もくじ
この記事では、人間関係が原因で転職するのはそもそもアリなのかナシなのか、そして転職する前にどのようなことができるかを解説していきます。
さらに、転職した後の新しい職場で良好な人間関係を築くコツも紹介しているので、気になる方は確認してみてください。
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人間関係が原因の転職は少なくない
厚生労働省の調査によると、仕事上で悩みをもっている方のうち、実に30%以上が対人関係による悩みとのことです。
すなわち、仕事で悩みをもっている人のおよそ3人に1人程度が人間関係に何かしらの悩みがあるわけです。
人間関係が原因で転職する人がいたとしても、それは決して珍しいことではないと分かりますね。
そのほかの離職理由についても知りたい方は、下記記事も参考にしてみてください。
参考:厚生労働省「2 職場におけるメンタルヘルス対策の状況」
人間関係が原因で転職する前にやっておくべき4つのこと
転職活動は、何かと心身に負担がかかるもの。
できるなら、現職で解決できるに越したことはないのです。
人間関係が原因で転職する前にできることを4つご紹介します。
人事や上長に相談する
人事や上長に、「合わない人がいる」という旨を相談しましょう。
しかし、直接仕事上で関係がある人には言いにくい場合もあるかもしれません。
例えば、その「合わない人」が「上司そのもの」である場合などです。
そのようなときは、別の相談できる人に頼るようにしましょう。
例えば1on1がある場合、メンターは直接の上司でないほうが良いとされています。
実際、昨今では上司・部下の関係ではない上位役職者と話す機会が、会社内で作られることも増えてきました。
そのため直接の上司・部下の関係ではない人(他部署の同僚や人事・産業医など)を経由して、悩みを伝えてみましょう。
異動を希望する
たまたま今の部署の風土が合わないだけかもしれません。
ガツガツした雰囲気のチームでは、落ち着いて仕事をしたい人は浮いてしまうでしょう。
ですがそれは、落ち着いて仕事をしたい人の気質が間違っているというわけではありません。
その人が活躍できるチームに配属されていないというだけです。
あまり注目されていなかった社員が、別の部署や別のチームになったら馴染むことができ、活躍して結果を出すようになったということもよくある話。
人間関係に悩みがあるなら、異動を希望してみるのも手段の一つです。
自分の考え方や接し方を変える
馬が合わない人がいる場合、その相手もあなたのことを合わないと思っているかもしれません。
そんなときは相手に対する考え方を変えたり、接し方を変えたりすることで悩みから解放されることもあります。
- 「必要以上にベタベタしてくるので対応が大変」 →基本は仕事と割り切って、深入りしない程度にプライベートの会話に付き合う。
- 「相手の反応がそっけなさすぎる」 →こちらも相手に合わせて最低限のコミュニケーションにする。
- 「仕事が雑すぎる」 →仕事の依頼方法を丁寧にする。または、どうして雑になってしまうのか話を聞いて原因を探る。
人間関係がこじれてしまうきっかけは、些細なコミュニケーションの行き違いだったというのもよくあることです。
反応の仕方や対応を変えるだけで解決する可能性もあるので、まずは考え方を変えて対処してみてください。
休職してリフレッシュしてみる
疲れのせいで必要以上にイライラしてしまうこともあります。
本当に人間関係に振り回されてストレスが溜まっているなら、休職するなどしてリフレッシュしてみましょう。
休職まで大々的なものではなく、1週間などの少し長めの有給休暇を取ってみるのもおすすめです。
休みを使って文字通りリフレッシュするのもいいですし、自分の価値観や現在の環境を見つめ直す機会にしてみるのもいいでしょう。
自分のなかで考えを整理して対応できるタイプの問題であれば、会社に復帰した際に人間関係の悩みは小さくなっているはずです。
もし悩みが変わらないようなら、そのときにまた別の解決策を考えればいいのです。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
合わない人が活躍しているなら、会社そのものと合わない可能性も
例えば、「上司と合わない」という場合。
その上司は、役職についている事実から少なくとも会社からある程度の評価がされているからこそ、今の仕事を任されているはずです。
つまり、その上司はあなたとは合わなくても、社風には合っているのかもしれません。
だとするなら、「社風に合わない」のは「あなた自身」である可能性も。
その場合は、転職したほうが手っ取り早く問題を解決できる可能性があるでしょう。
「人間関係の悩み」と一言で片付けてしまいがちですが、実際は以下のいずれかです。
- 「嫌いな人が1人か2人いる」という「あなたと特定の個人との問題」
- 「嫌いな人が大勢いる」という「あなたと組織との問題」
もし「嫌いな人が1人か2人いる」だけなら、転職は正直もったいないといえます。
その嫌いな人のほうが異動になるかもしれませんし、辞めるかもしれませんし、何にせよあなただけが一方的に転職を強いられる必要はないのです。
しかし、「社風と合わない」のであれば、すぐに転職したほうがいいでしょう。
そのまま長く会社にいても、活躍できないばかりかストレスがどんどん溜まっていく一方です。
「人間関係の問題」の根底は、特定の個人なのか、組織そのものにあるのか、どちらなのか見極めるようにしましょう。
人間関係が原因で転職する際に成功するポイント
本当に「自分が転職すること」が正解か問い直す
特定の個人の振る舞いや言動に悩んでいるとしたら、それはあなた個人ではなく相手に原因があるという見方もできます。
そんなとき、あなたが「相手に譲る」という形で転職することになりますが、それでいいのでしょうか。
会社側が相手を評価しており、相手も自分を変えることができず、あなた自身が会社に未練をもっていないなら辞めてもいいでしょう。
ですが例えば、転職してしばらくしてから「相手も会社を辞めた」というウワサを聞いたとして、転職したことを後悔することはないでしょうか?
もし後悔するかもしれないと感じたり、会社に未練があったりするなら、まだできることはあります。
この記事でも解説している「人間関係が原因で転職する前にやっておくべき4つのこと」を中心に、できることをやりきってからの転職でも遅くはありません。
納得できる前向きな転職理由を見つける
現状を考え合わせたうえで、それでも前向きに転職を検討したいと感じるのなら、それは「様々な理由で転職したほうがいい」という状態にあることを意味しています。
キャリアプランや趣向の変化、新しい仕事にチャレンジしてみたいなどの転職したい理由がいくつもあり、「人間関係の悩み」はただのきっかけの一つに過ぎないということです。
その場合は、ためらわずに転職を検討してみてください。
転職の検討を開始するきっかけは人間関係の不満かもしれませんが、転職すればほかにも得られるものがあります。
退職理由は人間関係の不満というネガティブなものであっても、転職して叶えたいことがあるなら、それは前向きな「転職理由」となります。
「ネガティブな退職理由」に固執せず、「これをもっと良くしていきたい」という前向きな転職理由を見つけることが大事です。
- 上司がお気に入りの部下ばかり贔屓して、評価に私情が関わるのが不満である。 → 成果を上げたらそれに見合った正当な評価をしてくれる、公平な職場でがんばりたい。
- 不平不満ばかり言う人が多い、ネガティブな職場である。 → 前向きなコミュニケーションができる明るい職場で働きたい。
人間関係以外の条件にも目を向ける
人間関係の悩みが元で転職を決意した場合、どうしても転職先の人間関係が気になってしまうものです。
しかし、そこだけに注視してしまうと他が疎かになってしまいます。
人間関係以外にも目を向けるようにしないと、待遇面などが気に入らず、今度は別の理由で転職したくなってしまうかもしれません。
そもそも転職先の人間関係を上手く構築できるかは、転職後のあなた自身の行動に関わってくるため、転職前から過剰に心配しても空回りしてしまいます。
あえてギスギスした転職先を選ぶ必要はありませんが、待遇や仕事内容、働き方などの要素もしっかりと確認しておきましょう。
自分が重要視するべき条件を見つけるためには、自己分析が大切です。
下記記事で自己分析の仕方について詳しく解説しているので参考にしてみてください。
転職してからの人間関係を良好にするためのコツ
ここからは、転職してからの人間関係を良好にするためのコツを3つご紹介します。
前の職場のやり方を引きずらない
もっとも転職先の人に嫌われてしまう言動が、必要以上に前職の話を持ち出すこと。
「この会社では違うんだけど」と思われますし、「前職の話ばっかりしてるけど、じゃあなんで転職したんだよ」とネガティブな印象をもたれてしまいます。
前職ではこうだった、というネガティブな話は、求められない限りしないようにしましょう。
丁寧な言葉遣いをする
転職すると同年代や年下の上司・同僚ができることがあります。
また前職の職位よりも下がってしまい、役職なしの社員からスタートするのもよくあることです。
同年代や年下を相手にしたときや、前職の職位よりも低い職位にある人に対しても、丁寧な言葉遣いで接しましょう。
間違っても横柄な態度を取らないようにしてください。
年下に頭を下げるのを恥だと思ったり、前の役職と同じ権威をもっていると思ってしまったりする人がいるようですが、そのような人は嫌われてしまいます。
転職者は、あくまでも「中途入社の新人」なのだと肝に銘じましょう。
とはいえ、なにもへりくだる必要はありません。
必要以上に強い態度に出ず、社会人として普通の態度で丁寧に接するようにしましょう。
指摘は素直に受け止める
何か指摘をされたときは、まずは受け入れて聞く姿勢を見せましょう。
内部の複雑な事情も分からないうちから一般論を振りかざしたり、ましてや前職のやり方を引き合いに出すと良くない印象をもたれてしまいます。
組織の構造や、なぜ現状の仕組みができたのかをしっかり理解できるようになるまでは、素直さを大事にすることをおすすめします。
内部事情や経緯・理由が分かってきたら、指摘を受け入れたうえで、可能な範囲で改善していくようにしましょう。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
人間関係の悩みはなくならないので対処法を知っておこう!
どんなに転職を繰り返そうと、合う人、合わない人は絶対に生まれます。
一度もケンカをせず、雰囲気が悪くなったこともないという知人が、はたして何人いるか、振り返ってみてください。
合う人とでも、たまにはケンカすることもあるでしょう。
転職するのも良いですが、そのような状況から常に逃げたり避けたりするのではなく、対処法を知ることが重要です。
人心掌握術のような複雑なテクニックを学ぶのも良いですが、「自分にはこういうタイプの人が合っているな」「こういう対応をすると喜んでもらえるな」など、なんとなくでOKなので、自分なりの人間関係を円満にするコツを見つけられるといいでしょう。
そのコツを使ってある程度は対処しつつ、それでも対処できない人がいれば、その人こそが「本当に合わない人」だと認めればいいのです。
そうすれば「本当に合わない人」とも、仕事上のコミュニケーションは割り切って行うことができます。
もし「業務連絡のやりとりすらもできない」というほどの相手がいる場合は、業務上の支障が出てしまうため別の人に依頼して解決してもらうべきです。
相手の人格を自分の好みに合わせて無理やり変えようとするのではなく、自分で柔軟に対処できる方法を知っておくと、人間関係のストレスを減らせますよ。
まとめ
人間関係を理由に転職するのは、決して珍しいことではありません。
しかし転職を決意する前に、まずは異動願いを出したり上司に相談したり、考え方を変えられないかなど、現状で解決できる方法を模索してみるのもおすすめです。
それらで解決すれば簡単ですし、それでも解決できなければ「現職でできることは、やりきった」と納得して転職活動ができるようになるからです。
- 会社の人間関係で悩んでいて解決する方法を探している
- 次は失敗したくないので、人間関係で悩まない転職先を探している
- 転職先での人間関係を良好に構築するコツを知りたい
もし上記のような悩みがあるなら、ぜひ私たちUZUZにご相談ください。
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