もくじ
職歴もスキルも資格もないしさ……。
26歳職歴なしでも、十分に就職は可能です。
しかしコツを知らないと、就職活動に余分な時間がかかったり、納得できる就職先が見つからない可能性があります。
この記事では、26歳職歴なしから就職を成功させるコツや、就職におすすめの職種を解説します。
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26歳を取り巻く就職事情
職歴がなくても就活の方法を間違えなければ、十分にチャンスはありますよ。
それじゃあ、26歳で職歴がない人を取り巻く就職事情ってどうなってるのかな?
26歳でフリーターの人はどのくらいいるの?
総務省統計局の調査によると、失業者の総数と年齢構成は、以下のようになっています。
【失業者数と年齢構成】
総数 | 15~24歳 | 25~34歳 | 35~44歳 | 45~54歳 | 55~64歳 | 65歳以上 |
---|---|---|---|---|---|---|
198万人 | 30万人 | 44万人 | 34万人 | 37万人 | 34万人 | 19万人 |
100% | 15.1% | 22.2% | 17.1% | 18.6% | 17.1% | 9.5% |
参照:総務省統計局「労働力調査(詳細集計)2023年(令和5年)平均結果の概要」表Ⅱ-2
失業者全体の22%を占めるのですから、決して少なくはありませんね。
同調査から、過去5年間の年齢層別フリーター数を見てみましょう。
【年齢層別フリーター数の推移】
2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | |
---|---|---|---|---|---|
15~24歳 | 59万人 | 59万人 | 59万人 | 56万人 | 54万人 |
25~34歳 | 80万人 | 78万人 | 79万人 | 76万人 | 80万人 |
35~44歳 | 54万人 | 51万人 | 54万人 | 52万人 | 54万人 |
参照:総務省統計局「労働力調査(詳細集計)2023年(令和5年)平均結果の概要」表Ⅱ-13
統計結果から見る限り、25~34歳で正社員として働いていない人は、結構な数にのぼります。
安心してよいわけではありませんが、26歳で正社員として働いたことがないのは決して珍しいことではなさそうです。
26歳でフリーターの人はどんな理由で就職していないの?
【25~34歳の完全失業者が仕事につけない理由別割合】
希望する種類・内容の仕事がない | 32.6% |
勤務時間・休日などが希望とあわない | 14.0% |
求人の年齢と自分の年齢とがあわない | 0.0% |
賃金・給料が希望とあわない | 9.3% |
自分の技術や技能が求人要件に満たない | 9.3% |
条件にこだわらないが仕事がない | 4.7% |
その他 | 30.2% |
参照:総務省統計局「労働力調査(詳細集計)2023年(令和5年)平均結果の概要」図Ⅱ-4
もちろん、自分が納得できる条件を探すのは悪いことではありませんが、こだわりすぎず、視野を広げれば就職できる可能性は高くなるのかもしれません!
26歳での就職活動を急ぐべき理由
遅くないならゆっくり就職活動してもいいよね?
26歳での就職は遅くはありませんが、早めに就職活動を始めた方が断然有利です。
早めの就職活動がおすすめな理由は、以下の3つ。
- 年齢が上がると求人数が減るから
- 年齢が若いほど就職後の活躍を期待してもらえるから
- 未経験の業種・職種にチャレンジできるから
年齢が上がると求人数が減るから
年齢が上がるほど求人数が減るのが現実です。
職歴がなく社会人経験を積んでいない26歳であれば、なおさら応募できる求人が少なくなります。
求人数が減ることで、選択肢が狭まり、納得のいく就職が難しくなる可能性があるのです。
26歳で応募できる求人が、27歳でも応募できるとは限りません。
年齢が若いほど就職後の活躍を期待してもらえるから
26歳なら若手と捉えられ、未経験でもやる気や人柄、ポテンシャル次第で雇ってもらえる可能性があります。
なぜなら、企業側は、30代よりも教育しやすく、入社後の活躍をより期待できる若手を欲しがっているからです。
若手の定義は企業により様々ですが、年齢を重ねるほど就職後の活躍を期待してもらえなくなっていきます。
職歴がないことをやる気やポテンシャルでカバーしたいのであれば、若いほど有利です。
未経験の業種・職種にチャレンジできるから
実績なし・職歴なしの26歳の場合、ほとんどの業種・職種が未経験。
若手の26歳なら未経験者歓迎の求人に応募できても、年齢が上がるにつれ応募できなくなる可能性があるので、急いだ方がいいのは事実です。
企業側としては、より将来性のある若い人を採用したいため、同じ「職歴なし・未経験」の人材であれば、若い方を選ぶでしょう。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
30代になっても就職しないままだと、様々な問題に直面することになる
お伝えしたように、26歳での就職は十分に可能です。
だからと言って余裕をもってしまい、このまま就職せず30代になった場合、今よりもさらに多くの問題に直面することになるでしょう。
- 正社員への就職がより難しくなる
- 将来的な収入の確保が難しくなる
- 結婚や子育てなどのライフステージの変化に対応できない
- 家族や親戚から厳しい目を向けられる
- 外に出て働くことがより億劫になり、自信もなくなる
20代に比べて就職しにくくなるのはもちろんのこと、正社員として就職できたとしても、将来的に得られる収入が低くなります。
収入が安定していないことで、老後に必要な資金計画が立てづらく、将来のことも不透明なままです。
就職していない状態では、社会保険や厚生年金に加入していない場合が多いので、病気やケガの際にも困ります。
20代は元気な人も、年を重ねるにつれ病気のリスクが上がるため、元気な20代のうちに就職しておくのがおすすめです。
26歳からの就職に失敗しやすい人の特徴
でも、できれば失敗はしたくないんだけど、失敗しやすい人の特徴ってあるのかな?
ここでは、失敗しやすい人の特徴を見ていきましょう。
職歴がないことに劣等感を持ちすぎている
26歳ともなると、新卒で就職した同級生は社会人のキャリアは4年目であり、それなりに仕事を任され活躍しているのではないでしょうか。
正社員として働いたことがないまま、25歳を超えてしまったことを後悔し、劣等感を感じてしまった事実はもう変えられません。
それなのに過度に劣等感を持ちすぎてしまうと、自信のなさからやる気や覇気の無さがにじみ出てしまいます。
こうなると面接官からの印象も良くありません。
就活で結果が出ず、さらに劣等感にさいなまれるという悪循環に陥ります。
行動力が足りない・行動が遅い
自信のなさから、なかなか就活に踏み切れない人は、どんどん時間だけが過ぎて不利になる一方です。
積極的に行動しなければ、自分が力を発揮できる企業とめぐり合えるチャンスも少なくなってしまいます。
行動しなければ現状は何も変わりません。
いつまでに就職するのか期限を定めて、興味のある企業にはどんどんアプローチしていくことが必要です。
もしそれがハードルが高いと感じるなら、情報収集からでも構いません。
すぐにできることから始めてみましょう。
こだわりが強く企業を選びすぎている
こだわりが強すぎるのも、就活が上手くいかない原因の1つです。
先ほどの統計の結果からも分かるとおり、自分の理想ばかりを追い求めていてはチャンスを逃してしまうでしょう。
そもそも、自分の理想が全て叶う企業はないと、まず割り切ることが大切です。
その上で、理想の条件に優先順位を付けてから企業探しに入りましょう。
視野を広げ、今まで見ていなかった業界や企業に目を向けることで、道が拓けてくることもあります。
26歳で職歴なしから就職を成功させるコツ
急いで下準備もなしに就職活動を始めてしまうと、ただ時間が過ぎて成功率が下がるだけです。
就職活動が長引くと、年齢がどんどん上がって就職のハードルも上がってしまうので、コツを知って効率よく進めることが大切です。
26歳で職歴なしから就職するコツは、主に以下の6つ。
- 自己分析をする
- 企業研究をする
- 未経験歓迎の求人を探す
- ポテンシャル採用している企業を探す
- こだわりすぎない
- 就職エージェントを利用する
自己分析をする
自己分析とは、自分自身について分析し、長所や短所、特徴や価値観など、自分について深く知ること。
自分のことについて分かっているつもりでも、思い込みや誤解があり、正しく理解できていないこともあります。
自分を深く知ることは、就職先選びの軸作りに欠かせません。
できるだけ無駄な時間を最小限に抑えて就職活動を進めるためには、軸を定めてから就職活動を行うことが大切です。
自己分析で得られた結果は、面接で長所をアピールする際にも役立ちます。
もっと自己分析方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
転職エージェントのUZUZでは、LINE公式アカウントで「適職診断」を行っています。
LINEで友だち追加するだけで、無料で診断が受けられる便利ツールです。
こちらのYouTube動画では、自己分析についてより詳しく解説されていますので、こちらも参考にしてください。
企業研究をする
企業研究とは、興味のある企業について詳しく理解するために行う研究のこと。
様々な角度から企業を調べることで、企業の事業内容や強み、他社との違いや将来性など、多くのことが分かります。
企業研究では、「自分に合う企業かどうか」「長く働ける企業かどうか」など、企業選定に欠かせない情報だけでなく、志望動機作成に必要な情報も得られます。
未経験歓迎の求人を探す
未経験歓迎の求人の場合、就職後にスキルや知識を身につければよいことが多いので、職歴なしでも問題ありません。
とはいえ、業種・職種によっては事前にスキルや知識を身につけておく必要があります。
何も準備せずに求人に応募するよりは、事前に勉強して知識やスキルを身につけておくと、他の応募者よりも有利に進められる可能性が高いです。
ポテンシャル採用している企業を探す
ポテンシャル採用とは、企業側が求職者の将来性を期待して採用する方法のこと。
そのような採用をしている企業であれば、自己分析で得た結果をもとに上手く自分の伸びしろをアピールできれば、採用される可能性が高まります。
また、伸びしろ以外に、企業側はやる気の有無も確認しています。
ただ「頑張ります」「努力します」などと曖昧な言葉を並べるのではなく、いかに自分が企業に貢献できるかを、できるだけ具体的にアピールするのがおすすめです。
具体性があるエピソードや過去の経験や実績と合わせて伝えると、企業に好印象を与えることができるでしょう。
こだわりすぎない
こだわることは決して悪いことではありませんが、こだわりすぎると就職が上手くいかない原因になります。
知っておくべきなのは「希望を100%満たす企業はない」ということ。
ある程度希望条件に当てはまる企業に就職できたとしても、希望の部署に所属されるとは限りません。
現実的な範囲でどうしても譲れない部分や条件を設定しておくことは大切ですが、多少の妥協も必要です。
こだわりが出て就職活動が上手く進まない場合は、長期的な目線で考えたり、第三者に相談して客観的なアドバイスをもらうといいでしょう。
就職エージェントを利用する
より効率的に就職活動を進めたいと考えている人は、就職エージェントの利用がおすすめ。
就職・転職のプロが、その人に合った企業を探してくれるので、自分で探す手間が省け、自分では見つけられないような求人も紹介してもらうことができます。
就職・転職のノウハウがあるので、自分1人で頑張るよりも効率的です。
20代の転職をサポートしているUZUZならば、就職活動中だけでなく、面接対策や入社後まで一貫してサポートできます。
26歳フリーターから就職に成功した事例を、以下の記事で紹介しています。
ぜひ合わせてご覧ください。
26歳からの就職におすすめの職種
スムーズに就職したいのならば、未経験可で人材が不足している職種がおすすめです。
また、就職後のことを考えると、将来性についても気にしたいところ。
以下は、26歳の就職におすすめの職種の一例です。
- ITエンジニア職
- 介護職
- 営業職
- サービス販売職
それぞれ見ていきましょう。
ITエンジニア職
システムを構築し、保守・運用を行う職種です。
トラブルが起きた際には、原因を突き止め、迅速に対応することが求められます。
IT業界は、近年需要が高まっている業界。
需要の高さに人手が追いついておらず、慢性的に人員不足のため、未経験者も歓迎しているのです。
文系・理系問わず積極採用を行っている企業が多いので、職歴がない26歳の方にもおすすめできます。
以下は、レバレジーズ株式会社が行った「中途エンジニア採用動向調査」の結果ですが、中途採用を行う企業の半数以上が未経験者を採用していることが分かります。
参照:レバレジーズ株式会社「【中途エンジニア採用動向調査】半数以上の企業が、未経験エンジニアを採用」
ITエンジニア職は、就職後の研修や実務を通して学んでいける職種なので、知識やスキルがない方でも心配はいりません。
将来性が高いので、長い目で見たときに、安定して働くことができます。
就職後の努力は必要になりますが、知識やスキルを身につけていくことで、専門性を高めていくことも可能です。
専門性が高いことで、他の企業への転職やキャリアアップも視野に入れた働き方が実現できます。
しかし、新しい知識やスキルを学び続ける意欲や姿勢が必要不可欠なので、学ぶことが苦手な方には、向いていないかもしれません。
IT業界に興味がある方は、こちらの記事もご覧ください。
介護職
伸び続けている分野であり、人手不足が懸念されています。
公益財団法人の介護労働安定センターの「事業所における介護労働実態調査結果報告書」によると、介護サービスに従事する従業員の過不足状況は、以下の通りでした。
- 適当 36.6%
- やや不足 33.0%
- 不足 21.5%
- 大いに不足 8.5%
少しでも「人員が不足している」と感じている人が、全体の63.0%を占める結果となっています。
慢性的に人員が不足しているので、介護の現場では未経験者でも歓迎されています。
介護職は「人の役に立っている」ことが実感できる仕事です。
コミュニケーション力が必要となるので、人と関わるのが好きもしくは得意という人におすすめです。
転職後のキャリアアップまで視野に入れている人は、資格取得支援制度を導入している企業へ就職するようにしましょう。
資格取得支援制度とは、国や企業が、資格の取得を援助してくれる制度のこと。
企業にもよりますが、費用を負担してくれたり、資格取得のための休暇をもらえたりすることがあるようです。
資格取得に企業側が前向きな姿勢だと、資格勉強に意欲的に取り組みやすく、資格取得がよりスムーズにできます。
参照:公益財団法人 介護労働安定センター「事業所における介護労働実態調査結果報告書」
営業職
企業の商品やサービスを売り込むのが、営業職。
未経験でも、努力次第でステップアップしやすい職種です。
営業職がいないと会社の売上が上がらないため、会社にとって重要な職種でもあります。
利益を生み出すためにはある程度の人数の営業担当が欲しくなるので、他の職種より求人数が多い傾向です。
頑張りが利益に直結する営業職は、給料にも反映されやすいため、やりがいをダイレクトに感じたい人におすすめです。
自分の頑張り次第で、給料をアップさせることも可能です。
実力主義の職種なので「ノルマや数字が気になる」「結果を出せないと不安に感じる」人には、あまり向いていません。
サービス販売職
資格がなくても働ける仕事なので、未経験でも比較的就職しやすい職種といえます。
特にコミュニケーション能力がある人や、人の役に立つのが好きな人に販売職はおすすめです。
「接客」が苦手な人でも、働いていく中で、対人スキルを身につけることができます。
サービスや商品の知識をつければ、未経験でもステップアップが可能です。
学歴を問われないことが多いため、努力と熱意次第で就ける仕事です。
しかし、企業の営業時間に左右されるため、勤務時間が変則で、生活が不規則になるというマイナス面もあります。
営業職などに比べると、給料があまり高くないというデメリットもあります。
まとめ
26歳での就職は、決して遅くありません。
しかし、年齢が上がるほど就職の選択肢の幅が狭まるため、急いだ方が良いでしょう。
26歳の就職活動は、いかに効率的に進めるかが重要です。
自分1人で頑張ろうとせず、ぜひ就活のプロである就職エージェントもご活用ください。
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