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フリーターの就職率ってどのくらいなの?【期間・年齢・男女・学歴別の割合まとめ】

フリーターの就職率ってどのくらいなの?

この記事は、人材紹介会社社長の岡本が監修しました。
岡本のプロフィールはコチラ

過去最低と言われた2011年以降、上昇し続けている就職率。

しかし、2020年に発生した新型コロナウイルス感染症の感染拡大も影響し、日本の景気は今後、リーマンショック以上に後退するとも言われています。

 
景気が悪くなるってことはフリーターにとっても悪い状況になるってこと……?

 
残念ながら、そうとも言えますね……

 
ふーん、そうなんだ……。でもなんかピンと来ないなぁ~

「景気の悪化は就職にも影響する」といったニュースを耳にすることがありますが、「イマイチ実感がわかない」というフリーターの方は多いのではないでしょうか。

結局のところ、知りたいのって、フリーターの就職率ですよね

フリーターの就職率が高いのなら「就活しようかな〜」という気にもなりますが、結局フリーターの就職率は低いままなら、ちょっと考えてしまうもの。

 
わかる。やる気を出すか出さないかは、「就職率」次第だ!

そこで!

この記事ではそんな悩めるフリーターのために、様々な角度からフリータの就職率について考えてみたいと思います。

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【就職率を知る前に】日本全国にいるフリーターの割合とは

 
日本には一体何人のフリーターがいると思いますか?
 
えー何人だろう……2万人とか?

全国にいる仲間の数、ちょっと気になりますよね。

実は、このフリーターの人数については、総務省統計局が毎月行っている「労働力調査」で知ることができるんです。

ここでいうフリーターとは、わかりやすくいうと次の条件に当てはまる人となります。

フリーターの条件
  • 年齢が15~34歳
  • 男性は学校を卒業している人、女性は学校を卒業している人で、未婚の人
  • 勤め先での雇用形態が、パートやアルバイトとなっている
  • 働く意思があり仕事を探しているが、探している仕事が“パートやアルバイト”
  • 家事も仕事もしておらず仕事も決まっていないが、希望する仕事は“パートやアルバイト”

そして、これを前提に労働力調査のデータを見ると、2019年度におけるフリーターの人口は下記の通り。

138万人
男性…66万人
女性…72万人
 
け、結構多いのね…!!

日本の総人口は約1億2600万人。

つまり日本の総人口のうち約1%、およそ100人に1人がフリーターということになります。

実際には35歳以上のいわゆる「中年フリーター」と呼ばれる層も存在するため、その人口を含めると、フリーター人口の割合は高くなると考えられるでしょう。

なお、同じく労働力調査のデータによると、2013年には182万人だったフリーター人口は毎年減少を続けており、6年間で44万人も少なくなっていることになります。

参考:2020年2月14日公表「労働力調査(詳細集計)2019年(令和元年)平均(速報)結果の概要」
令和元年12月確定値

【期間別に見る割合】フリーターの就職率

フリーター人口が把握できたところで、ここからは本題の「フリーターの就職率」について見ていきましょう!

 
フリーター期間が短ければ、就職できるんだろうか……?

 
おっ!いいところに気が付きましたね!

こうお悩みのフリーターの方、必見!

まずは、「フリーターになってからどれくらいの期間で就職できたか」というフリーター期間別の就職率についてです。

フリーター継続期間と正社員になれた割合のグラフ

2016年に独立行政法人労働政策研究・研修機構が東京都在住の25~34歳のフリーターを中心に行った調査によると、フリーター期間に対する就職率は次のように推移しています。

このデータからわかることは、フリーター期間が短いほど就職率が高くなるということ。

その理由としては、主に次の2つが考えられます。

  1. 企業は若い人を積極的に採用している(したがってフリーター期間も短くなる)
  2. フリーター期間が長くなると、就職に対するモチベーションが下がる

なお、このデータは25~34歳のフリーターを対象にしたものです。
そのため35歳以上のフリーターを含めた場合は、さらに就職率は低下することが予想されます。

 
フリーター期間が1年を超えると就職率は下がってきちゃうんだ!

 
その通り!
でも、気にしなくてはいけないのは、「フリーター期間」だけではありません。
次の項目では、年齢別にフリーターの就職率を見てみましょう!

参考:労働政策研究・研修機構(JILPT):労働政策研究報告書No. 199「大都市の若者の就業行動と意識の分化―「第4回 若者のワークスタイル調査」から―」

【年齢別に見る割合】フリーターの就職率

 
新卒が重宝されるように、やっぱりフリーターも若い方が重宝されるの??

過去1年間で非典型雇用(パートやアルバイトなど)から正社員へ移行した割合をチェックしましょう。

年齢別フリーターの就職率

これはつまり、世間一般でいうフリーターからの就職率を表しています。

年齢別フリーターの就職率
  • 15~19歳……29.9%
  • 20~24歳……32.7%
  • 25~29歳……25.5%
  • 30~34歳……18.1%
  • 35~39歳……15.5%
  • 40~44歳……15.6%

このデータを見ると、20代での就職率は比較的高く、30代になると就職率は低下していくことがわかります。

ちなみに、この調査は2012年・2007年・2002年と行われていますが、いずれの年においてもやはり20代での就職率が最も高いんです。

 
20代での就職が有利ってことは、間違いないね!

 
そうなんです!30代からはガクッと下がってきます。

これらのデータからもわかるように、フリーターが就活するなら「20代」でのスタートをおすすめします。

以下の記事ではさらに詳細な年齢についてご紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

それでは、男女別に見た場合に「就職率に差はあるのか」についても次の項目で詳しくみてみましょう。

参考:労働政策研究・研修機構(JILPT):若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③

【男女別に見る割合】フリーターの就職率

最初にご紹介した2019年の労働力調査におけるフリーターの人口をもう一度お伝えします。

138万人
男性…66万人
女性…72万人

 
女性の方が、やや多めなんだね!

フリーターの人数は女性の方が多いですが、就職率に男女の差はあるのでしょうか?

男女別のフリーターから正社員に移行できた人の割合

過去1年間で非典型雇用から正社員へ移行した人の割合をチェックしましょう!

過去1年間でフリーターから正社員へ移行した人の割合(2016年調査)
  • 男性…35.0%
  • 女性…16.0%

なんと男性の合計が35.0%であったのに対し、女性は16.0%。実に男性の半数以下の就職率です。

 
これは結構衝撃的なデータですね
非典型雇用者の年齢別の割合とその就職率

さらに、15歳から44歳までの「非典型雇用者の年齢別の割合」とその「就職率」を男女別に比較してみましょう。

これを見ると、次の2つのことが分かります。

  1. 男女ともに20代後半をピークに非典型雇用者の割合が年齢とともに低下
  2. 就職率も年齢と共に低下している

これはつまり、20代の間に就職しなかった場合、それ以降は年齢と共に就職しにくくなることを意味しています。

一方女性の就職率から分かることは、下記の通りです。

  1. 20代後半から非典型雇用者の割合が上昇
  2. 就職率に関しては、20代前半をピークに低下傾向

これには、20代後半頃から結婚や出産などを理由に就職しようとする人が減るという理由も考えられますが、単純に年齢を重ねるにつれて就職率が低下するという現実を浮き彫りにしているともいえるでしょう。

参考:労働政策研究・研修機構(JILPT):若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③

【学歴別に見る割合】フリーターの就職率

 
同じフリーターでも学歴は重視されちゃう……??

最後に、学歴別にフリーターの就職率を見てみましょう。

学歴別に見たフリーターから正社員になれる人の割合

これは、過去1年間でフリーターから正社員になれた人の割合を学歴別に見たデータです(2016年調査)。

 
ムム……結構シビアかも……

 
男女計で見てみると、見事に学歴の高さと就職率が比例していますね。

男女を比較すると、どの学歴においても圧倒的に男性の方が就職率が高いことがわかります。

そのため、女性のフリーターが正社員での就職を希望する場合は、就職しやすい業種に絞るなどの対策が必要でしょう。

 
女性は出産などのライフイベントも予想されるので、職場環境も重要です!

フリーターにおすすめな職種についてはこちらの記事でもご紹介しています。

また、全体的な傾向としては、やはり高学歴であったり、専門的な技術や知識を身に付けている人の方が就職には有利であるといえるでしょう。

なお、フリーターの就活と学歴についてのお話はこちらの記事でも詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみてくだいね。

参考:労働政策研究・研修機構(JILPT):労働政策研究報告書No. 199「大都市の若者の就業行動と意識の分化―「第4回 若者のワークスタイル調査」から―」

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就職率はわかった。それでも就職したくないフリーターへ

ここまでご紹介してきた就職率のデータを見て、

  • 新卒と比べたら、フリーターの就職率って低すぎる……
  • フリーター歴もそれなりに長いし、このままずっとフリーターかな……
  • 高学歴なわけでもないし、就職は無理かも……

と、就職に対して諦めモードになってしまった人。

反対に、

  • 1~2年くらいならフリーターのままでもいいや!
  • 20代のうちは焦らなくても大丈夫!
  • 本気を出せば就職できそうだし、とりあえず今のままでいっか!

と楽観的に捉えた人、置かれている状況によって感じ方は様々でしょう。

ただ、これまでのデータからはっきりと言えることは、

  1. 就職率は年齢とともに低下する
  2. どの条件でもフリーターから就職している人はいる

という2つの事実です。

20代の今は、

  • 就活で大変な思いをしてまで就職したいと思わない!
  • 若いうちはフリーターをして自由な生活を楽しみたい!
  • 焦らなくてもタイミングが来ればいい仕事がきっと見つかるはず!

などと思っている人も多いはず。

でも確実にこの先、時間の経過と共に就職は難しくなっていきます

正社員の生涯賃金はフリーターの3倍以上ともいわれます。

 
さ、3倍以上……!?

それ以外にも、

  • 社会保障が手厚い
  • 社会的信用が得られる

など、フリーターにはない様々なメリットがあります。

こちらの記事ではフリーターと正社員での年金や税金面での違いなどについてもご紹介していますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

 
体力的な面でもフリーターと正社員は結構違いますよ~!

今回ご紹介したデータは、全てがまさに現実そのもの。

まずは現実と向き合い、今から就活を始めることのメリットとデメリットについて考えてみましょう。

あなたが明確な理由や目的がなくフリーターをしているのであれば、間違いなく就活を始めるメリットの方が多いはずです。

結論:フリーターは早く就職した方が絶対良い

 
とはいっても、やっぱり就活するのは腰が重い……

フリーターの就職率は、いずれの角度から見ても決して楽観視できるものではありません。
しかし、例えば

  • 少しでも早く就活を始める
  • 適切なサポートを受ける
  • 自分に最適な求人を見つける

といったポイントを押さえた就活さえすれば、就職に対して悲観的になる必要は全くありません。

今回ご紹介した就職率に「0%」というデータがなかったように、諦めさえしなければフリーターであっても就職することは可能なのです。

 
前向きな気持ちが何より大切です!
  • 正社員として働くことがいまひとつ受け入れられない
  • 自分に合う仕事って何?
  • 何から始めればいいかわからない……

そんな就活より前の段階であっても、とにかくまずは一歩踏み出してみましょう

以下の記事はそんなあなたの背中を後押しする内容になっています。

まずはこちらの記事を読んでみるだけでも、前向きな気持ちになれるはずですよ!

UZUZでは、フリーターの方をはじめ、第二新卒や既卒、ニートなど、20代の方の就職サポートを無料で行っています。
どんな些細なことでも構いません。

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執筆・編集

第二の就活 編集部

「“はたらく”をもっと身近に」をテーマに、就活=不安・やりたくないと感じる気持ちを変えるコンテンツを発信しています。編集部のメンバーは、全員が既卒や第二新卒の経験者です。だからこそわかる「就活に対する怖さ・逃げたい気持ち」に寄り添い、正しい情報をイラストや動画を用いてわかりやすく伝えていきます。

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