もくじ
理系の転職は難しいと言われていますが、理系の職種に就いている人の中には「転職したい」と考えている人もいるでしょう。
実は理系出身の人は、考え方や転職活動の進め方次第で有利に転職することが可能です。
そこでこの記事では、理系の転職が難しい理由や、転職の知識・コツについて解説します。
- 理系の転職が難しい理由
- 理系が転職で有利なポイント
- 転職前に知っておきたい知識
- 賢く転職するコツ
- 転職しやすい職種
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理系の転職が難しいと感じる理由とは
理系の転職が難しいと言われる理由には、以下のことが考えられます。
- 選べる職種が少ない
- 離職する人が少ない
- 社会人経験が乏しい
- 非公開求人が多い
- 転職ツールを使っていない
専門性が高いため、選べる職種が少ない
理系の職種に転職するには、専門分野での実務経験や知見が求められます。
広い意味ではなく、かなり限定した専門性を求められることも多いので、おのずと転職の際に選べる職種が限られます。
離職する人が少ない
理系の仕事は、他の職種に比べて離職する人が少ない傾向にあります。
すると求人の募集も少なくなるため、転職の難易度が上がります。
新卒3年以内の離職率トップ5は、以下の通りです。
- 宿泊業、飲食サービス業 49.7%
- 生活関連サービス業 47.4%
- 教育、学習支援業 45.5%
- 医療、福祉 38.6%
- 小売業 36.1%
理系の転職に関係するのは、11位の情報通信業界。
情報通信業界の新卒3年以内離職率は24.5%です。
離職率ナンバー1の「宿泊業、飲食サービス業」に比べると、半分以下となっています。
同じ年齢の人よりも社会人経験が乏しい場合がある
理系の職種に就いている人の中には、大学院の修士課程・博士課程を卒業してから就職した人もいるでしょう。
大学院卒業者の場合、大卒の同じ年齢の人よりも社会人経験が乏しくて当然です。
しかし、同年代よりも社会人経験が乏しいことが、転職時のネックになる場合もあります。
公開されていない求人が多い
理系の求人は、一般に公開されないことも多くあります。
求人を非公開にする理由は、会社の動向を他社に掴ませたくないからです。
他には、応募が殺到すると選考に時間がかかってしまうため、あえて非公開にして応募者を厳選する目的もあります。
転職ツールを活用していない
転職を自分だけで頑張ろうとすると、企業探し、面接対策、履歴書作成など、さまざまな面でつまづいてしまうでしょう。
転職が難しいと感じているなら、求人情報を多く取り扱う転職サイトや、転職をサポートする転職エージェントの活用がおすすめです。
いくら転職の情報や知識が豊富でサポート体制が手厚くても、理系の転職支援に強くなければうまくはいきません。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
転職が難しいと思いこんでしまうのも理由の1つ
自分の専門性が「働いている会社でしか通用しない」と思い込み、勝手に転職のハードルを上げてしまっている人もいます。
専門性を高めるほど分野が変わって1からのスタートになるのを恐れ、転職に踏み切れない人も。
転職のハードルを高く感じるのは、狭い専門分野だけを追求する理系ならではの悩みです。
理系だからこそ有利に転職できるポイント
理系の転職は、マイナス面ばかりではありません。
理系ならではの以下のポイントを活かせば、有利に転職することができます。
- 論理的な考え方ができる
- 専門的な知識やスキルを活かせる
論理的な考え方ができる
本人の素養にもよるので一概には言えません。
ただし、理系分野の学問は論理的思考力を問われるものが多いため、自然と身に付きやすい側面があるでしょう。
論理的な考え方ができれば、研究や開発、分析などを行う理系の職種で高く評価される可能性があります。
理系の人の中には数字に強い人も多いため、職種によっては強いアピールポイントになるでしょう。
専門的な知識やスキルを活かせる
現在の仕事と同じ、または似たような職種に転職する場合、今までの知識やスキルを活かせる可能性があります。
ただし、現在の仕事とは異なる分野の職種に転職する場合は、専門性の高さはあまりプラスになりません。
理系出身の人が転職する際に知っておくべき知識
以下の知っておくべき知識を身に着けることで、転職へのハードルを下げることができます。
- 第二新卒なら職種・業種を大幅に変えられる
- 理系のキャリアは無駄にならない
- 求人情報の条件は絶対ではない
第二新卒なら職種・業種を大幅に変えられる
高い専門性を求められる理系の転職。
入社3年以内の第二新卒なら、専門性がなくても転職できる可能性があります。
大学院卒でも、入社3年以内なら「第二新卒」として応募できるのです。
反対に30代以降は実務経験が求められるため、大幅に職種・業種を変えるなら20代のうちがチャンスといえるでしょう。
第二新卒の転職を成功させたい人は、「第二新卒が転職で成功するノウハウまとめ|失敗する人の特徴や転職のよくあるQ&A」もご覧ください。
理系のキャリアは無駄にならない
転職することは、仕事の環境ややり方、内容が変わること。
しかし、今までの理系の職種で働いてきたキャリアが全く通用しないわけではありません。
今まで経験したり学んだりしてきたことは、アピール次第でプラスにすることができます。
求人情報の条件は絶対ではない
理系の職種の求人情報には「○○分野の専門知識がある人」「○○での実務経験3年以上」などの条件が記載されている場合があります。
条件を満たさない人は絶対に就職できない会社もありますが、条件を満たさずに就職できる会社も少なくありません。
近しい分野の知見があったり、まったく違う分野でも活かせる部分があったりすれば、将来性を見込んで採用してくれる可能性があります。
難しいといわれる理系転職を賢く行うコツ
以下の4つのコツを実践すれば、賢く理系転職できます。
- 情報収集をする
- キャリアプランを練る
- 面接対策をする
- 転職エージェントを使う
自己分析をする
自己分析とは、自分自身の性格や経験、価値観などの棚卸しを行うことです。
自己分析をすることで自分自身の特性を正しく捉えることができ、自己PRのもととなる情報を効率よく整理できるようになります。
自己分析には様々なやり方がありますが、精度が高く、シンプルで簡単な方法がおすすめです。
そこでおすすめしたいのが、弊社人材会社の代表が解説するUZUZの動画。
「動画で完結する簡単な自己分析方法」では、たった12個の質問に答えるだけで自己分析ができます。
自己分析についてもっと掘り下げたい人は、以下の記事もおすすめです。
自分の市場価値を把握する意味でも、自己分析は重要な意味を持ちます。
自分では価値がないと思っていることでも転職市場では高く評価される場合があるため、市場価値を調べることも大切です。
キャリアプランを練る
キャリアプランとは、今後どのようなキャリアを積み上げていくのかを示した中長期計画のことです。
自分の将来なりたい姿を具体的に想像し、どんな知識やスキルが必要になるのか把握し、どう行動すれば叶えられるのかまで落とし込みます。
就職後の働き方にも大きく関わるキャリアプランは、面接でもよく聞かれる項目です。
面接で「将来のキャリアプランは?」と聞かれても問題ないように、しっかりと練っておきましょう。
キャリアプランは1人ではなかなか立てるのが難しいもの。
キャリアプラン作成が難しいと感じるのであれば、転職エージェントにサポートしてもらうといいでしょう。
応募書類を用意して面接の対策をする
応募時に必要な履歴書には、アピールしたい知識や経験、スキルなどを中心に、客観的に見た実績を丁寧かつ具体的に記載することが大切です。
アピールの出来は結果に直結するため、具体的かつしっかりアピールしましょう。
「第二新卒専用の履歴書の書き方」については、以下の記事で解説しています。
こちらの記事では、履歴書とセットで必要となる「職務経歴書」の書き方を解説しており、フォーマットと書き方サンプルのダウンロードもできます。
履歴書を用意したら、次は面接の対策。
実際に面接官から聞かれそうな質問を想定して答え方を練習したり、話し方のクセやテンポが問題ないか確認したりすることが重要です。
第三者に面接練習をしてもらうか鏡の前で練習すると、表情や姿勢もチェックできます。
内定をもらうための面接テクニックが知りたい方には、こちらの動画がおすすめです。
転職エージェントを使う
理系の転職を成功させたい人は、理系の求人に強い転職エージェントの利用がおすすめです。
転職のスペシャリストである転職エージェントを活用すれば、自分1人では難しいこともサポートが受けられます。
的確なアドバイスを受ければ、転職成功のためには何をすればいいのかがわかります。
- 転職先探し
- キャリアプランの作成
- 面接対策
- 履歴書の添削
- 転職相談
前述した自己分析・キャリアプランの作成・応募書類の準備・面接対策は、すべて自分だけで行うには難しいもの。
転職エージェントを使えば、プロの目線でアドバイスをもらうことができ、効率的かつ確実です。
理系出身者が転職しやすい職種
理系の中でも転職しやすいとされる職業は、以下の4つです。
- 研究開発職
- 生産技術職
- エンジニア
- プログラマー
職業に役立つ資格をとれば、さらに転職しやすくなります。
研究開発職
実験や検証を繰り返しながら新しい製品を開発する研究開発職なら、理系の論理的思考力を活かすことができます。
企業の研究所や大学の研究室、研究機関などが主な職場です。
成果が得られるまでひたすら研究と開発を行う研究開発職で活躍するためには、探求心や粘り強さも必要とされます。
研究はチームで行うため、コミュニケーション能力も大切です。
生産技術職
生産技術職とは、ものづくりの現場において製品を生産する方法を考え、管理する仕事です。
製品の生産に不足している材料や設備があれば、開発に携わることもあります。
ものづくりの最初から最後まで関わる仕事なので、論理的に考えて計画・実行する能力が必要です。
論理的に考えることが多い理系分野を学んできた理系出身の人なら、適性があるかもしれません。
生産技術職は、専門的なスキルがなくても基礎知識があれば採用される可能性があるので、未経験でも転職しやすいでしょう。
システムエンジニア・プログラマー
システムエンジニアもプログラマーも、IT関連の仕事です。
システムエンジニアは、クライアントからの要求通りにシステム開発を行います。
主な仕事は、システムに導入する機能や仕様などの作成です。
プログラマーは、システムエンジニアが作った仕様書通りにシステムを構築していきます。
また開発だけでなく、システム上のバグを発見することも重要な役割の1つです。
システムエンジニアの設計したシステムが思い通りに動かない場合、プログラマーがテストを繰り返してバグを発見・処理し、問題をクリアにする必要があります。
理系の人とシステムエンジニア・プログラマーの共通点は、1つのことを突き詰め、専門性を高めることです。
本質が似ているため、理系の人にとっては転職しやすい職種といえます。
また、人材不足のIT業界では未経験者の採用が積極的に行われているのも、転職しやすい理由の1つです。
まとめ
理系の職業は、専門性が高く離職者が少ないため、転職が難しいといわれています。
だからといって、転職を諦める必要はありません。
自分1人では難しい転職も、理系の求人に強い転職エージェントを使えば、ハードルを下げることができます。
入社3年以内の「第二新卒」なら、業種・職種を大幅に変えることも可能です。
「転職は難しそう」と諦める前に、ぜひ転職エージェントを活用してみてください。
理系の求人に強い転職エージェントのUZUZ(ウズウズ)では、転職先探しだけでなく、研究開発職向けの履歴書添削や面接練習などのサポートを行っています。
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