画や監督を行います。
土木技術者の仕事内容


でもその代わり、なんか難しそうじゃない!?具体的にはどんな仕事なの?
仕事内容についてもお教えしますね!
土木技術者の仕事内容は、主に設計関連の仕事と施工関連の仕事に分かれています。
それぞれ確認していきましょう。
設計関連の仕事
土木技術者が設計関連の仕事で担当するのは、工事の内容を決める建築計画と、スケジュールを決める工事日程の計画です。
土木工事の案件が受注されたら、土木技術者の仕事が本格的に始まります。
まずは、土木工事の建築計画を立てることがスタートです。
どれくらいの規模で、どのような手順で工事していくのかを詳細に決めます。
また、工事予定地について、工事の実施期間の天候などを含めた状況を加味し、工事日程の計画を立てることも重要な仕事です。
施工関連の仕事
実際に土木工事の現場で指揮を執る仕事です。
「施工管理」や「現場監督」と呼ばれる仕事で、これは建築にも同様の仕事があります。
自分で重機を操縦したり、組み立てたり運んだりするわけではありません。
作業者に対して指示を出し、進捗を管理したり安全を確保したりする仕事です。
施工管理の仕事の詳細は、以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ合わせてお読みください。
監修者コメント
維持管理に関わるため土木技術者は将来性がある
これから日本の人口はどんどん減少していくため、いわゆる「土地余り」の状態が予測されます。
そのため、土木事業の将来性が気になるという方もいるのではないでしょうか。
これからの日本は、人口減少によって確かに「新規建設」は減っていくと予想されています。
一方で、これまで作られた設備や施設の「維持管理」は増えていくとも考えられています。
これは建設だけでなく、土木の世界でも同じです。
今までは次々と新しい道路やダムなどを作っていましたが、これからは既存の設備を維持管理していくことになるでしょう。
特に、災害が起こらないようにダムや堤防などを定期的にメンテナンスし続ける仕事は、無くてはならない仕事であり、同時になくならない仕事でもあります。
重機や建築機械での作業の機械化や自動化はさらに進む可能性はありますが、それらの作業内容の指示を出す土木作業員は、人間から代替されにくいとも考えられています。
すなわち、土木作業員は将来性がある仕事であるといえるのです。
なお「将来性がある仕事」がどういったものか詳しく知りたい方は、以下の記事も確認してみてください。

岡本啓毅
土木技術者の収入は?

厚生労働省が運営している職業情報提供サイトjob tagから「土木設計技術者」「土木施工管理技術者」の年収モデルを紹介します。

参考:厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag 土木設計技術者」
参考:厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag 土木施工管理技術者」

資格の有無や会社の規模にもよりますが、大企業であればかなりの好待遇が期待できます。
土木技術者は年齢に比例して経験値が上がる側面があるため、年収も上がりやすい傾向があります。
さらに、管理監督的な立場になれば、かなりの高収入が期待できるでしょう。
土木技術者のキャリアパス

入社してすぐは土木工事の実務を経験するため、現場作業に従事するケースもあります。
その後、指揮監督者の補佐をしながら、施工管理技士などの資格取得に挑戦するのが一般的です。
資格取得後は、比較的小規模な現場の指揮監督者から始まり、大規模なプロジェクトを任されるようになっていきます。
最終的には管理職となり複数の部署をまとめ、後進の指導にあたる立場にキャリアアップしていきます。
土木技術者のやりがいとは?

ここでは土木技術者の仕事の魅力や、やりがいについて見ていきましょう。
スケールの大きな仕事に携われる
土木技術者の仕事は、まず第一に仕事のスケールが大きいことが、やりがいにつながります。
山を切り崩したり、トンネルを掘ったり、高速道路を作るなど、地図に残るような影響を及ぼす仕事です。
それほどの影響がある場合は、プロジェクトの規模も大きいです。
公共工事などでは予算も大きな金額になり、ダム工事など大規模なプロジェクトになると、数百億円単位のお金が動く仕事に携われます。
大きな達成感を得られる
大規模なプロジェクトだと、完成するまでに年単位の月日を費やします。
数日単位の短期間で完了する仕事ではないため、完成した時の達成感は何にも変えられない喜びとなります。
毎日の積み重ねが形になる仕事であり、その日々が大変であるほど、大きな達成感が得られる仕事です。
人の役に立っている実感が持てる
道路やトンネルが新しくできることで、人々の生活の利便性が向上していきます。
生活に密着したインフラの整備に関わる仕事のため、多くの人々の役に立っていることを実感しやすいです。
工事が完成すれば多くの人に感謝され、誰かの役に立っている実感や大きなやりがいにつながります。
監修者コメント
人の命を守るというやりがいもある
ダムや堤防、土砂崩れの整備や道路の復旧など、土木技術者は災害の防止や災害後の復旧に関わります。
すなわち、ある意味では人の命を守る仕事でもあるといえるのです。
大規模な事業に関わることだけでなく、人の命を守っていることにやりがいを感じられる方なら、特に土木技術者に向いているのかもしれません。

岡本啓毅
土木技術者の大変さ

ここでは、土木技術者ならではの大変さを見ていきましょう。
体力勝負の側面が強い
直接作業に従事する機会は少ないとはいえ、主に現場仕事となるため、体力勝負となることは否めません。
基本的に屋外で仕事をすることが多く、夏の暑さや冬の寒さにさらされることは覚悟しなくてはなりません。
デスクワークは少なく立ち仕事になるため、体への負荷は高めです。
体力に自信がないと、続けていくのは難しい仕事といえるでしょう。
役所への申請業務が煩雑
公共工事の場合などは特に、役所への申請書類の作成など煩雑な事務作業が発生します。
申請内容に不備がありスムーズに通らなければ、工期が遅れることもあり、かなり神経を使う作業です。
現場での仕事がメインでも、こうした事務スキルが求められることは理解しておく必要があります。
関係者間の調整に労力がいる
多くの工事は一企業単独で進めるのではなく、多くの協力会社とともに進めていくことになります。
そのため関係者が多く、意思疎通が滞ることが工期の遅れにつながります。
関係企業の担当者とのやりとりに多くの労力を費やし、円滑に現場を動かしていかなくてはなりません。
高度なコミュニケーションスキルと、忍耐力を要する仕事といえるでしょう。
転勤の可能性が高い
上場している大手企業などでは、携わる現場は全国各地に及び、場合によっては海外ということもあります。
そのため、担当する現場に応じて転勤があることは否めません。
工事の期間によって転勤の頻度は変わります。
複数年同じ現場に携わることもあれば、1年単位の短いスパンで転勤を繰り返すこともあります。
独身であれば身軽ですが、家族がいる場合は大がかりな引っ越しや単身赴任など、それなりの負荷を覚悟しなくてはなりません。
土木技術者になるには

どうすればなれるの?
ここからは、土木技術者になるための方法を解説していきます。
学校で土木関連の専門分野を学ぶ
まず分かりやすいのが、土木関連の専門技術を学ぶ方法です。
建築系、工業系のいずれにも、土木に関する学科があります。
それらの技術や知識を学校で学び、そのまま土木技術の専門家として建設会社や土木関係の企業に採用されることで、土木技術者を目指すことができます。
新卒社員として土木技術者に就職するまでの流れについては、ぜひ以下の記事も確認してみてください。
資格を取得する
続いては、未経験からでも目指せるケースをご紹介します。
基本的に技術者であるため、土木分野の知識が全くない人が採用されるのは難しいといえます。
そのため、まずは学習して資格を取得し、それから有資格者として土木技術者の採用枠に採用されることを目指しましょう。
未経験だったとしても、中途社員として土木技術者に就くことは可能です。
なお、土木技術者に役立つ資格は後述しているので、そちらも合わせて確認してみてください。
建設会社に就職してキャリアアップする
こちらも、未経験から土木技術者を目指すケースです。
まずは建設会社や土木関係の会社に就職し、そこから経験を積んでキャリアアップして土木技術者になる方法があります。
ただし、完全に土木関係の勉強をしないままではキャリアアップが難しいため、結局は働きながら資格取得などと併用して進めることになるでしょう。
土木技術者に向いている人の特徴

ここで一度、自分が向いているか確認しておきましょう!
ここからは、土木技術者に向いている人の特徴を解説していきます。
責任感がある
土木工事は公共性や公益性が高い事業が多いのはお伝えしたとおりです。
必然的に地域住民の方々の安全にも関わるような、重要な事業を手掛けることが多くなります。
重要な仕事であるものの、施工を進める中で想定通りにいかないことも少なくありません。
予定よりも人員が減ったり、想定通りのスケジュールで進まないこともあるでしょう。
そのため、投げ出すことができないという意味でも、またプレッシャーのある仕事を楽しめるという意味でも、責任感がある方が土木技術者に向いています。
チームワークを大切にできる
土木工事は、非常に大規模な工事になることも珍しくありません。
必ずチームで仕事をすることになりますし、規模が大きければ当然関わる人数も増えていきます。
そのため、チームワークを大切にし、協調性をもって仕事ができる人が向いています。
特に土木技術者は、施工管理や現場監督として、現場で作業員の方たちに指示を出すことが仕事です。
そのため、チームワークを重視できるのはもちろん、チームビルディングの能力があると重宝されます。
計画性がある
何度か話に出てきていますが、土木工事は規模が大きい工事になることが多く、そのため長期化することもしばしばあります。
工事スケジュールを計画するのも土木技術者の仕事の一つですが、長期的な計画を立てるためには計画性は不可欠な能力です。
そのため、計画性がある方は土木技術者に向いているといえるのです。
土木技術者に役立つ資格

ここからは、土木技術者がもっていると役立つ資格について解説していきます。
土木学会認定土木技術者
土木学会認定土木技術者は、公益社団法人土木学会が認定している資格制度です。
土木技術に関して「名誉だけではなく、実務能力」「倫理観と専門能力」を認定するもので、実用性を重視している資格です。
参考:土木学会技術推進機構「土木学会認定土木技術者資格制度」
技術士(建設部門)
技術士とは国家資格であり、技術全般に関する能力を問うものです。
中でも建設部門は、建設関係に特化しています。
土木技術も建設に関する知識が少なからず必要になるため、もっていれば有利になります。
難易度は高いですが、その分、様々な建設能力の高さを示すことができるでしょう。
参考:日本技術士会「09 建設部門」
土木施工管理技士
土木施工管理技士は、建設業法に基づく資格であり、施工管理士の中の国家資格の一つです。
公共工事を行う際に設置することが義務付けられている、主任技術者や監理技術者などになるために必要な資格でもあります。
1級と2級があり、1級であれば主任技術者や監理技術者になることができます。
参考:一般財団法人 全国建設研修センター 「1級土木施工管理技術検定」
まとめ
土木技術者は、主に以下の仕事を行います。
- 土木工事の工事内容の設計
- 工事スケジュールの策定
- 工事現場における現場監督
そのため、以下のような特徴をもった人が向いている人であるといえます。
- 責任感がある
- チームワークを大切にできる
- 計画性がある
学校で土木系の技術を学んでいればスムーズに就職できる可能性が高くなりますが、未経験からでも段階を踏めば土木技術者になることができます。
もしあなたが土木技術者に興味があるなら、ぜひ私たちUZUZのエージェントサービスにご相談ください。
エージェントサービスとは、キャリアや転職の悩みを無料で相談できるサービスです。
非公開求人や業界の詳しい話も聞けるため、土木技術者になりたい方にもおすすめ。
書類添削や面接練習などの選考対策も、無料で提供しています。
気になった方は、まずはUZUZへご相談ください。
正社員求人多数!
あなたのキャリアを
UZUZが徹底サポート
- すべて完全無料!
- 安心!優良企業のみ紹介
- あなた専用!寄り添ったキャリア支援