もくじ
第二新卒で大手企業に転職することは果たして可能なのでしょうか?
そこで今回は、
- 現在の会社の将来性に不安を抱えている
- 現在学校卒業から3年以内で、今なら第二新卒として就活ができる
- 転職するのであれば大手企業が良いと考えている
- 第二新卒の転職事情についてよく知らない
といった人のために、第二新卒の大手企業への転職事情に関する情報を集めてみました!
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第二新卒の大手企業転職は無理?厳しい?
まず大前提として、第二新卒を採用したい企業の特徴として「採用計画どおりに新卒を採用できなかった企業」「若手不足で、若手を採用したい企業」などが挙げられます。
ご存知のとおり大手企業は新卒からも大変人気がありますよね?
そのため、多くの大手企業では、そもそも新卒採用の時点で採用予定どおりの人数を確保できてしまうのです。
また、大手企業は第二新卒の求人にも、大量の応募者が集中します。
第二新卒で大手企業に転職したいと思っている人はあなただけではないのです。
そのため、第二新卒の転職活動も、新卒時同様に「学歴フィルター」でカットされる場合もあります。
そして、第二新卒を募集している大手企業によっても、以下のように募集している目的が異なることも。
- 完全に新卒と同じ扱いで選考する
- 中途採用のように経験者は欲しいが、できるだけ若い人材が欲しい
そのため、たとえ「第二新卒可」となっていても、募集要項などをしっかりと確認して対策をする必要があるでしょう。
2021年第二新卒の大手企業転職事情
2020年~は新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受け、世界的にも景気が悪化したことは、言うまでもありません。
景気が悪化すると、企業は採用にかけるお金を削減するため、求人が減ってしまいます。
それは大手企業も例外ではなく、特に大きな打撃を受けた航空会社や旅行会社などを中心に、2022年度の新卒採用を見送ったというニュースは皆さんの記憶にも新しいのではないでしょうか。
実はその一方で、IT業界など景気がそこまで悪くならなかった企業は、「他が採用をストップしている今がより良い人材を採用できるチャンス!」と捉えて、以前にもまして採用を強化し始めている企業もあるのです。
今後、ワクチン接種の機会が若年層にまで広がっていくことにより、各社の採用活動が回復傾向に転じる可能性も考えられます。
しかし大前提として、大手企業であっても景気の影響は受けます。
そのため、今後の景気動向をいち早くキャッチしてご自身の転職活動のタイミングを考えるようにしましょう。
第二新卒が大手企業に転職するメリット・デメリット
大手企業への転職を考えている人の多くは大手企業に対して、以下のような魅力を感じているからかと思います。
- ネームバリューがあるから
- 中小企業よりも将来的に安定が見込めそうだから
- 福利厚生が充実しているから
しかし、具体的な魅力を感じている人がいる一方で、漠然と「大手の方がいいに決まってる」と考えている人もいるのではないでしょうか?
人と人にも相性があるように、人と会社にも相性はあるものです。
そのため、人によっては「実は大手企業の方よりも中小企業の方が向いている」ということも十分あり得ます。
そこで、ここからは改めて、第二新卒が大手企業に転職することのメリット・デメリットについて考えていきましょう!
大手企業に転職するメリット3つ
まずはメリットから。
第二新卒が大手企業に転職をした場合に感じやすい、代表的なメリットをピックアップしていきましょう。
メリット1.公私共に社会的信用度の高さが役立つ
例えば仕事面でいうと、営業活動の際などに「弊社はこのような事業を展開しておりまして……」と、自社について事細かに説明するような場面。
大手企業の場合は「あぁ、あの〇〇さんがCMやってる会社だね!」といったように、事細かに自社について説明しなくても、取引先との商談がスムーズに進むことも少なくないのです。
また、大手企業の社会的信用度はプライベートな場面でも多いに役立ちます。
例えば住宅ローンを組むような場面でも、大手企業に勤めているだけで金利が安くなったり、正式な審査に通す前の段階から物事がスムーズに進むこともよくある話です。
メリット2.給与・待遇面が充実している
大手企業では、たとえ新卒や第二新卒であっても、給与やボーナスが中小企業よりもやや高い傾向にあります。
実際に今この記事を読んでいる人の中にも、大手企業に新卒採用された人の話を聞いて「大手に転職したい!」と考えた人もいるのではないでしょうか。
また、大手企業の場合は、住宅手当や家賃補助が支給されたり、会社が資格取得にかかる費用を負担してくれたりと、福利厚生面が充実しているケースが多いものです。
だだ、住宅手当や家賃補助に関しては「〇歳まで」や「家を買ったら支給されない」といった条件が設けられていることも。
そのため、福利厚生が充実している会社では、新卒や第二新卒など、若いうちに入社しておいた方がよりその恩恵を長く受けられる場合もあります。
メリット3.職場環境が整備されている
例えば厚生労働省が推進する「働き方改革」一つとっても、動き出したのはまず大手企業からです。
昨今のコロナ禍においても、リモートワークへの切り替えや、ワクチンの職域接種など、大手企業の方がスピーディーに対応できている印象が強いのではないでしょうか。
「大手企業がやらないと中小企業は真似しない」ということもあり、正直国からの圧力がかかるということも理由の一つです。
全体として社会的な注目度が高い分、過度な労働にならないように職場環境が整備されている企業が多いですし、社内に労働組合が作られている場合もあります。
たとえ若手社員であっても、一人の社員としてきちんと社員のプライべートな時間が守られるという点は、大手企業ならではのメリットといえるでしょう。
大手企業に転職するデメリット3つ
次にデメリットについて見ていきましょう。
特に第二新卒で中小企業から大手企業に入社した場合は、大手企業ならではのデメリットを感じるかもしれません。
デメリット1.大きな仕事を任されるまでに時間がかかりがち
べンチャー企業などの中小企業では、社長が30代で、幹部も20代後半、定年間近の社員など全くいない、といったことも珍しくありません。
一方、大手企業、特に老舗と呼ばれる企業では50代・60代といった社員が多数在籍していることは当たり前。
そのため、年功序列的な社内風土が根付いていることも少なくなく、若手社員への裁量が乏しいということも。
基本的には多くの社員を抱える分、大きな仕事は任せられにくいと考えておいた方がよいでしょう。
デメリット2.人事評価に違和感を感じることがある
先にご紹介したデメリットにも通じるものがありますが、大手企業では若手からベテランまで、多くの社員が在職しています。
そのため、ベンチャー企業のように「若くても自分の頑張り次第でどんどん上に行ける!」といったシステムではなく、あらかじめ評価や昇進などのキャリア基準がきちんと決められていることがほとんどです。
さらに、ひとつの部署の人数が多い場合には、一人ひとりの実績を上司がきちんと把握できていないケースも少なくありません。
「新人なのに、ある日新プロジェクトのリーダーに大抜擢!」なんてドラマティックな展開はまずないので、自分の頑張りをいかに効果的にアピールするかなど、評価面談への対策を練りましょう。
デメリット3.独特の社風や文化が根付いていることがある
大手企業の中でも老舗と呼ばれる企業では、長年かけて作り上げられた独特の文化が存在していることが少なくありません。
また、急速に事業を拡大してあっという間に大手企業の仲間入りをした会社では、創業者のカリスマ性に魅了された社員が集まることにより、独特の社風ができ上がっていることも。
新卒入社であれば「会社ってこんな感じなんだ」と、その会社の雰囲気がその人にとっての会社像の基準となりますが、第二新卒の場合は一度他社で働いているので、そこで違和感を覚える可能性もあります。
第二新卒を採用している大手企業一覧と業界の動向
実際に第二新卒を採用している大手企業を業種ごとにまとめました!
ただし、必ずしも通年で採用を行っているわけではなく、学歴や年齢制限を設けている場合もありますので、詳細な情報は各企業の公式HPを確認しましょう。
インフラ業界
私たちの生活に欠かせないインフラ業界では、以下の企業が第二新卒の採用を行っています。
大規模な公共事業に携わりたい方や、社会への貢献度を仕事に求める方におすすめです。
- JR東日本、JR東海
- NTT西日本
- KDDI
など
金融業界
社会経済を支えている金融業界では、以下の企業が第二新卒の採用を行っています。
お金や数字の計算に強い方や、安定した給与と待遇を求める方におすすめです。
- 日本銀行
- 三井住友銀行
- 野村信託銀行
など
製造業界
身の回りの物を製造している製造業界では、以下の企業が第二新卒の採用を行っています。
もの作りが好きな方や、商品開発に興味のある方はぜひ一度チェックしてみてください。
- トヨタ
- 任天堂
- 味の素
- シャープ
- P&G
など
IT業界
今後も成長が期待されるIT業界では、以下の企業が第二新卒の採用を行っています。
IT技術に興味のある方や、手に職をつけたい方におすすめです。
- 富士通
- 日本IBM
- ソフトバンク
- サイボウズ
- メルカリ
など
コンサル業界
企業が抱える課題を解決するコンサルタント業ですが、以下の企業が第二新卒の採用を行っています。
分析することが好きな方や、プレゼン力が高い方に向いているでしょう。
- 野村総合研究所
- アクセンチュア
- マッキンゼー
など
宿泊サービス業
高い接客スキルでお客様をおもてなしする宿泊サービス業では、以下の企業が第二新卒の採用を行っています。
多くのお客様と直接関わりたい方や、非日常的な空間で働きたい人におすすめです。
- 星野リゾート
- オリエンタルランド
など
要注意!第二新卒の転職活動の落とし穴
しかし、それ以外にも第二新卒が転職するにあたって気を付けてほしいことがあります!
この章では、第二新卒の方が転職する際に注意してほしい点を、ケース別に4つ解説します。
- 在職中の第二新卒の注意点
- 中小企業やベンチャー企業から大手企業を目指す場合の注意点
- 大手企業から大手企業を目指す場合の注意点
- すでに離職している第二新卒人の注意点
以下に詳しく解説します!
在職中の第二新卒の注意点
現在在職中の人については、転職先が決まるまでは決して退職しないことをおすすめします。
まず、先の項目でもお伝えしましたが、今後、ワクチン接種の機会が若年層へも広がっていくことにより、現在多くの会社で鈍化している採用活動が活発化していく可能性もあるでしょう。
しかしその一方、変異ウイルスによる感染拡大などにより、さらに状況が悪化していくことも考えられます。
また、過去のいわゆる「就職氷河期」と呼ばれた時代や、リーマンショック後の企業の動きから見ても、不景気に突入すると、
- 大手企業の採用は減り、中小企業の採用が増える
- 職歴が浅い人、特に20代向けの求人が減る
といった傾向があります。
さらに、退職した次の日からは空白期間=無職となり、その期間が長くなればなるほど、収入がないことに焦ったり、空白期間の長さを指摘されたりと、就活には不利に働いてしまいます。
そのような理由からも、繰り返しにはなりますが、現在大手企業に転職したいと考えている方はあくまでも次の就職先が決まるまでは退職することは控えましょう。
中小企業やベンチャー企業から大手企業を目指す場合の注意点
中小企業やベンチャー企業から大手企業に転職する場合、働く際の評価や求められる能力が大きく変わります。
必ずしも今までと同じように評価されるわけではないことを覚えておいてください。
また面接時にも注意すべきことがあります。
少しでも良い印象を与えようと、大手企業をやたらと持ち上げようとする方もいますが、行き過ぎた媚びは大手企業に「理想を抱きすぎている」と思われます。
媚びるよりも、中小企業だからこそ得られた経験を話しましょう。
例えば、大手企業では社員数が多いことから業務が細分化され、社員それぞれが専門の業務を行っていることも珍しくありません。
しかし中小企業の社員は、大手企業よりも幅広く業務をこなしていることが多く、この経験がアピールポイントにもなるのです。
中小企業で働いた強みをリストアップし、面接時にアピールできるよう準備しておきましょう。
大手企業から大手企業を目指す場合の注意点
大手企業の中には、新卒を優遇する風潮が強い会社もあります。
そのため大手企業から大手企業へ転職しても、中途社員であることにはかわりないため、新卒の社員よりも待遇が悪い可能性があります。
転職前に中途社員の待遇についてはチェックしておきましょう。
また面接時には、その企業を選んだ理由を必ず聞かれますが「大手企業だから」という理由は通用しません。
なぜなら前職も大手企業だった場合「わざわざうちに来る必要ある?」と思われてしまうからです。
その企業ならではの志望動機を明確に話せるよう、事前に調べておきましょう。
すでに離職している第二新卒人の注意点
この記事を読んでいる人の中には「すでに離職してしまっているんだけど……」という人もいるでしょう。
そのような方はなるべく早く就職するように頑張りましょう!
ここで覚えておいていただきたいのは、現時点で大手企業にこだわりすぎないこと。
大手企業に転職したいと思って離職したのに本末転倒だと思われるかもしれませんが、空白期間が長くなればなるほどあなたの就活は大手中小に限らず、この先どんどん厳しいものとなってしまいます。
そのため、すでに空白期間が長くなってしまっている人は、例えば同じ業界や職種など、次の転職に役立つスキルが身に付けられそうな会社に就職し、一定のスキルが身に付いてから再度転職活動をすることをおすすめします。
第二新卒が大手に転職成功するコツ
第二新卒が大手企業へ転職するには、5つのコツがあります。
- 転職エージェントを利用して非公開求人も狙っていく
- 退職理由や転職理由に一貫性を持たせる
- とにかく素直で真面目な印象を与える
- 入社後のビジョンを伝える
- 求人の出やすい時期に転職活動する
これらのコツを押さえて、大手企業への就職の可能性を高めましょう!
1.転職エージェントを利用して非公開求人も狙っていく
第二新卒向けの求人を探す場合、多くの人は転職サイトを利用するかと思います。
- 転職サイト:自分で求人を探して自分で応募するサービス(リクナビnextなど)
- 転職エージェント:担当が求人を探してくれて担当が応募してくれる(リクルートエージェントなど)
もちろん転職サイトにも第二新卒向けの求人情報は多く掲載されていますので、転職サイトを利用することは全く問題ありません。
しかし、実は企業の中には転職サイトを利用せず、転職エージェントのみに「こんな人材が欲しい」と依頼をかけているケースも少なくないのです。
そのため、第二新卒や既卒など20代の就活に特化しているエージェントや、大手企業の募集を多く扱っているエージェントを利用することをおすすめします。
また、転職エージェントでは一般にはオープンにされていない「非公開求人」も多く扱っているため、自力では見つけられなかった大手企業の求人も、以外とあっさりと見つけられる可能性がありますよ!
2.退職理由や転職理由に一貫性を持たせる
第二新卒の就活では、どうしても前職を短期離職することになってしまいますので、企業にとっては「またすぐ辞めるのでは?」など、マイナスな印象を持たれかねません。
そして、面接ではほぼ100%の確率で前職の退職理由や転職をしようと考えた理由についての質問があります。
その時に大切なことは、退職理由とその会社を志望した理由に一貫性を持たせること。
つまり、きちんとした理由があって退職や転職を考えたと理解してもらうことです。
まず、退職理由については、仮に会社側に理由があったとしても、あくまでも謙虚に、自分に非があったことを軸に話をすること。
そして、その経験を通じて自分がどのように感じて、その失敗から何を学び、次の就職やこれからの自分にどう活かしたいかをきちんと伝えましょう。
企業側も、あなたが第二新卒であるという時点で、短期離職をした(する)人であることは十分に理解しています。
面接官に「前職の失敗があったからこそこの会社を選んだんだな」と思ってもらえるような、ストーリー性のある退職理由と転職理由を考えてみましょう。
3.とにかく素直で真面目な印象を与える
先にお伝えしたとおり、大手企業の採用活動では応募者が多数の場合には学歴で合否が決まってしまうことも少なくありません。
しかし、第二新卒の前職のスキルや実績は実はそれほど期待しておらず、学歴などの最低条件をクリアすれば、あとはその人のポテンシャルの部分を見て採用を決めることもあります。
そのため、もし書類選考に進んだ場合には、
- きちんと自分と向き合った上で離職をしたんだな
- 真剣な気持ちで就活をしているんだな
- 自分の考えを自分の言葉できちんと伝えらえる人だな
など、面接官に素直で真面目な印象を与えることが大切です。
4.入社後のビジョンを伝える
面接時に入社後のビジョンを伝えましょう。
第二新卒は早期離職しているため、企業は「またすぐに辞めてしまうのではないか」と危惧しています。
このとき、具体的なビジョンを伝えることで仕事に対する意欲や熱意をアピールできますので、事前に準備しておきましょう。
またビジョンを伝えるときは、1、3、5年後あたりまで伝えられるのが理想です。
ただし、全てを伝えようとすると長くなってしまう可能性があるので、面接時の状況に応じて長さを変えられるようにしましょう。
5.求人の出やすい時期に転職活動する
転職をするなら求人の出やすい時期に活動することも大切です。
求人は年間を通じて一定量が出ているわけではなく、2月と10月に出やすい傾向にあります。
2月に求人が増えるのは「4月に入社する新入社員と一緒に研修を受けさせたい」「年度内の予算を使い切りたい」と考える企業が多いためです。
また10月に求人が増えるのは、12月に人事異動を行う企業が多く、その分の人員調整を行いたいと考える企業が多いからです。
もちろん企業によってはこの時期から外れることもありますが、2月と10月は積極的に求人情報を確認しましょう。
この記事のまとめ
第二新卒から大手企業に入社するのは狭き門ではありますが、可能性も十分あります!
特に、転職成功の可能性を高めるには戦略が重要ですので、コツを押さえた上で活動に臨みましょう。
しかし1人で転職活動を行うのは、何かと不安が多いですよね。
大手企業を狙うなら尚更です。
そんなときは転職エージェントに相談してみましょう!
UZUZでも20代を中心に転職のサポートを行っております。
個別面談を実施した上でサポートを行いますので、一人ひとりの悩みや理想に合わせて転職のアドバイスをいたします。
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