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SEに転職するには?必要なスキルや勉強方法について解説

第二新卒がSEに転職する方法

SEへの転職は難しいって聞くけど、第二新卒からも目指せる?

第二新卒でも、SEの仕事内容や注意点を把握して就活すれば、転職も可能です。

この記事では、SEの種類や仕事内容のほか、転職するメリットや注意点などを解説します。

ぜひこの機会に、転職への第一歩を踏み出してみましょう!

この記事の監修者

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

株式会社UZUZ 代表取締役

1986年生まれ、北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職サポートを実施してきた。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。”をミッションに、Twitterで「仕事をウズウズ楽しむ情報」を、YouTubeで「就職・転職で使える面接ノウハウ」を発信。SNSの累計フォロワー数は9万人を超える。

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SE(システムエンジニア)とは?

そもそもSE(システムエンジニア)って何?

SEとは「情報システム」や「ソフトウェアの開発」において、“上流工程を担当するエンジニア”のことを指します。

システム開発が完了するまでの手順は以下の通りで、SEが担当するのは主に「要件定義」と「設計」です。

  1. 要件定義
  2. 設計
  3. 実装
  4. テスト
  5. 導入支援
  6. 保守・運用

顧客から聞き出した情報をまとめ、設計書に落とし込む業務を担うので、プログラミングスキル以外にも「インフラに関する知識」「ヒアリング力」「設計書作成技術」が求められます。

SEはシステム開発において必要不可欠な仕事のため、IT市場が拡大している現状では人手不足が加速し、未経験者への需要も高まっていくでしょう。

SEは何歳まで目指せる?

未経験からSEを目指すなら、年齢が上がるにつれて転職は難しくなるので、基本的には若いうちが良いです。

最終学歴によっても異なりますが、20代は比較的転職しやすく、特に25歳前後までは未経験でも採用される確率は高くなります。

しかし知識や経験が重視される30代以降になると、何も経験がないまま向学心や意欲を訴えても簡単には採用されません。

そのため、アピールできるスキルがあるかが転職のカギとなるでしょう。

監修者コメント

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

SEへの転職を考えるなら若いうちがおすすめ

業界の慢性的な人手不足から、SEへの転職を目指す方は年々増加傾向にあります。

若い人材はもちろんのこと、IT業界以外でデスクワークに移行したいという接客業の方など、様々な方が志望しています。

記事内でも言及していますが、未経験からSEへの転職を考えるなら20代が断然良いでしょう。

特に30代や40代となると、年齢的に未経験者採用を避ける企業はどうしても増えてしまいます。

キャリア支援の現場の声を聞いてみても、未経験から採用される人材としてはそのほとんどが「新卒」「高学歴」「年代が若い方」に限られているという声も。

SEという職種は就職後も常に学び続け、知識をアップデートしていく仕事です。

日々の業務にはスピード感や柔軟性が求められるので、未経験者採用の中心が20代となるのは自然な流れと言えるでしょう。

そのため、SEへの転職を検討されている方は、20代のうちに動き出すことをおすすめします。

SEの種類

SEには種類とかある?
SEといっても業務内容が異なるので、転職の際にはよく確認しましょう!

ここでは、以下5つを紹介します。

  1. Web系
  2. スマホアプリ系
  3. 組み込み系
  4. 社内SE
  5. ブリッジSE

1.Web系

Web系のSEは、ECサイトやSNS、動画サービスといったWebサイトのシステム開発に携わります。

Web系というと、一般ユーザ―向け(BtoC)のサービスを手掛けるイメージがあるかもしれません。

しかしそれ以外にも、企業向け(BtoB)にソフトウェアサービスの提供や、Webシステムの開発を行う場合もあります。

スマホの普及とともにWeb系に参入する企業が増加していることから、今後もWeb系で働くSEの需要は高まるでしょう。

2.スマホアプリ系

スマホアプリ系のSEは、iOSやAndroidなどのスマホにインストールして使うアプリのほか、ゲームの開発に携わります。

アプリの種類は、ゲームアプリをはじめとして、病院やレストランの予約、カメラ、クーポンなど様々です。

また、プッシュ通知などWebアプリにはない機能を追加できる上に、Webアプリでは取りこぼしていたユーザーを獲得できるため、Webアプリが軌道にのった企業はスマホアプリもリリースする場合がほとんどです。

3.組み込み系

組み込み系のSEは、各種製品や装置に組み込まれた制御システムやソフトウェアの開発に携わります。

例えば、エアコン、テレビといった家電製品やカーナビの制御などです。

IoT製品の普及によって、インターネットと接続されたハードウェアが多く登場していることから、今後もさらなる需要の高まりが期待されている職種の1つだといます。

4.社内SE

社内SEは、自社のシステム開発、構築・運用に関わる業務のほか、社員からの問い合わせやトラブルの対応などを行います。

IT企業に所属するSEは、顧客からの依頼を受けて業務を行います。

しかし社内SEはIT企業ではなく一般企業に所属し、顧客と直接的にやりとりするケースはほとんどありません。

即戦力として求められることが多いため、一定の実績やスキルが必要です。

5.ブリッジSE

ブリッジSEは、海外企業にシステム開発を委託した際に、日本企業との橋渡しを行います。

海外の依頼先に対して、開発に関する指示や、成果物のチェックなどプロジェクト全体の進捗管理を行うのが主な仕事です。

基本的なプログラミングスキルのみならず、海外のスタッフと円滑なコミュニケーションを取れるだけの英語力も求められます。

難易度が高い仕事なので、20代かつ未経験から目指すのは現実的ではないでしょう。

SEの仕事内容

システムを開発するってカッコいいじゃん!実際はどんなことするの?
SEが担うのは、主に次の4つです。1つずつ確認しましょう。
  1. 顧客の要望のヒアリング
  2. 要件定義書・見積書の作成
  3. 基本設計書の作成
  4. 詳細設計書の作成・プログラマーへの指示出し

1.顧客の要望のヒアリング

【ヒアリング】の段階では、顧客や会社上層部がどのようなシステムを望んでいるのか要望を聞き取ります。

ここでどれだけ認識をすり合わせておけるかによって、その後の手戻りやトラブルの有無が大きく変わります。

そのためSEに求められるヒアリング力は、“システム開発の成功を左右するスキル”といっても過言ではないでしょう。

2.要件定義書・見積書の作成

ヒアリング後には【要件定義書】に続いて【見積書】を作成します。

要件定義書では、システムの完成イメージを共有できるよう、以下の点を明確にすることが重要です。

  • システムの概要
  • 具体的な機能
  • 画面イメージ
  • インフラ
  • セキュリティ
  • 保守・運用

見積書の作成も行い、開発にかかる予算や期間、工数なども明らかにし、顧客の要望に相違がないかを確認してもらい、合意を得られれば契約成立となります。

3.基本設計書の作成

要件定義書で整理した内容を元に、システムの概要をまとめて【基本設計書】を作成します。

基本設計書の主な内容は、以下の通りです。

  • 業務フローの視覚化
  • システム機能の洗い出し
  • 扱うデータの整理と決定
  • 各画面のレイアウトを決める

顧客とのシステムの最終確認段階であり、問題なければ次の詳細設計につなげます。

4.詳細設計書の作成・プログラマーへの指示出し

基本設計書を元に、「データ処理」や「初期値の定義」など細かく定めて【詳細設計書】にまとめます。

詳細設計書はプログラマーの指示書となるため、開発メンバーの意見が取り入れられるのが一般的です。

詳細設計書をベースにして、プログラマーへの指示出しを行い、プログラミング完了後にシステムの動作をテストする工程に入ります。

開発は基本的にプログラマーが担当しますが、企業によってはSEが開発・テストを行うケースもあります。

SEに転職するメリット

SEに転職するメリットとして、次の3つが挙げられます。

  1. キャリアの選択肢が広い
  2. 高年収を獲得できる可能性もある
  3. 求人数が豊富で転職しやすい

1.キャリアの選択肢が広い

1つ目のメリットは、SEは転職後のキャリアの選択肢が広いという点です。

エンジニアの「スペシャリスト」として、専門性を極めるという方向性があります。 

  • フルスタッフエンジニア
  • ITスペシャリスト
  • ITアーキテクト

また、広範囲にわたる知識や経験をもち、様々な業務をこなす「ゼネラリスト」を目指すことも可能です。

  • プロジェクトマネージャー
  • プレイングマネージャー
  • ITコンサルタント

また、SEからエンジニア職以外の転職も期待できます。

  • テクニカルライター
  • IT営業
  • Webマーケター

SEには様々なキャリアパスがあるので、転職後に経験を積みながら、方向性を考えてみると良いでしょう。

2.高年収を獲得できる可能性もある

2つ目のメリットは、高年収を狙える可能性があるという点です。

SEとプロジェクトマネージャー、給与所得のある男女の平均を比較すると、下表のようになります。

職種平均年収20歳~24歳25歳〜29歳30歳〜34歳
SE(システムエンジニア)550.2万円322.45万円434.18万円518.27万円
プロジェクトマネージャー660.4万円376.71万円514.15万円647.26万円
平均給与 男性287万円404万円472万円
平均給与 女性249万円328万円322万円

給与所得のある人と比較しても、システムエンジニアの年収は大幅に上回っており、プロジェクトマネージャーにキャリアアップすることで、その差は大きくなります。

参照元:厚生労働省「プロジェクトマネージャー|職業情報提供サイト」「システムエンジニア(Webサイト開発)|職業情報提供サイト

国税庁「民間給与実態統計調査(2021年)

3.求人数が豊富で転職しやすい

3つ目のメリットは、求人数が豊富で転職しやすいという点です。

2023年に厚生労働省が行った調査によると、SEなどのIT人材に対する求人数は、専門的・技術的職業の4位となっています。

専門的・技術的職業有効求人数
社会福祉の専門的職業76,408件
保健師、助産師など66,118件
建築・土木・測量技術者61,469件
情報処理・通信技術者49,510件
医療技術者27,979件

IT業界は実績・スキルで評価されるので、一度SEとしての経験を積めれば、他の企業への転職もしやすくなるでしょう。

産所元:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和5年3月分及び令和4年度分)について

SEに転職する際の注意点

SEに転職してから後悔しないために、知っておくべきポイントがあります!
転職前に知ることができて安心だ!

SEに転職する際の注意点は、以下の3つです。

  1. 繁忙期は業務量が増えやすい
  2. 予定外の業務が発生することもある
  3. プログラミングに携わるとは限らない

1.繁忙期は業務量が増えやすい

納期が迫っているタイミングでは、残業や休日出勤が発生する可能性があります。

例えば以下のようなケースでは、納期が厳しくなります。

  • 上流工程での遅れ
  • 顧客からの仕様変更
  • 完成間近のテスト段階で不具合
  • 元々タイトなスケジュールが組まれている

特定の時期に繁忙期があるわけではなく、納品日やサービスのリリース日によって業務量が左右される点を覚えておきましょう。

2.予定外の業務が発生することもある

突発的なトラブルにより、予定外の業務が発生することもあります。

顧客から仕様変更を依頼されたり、システム障害が発生したりするケースです。

その際には、トラブル対応こほか、各種問い合わせや報告書作成、原因調査、改修が必要となるでしょう。

SEには、こういった予定外の事態に対しても、正しく現状を把握し業務を遂行する対応力が求められます。

3.プログラミングに携わるとは限らない

システム開発を円滑に進めるためにプログラミングの知識は必要ですが、実業務としては携わらないこともあります。

プログラミングで実装するのは社内のプログラマー、もしくは外部委託のエンジニアがメインです。

SEは基本的に指示出しやディレクションが中心となり、直接開発業務に関わらないケースも少なくありません。

そのため、プログラミングがやりたいと考えている方は、転職先でどの工程に携わるのかをあらかじめ確認しておきましょう。

監修者コメント

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

社会全体のDX化推進にともない、SEはますます重要な職種に

IT業界、SEの職種においては、自身の仕事の幅を広げるためにも、日々新しい知識やスキルの獲得が求められます。

一方で政府においても、デジタル庁をはじめ、DX(デジタルトランスフォーメーション)化の推進など、あらゆる利便性を向上し、国全体での生産性を高める動きが活発化しています。

この動きは、もちろん民間においても同様です。

デジタル化の過程において、SEという職種の需要や重要性はますます上昇。

「世の中で需要があるものの、供給が追いついていない職種」=「希少性が高い」ということになりますので、給与も上がりやすくなる傾向にあります。

職選びの軸のひとつとして、理解しておきましょう。

SEに転職するポイント

転職を成功させるポイントがあります。
それ、絶対知りたいやつじゃん!

SEに転職するポイントは次の3点です。

これを押さえずに失敗してしまう人もいるので、しっかりチェックしておきましょう。

  1. 前職での経験を活かせる企業を選択する
  2. 自分のスキルレベルが分かるようにアピール
  3. IT業界に強いエージェントを利用する

1.前職での経験を活かせる企業を選択する

前職での経験を活かせる企業を選べば、求職者にとっても採用企業にとってもプラスとなります。

例えば、前職で不動産会社で働いていた場合、不動産システムの開発をメインに行っている企業に転職すると、業界知識を活かせます。

自分のスキルや経験を洗い出して、整理しておきましょう。

2.自分のスキルレベルが分かるようにアピール

面接では、自分のスキルレベルがわかるようにアピールしましょう。

前職がエンジニア職であれば、開発したシステムやそのシステムでの売上実績などを具体的に語れることがポイントです。

エンジニア未経験であれば、アピールできるスキルがないケースも珍しくはありません。

そういう場合は、ウズウズカレッジで基礎スキルを身につけることをおすすめします。

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3.IT業界に強いエージェントを利用する

IT業界に強いエージェントを利用することも転職を成功させるポイントです。

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まとめ

この記事では、SEの種類や仕事内容のほか、転職するメリットや注意点などを解説しました。

第二新卒からSEを目指す際には、以下のポイントを意識しましょう。

  1. 前職での経験を活かせる企業を選択する
  2. 自分のスキルレベルが分かるようにアピール
  3. IT業界に強いエージェントを利用する

「SEへの転職を成功させたい」「未経験からの転職で失敗したくない」という方は、UZUZのような就業サポートと学習サポートが同時に得られるサービスを利用してみてはいかがでしょうか?

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執筆・編集

第二の就活 編集部

「“はたらく”をもっと身近に」をテーマに、就活=不安・やりたくないと感じる気持ちを変えるコンテンツを発信しています。編集部のメンバーは、全員が既卒や第二新卒の経験者です。だからこそわかる「就活に対する怖さ・逃げたい気持ち」に寄り添い、正しい情報をイラストや動画を用いてわかりやすく伝えていきます。

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