もくじ
新卒で入社したものの、すぐに離職を考えてしまう人は少なくありません。
早期離職を考える人の多くは「こんなに早く辞めたらダメかな……」「でも辞めたい気持ちもウソじゃない!」と気持ちが揺れ動いていることでしょう。
そこで今回は、新入社員の悩みを晴らすため、新卒1年目の転職事情について解説します!
転職する前に知っておくことや、考えておくこと、新卒1年目ならではの転職のコツなどをご紹介します。
これを読んで、後悔のない選択をしましょう!
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新卒1年目でも転職できるの?
「新卒1年目だけど転職したい……」と考えるのは珍しいことではなく、1年目で転職活動をはじめる人は一定数います。
事実、厚生労働省の調査によると、新卒の3年以内離職率は、高卒の方で約40%、大卒の方で約30%と言われているのです。
こうした事情から、第二新卒の採用に力を入れている企業も増えています。
「早期退職したら、雇ってくれる企業はないのでは……」と不安に思う方もいるでしょうが、就職先はきっとあるので必要以上に思い詰めないようにしましょう。
新卒1年目で転職を考える際に、知っておきたい事実
転職前に知っておいてほしいことは、以下の2つです。
- 新卒社員には莫大なコストがかかっている
- 新卒1年目で転職できるかどうかは「退職理由」による
新卒1年目でも転職は可能と言いましたが、決して転職が楽なわけではありません。
企業の採用事情と新卒1年目の転職事情、どちらも知ることで転職に対する姿勢が見えてくるはずですよ。
新卒社員には莫大なコストがかかっている
新卒社員の方々が意識することは少ないかもしれません。
しかし、説明会から内定までの流れには、莫大なコストがかかっています。
企業は説明会を行いエントリーシートや履歴書をチェック。
その後何度も面接を行い、入社後には研修も行う企業も多いでしょう。
この間、多くの既存社員が新卒社員のために動いています。
膨大な労力と時間と費用がかかっているのですね。
企業側は、新卒社員に対して先行投資をしており、新卒社員を採用するまでの会社側のコストは50万円から150万円と言われています。
新卒1年目で転職できるかどうかは「退職理由」による
「新卒1年目でも転職は可能」と言いましたが、退職理由によっては転職をおすすめしない場合もあります。
では、どのような理由ならば短期離職はアリなのでしょうか。
それは「会社説明」と「実情」が大きくかけ離れていた場合です。
- 「残業は無い」と聞いていたのに「毎日必ず夜遅くまで残業がある」
- 「給料20万円」と聞いていたのに「給料10万円前後」
- 「完全週休二日」と聞いていたのに「月の休みがほとんどなく、体を壊す危険性がある」
今我慢しても、翌年も労働条件は一緒であることがほとんどです。
いずれ辞めるのであれば、すぐに辞めて新天地で活躍する方が良いでしょう。
反対に、労働条件以外の理由で転職を考えている場合は、今の会社で頑張った方がいいかもしれません。
例えば、以下の理由が該当します。
- 仕事内容がつまらない
- 人間関係がよくない
- この仕事は自分に向いていないかもしれない
これらの原因は数ヶ月後に解消される可能性もあります。
それならば焦って早期離職を望むのではなく、頑張って続けていくことをお勧めします。
新卒1年目で転職する人に多い理由
細かな理由は人によって様々ですが、新卒1年目の転職理由は以下の3つに分類できます。
- 環境が合わなかったから
- 入社前の説明と実情が違いすぎたから
- 会社の将来性に不安があるから
自分自身にあてはまる理由はありますか?
それぞれについて、以下に詳しく解説します!
環境が合わなかったから
よくある理由の1つは「職場環境が合わなかったから」です。
具体的には、以下の理由が挙げられます。
- 自分自身は内向的な性格だけど、会社の雰囲気が体育会系でついていけない。
- 会社の人たちと価値観や話が合わず、浮いてしまうのが辛い。
- 職場に苦手な人が多く、社内で孤独を感じている。
求人情報に掲載されている労働条件とは違い、人間関係や社風などは実際に入社してみないと分かりません。
仕事内容や労働条件には満足しているけれど、職場環境にストレスを感じ、転職活動を始める方は珍しくありません。
入社前の説明と実情が違いすぎたから
2つ目は「入社前の説明と実情が違いすぎたから」です。
具体的には、以下の理由が挙げられます。
- 長時間労働や、長時間残業を強いられた。
- 求人情報に掲載されていた給料よりも、低い給料で働かされた。
- 求人情報では正社員の募集だったのに、実際は契約社員として働くことになった。
企業によっては、事前の説明と違う労働条件で働かされることもあります。
試用期間のみ労働条件が異なることもありますが、中には試用期間が終了しても労働環境が改善されないこともあるのです。
先輩社員の労働条件が、新卒時から改善されていないことを知ったときに「このまま働いても改善されないだろうから辞めよう……」と決心する方も多いです。
会社の将来性に不安があるから
最後は「会社の将来性に不安があるから」です。
具体的には、以下の理由が挙げられます。
- 給料が低く、この先も昇給が難しい。
- 業界の先行きが不安で、会社の業績も下がっている。
- 会社の経営方針が変わったことで、会社の将来性に疑問を抱いた。
この先のキャリアを考えたときに「今の会社で本当に大丈夫なのか……?」と不安に思い、転職を決意する方も珍しくありません。
特に、会社の業績などは数字としてはっきりと表れるので、転職を決意しやすい要素の1つと言えるでしょう。
また、新型コロナウイルス感染症の流行を機に、会社の将来性を重要視する転職者も増加傾向にあります。
新卒1年目で転職する前に考えたいこと
転職をするなら若い方が有利なこともありますが、当然リスクも伴います。
特に「早期離職」のレッテルが貼られることは転職の際、大きなリスクになりやすいです。
本当にリスクを背負ってまで転職すべきか、今の会社を辞めて後悔しないかを考えるために、4つの質問を用意しました。
- 今の環境は解消できないか
- 新卒社員という立場に未練はないか
- 転職活動の計画はあるか
- 転職理由をポジティブに伝えられるか
質問に答えながら、自分の気持ちと今の状況に真っ直ぐ向き合ってみましょう。
今の環境は解消できないか
まずは、不満を持っている内容に関して「今後この不満が解消されることはないのか?」を考えてみましょう。
特に、労働環境や労働条件が不満で離職する場合は、これらがいつまで続くのか確認することが大切です。
我慢する期間が短かったり、自分が耐えられそうな期間である場合は、転職しない方がいいこともあるので、この点についてはじっくり考えましょう。
もしも、我慢しても状況が良くならない場合や、手の打ちようがない場合は、転職活動をはじめるのがおすすめです。
世間には「3年は我慢して働こう」「1年は最低でも勤めよう」という言葉もあります。
しかし、長く勤めても状況が改善されない可能性が高い場合は「転職は早い方が良い」と判断し、行動を起こしている方もいます。
事実、転職成功者の多くは「我慢しても状況は良くならない」と判断したら、転職活動をはじめたり、離職したりしているのです。
「仮に1年頑張っても、確実に1年後に転職する」と自信を持って言えるのであれば、早期離職するのも1つの手でしょう。
新卒社員という立場に未練はないか
企業からもっとも手厚い待遇を受けられるのは新卒社員です。
第二新卒以降はその待遇を受けることが難しくなります。
これは想像以上に大きなことです。
しっかりと、未練はないか確認しましょう。
実際に職を離れてから気付かされる人も多いので、よく考えてくださいね。
転職活動の計画はあるか
「会社を辞めたい!」と思ったら、すぐに辞表を出したくなる方もいるかもしれませんが、離職する前に転職活動の計画についても考えてみましょう。
ここで言う転職活動の計画とは「次はどんな仕事に就きたいか」「転職先にアテはあるのか」などです。
ただ「辞めたい!」ではなく「次はこの業界で働きたい」「こんな職種で働きたい」のような明確なビジョンがあると、転職は圧倒的に成功しやすくなります。
反対に、行き当たりばったりで転職活動を行うと「会社を辞めたはいいものの、次の就職先が見つからずに時間ばかりが過ぎてしまう……。」なんてこともあり得ます。
なるべく転職計画の見通しが立ってから、会社を辞めるようにしましょう。
もしも「1人で計画を立てるのは難しい」「これでいいのか不安だ」と感じたら、転職エージェントなどのサービスに相談するのもおすすめですよ。
転職理由をポジティブに伝えられるか
転職では、応募書類や面接などで必ず転職理由を聞かれますが、その際企業は「転職理由をいかにポジティブに答えられるか」という視点で見ていることが多いです。
そのため、自分の転職理由をポジティブに伝えられるかについても事前に考えておきましょう。
ポジティブな転職理由とは、以下のようなものです。
- 人間関係が上手くいかなかった → チームワークを重視する会社で働きたい
- 上司との折り合いが悪かった → 風通しの良い会社で働きたい
- 給料が低い → 成果や努力が正当に評価される会社で働きたい
特に、新卒1年目で転職する場合は、転職理由に相手が納得できないと「壁にぶつかったらすぐに辞めてしまう人では?」と思われやすいです。
企業にとって、早期離職者を採用する際の一番の懸念点は「すぐに辞めてしまわないか」という点ですので、その不安をさらに煽るような回答とならないよう心がけましょう。
もしも、企業を納得させられる理由が思いつかない場合は、今の会社でスキルを磨いたり、実績を作ったりしてから転職するのも1つの手です。
早期離職は時として、転職の足枷になることもあるので、よく考えてから離職することをおすすめします。
新卒1年目で転職を成功させるコツ
新卒1年目で転職を成功させるには、以下の4つのコツを押さえた上で転職活動を行うのがおすすめです。
- 早めに転職活動をする
- 自分の強みを理解する
- 転職先を見極める
- 転職エージェントを利用する
4つのコツを押さえて、納得のいく転職にしましょう!
早めに転職活動をする
転職を決心したら、早めに転職活動をはじめましょう。
特に20代前半であれば、本人の素質を重視するポテンシャル採用を行っている企業も多く、経験やスキルはそこまで重視されません。
また、未経験の業種や職種も応募歓迎としている企業が多いので、選択肢が広く、憧れの職に就くチャンスでもあります。
若ければ若いほど求人数は多い傾向にあるので、この機会を逃さないようにしましょう。
中には「時間ならたくさんあるし」と離職後にダラダラと過ごしてしまう人もいますが、必要以上に休養期間を取るとブランクが空いているようにも見えてしまいます。
前職で長時間労働を強いられ、心身ともに疲弊している場合は別ですが、そうでない方は早め早めに転職活動を進めましょう。
自分の強みを理解する
ポテンシャル採用でアピールできる、若さ以外の自分の強みを見つけましょう。
新卒1年目の転職は、若さを武器にできる反面「すぐに会社を辞めた人」と「スキルがない人」というマイナスイメージが付きまといます。
特に「早期離職」が与えるマイナスイメージは大きく、それなりにコストをかけて中途採用している企業にとっては、厳しい目で見られることもあるでしょう。
また、スキルや経験が不足しているので、スキルのある中途採用が同じタイミングで応募していた場合は、中途が優先されることも珍しくありません。
そのため、新卒1年目で転職するなら、自分ののびしろや、自分の性格や特徴がその企業にいかにマッチしているかをアピールする必要があります。
転職活動時は自己分析を入念に行うなどして、アピールポイントをじっくり練りましょう。
転職先を見極める
離職すると、焦りなどから転職先をすぐに決めてしまう方もいますが、転職先の企業はよく吟味しましょう。
あまり企業の情報を集めず、テキトーに転職先を決めてしまうと「前職の労働環境とあまり大差なかった……」なんてこともあります。
もっと酷いケースだと、労働環境がより悪くなってしまって「転職しなきゃ良かった……」と後悔する可能性もあります。
転職活動では、情報収集を入念に行うことが大切です。
もしも可能であれば、働いている社員から話を聞くのが良いでしょう。
転職エージェントを利用する
最後のコツは、転職エージェントを活用することです。
今は様々な企業が転職エージェントのサービスを提供していますが、その中でも「第二新卒」を専門としている転職エージェントを利用するのがおすすめです。
第二新卒を専門としている転職エージェントの場合、第二新卒向けの求人を多く扱っているので、理想とする企業とマッチしやすくなります。
また、第二新卒向けの求人情報が多数手に入るので、情報収集にも役立つでしょう。
さらに、転職エージェントは履歴書の添削や、面接対策などのサポートも実施しています。
「自力で履歴書を書くのは難しい」「面接に不安がある」と感じる方は、ぜひ転職エージェントを活用しましょう!
この記事のまとめ
新卒1年目でも転職は可能です!
しかし、1年目で離職してしまうと、スキルや実績がない上に早期離職者として扱われるので、企業から厳しい目で見られることもあります。
そのため「本当に辞めて後悔はないか」「辞めたとして、どのように転職活動するのか」をよく考えた上で、行動しましょう。
また、新卒1年目で転職する場合は、注意すべきポイントも多く、計画性も重要ですので、転職エージェントの活用がおすすめです。
活用の際は、第二新卒を専門としている転職エージェントを選ぶと良いでしょう。
そして、この記事を書いている我々UZUZも、第二新卒専門の転職エージェントです!
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