もくじ
就活で避けて通れないのが、「履歴書の記入」。
履歴書は、採用担当者が最初にあなたの情報を得る大事な資料です。
第二新卒の方が履歴書を書く場合、新卒の時とはまた違うポイントがあるんですよ!
ここでは第二新卒向けの履歴書の書き方を詳しく説明していきます。
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第二新卒向け履歴書の書き方【全体編】
それではまず第二新卒の方のために、履歴書の全体像を見ていきましょう。
例えば……
- 学校生活面について記入する項目が充実している学生向けの履歴書
- シンプルな内容のアルバイト向け履歴書
- 職歴の記載枠が充実している社会人暦の長い方向けの履歴書
などです。
一般的に「これが第二新卒向け」というものは存在しません。
従って、一般向けの職歴・所有資格・志望動機などバランスよく記載項目のあるJIS規格(日本国内で規定された工業規格)の履歴書を使って、順に説明していきますね。
画像引用元:ハローワーク「履歴書・職務経歴書の書き方」
- 日付は西暦で記入
- 「ふりがな」はひらがなで、「フリガナ」はカタカナで記載
- 履歴書の写真の裏には、剥がれてしまった時に備えて名前を書くスピード写真ではなくスタジオでの写真撮影がおすすめ。後から追加印刷可能。
- 「満」とはその時点で満たしている年齢=記入時点での年齢のこと
- 住所は必ず都道府県から、記入
- 電話番号は「固定電話」(あれば)と「携帯電話」を記入
- まずは学歴から記入中学校は「卒業年次」のみ。 高等学校以降は「入学・卒業年」まで記載。 大学は学部・学科を省略せず「~学科 卒業」と書く。
- 学歴の後に職歴を記入。 第二新卒の場合は在職期間が短くとも必ず記載
- 免許や資格は、アピールにつながる資格は全て記載(取得予定のものも含む)
- 志望動機を記載
- 本人希望記入欄は、特別な理由が無い限り「貴社規定」と記載
第二新卒が履歴書の書き方で注意すべきところ
嘘は書いてはいけない
履歴書に嘘は禁物です!
少しでも自分をよく見せようとして留年している事実を書き換えたり、持っていない資格を記載したりしてはいけません。
経歴詐称が見つかれば「内定取り消し」や、入社後の発覚であれば懲戒解雇になる可能性があります。
短期離職であっても記載する
アルバイトを除いて、どんなに短い職歴でも省略せずに記載しましょう。
「転職回数が多いと選考に不利だし……」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、履歴書はあなたの都合で書き換えられるものではありません。
第二新卒者を採用したいと考えている企業は「短期離職がある」という事実よりも、あなたがなぜ短期離職してしまったのか、そこから何を学んだのかということを重要視しています。
手書きの場合、楷書で丁寧に書く
楷書(かいしょ)とは漢字の書体で点画を正確に書くこと。
慌てて書いた履歴書は採用担当者に良い印象を与えません。
丁寧にきれいな字を心がけて書きましょう。
パソコンで入力する場合は、半角や全角などを統一しましょう。
志望動機の使い回しはNG!
「一社一社に合わせて志望動機を考えるのが面倒くさい」と一般的なベタな志望動機で履歴書を使い回しても、採用担当者はすぐに分かってしまいます。
【第二新卒の履歴書・志望動機欄】書き方ポイントと記入例
続いてみなさん苦戦する「志望動機欄の書き方」について詳しく説明していきますね。
実は、第二新卒の方は職務経験がある分、志望動機は厚みを持たせられます!
それでは記入例を交えながら具体的に説明しますね。
前職での経験から感じたことを書いて志望動機につなげる
前職での経験によって自分のやりたいことが分かり、それが次の仕事への志望動機につながればきれいな流れになります。
貴社には営業成績を評価する精度が整っており、挑戦しがいのある仕事に魅力を感じています。
前職では販売スタッフとして2年間勤務しました。
しかしノルマを達成することにスタッフ全員がピリピリしており、「みんなで協力して目標をクリアする」というよりも同僚を競争相手としか見ていない雰囲気に違和感を覚えました。
数字を追うよりも、周りをサポートしたり効率化のための業務をしていきたいと思い、事務職への転職を決意しました。
貴社であれば、チーム制で仕事ができるので私の得意とするコミュニケーション力を活かしながら、チームみんなで力を合わせて目標に向かっていけると考えています。
前職を短期離職した理由を簡潔に書いたうえで、なぜこの会社を志望しているのか、ということを具体的に書く
短期離職の理由と志望動機がつながらない場合は、短期離職の理由を簡潔に述べて次の会社の志望理由を記載しましょう。
ブラック企業に勤めていた場合などはこの流れで書くとよいです。
前職では残業が月に80時間や休日出勤が月に4回と非常に多く、「この環境では長期的に働くことができない」と考えるようになりました。
勤勉さが求められるインフラエンジニアは、コツコツ努力して自分のスキルを磨いていきたい私にとって天職だと思っています。
中でも貴社の「研修」や「資格支援制度」が非常に充実している点に魅力を感じました。
未経験からでも一人前に成長し、貴社で活躍できるエンジニアになりたいと強く思い、今回志望させていただきました。
【深掘り】第二新卒の履歴書で見られる7つのポイント【書類通過率UP】
以下、7つのポイントを意識しましょう。
- 基礎的なビジネススキルがあるか
- やる気があるか
- すぐ辞めないか
- 前職で実績を残しているか
- 会社にフィットする人材か
- 柔軟性があるか
- 即戦力になるか
それぞれ詳しく解説します。
基礎的なビジネススキルがあるか【身につけたスキルを書く】
第二新卒には少なからず社会人経験があり、これは新卒と差をつけられる部分です。
なので社会人になって身につけたビジネススキルをアピールしましょう。
例えば、パソコンスキルの場合、
- Word(報告書の作成)
- Excel(関数表の作成、データ分析)
- Power Point(プレゼン資料の作成)
などの記載が可能です。
他にも、仕事で使用したソフトがあれば以下のように記載するといいです。
- Google analytics(基本的な分析が行える)
- SAP、Salesforce(顧客管理に使用)
など。
また、前職で身につけたスキル以外にも次の希望職種に向けて取得した資格があると、やる気をアピールできます。
例えば、未経験からITエンジニアを目指している場合は「ITパスポート」、経理職を目指している場合は「簿記検定」など。
やる気があるか【いま取り組んでいることを書く】
やる気・熱意を示すのは非常に重要。
特に第二新卒の場合、前職を短期離職してしまっているので「やる気のある姿勢」「本気度」をアピールしなければ、前向きに検討してもらえません。
現時点でアピールできる資格が無かったとしても、勉強中であることを伝えるといいです。
例えば、
プログラミング言語を勉強中外資系企業やグローバル企業を目指しているなら、
英会話に加え、TOEICを勉強中
不動産業界への転職を考えているなら、
宅地建物取引士を目指して勉強中
など。
現在あなたが既に持っているスキルに加えて、これから取得しようとしているスキル・資格についてもアピールすると良いです。
今あなたが自主的に取り組んでいることについて「志望動機欄」に記載し、本気度を伝えましょう。
すぐ辞めないか【入社後の未来の姿を伝える】
人事採用者が第二新卒を採用する上で、最も懸念していることが「すぐに辞めないか」という点です。
前職を3年以内に辞めている第二新卒は、「うちにきても辞めてしまうのでは?」と不安に思われがち。
そこで、「応募する企業であなたが将来どうなりたいのか」を書くと「長く勤めたい」という説得力が上がり、好印象につながります。
例えば、
よく企業研究をしている姿勢がアピールできます
若者らしい柔軟な発想やアイディアを提案するのも新鮮さを伝えられて良いです
描いているキャリアパスを具体的に伝えられると、その会社でキャリアを積んでいきたいことが伝えられて好印象です
あまりにも現実味のない未来の姿を伝えると逆に誠実さが欠けているのではないかと疑われてしまいますが、夢のある未来の自分象ができており、それに向けて必死に努力する姿勢をアピールできると、担当者は「うちの会社で頑張ってくれそうだな」と思ってくれます。
志望動機欄にできるだけ具体的に入社後の自分の姿を伝えるようにすれば、「すぐに辞めるのではないか」と懸念されなくなるでしょう。
前職で実績を残しているか【小さな実績も書く】
小さい規模でもかまわないので何かしら実績を記載できるといいです。
- 新人研修で最優秀賞を受賞
- 新入社員の中で一番早く新規開拓を10件達成
- 社内の営業キャンペーン案を募る企画においてグランプリを取得
- 販売実績が店舗内で3位(◯◯年◯月)
なるべく実績は数字で表すようにしましょう。
「何も実績を残さず数年間働いた人」と「何かしら実績を残せた人」を比較するとやはり後者の方が採用通過率が上がります。
何か実績として記載できるものはないか、今一度ふり返ってみましょう。
会社にフィットする人材か【求める人物像に寄せる】
僕らではどうにもできない気が……。性格なんて簡単に変えられないし。
企業の採用ページや求人情報に記載されている「求める人物像」に寄せていく・重なる部分をアピールすることをすすめているんです。
例えば募集要項に、「チャレンジ精神がある人」と記載があれば、
など、何か新しいこと、困難なことにチャレンジした経験を記載するといいです。
このように、会社にフィットする人物であることをアピールすることで、採用担当者から「うちの会社ですぐに馴染めそう」と感じてもらえるだけでなく、「会社のことをよく調べているな」「本気度が高いな」と思ってもらえます。
柔軟性があるか【エピソードが効果的】
なぜ企業は第二新卒を欲しがるのか。それは若くて社会人経験が浅いため、柔軟性を備えており、物事の吸収・会社に溶け込むスピードが速く、若者らしい考え方・発想力にも期待できるからなんです。
そこで、柔軟性をアピールすることで書類選考率がアップします。
このとき、「私には柔軟性があります!」と記載しても説得力に欠けてしまうので、必ずエピソードと共に記載しましょう。
例えば、
しかし、何事も経験だと思い、新規営業にも力を入れました。
その結果、半年で○○件もの新規案件を獲得することができました。
取り組んでみると新規営業の方が数字で結果が得られるのでやりがいがあり、楽しいと感じました。
このようなエピソードがあると、クセがなく柔軟性・素直さがあり、「うちの会社に入っても活躍してくれそう」と期待できますよね。
即戦力になるか【応募企業の業務を調べよう】
ライバル達と差をつけるためにも、少しでもいいので前職で培った経験の中から次の会社で活かせるスキル・知識をアピールしましょう。
未経験職種を希望している場合であっても、活かせる経験はあるはずです。
例えば、募集要項の業務内容に「電話対応」の記載がある場合には、
特に取引先やお客様からの問い合わせには丁寧さを心がけ、好印象を与えられていた自信があります。
などと記載できれば、「ビジネスマナーがきちんと身についており、すぐに外回りも可能だろう」と判断して貰えます。
【後悔する前に】履歴書の内容に自信がないなら誰かに見てもらおう
自信のない履歴書を提出しても、書類選考で落とされてしまうでしょう。
せっかく受けたい企業が見つかったのに、面接にも立てないのは非常に勿体ないことです。
もし、友人が「この部分、理解できない」「一貫性がない」などと指摘するのであれば、おそらく採用担当者も同様のことを思うでしょう。
あなたの周りにいる家族・友人・先輩に見てもらうことをおすすめします。
また、プロに見てもらうのも一つ!
転職エージェントのキャリアカウンセラーに添削をお願いすれば、プロの視点で無料でアドバイスがもらえます!
【ちなみに】第二新卒の職務経歴書の書き方【履歴書と違う】
第二新卒の応募書類では、履歴書と共に「職務経歴書」の提出も求められるのが一般的です。
第二新卒が職務経歴書を作成する際もコツがあります。
以下に5つのコツを記載しました。
- 応募する職種を記入する
- 職務経歴書の志望動機は簡潔に書けばOK
- 短い職歴でもきちんと記載する
- 資格は勉強中でも記載する
- 自己PR欄であなたの強みをアピールする
こちら、詳細については以下の記事で詳しく解説しています。
職務経歴書のサンプル(例文)もまとめてありますので、参考にしながらあなたオリジナルの経歴書を作ってくださいね。
たとえ短い職歴であっても見栄えのいい職務経歴書に仕上げるコツが盛り込まれていますよ!
どうしても履歴書を書くのが面倒な場合の対処法
ウズキャリでは完成した履歴書・職務経歴書の添削以外にも、「何を書いていいか分からない」という人のために、キャリアカウンセラーが一緒に履歴書に記載する内容を考えます!
- あなたの強み、アピールポイント
- 説得力のある志望動機
など。
経験豊かなキャリアカウンセラーからアドバイスをもらうことが可能です。
ウズキャリでは「第二新卒向けオリジナル履歴書フォーマット」をダウンロードできる
履歴書の形式や項目には「決まり」が存在しません。そのため、オリジナルな履歴書を作成しても特に問題はないのです。
ウズキャリのオリジナルテンプレートでは、「志望動機」や「自己PR」といった項目欄はありません。
名前・住所・生年月日などの個人情報と、学歴・アルバイト歴・職歴蘭、免許・資格蘭、年収蘭程度の非常にシンプルな内容です。
ウズキャリではこれまでに6万人以上の方の就活サポートしてきましたが、書類通過率80%超えです。
まとめ
- 短期離職でも職歴に全て記載すること
- 社会人経験を盛り込んだ志望動機の作成が大切
- 第二新卒の履歴書で見られるポイントを意識して書く
- 履歴書に自信がないなら第三者に見てもらう
- 履歴書を書くのが面倒ならキャリアカウンセラーと一緒に考える
以上の5つがポイントです。
自己PRや志望動機の作成を避けたい場合は、ウズキャリオリジナルフォーマットを利用してくださいね。
ただ、いずれ面接の段階では自己PRや志望動機は必須になりますので、履歴書の段階で考えておくことは無駄にはならないはずです。
途中でつまづいたら、遠慮なくウズキャリにご相談ください!
UZUZが徹底サポート!