もくじ

第二新卒は一般的に「学校卒業後3年以内」「一度でも就業経験がある」人のことを意味します。
就業経験がない場合は、同じ「学校卒業後3年以内」でも、既卒となります。
ただし、厚生労働省により、第二新卒は「企業の中での定義を優先とする」と定義づけられている通り、一般的な定義よりも企業側の定義が優先です。
あくまで、それぞれの企業がどのような人を募集しているのかに注目して求人を探すことが大切です。
この記事では、第二新卒が未経験職種に転職できる理由や転職を成功させるコツ、おすすめの職種などを解説していきます。
参考:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「企業における若年層の募集・採用等に関する実態調査」P5
この記事の監修者

岡本啓毅
YouTube「ひろさんチャンネル」運営 / 株式会社UZUZ 代表取締役
北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職をサポート。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる”をミッションに、YouTubeでは「就職・転職で使えるノウハウ」を発信中。X、TikTokなどSNS等の累計フォロワー数は13万人を超える。
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第二新卒の転職の現状は?


新卒でないと転職に不利だと考える人もいると思いますが、そんなことはありません。
第二新卒の転職の現状を、以下で詳しく解説していきます。
新卒就職者のうち3人に1人以上は離職している
厚生労働省の最新データから、新規学卒者の3年目までの離職率を見てみましょう。
以下の表に、令和4年度入社の人たちの離職率を学歴別に集計しました。
| 学歴 | 1年目 | 2年目 | 3年目 | 3年間合計 |
|---|---|---|---|---|
| 中学卒 | 32.9% | 13.0% | 8.1% | 54.1% |
| 高校卒 | 17.9% | 11.5% | 8.5% | 38.4% |
| 短大・専門卒 | 19.3% | 13.7% | 11.5% | 44.5% |
| 大学卒 | 12.1% | 11.9% | 9.9% | 33.8% |
参考:厚生労働省「学歴別就職後3年以内離職率の推移」
大学卒で3年間の離職率は33.8%、その他の学歴ではさらに高い離職率をマークしています。
この傾向は過去においても変わらず、大卒においては概ね3割以上の第二新卒者が毎年発生していることになります。
人材確保が課題となっている企業で、第二新卒は企業の若手人材確保において、新卒に次ぐ採用ターゲットとなるのは自然な流れといえるでしょう。
企業が積極的に採用している
少子高齢化により労働人口が減少する中、実際に企業の次世代を支える若手人材の確保は、新卒採用だけでは賄えなくなっている現状があります。
そのため、既卒や第二新卒に採用枠を広げる企業が増えているのです。
エン株式会社の調査から、企業の第二新卒採用の意向を見てみましょう。
【新卒3年以内で転職する「第二新卒」について今後の採用方針について教えてください】という問いに対する回答は、以下のようになりました。
画像引用:エン株式会社「「若手人材の採用」に関する意識調査」
63%の企業が「増やしたい」と採用意向を示しています。
変わらず採用したいと回答した企業が35%であり、反対に「減らしたい」とした企業は、わずかに2%にとどまりました。
実に98%の企業が、第二新卒の採用に意欲的であることを示すと同時に、新卒採用の厳しさを反映する結果といえるでしょう。
「第二新卒=不利」という構図は、もはやなくなりつつあるといっても過言ではありません。
第二新卒が未経験職種へ転職できる理由

でも、未経験だと厳しいよね。

新卒に比べ、第二新卒は未経験職種へのハードルが高いと考える人もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
新卒と違って「社会経験」があり、かつ同程度の若さで「将来性がある」のが、第二新卒の強み。
第二新卒ならではの強みを活かせるのが、未経験職種への転職だからです。
社会人経験がある
第二新卒は、社会人経験があるため「基本的なビジネスマナーが身についている」とプラスに捉えられる傾向にあります。
企業側としては、新卒に比べて教育の時間や手間が省けるため、第二新卒を雇うメリットとなるのです。
企業側は、第二新卒に即戦力になれる可能性も期待しています。
ポテンシャルを期待される
第二新卒であれば、20代前半の人がほとんどでしょう。
社会人経験はあるにせよ、専門的な高いスキルを身につけていることは稀です。
それでも企業が第二新卒を採用したい理由は、若い人材のポテンシャルに期待しているからに他なりません。
つまり将来の「伸びしろ」に期待して投資しようとしているのです。
第二新卒を採用する企業は、若い人材の吸収力の高さで未経験の仕事でも早く覚えて、行動してくれる点に期待しています。
こうしたポテンシャルを感じてもらうためには、熱意ややる気が伝わることが大切です。
育成しやすい
企業は第二新卒を、新卒に次いで育成しやすい年代と見ています。
社会人経験が浅いため、前職の企業のカラーに深く染まっておらず、若さからくる柔軟性で自社の風土に早く馴染んでもらえると考えています。
自社のルールや仕事の進め方を、一生懸命覚えてくれる素直さに対する期待もあるようです。
第二新卒であれば、中途の即戦力採用で生じがちな、既存社員との年齢逆転現象の心配も少ないです。
じっくり育成し、戦力化できることにメリットを感じているのです。
監修者コメント

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
未経験職種への転職は第二新卒が有利
未経験歓迎の求人の場合、実務経験の不足分を「若さ」「柔軟性」「将来性」などで補ってもらおうと考えている企業がほとんどです。
言い換えれば、年を重ねるほど未経験職種への転職のハードルが上がるということなのです。
第二新卒は、悪く言えば「若いが新卒ほどのフレッシュさはなく、一人前の社会人といえるほどの経験はない」存在。
しかし、フレッシュさも社会人経験も重宝される未経験歓迎の求人ならば、第二新卒が有利なのです。
第二新卒で未経験職種への挑戦を迷っているのであれば、早めに行動することをおすすめできます。
第二新卒という立場を活かして、納得できるキャリア選択をしましょう。
企業が未経験の第二新卒を採用する際の懸念

かつて、第二新卒が不利とされていた理由の1つは、早期離職の問題でした。
前職を早くに辞めていることから、忍耐力のなさや飽きっぽい性格を警戒してしまうのです。
前出のエン株式会社の調査によると「前職の勤続期間を気にするか」という問いに対する結果は、以下のようになりました。
画像引用:エン株式会社「「若手人材の採用」に関する意識調査」
「非常に重視」「やや重視」の回答を合わせると64%と、積極的に第二新卒を採用しながらも、早期離職にはかなり高い警戒心を持っていることが分かります。
一方で、重視しない企業も3割程度ありますが、その理由は以下の結果となりました。
画像引用:エン株式会社「「若手人材の採用」に関する意識調査」
「人柄を評価するため」が65%、「コミュニケーション能力を評価するため」が36%と、人物本位の評価をしてくれる企業も存在することが分かります。
第二新卒で転職活動を成功させるためには、前職の早期離職というネガティブな要素を、どれだけ払拭できるかという点が重視されています。
第二新卒が未経験でも転職しやすい職種


第二新卒が未経験職種に転職する場合、職種選びを間違えると、第二新卒の強みを活かせず、スムーズに転職できない可能性があります。
職種選びのポイントは「需要が高い」「ポテンシャル次第で活躍できる」です。
以下は、第二新卒が転職しやすい職種の一例です。
- 販売職
- 介護職
- IT関連の技術職
- 事務職
- 営業職
販売職
主に、店舗でお客様向けに商品を販売する職種です。
専門スキルや資格を求められないケースが多く、未経験でも就職しやすい傾向にあります。
店舗への来客者に対し、接客・商品購入のサポートを担当します。
向いているのは、人と関わるのが好きな人や、コミュニケーション能力に長けている人。
似た職種にサービス職がありますが、サービス職は、商品ではなくサービスを提供します。
介護職
厚生労働省の調査によると、社会福祉施設の数は、平成24年〜令和3年の間に、42,850から82,611に増加。
10年間で施設の数が約2倍になり、従事者数も約40万人増えています。
毎年少しずつ増えており、今後も伸びていくことが予想されるため、慢性的に人手が足りていない職種です。
需要の高さから、未経験でも歓迎されるでしょう。
介護職は「人の役に立ちたい人」「社会貢献したい人」「人と関わるのが好きな人」に向いています。
転職後にキャリアアップしたい人は、資格取得支援制度を導入している職場への転職がおすすめです。
資格取得支援制度とは「介護福祉士」や「ケアマネージャー」などの取得にかかる費用を一部、もしくは全額負担してもらえる制度です。
資格取得のための研修や講座を受けられる体制が整っており、働きながらスキルアップしていけるのが魅力です。
資格取得後は、資格手当の支給を受けられる場合もあります。
参照:厚生労働省「介護サービス施設・事業所調査(令和3年)」
参照:厚生労働省「社会福祉施設等調査(令和3年)」
IT関連の技術職
プログラマーやテストエンジニア、システムエンジニアなど、未経験可の求人がある職種のみ転職可能です。
IT業界は、近年拡大し続けている市場で、今後も伸び続けることが予想されています。
慢性的に人手不足なので、専門的な分野であるにもかかわらず、未経験の第二新卒者でも十分に挑戦できるのです。
IT関連の技術職に転職した場合、転職後に専門的な知識やスキルの習得が必須になるため、学ぶのが好きな人に向いています。
専門性の高い職種なので、キャリアアップしたい人にもおすすめです。
IT業界に興味がある方は、こちらの記事もご覧ください。
事務職
書類の作成・処理・整理や電話対応、来客応対など、事務全般を担います。
企業が活動するために欠かせない存在であり、どの企業にも事務職は存在します。
「未経験OK」の求人が多いため、実務経験がない第二新卒者でも、比較的転職しやすいです。
業務を通して得たパソコンスキルや専門知識を活かし、一般事務から営業事務や経理事務などへステップアップしたり、キャリアアップしたりすることもできます。
ルーティン化されている仕事が多いので、同じことをコツコツと続けられる人が向いているでしょう。
営業職
営業職は、顧客に商品やサービスをアピールし、契約を結ぶ仕事です。
転職後に活躍するためには、コミュニケーション能力や論理的思考が必要となります。
コミュニケーション能力がなければ、顧客と良い関係を築けず、契約成立に至りません。
論理的思考がなければ、商品やサービスが「なぜ」おすすめなのか、根拠を説明したり順序だてて説明したりすることができないでしょう。
営業職は、商品やサービスを提供している会社には欠かせない職種なので、求人が多く、常に需要があります。
企業によっては契約した分だけ報酬をもらえる点も、魅力の1つです。
営業職は「自分の頑張りを認められたい人」や「たくさん稼ぎたい人」などに向いています。
第二新卒が未経験職種への転職を成功させるコツ


第二新卒が未経験職種へ転職しやすいのは、ここまで説明してきた通りです。
しかし「転職を成功させるコツ」を知らないと、転職がスムーズに進まなかったり失敗したりしてしまうことがあります。
第二新卒は「学校卒業後3年以内」という制限があるので、ゆっくり転職活動をしていると、第二新卒の枠から外れてしまい、転職先の幅が狭まる可能性も。
第二新卒枠で転職を考えているのならば、早めに転職活動をスタートし、以下の「転職を成功させるコツ」を活かすことが大切です。
- 自己分析をしてアピールポイントを考える
- 未経験歓迎の求人を探す
- 嫌なイメージを払拭できるようにしておく
- 面接対策を行う
- 転職エージェントを利用する
自己分析をしてアピールポイントを考える
「自分のことは自分が1番分かっている」と思っていても、知らない部分や勘違いしている部分がある人もいます。
アピールポイントを考えるためには、まず自分のことを知らなければなりません。
また、自己分析は、面接で主張の一貫性を保つためにも重要です。
分析結果をもとに、自分にはどんなアピールポイントがあるのかを考えて面接練習をしましょう。
もっと自己分析方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
こちらのYouTube動画では、自己分析についてより詳しく簡単に解説されています。
未経験歓迎の求人を探す
「未経験歓迎」と明記されている求人なら、スキルや知識がなくても応募できます。
しかし、何も準備せず応募するのはNG。
ある程度、その業界や職種のことについて学び、スキルや知識を習得しておきましょう。
ネガティブなイメージを払拭できるようにしておく
第二新卒の強みを上述しましたが、第二新卒にはネガティブなイメージもあります。
前職を早期離職していることから「また早期離職するのでは」と懸念されがち。
ネガティブなイメージについては、面接時にしっかりと払拭しておきましょう。
また退職理由を聞かれた場合は、理由を伝えるだけに留まらず、ポジティブな内容に変換することをおすすめします。
例えば「給与が低い」という理由で前職を離職している人の場合、以下のように言い換えることができます。
| 「前職は、自分が意欲的に業務に取り組んでも昇給が見込めませんでした。どうせ頑張るなら、貴社のような可能性のある場所で働きたいと感じ、離職しました」 |
面接対策を行う
強みをアピールしたり嫌なイメージを払拭したりできるのが、面接の場。
事前に準備をしておき、面接官からの質問に適切に答えましょう。
質問されるであろう内容に関して回答を準備しておき、実際に答える練習を積み重ねておくことが大切です。
可能であれば、第三者に面接官役として練習に付き合ってもらいましょう。
第二新卒者を選考する際に企業が評価するポイントとして、株式会社学情の調査では以下が上位に挙がっています。
【企業が第二新卒を選考する際に評価している経験や能力・スキル】
| コミュニケーション能力 | 89.6% |
| 成長意欲 | 60.0% |
| ビジネスマナー | 33.5% |
| 論理的思考力 | 33.0% |
参考:株式会社学情「業界・職種未経験者の採用で重視するポイントは「人柄・社風との相性」が8割近く。評価する能力では、9割の企業が「コミュニケーション能力」をあげる」
早く会社に馴染んでほしいという意向が強く、コミュニケーションスキルを評価軸にする企業が多いです。
また、ポテンシャルを期待するという点で、成長意欲を重視していることも読み取れます。
面接対策では、この2点を意識すると、良い結果につながりやすいといえます。
転職エージェントを利用する
自分だけで転職を成功させるのが難しいと考える人、または転職をスムーズに進めたい人は、転職エージェントの利用も検討しましょう。
転職エージェントを利用すれば「そもそもどんな職種を選べばいいのか」というところから相談に乗ってもらえます。
転職エージェントを選ぶ際は、面接対策サポートや転職後のフォローも受けられるところがおすすめです。
転職エージェントの「UZUZ」では、個人に寄り添った転職サポートを行っています。
転職活動中の面接対策はもちろん、転職後までもサポートが可能です。
以下の記事では、面接の苦手意識をキャリアアドバイザーのサポートで克服し、第二新卒で未経験職種に転職成功した方の事例を読むことができます。
ぜひ合わせてお読みください。
監修者コメント

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
第二新卒枠を狙うなら急いだ方がいい
転職活動に時間がかかり、第二新卒の定義である「学校卒業後3年」という期限を過ぎた場合、第二新卒枠での応募はできなくなります。
第二新卒でなくなると、求人数がぐんと減る可能性があるため、転職活動には早めに取り組みましょう。
加えて、年齢が上がるほど求人数が減り、即戦力として経験者を募集する企業が増えます。
そのため、第二新卒枠を狙わないとしても、転職活動を始めるなら早いに越したことはありません。
まとめ
「学校卒業後3年以内」かつ「就業経験あり」の人は、第二新卒枠での転職活動をおすすめします。
第二新卒は企業からの需要が高いため、未経験職種への転職も可能です。
しかし第二新卒の期間は短いため、転職を考えているのであれば、早めに行動をしましょう。
転職エージェントのUZUZでは、第二新卒向けに転職サポートを行っています。
「転職活動をスムーズに進めたい」「転職に不安がある」という方は、お気軽に相談してみてください。
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