建設機械の需要が上がると景気が上がるってホント?
建設機械の需要は、他の業界からも一つの景気の指標として常にチェックされているらしい。と言うのも、建設機械の需要が増えるということは、ものを作り出すことへの投資が増え、関連した仕事が増えることでお金がちゃんと世の中に回り出す。つまり、建設機械の需要が上がるということは、景気が少し経てば良くなるという前兆なんですね。
そんな景気の動向すら判断できてしまう建設機械。ここ数年では、中国、東南アジアの目覚ましい経済成長に引っ張られる形で市場が拡大してきました。そのため、日本企業もアジアへの営業活動を中心に成長してきたようです。特に、中国では1000万円もする建設機械をローンで買っても3年もすれば元が取れるといった状況で需要が急激に伸びた時期もありました。
国内需要は消費税増税の反動減、でも欧州の需要拡大
そのような建設機械の市場を引っ張って来た中国、東南アジアの経済成長も多少鈍化してしまった。さらに、国内需要を見てみると、消費税増税の駆け込み需要から一時的に需要は伸びたが、他の機械投資と同じようにその反動から現在は需要がまだまだ下火となってしまっている。
しかしながら、長い間低迷していた欧州経済に回復傾向が出て来たこと、アメリカでの住宅着工数の増加を背景に先進国での建設機械需要が高まってきている。今後しばらくは発展途上国から先進国に建設機械の需要は移っていきそうだ。また、海外への売上比率が高い業界ということもあり、円安の恩恵を受け、売上が減少しながらもしっかりと利益を確保することもできている。
環境規制の強化による技術開発競争が激化
国内では建設機械の排気ガス規制が進んでおり、この10年でPM値(粒子状物質:PM0.5でよく聞く値)は1/4以下、酸性雨の原因となる窒素酸化物は1/7以下という厳しい値をクリアしなければならない。各社ともに研究開発を急速に進めており、今では「空気よりもきれいな排気ガス」と言われるほどに排気ガスの処理能力は向上しているようだ。
建設機械業界を支えるメンバー
建設機械の絶対的王者|油圧ショベル
油圧ショベルとは、油圧により作動する複数関節のアームの先端に各種アタッチメントを付け替えて様々な用途に使われる自走式建設機械である。油圧式が普及する以前にはケーブルとウィンチでアームなどを動かすケーブルオペーレーション式が普通であり、バケットを前方に押しやる場合のみ強い力が出せる機構であった。下(後ろ)向きのバケットを取り付けてバックホーとして使うのがもっとも一般的だが、その他にも上(前)向きのバケットを取り付けてローディングショベルとして、ブレーカーユニットを取り付けて破砕に用いるなど、幅広い用途に使われる。油圧式ショベル、ユンボ、パワーショベル、ショベルカー、ドラグショベルともいう。(出典:Wikipedia)
小回りの効く建設現場の雄|フォークリフト
フォークリフトは油圧を利用して上下や傾斜ができる荷受用の腕(フォーク)を前面に備えた荷役自動車である。JIS規格では、「フォークなどを上下させるマストを備えた動力付き荷役運搬機械の呼称」と規定している。ハンドリフトなど他の産業車両と区分するため、「フォークなどの貨物を保持する装置が装備されている」「マストを保有する」「動力を持って走行、フォークなどの昇降を行う」の3つの構造を満たすものをフォークリフトと定義する事が多い。(出典:Wikipedia)
いぶし銀な名脇役|クレーン
クレーンとは、巨大なものや重いものを吊り上げて運ぶ機械。起重機。形状が鶴(crane、クレインと発音)に似ているところから名づけられた。「吊る→つる→鶴」に由来するという俗説があるが、日本語固有の表現ではなく、誤りである。(出典:Wikipedia)
次世代の若手建設機械|ミニショベル
油圧ショベルの車両重量が6トン未満のものに関しては、ミニ油圧ショベルとして区別されている。大型の油圧ショベルに比べ、小回りが利くこと、価格が安いことから近年需要が拡大してきている。(出典:Wikipedia)