もくじ
IT系のエンジニア職種の中でも、特に需要が高いといわれる組み込みエンジニアのお仕事。
とはいえ、未経験の人が組み込みエンジニアの世界に挑戦するのであれば、やはり必須となるプログラミングに関する知識などはあらかじめ身に付けておく必要があります。
プログラミングの知識はもちろん独学でも可能ですが、確実に今必要とされている知識を身に付けるのであれば、スクールに通う方法が安心です。
そこで今回は、そんな人におすすめの組み込みエンジニアスクールや、スクールを選ぶ際の注意点、スクール入学前の気になる疑問点などについて詳しく解説します!
この記事でわかること
- 組み込みエンジニアになるためのスクール選びの注意点
- おすすめの組み込みエンジニアスクール3選
- スクール入学前の不安に関するQ&A
組み込みエンジニアとは
組み込みエンジニアとは、ひと言でいうと電子機器を制御するシステム開発を行う人たちのことをいいます。
電子機器というと少し難しく捉えてしまうかもしれませんが、自動販売機やテレビなどの家電製品、駅の改札機など私たちの身近にあるものも含まれます。
組み込みエンジニアの仕事は、まずはどのような機能が必要なのかといった製品企画の段階から携わります。
そして、企画が固まったら、システム設計やハードウェア、ソフトウェアの設計、プログラミング、テスト、稼働後のアフターサポートまでを行います。
組み込みエンジニアスクールの選び方「4つの注意点」
今やIT系の知識や技術を学ぶスクールは全国各地にあり、オンライン学習ができるスクールも少なくありません。
しかし、未経験から組み込みエンジニアを目指す方にとっては、どのスクールを選べば良いのかわからないというのが正直なところかと思います。
そこで、ここからは組み込みエンジニアを目指す人のためのスクール選びについて、次の4つの項目をポイントに詳しく解説していきます。
組み込みエンジニアスクール選びの注意点
- C言語を学べるスクールであること
- 現場を知るエンジニアから教われること
- 就職までサポートしてくれること
- 無料カウンセリングがあること
1.C言語を学べるスクールを選ぶ
まず組み込みエンジニアを目指すのであれば、プログラミング言語のひとつである「C言語」を学べるスクールであることは必須条件となります。
というのも「C」や「C++」といったC言語系のプログラミング言語は、組み込みシステムの開発には欠かすことのできない最も基礎的な言語だからです。
これは組み込みエンジニアが人手不足に陥っている原因のひとつでもあるのですが、最近ではさまざまな分野で使用されている言語「Java」が人気で、C言語を敬遠するプログラマーも少なくありません。
しかし、C言語系の「C」についてはそのほかの開発言語の基礎にもなっている言語です。
組み込みエンジニアを目指す場合、プログラミング言語を学ぶ順番は、まずは「C」、次に「C++」そして「Java」、「アセンブリ(アセンブラ)」がおすすめです。
C言語系の次に「Java」をおすすめする理由は、先ほどもお伝えしたとおり、プログラミングにおいて汎用性が高いことにあります。
そして、「アセンブリ(アセンブラ)」についてはソフトウェアの制御に必要となる言語のため、組み込みエンジニアだからこそ覚えておきたい言語です。
2.現場を知るエンジニアに学べるスクールを選ぶ
組み込みエンジニアを目指すためのスクール選びをするのであれば、講師が実際の現場を知っているかどうかも大きなポイントとなります。
というのも、もちろん基礎的な知識を学ぶことは重要ですが、C言語は他のプログラミング言語と比較しても習得する難易度が高め。
そのため習得するのであればより実践に近い学び方をした方が効率が良いのです。
そのため、例えば現役のエンジニアであったり、エンジニア経験者が講師をしているスクールを選ぶことをおすすめします。
また、学習スピードや理解度は人それぞれのため、可能な限り個別指導を行っているスクールが望ましいでしょう。
3.就職までサポートしてくれるスクールを選ぶ
受講後に就職サポートまでしてくれるスクールを選ぶようにしましょう。
組み込みエンジニアにはフリーランスとして活躍している人もいますが、未経験から組み込みエンジニアとしてスタートする場合は、まずは会社に属して働くことが一般的です。
また、仮に独学などでC言語だけを学んだとしても、未経験から組み込みエンジニアを目指す場合は、就活のサポートがないと不安な部分があるのは確かです。
就活のサポートまで行っているスクールであれば、スクールと募集企業のコネクションができている場合もありますし、スクールを卒業しているということで企業側も安心して採用することができます。
せっかくスクールを利用するのであれば、就活までサポートしてくれるスクールを選びましょう。
4.無料カウンセリングがあるスクールを選ぶ
一口に組み込みエンジニアスクールと言っても料金を含め内容はさまざま。
やはりスクールとの相性や、スクールの方針などもあるため、スクールを選ぶ際は単にカリキュラムや料金などだけで判断するのではなく、トータルで納得できるスクールを選びたいところです。
そのため、可能な限り無料体験レッスンや無料カウンセリングを行っているスクールを選び、じっくり話を聞いてからスクールを選ばれることをおすすめします。
【厳選】おすすめの組み込みエンジニアスクール3選
ここからは、先ほどご紹介した「組み込みエンジニアのスクールを選ぶときの4つの注意点」のそれぞれの条件にすべて合致している次の3つのスク―ルについてご紹介していきます。
- KENスクール
- ウズウズカレッジ
- Winスクール
もちろんこれ以外のスクールを選ばれるのも自由ですが、まずは先ほどご紹介した選び方のポイントをバッチリおさえている、こちらの3つのスクールをチェックしてみてくださいね!
おすすめスクールの比較表
スクール名 | 特徴 |
---|---|
コース名:組込みCプログラマー養成コース/「匠」組込みCプログラマー養成コース 料金(税込):435,600~598,400円 習得できる言語:C言語/組み込みC言語 期間:6~9ヶ月 受講方法:通学 転職成功率:83% | |
コース名:IoT/組み込みコース 料金(税込):44,000円/月 (サブスク制) 習得できる言語:C言語/Java 期間:1~3ヶ月 受講方法:eラーニング 転職成功率:95%以上※本コースの新規申し込みは現在停止しています | |
コース名:C言語プログラミング(14回or15回) 料金(税込):172,480~192,720円 習得できる言語:C言語 期間:4ヶ月 受講方法:通学/オンライン 転職成功率:96% |
以下では3つのスクールについてより詳細に紹介していきますが、「もっと詳しく知りたい!」という方は是非スクールが開催している無料のカウンセリングや体験を受けて実際の雰囲気を体験してみましょう。
KENスクール【開校30年以上の老舗スクール】
KENスクールは開校30年超という実績を持つパソコンスクールで、プログラミングだけではなくデザインやオフィス系など多彩なコースを展開しています。
大きな特徴としては、個別指導と通学による現場指導で、新宿、銀座、横浜、名古屋、梅田、札幌、福岡に校舎を構えています。
通学の必要はありますが、「フリータイム制」を導入しているため、好きな時間帯、好きな校舎を選んで学ぶことが可能で、さらに自宅にパソコンやソフトがない方も校舎のパソコンを無料で自由に利用することが可能です。
また、就職・転職サポートも無料で行っており、転職成功率(正社員就職率)は83%。
実際に通学をして講師や仲間との交流を図りながらじっくり腰を据えて学びたいという方にはおすすめです。
なお、未経験者向けのコースとしは、受講期間6ヶ月、受講料435,600円(税込)の「組込みCプログラマー養成コース」と、受講期間9ヶ月、受講料598,400円(税込)の「「匠」組込みCプログラマー養成コース」の2種類があります。
無料カウンセリングや無料体験も実施しているため、無理なく通学可能な範囲にお住まいの方は一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
ウズウズカレッジ【条件に合えば無料で学習+転職が可能】
ウズウズカレッジは、20代に特化した就活サポートを行っている転職エージェント・ウズキャリが運営する個別指導型のITスクールです。
転職エージェントが運営を行っているため、受講後には充実した転職サポートはもちろんのこと、転職成功率も95%という高い実績を誇っています。
ウズウズカレッジでは組み込みエンジニアを目指す方向けの「IoT/組み込みコース」があり、学習期間は人によりますが約1~3ヶ月です。
教材は全て動画化されており、演習もeラーニングで完結できる「完全eラーニング型」を導入しているため、自身のスケジュールに合わせて学習することが可能です。
さらに、完全eラーニングではあるものの、担任講師がつくため、不明点などをしっかりと解決しながら学習をすすめることができます。
なお、受講料は業界最安値の月額44,000円(税込)サブスク制となっており、最低継続期間の縛りもありません。
学習費用をなるべく抑えたい方や、無料で学習してすぐに転職をしたい方にはおすすめです!
なお、ウズウズカレッジでも無料カウンセリングを行っています。
※本コースの新規申し込みは現在停止しています。現在は以下の3コースをご提供しております。
コース名 | 特徴 |
---|---|
CCNAを取得し、インフラエンジニア(ネットワークエンジニア)への就職を目指すコースです。 | |
LinuCレベル1を取得し、インフラエンジニア(サーバーエンジニア)への就職を目指すコースです。 | |
Javaシルバーを取得し、開発エンジニアへの就職を目指すコースです。 |
Winスクール【オンラインと通学のどちらもOK】
Winスクールは北海道から鹿児島まで全国各地に拠点を構えるパソコンスクールで、企業ニーズを取り入れた300種類以上の実践講座を提供しています。
通学はもちろん、オンラインレッスンにも対応しており、オンラインレッスンでは常に講師が受講生の作業を見ながら授業を進めるスタイルをとっています。
また、オンラインレッスンの場合はスクールからオンラインレッスン専用のPC貸与があるため、事前準備をすることなくスムーズな受講が可能です。
なお、未経験者に特におすすめのコースは、以下の2種類です。
- 受講期間4ヶ月、受講料172,480円(税込)の「C言語プログラミング(14回)」
- 受講期間4ヶ月、受講料192,720円(税込)の「C言語プログラミング(16回)」
転職サポートについても、個別キャリアカウンセリングやオンライン就職支援セミナーなどを行っており、就職率は96%。
さらに、Winスクールでも無料体験や説明会を実施。
専門スタッフがこれまでの経験や受講目的に合わせて最適な講座やコースの提案を行っています。
組み込みエンジニアスクールに入学する前によくあるQ&A
「とにかくまずはスクールに通おう!」と思っても、つい気になってしまうのが受講費や受講後の就職についてではないでしょうか。
そこでここからは、組み込みエンジニアスクールに入学する人が疑問に感じやすい以下の4つの問題についてひとつずつお答えしていきたいと思います。
組み込みエンジニアスクール入学前のよくある疑問
- 組み込みエンジニアの転職には資格が必要?
- スクールにお金を払うのは勇気がいる…
- スクールで学べば現場で通用する組み込みエンジニアになれる?
- 自分が組み込みエンジニアでやっていけるか不安…
組み込みエンジニアの転職には資格が必要?【なくてOK】
「組み込みエンジニア」と聞くと何か特殊な資格が必要なイメージをする人も多いかと思いますが、実は組み込みエンジニアになるために特別な資格というものは必要ありません。
しかし、無資格の状態で転職したとしても、いずれは次のような資格を取ることになると考えておくとよいでしょう。
- ETEC(組み込み技術者試験制度)
- エンベデッドシステムスペシャリスト試験
- OCRES(OMG認定組込み技術者資格試験)
なお、「あらかじめ資格を取っておいて就活を有利にすすめたい!」と考えている人であれば、一般社団法人組込みシステム技術協会が実施しているETEC(組み込み技術者試験制度)の受験が特におすすめです。
ETECの試験は合否ではなくグレードA~Cの判定ですので、実務未経験者であれば、大学・専門学校卒業相当、初級レベルの「クラス2」を受験し、「グレードA」もしくは「グレードB」を取得しておくと就活にも役立つはずです。
また、未経験の方であれば、組み込みエンジニア向けの資格というわけではありませんが、ITに関する基本的な知識があることを証明する国家試験の「基本情報技術者試験」もおすすめです。
スクールにお金を払うのは勇気がいる…【投資回収すればOK】
組み込みエンジニアになるための講座は、スクールによって料金もさまざまですが、相場としては20万円前後のケースが多く、決して安い出費ではありません。
そのため、スクールに通いたいと思っても、受講費用のことが気になってなかなか踏み出せずにいる人も多いのではないでしょうか。
「勉強はしたけど結局仕事が見つからない」なんてことは絶対に避けたいところですよね。
しかし、組み込みエンジニアの需要から考えれば、その点に関しては「自己投資」だと思えば全く心配することはないでしょう。
組み込みエンジニアはその需要の高さと、C言語系を習得する若手が減っているといったことから慢性的な人材不足に陥っている状態です。
そのため、しっかりと就活サポートを受けることができるスクールを利用し、未経験から就職することができれば、月収20万円程度からスタートできることも少なくありません。
つまり、スクールに通ったとしても、1ヶ月の報酬程度で投資回収することができるというわけです。
ちなみに、一般的に組み込みエンジニアとしてスキルアップしていった場合の年収相場は次のとおり。
- 20代…400万円前後
- 30代…500万円台
- 40代…600万円台
つまり、例えば現在の年収が300万円程度であれば、組み込みエンジニアの年収相場は500万円前後なので、その年収差は200万円。
仮に30年間勤務したとすると生涯賃金の差は6,000万円にものぼります。
そう考えると組み込みエンジニアになるためのスクール費用はかなりコストパフォーマンスが良いと言えます。
とはいえ、現状金銭面でほとんど余裕がないという人もいると思いますし、やはり数十万円の出費は勇気がいるものです。
そのため、そんな不安を払拭するためにも、スクールで行われている無料カウンセリングなどで相談してみることをおすすめします。
情報量が増えた状態で検討した方が、より冷静な判断ができるでしょう。
独学にもリスクがある【慎重に判断しよう】
ここまで組み込みエンジニアスクールについての情報をお伝えしてきましたが、やはり金銭面の問題などから「独学で挑戦してみようかな」と考えている人もいるかと思います。
もちろん、何事にもメリット・デメリットはつきものですので、独学の場合も同様にメリット・デメリットはあります。
では、独学の場合とスクールに通う場合のメリットとデメリットについて比較してみましょう。
ー | メリット | デメリット |
---|---|---|
・自分のペースで学べる ・学習にかかるコストが抑えられる | ・モチベーションの維持が難しい場合がある ・答えを調べるのに時間がかかる ・転職活動を全て1人で行わなければならない | |
・カリキュラムに沿って学習をすすめていくため挫折しにくい ・疑問点を講師にすぐ聞くことができる ・スクールによっては就活サポートを受けることができる | ・受講費用がかかる ・スクールによっては通学する必要がある |
このように、独学の場合でもスクールに通う場合でもメリット・デメリットはありますが、ポイントは「就活サポートの有無」です。
スクールの場合は、就職後に役立つスキルが身に付く上に、就活サポートがあるスクールであれば、未経験からでも組み込みエンジニアとして就職できる可能性が高いため、投資回収できる可能性も高くなります。
一方独学の場合は、自由度や費用の安さは魅力的ですが、実際に就職してから役立つスキルが身に付いているのかや、就活のサポートがない点が気になります。
「費用はなるべくかけたくないけどスクールに通いたい!」という方であれば、先にご紹介した「ウズウズカレッジ」が展開しているような制度もあるので、是非検討してみてはいかがでしょうか。
スクールで学べば現場で通用する組み込みエンジニアになれる?【転職してからが本番】
「スクールで組み込みに関する知識や技術を身に付けておけば、就職後も安心」と思ってスクールの受講を検討する人もいますが、それはちょっと間違いかもしれません。
というのも、組み込みエンジニアの世界は日々目まぐるしく新しい技術や知識を身に付ける必要があるので、実は本当の学習は転職してからずっと続くものなのです。
そのため、スクール選びに時間をかけすぎるのも少し勿体ない話ともいえます。
また、未経験から組み込みエンジニアとして入社した場合、まず任されることの多いのが「テスター」と呼ばれる動作テストの業務。
組み込みエンジニアの仕事では、そこからプログラマー、そしてシステム設計へと徐々にキャリアアップしていくため、スクールで学んではいても、すぐにバリバリの組み込みエンジニアとして働けるといったことはまずありません。
スクールで学ぶ目的は、あくまでもスムーズに業務に入るための前段階であることを覚えておきましょう。
自分が組み込みエンジニアでやっていけるか不安…【無料カウンセリングを活用】
身近に組み込みエンジニアとして働いている人がいるわけではなく、「将来性がありそう」「需要が高そう」「手に職がつけられそう」といった理由から組み込みエンジニアを目指している方も少なくないでしょう。
しかし、未経験からのチャレンジとなると、右も左もわからない状態なので「本当に自分は組み込みエンジニアとしてやっていけるのかな……」と不安になることも。
そんな場合は、スクールや転職エージェントなど、組み込みエンジニアについての知見がある人から詳しく話を聞いたり、気になる点を直接聞いてみることをおすすめします。
無料カウンセリングは各スクールで実施されているため、不安な場合はまずはその不安を払拭してから動き出しましょう。
まとめ:組み込みエンジニアのおすすめスクールに話を聞いてみよう
ここまで、組み込みエンジニアを目指す人におすすめのスクールについてご紹介してきましたが、もう一度、おすすめの3校についておさらいしておきましょう。
組み込みエンジニアのおすすめスクール3校
- KENスクール:開校30年以上の通学型の老舗スクールで、多彩なコース展開をしている
- ウズウズカレッジ:転職エージェントが運営しており、条件に合えば無料で学習+転職が可能
- Winスクール:全国各地に拠点があり、オンラインと通学のどちらもOK
繰り返しになりますが、組み込みエンジニアのスクールは、あくまでも未経験の人が就活や入社後の業務をよりスムーズに行えるようにするための前段階のようなもの。
また、スクールによってはまとまった受講費はかかりますが、それらは基本的に組み込みエンジニアの仕事を始めれば十分回収できる程度の費用です。
そのため、スクール選びを検討している人は、あまり肩肘を張らずに、まずは無料カウンセリングや説明会などに参加して、話を聞いてみるところから始めてみましょう!
※組み込みエンジニアコースの新規申し込みは現在停止しています。現在は以下の3コースをご提供しております。
コース名 | 特徴 |
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CCNAを取得し、インフラエンジニア(ネットワークエンジニア)への就職を目指すコースです。 | |
LinuCレベル1を取得し、インフラエンジニア(サーバーエンジニア)への就職を目指すコースです。 | |
Javaシルバーを取得し、開発エンジニアへの就職を目指すコースです。 |