就活では晴れて採用されるまで、いくつかのステップを通過しなければなりませんよね。
なかでも多くの企業が一次面接後に実施している「筆記試験」は、就活成功のカギを握る重要なステップといえます。
最終面接に辿りつくためには、筆記試験を無事にクリアすることが求められるんです!
そこで今回は、筆記試験の傾向と対策についてご紹介します。
筆記試験の実施率
筆記試験は、従業員規模の高い企業(=大企業)ほど実施している割合が高くなる傾向があります。
採用する企業側としては、多くの応募者のなかから優れた人材を見極めるための必須の選考フローともいえますね。
そのため、筆記試験の実施率は、全ての求人の5割以上を占めているとのこと。
つまり2社に1社は筆記試験を実施しているんです!
業界別実施率は?
業界別の筆記試験の実施率は下記の通り。
- 「機械・電気系」…66%
- 「化学・食品系」…63%
- 「建築・機械系」…54%
なんと、技術系の製造業がTOP3となっています。
技術系に必要とされる「専門性」や「適合性」は面接だけで判断することが難しいことが理由のひとつと考えられます。
一方で、
- 「クリエイティブ系」…38%
- 「医療系専門職」…39%
このように、適正よりも取得している資格やスキルが重視される業界は、筆記試験の実施率が低い傾向にあるようです。
職種別実施率は?
今度は、職種別に筆記試験の実施率をチェックしていきましょう。
- IT・通信系職種の「パッケージ・ミドルウェア開発」…85%
- 電気・通信系職種の「生産管理/生産技術」「工場運営」…71%
- 電気・通信系職種の「品質管理」…70%
実にTOP10のなかに、技術系職種が7つもランクインしているとのこと。
さらに実施する割合も非常に高いです。
技術系職種が大きな割合を占める理系の就活には、筆記試験が必須と覚悟した上で万全の対策を備える必要がありますね。
筆記試験の種類
それとも、いろんな種類があるの〜?
筆記試験は主に2種類に分けられます。
筆記試験の種類
- 能力適性検査
- 性格適性検査
試験形式は、業種や職種によって違いはありますが、適性を判断する試験が90%以上の割合を占めているとのこと。
一般的に、「能力適性検査+性格適性検査」または「性格適性検査」のみの実施がほとんどで、能力適性検査のみの筆記試験は少数だそうです。
みなさん一度は聞いたことあるであろう「SPI」は、適性検査の王道です。
SPIは「能力検査」と「性格適性検査」の2種類の試験内容で構成されている筆記試験。
- 国語力が試される言語分野
→意思伝達能力や文書作成能力を判断 - 数学力が試される非言語分野
→実務処理能力を判定
問題の正解率より、処理能力や応用力が問われる筆記試験として活用されています。
SPIの他にも英語が必須科目の「玉手箱」や「GAB」、「CAB」などの筆記試験が実施されています。
また、企業独自の筆記試験を実施しているケースも……。
応募しようとする企業がどんな筆記試験を導入しているかを事前に調べておくことが重要なポイントといえますね。
スピード勝負の筆記試験対策
筆記試験の出題傾向は、実施する試験の種類によって違いがあります。
たとえば「能力適性検査」では、一般常識や時事問題を始めとして、英語などの語学力を試す筆記試験が実施されるケースも。
試験レベルは、中学から高校程度の知識があれば簡単に解ける問題が多いのも特徴のひとつ。
しかし、多くの就活生を悩ませるのは、試験時間の短さです。
じっくりと解いていると、最後まで答えられないということになりかねません。
筆記試験で求められるのは、制限時間内に全ての問いに対して正確な回答をすること。
したがって、就活の前に問題を解くスピードに慣れておく必要があります。
特に、非言語分野の対策が重要です。
応募先の企業が実施している筆記試験の練習問題を繰り返し解いておきましょう。
計算式のコツや特徴を掴むことで、問題を解くスピード力を養えます。
さらに、新聞や関連書籍を読み、読解力を高めることも必須といえますね。
「性格適性検査」に関しては、事前に自己分析をしておくと冷静に対処することができます。
さまざまなサイトで性格適性診断を行っていますので、是非チェックしてみてください。
採用する側は、性格適性検査で応募者の性格のバランスを判断しようとします。
ありのままの自分を見せることも大切ですが、自分に足りないものは何かを知ることも大切です。
あくまでも、採用の可否を決定づける重要な試験であることを心しておきましょう。
Webテスト対策を万全に
筆記試験の方法として、多くの企業がWebテスト形式を実施しています。
Webテスト形式とは、パソコンを使用してインターネットで回答する方式のこと。
最近の傾向として、エントリーと同時にWebテストを行う企業も増加しているそうです。
Webテストは、自宅や大学のパソコンや、専用会場であるテストセンターなどで実施されています。
もちろんですが、パソコンの操作に慣れておくことが必須!
自宅や大学で受験する場合は、インターネットの接続環境を最適な状態にしておきましょう。
なぜなら、せっかく解答しても、データが送信できないという最悪の事態を避けるためです。
また、テストセンターでの受験の場合は、時間配分に注意しながら自分のペースを守ることが重要なポイント。
周りの雰囲気にのまれることなく、冷静に解答することが大切なのです。
まとめ
この記事では、採用の重要な選考フローである筆記試験についてご紹介しました。
優秀な人材の確保のため、筆記試験を実施する企業は年々増加しているとのこと。
筆記試験は努力するだけ成果が得られる就職試験といえるので、対策をきちんと行いましょう。
希望する企業の最終面接に辿りつき晴れて内定をもらうには、早い時期から筆記試験の対策を立てておくことをおすすめします。
万全の筆記試験対策が、就活の選択肢をさらに広げる結果となるからです。
就活を一歩も二歩もリードするために是非参考にしてくださいね。
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