営業職に就職・転職する際の注意点や志望動機の考え方などについてご紹介していきます。また文系出身の方は営業職を考えがちですが、ほかの選択肢もあるのでそちらも詳しくお伝えしていきます。「内定者の声」も併せてご覧ください。
前回の記事はこちらです。
▼営業とはどんな仕事?適正に悩んでいたら要チェック【第二新卒・既卒の為の営業職解説Part.1】
▼営業の求人の種類や離職率教えます【第二新卒・既卒の為の営業職解説Part.2】
既卒から営業職に就くためのポイントは?
この章では「既卒で営業職に就くためのポイント」についてご紹介します。「どうやったら営業職に就けるの?」とお悩みの方は読んでみてください。
営業職の就職活動で大事なこと
営業職を目指す上で大切なのは「会社の利益を上げることが自分の成長に繋がる」と理解することです。こちらの「営業とはどんな仕事?適正に悩んでいたら要チェック【第二新卒・既卒の為の営業職解説Part.1】」でもお伝えしましたが、営業はあくまで「利益を上げる」ことが仕事です。
つまり、利益を上げる人間に会社はどんどん新たな仕事や大切な顧客を任せます。営業が会社で自己表現できるのは「営業成績」です。まずはそれを理解しましょう。
希望条件の決め方
自分の求める条件の決め方は「絶対に譲れないもの」と「妥協出来るもの」の2軸で考えていくことをおすすめします。「土日休みは」譲れないが、平日の「3時間程度の残業は大丈夫」といった形で考えていくと良いでしょう。
就業経験がない既卒者の方は「興味のある業界だから」「イメージしやすいから」といった理由で求人を選ぶ傾向がどうしても強くなってしまいます。しかし、「何をやりたいか」よりも「どの様な働き方か」を重視して選ぶほうが短期離職を避けられます。しっかりと地に足をつけて条件を決めましょう。
営業職の志望動機の作り方
営業職の志望動機は、部活でも何でも良いので過去に実績を出した話から考えることをおすすめします。その実績をどのように出したのか改めて振り返ってみてください。
営業も「営業成績」という「実績」が求められる仕事です。「結果を出した経験から、社会人になっても目に見える目標を追っていきたいです」と話せるようにするといいでしょう。
営業職のキャリアやキャリアチェンジについて
この章では「営業職からのキャリアチャンジ」についてご紹介します。「営業職になったらどの様なキャリアがあるの?」とお考えの方は読んでみてください。
営業職ってどの様なキャリアを歩むの?
会社によって異なりますが、営業職は以下のようなキャリアを歩みます。
「一般社員営業」→「チームリーダー」→「課長」→「部長」→「役員」というルートです。会社によって異なりますが、一般的に現場で率先して営業を行うのは「チームリーダー」までの場合が多いです。
「課長」以上になると、自分の「課」や「部」のチームが成果を出せるよう管理する仕事を行います。成果を出すためにチームを管理するのは、自らに営業経験がなければ非常に難しいです。そのため、営業責任者には営業出身者がつくことがよくあります。
営業職に就いたら一生営業なの?
営業職で入社したからと言って、一生営業ではありません。営業として成果を上げていけば、転職や異動などで別の職種にキャリアチェンジすることが可能です。その職種を紹介していきます。
営業からのキャリアチェンジ職の例
代表例としては「人事」や「企画」「マーケティング」などのポジションが挙げられますが、もちろんこれに限りません。営業経験で身につく、顧客を理解する力と目標達成力は全ての職種共通で活かせる能力です。
人事職で例えるなら、「採用目標」を達成するために、顧客(採用した人材を配属する現場/求職者)のニーズを把握し、ニーズに答えるためのプロセスを設計し、実行することは営業と非常に似ています。
マーケティングは商品を売るために様々な行動を行うので、“売ること”に長けている営業の経験はマーケティングとも重なります。「企画」も売れる企画を考えるには「ターゲットを選定」し「ニーズを明確化する」ことが必須なので、営業思考が必要不可欠だということがわかります。
営業職からのキャリアチェンジを成功させるには?
上記のような職種にキャリアチェンジするには、1~3年、上位の成績を継続的に出してください。常に上位でいることは容易ではありません。会社から与えられたものだけを考えていても成績は出せません。その「結果を出すために考えぬいた経験」がかけがえのないものになります。
つまり「良いキャリア」を築きたいなら「営業はキツいから辞めよう」ではなく、「結果を出してから次を考える」という考え方に変更しましょう。そうすれば良いキャリアが歩めます。
文系は営業しか選べないの?
この章では、「文系学部出身の自分は営業しか選択肢がないのか?」ということに関してご紹介しています。「文系の自分に営業以外の選択肢はどんなものがあるの?」とお考えの方は一度読んでみてください。
文系の営業以外に就ける職業はあるの?
「文系は営業以外の選択肢ってないでしょ?」と思っている方が多いです。しかし、決してそうではありません。ほかには「技術系」や「事務・管理系」の職種があります。ただ、皆さんと同じ様に「文系=営業」と考えるのは、市場の需要と供給のバランスを考えれば仕方のないことだと思います。
「技術系」では「理系」や「プログラミング言語使用経験」を問われることがありますし、「事務・管理系」に至っては求人が圧倒的に少ないです。では、どうすればこのような職種に就くことができるのでしょうか?
事務・管理系職は既卒で就けるの?
文系だと営業の次に考えるのが「事務・管理系」の職種ではないでしょうか?このポジションは非常に人気です。「就けるか就けないか」という質問であれば答えは「就けます」。ただ、非常に狭き門です。理由は一般事務のように専門性をあまり必要としない職種は、「派遣・パート・契約社員」で補う傾向が強いためです。
現在はBPOと言って簡単な事務作業は外注する会社もあるので、何人も雇用する必要がなくなりました。また社内にも希望者がいるケースも多いので、わざわざ費用をかけて採用しない会社も増えています。たとえ募集が出ても「中途の経験者」と戦うので、採用される見込みが薄いのが現状です。
そのため、目指すのはいいのですが「事務・管理職1本に絞る」のは辞めたほうが無難です。さまざまな選択肢を考えた上で就職活動を進めることをおすすめします。しかし事務職や管理職に未経験から入社した方もいるので、どのような方だったかをご紹介します。
事務職や管理職に就いた人はどの様な人?
こちらで紹介する方は「短期離職から管理系職種」に就いた方と「職歴のない状態から管理系職種」に就いた方です。
短期離職から管理系職種に入社された方々
内定者の声|1年以内の退職2社経験男性が税理士事務所の事務員として内定獲得するまでの道
内定者の声|14年卒 空間デザイン事務所を4ヶ月で辞めた女性 未経験総務職に!
上記3名の方は「営業ノルマや上司との関係性」「長時間労働」でいずれも退職をされた方々です。この方々は見事狭き門である「管理系職種」での転職に成功されました。この方々に共通していたのは、前職の退職理由を他責にしなかったことです。
当然企業側の問題もありますが、みなさん自分の何が至らなかったかを最大限に考え「今回の失敗を活かし次はこうしよう!」と、プラスの気持ちで就職活動を行いました。その結果が多数の応募者の中から選ばれた要因と言えます。
もし彼らが「営業はキツイから嫌。でも事務なら大丈夫でしょ!」というマインドで就活をしていたら、おそらくこの結果はなかったと思います。しっかり自分のキャリアを棚卸しした上で、次のキャリアに繋げる事が大事です。
職歴のない状態から管理系職種に入社された方
ウズキャリの評判・口コミ|既卒で卒業後、事務職で内定を獲得した22歳女性
上記3名の方も社会人経験がなかったり、未経験の職種でしたが内定を獲得されております。彼らに共通しているのは自分の棚卸しを行い軸を定めたことです。それに加え「市場に少ない事務・管理系職種」の求人が就活のタイミングと合っていたことも大きなポイントでした。
エンジニアという選択肢もあります
ここでは管理系職種ではなく「エンジニア職」についてご説明します。エンジニア職は「プログラマー/SE」と「インフラエンジニア」という2つの種類があります。開発エンジニア職についてはこの記事で詳細を説明していますのでご覧ください。
▼既卒のための業界解説|SE(システムエンジニア)の業務内容と仕事の流れ(IT業界Vol.1)
▼既卒のための業界解説|SE(システムエンジニア)の業務内容と仕事の流れ(IT業界Vol.2)
開発系は、アプリやゲームからまた様々なシステムなどいろいろなものを作り出しています。自分の作った物が利用されるのは非常にやりがいを感じます。
続いてインフラエンジニアの業務内容はこちらが詳しく解説されております。
▼既卒のための業界解説|今キてる!インフラエンジニア(ネットワークエンジニア)の業務内容とは?
インフラエンジニアはアプリやゲームな普段目にするものではないのでイメージがつき辛いですが、普段使っているアプリが起動しているのもインフラ環境が整っているからです。まさに現代社会を支える縁の下の力持ちの様な職業です。
エンジニアって文系でもなれるの?
しっかりと準備をすれば十分に可能です。「未経験から専門的なスキルを身につけたい」「手に職をつけたい」と考える方にはうってつけの仕事と言えるでしょう。またインフラエンジニアとして働くためには、資格や技術の勉強が必須となります。
そのため面接では「エンジニアになるために何か取り組まれていることはありますか?」という質問をされることがよくあります。これにしっかりと答えるためには、事前の準備が必要不可欠です。
営業でいくか、営業以外の道に進むかを判断する基準
営業職以外の選択肢もあるとわかってきたところで、自分がどのキャリアを歩んでいくのかしっかり考えてみましょう。営業かそれ以外の職種を選ぶ基準は「利益を上げることに注力できるか」「最後まで目標を追いかけられるか」です。
営業は数字という誰が見ても判断がつくもので評価されます。そのため、このプレッシャーに耐えれないという方が無理に営業になることはおすすめしません。今回紹介した営業以外の求人を視野に入れても良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の記事を読んで「営業のイメージや営業以外の選択肢もあるんだ」とご理解頂けると幸いです。あくまで自分が歩んでいくキャリアになりますので、しっかり棚卸しを行い軸を作ってみてくださいね。
今回の記事が皆さんの就職活動のお手伝いになる事が出来れば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました!