もくじ

就職活動も終盤に差し掛かり、卒業後の就職を間近に控えた3月。
そんな卒業直前の3月時点で内定がないと、焦りや不安を感じてしまうかもしれません。
しかし結論から言えば、3月時点で内定がないのは決して珍しいことではありません。
この記事では、卒業直前の3月で内定がない就活生に向け、ギリギリでも間に合う就活の挽回方法を解説します。
この記事の監修者

岡本啓毅
株式会社UZUZ 代表取締役
1986年生まれ、北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職サポートを実施してきた。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。”をミッションに、Twitterで「仕事をウズウズ楽しむ情報」を、YouTubeで「就職・転職で使える面接ノウハウ」を発信。SNSの累計フォロワー数は9万人を超える。
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卒業直前の3月に内定がないのは珍しいことではない?
3月時点で内定がないと「自分だけ内定がないのではないか」という不安を感じるかもしれません。
しかし実は、そのような状態に陥る人は決して少なくないのです。
近年の採用市場の動向を見れば、「3月はまだあきらめる時期ではない」ことが分かるでしょう。
ここでは、なぜ3月で内定がなくても挽回できるのか、その理由を解説していきます。
就職活動の長期化は当たり前になっている
近年の新卒採用市場では、採用活動が長期化し、3月以降も選考を続ける企業が増加しています。
以下の表は、大卒者の卒業年と、前年12月時点での内定獲得率、そして卒業した4月時点での内定獲得率を示したものです。
| 対象卒年(大卒) | 前年12月の内定獲得率 | 4月時点での内定獲得率 |
|---|---|---|
| 2019年3月卒 | 87.9% | 97.6% |
| 2020年3月卒 | 87.1% | 98.0% |
| 2021年3月卒 | 82.2% | 96.0% |
| 2022年3月卒 | 83.0% | 95.8% |
| 2023年3月卒 | 84.4% | 97.3% |
| 2024年3月卒 | 86.0% | 98.1% |
| 2025年3月卒 | 84.3% | 98.0% |
2019年をピークに12月時点での内定獲得率は下降しており、現在に至るまで回復していません。
一方で、4月時点での内定獲得率はコロナ禍で一時落ち込むものの、それ以外は横ばいです。
このデータは、12月以降も就職活動を続けている人が年々増えていることを意味しており、そしてそれでも4月の卒業時点での内定は同程度であることも示しています。
多くの学生が年明け以降も就職活動を続けていますし、しっかりと4月には内定を獲得しているため、3月時点で内定がないのは特別なことではないのです。
参考:文部科学省「大学等卒業者及び高等学校卒業者の就職状況調査結果を公表します」
3月でも内定を出す企業はある
前述の表が示すように、就職活動は長期化しましたが、最終的には毎年ほぼ同じくらいの人が内定を獲得しています。
つまり、4月のギリギリになるまで積極的に採用を続けている企業は多く存在しているのです。
特に中小企業やベンチャー企業、採用目標人数に満たなかった大企業など、この時期に新たな募集をかける企業も少なくありません。
あきらめずに就職活動を続けることで、内定を獲得できるチャンスは十分にあります。
大切なのは、この時期に焦ってやみくもに応募するのではなく、堅実に活動を続けることです。
就活挽回!「3月で内定なし」の原因と理由を分析しよう

3月で内定がない状況に焦る気持ちは分かりますが、まずは立ち止まって、これまでの就職活動を客観的に振り返ることが重要です。
内定がない根本的な原因を自己分析することで、次に取るべき行動が明確になります。
どのように振り返ればいいか、ここで確認しておきましょう。
自己分析が不十分ではないかどうか見直す
就職活動を始めた頃に一度自己分析をしたきりで、その後に深く掘り下げたり自身の心境の変化に対応できていない可能性があります。
自分の強みや弱み、価値観が曖昧なままだと、自己PRや志望動機に説得力がなくなってしまいます。
確認ポイント例)
| 自己PR | 自分の経験から得たスキルや強みが、応募企業でどう活かせるか具体的に説明できるか |
| 志望動機 | その企業でなければならない理由を、自分の価値観と結びつけて明確に説明できるか |
これらの内容に一貫性がなければ、面接官に「この学生は、なぜ当社を志望しているのだろうか?」という疑問をもたれてしまいます。
もう一度、上記の観点で問題がないか自己分析をやり直してみましょう。
自己分析の内容と志望企業にうまく伝えるための考え方や手法は、以下の記事も確認してみてください。
企業研究が足りていない可能性がないかどうかチェック
応募企業の事業内容や社風、求める人物像などを十分に理解せずに応募していると、面接でミスマッチが生じます。
企業に合わせた説得力ある志望動機を作るためには、企業研究が不可欠です。
確認ポイント例)
| 事業内容 | 企業の主力事業だけでなく、新規事業や今後の展望まで調べているか |
| 社風 | 企業理念や社員の働き方を理解し、自分との相性を考えられているか |
| 求める人物像 | 企業の採用ページで示されている人物像に、自分の強みを結びつけて説明できるか |
表面的な情報だけでなく、IR情報や社員インタビューなどを読み込み、深く企業を理解することが重要です。
今一度、上記の観点で応募する企業研究をし直してみましょう。
書類選考や面接対策は万全かどうか再確認する
内定がとれない原因は、自己分析や企業研究だけでなく、実践的なスキルにあることもあります。
提出書類の内容や面接での話し方、表情、態度など、客観的に自分を振り返ってみましょう。
確認ポイント例)
| 提出書類 | ESや履歴書に誤字脱字はないか、論理的な構成になっているか、読みやすいか |
| 筆記試験 | 基本的な試験対策はしているか、志望業界に影響がある時事問題をしっかり調べているか |
| 面接 | 声の大きさやトーン、面接官の目を見て話せているか、質問に的確に答えられているか |
これらの対策は、自分一人では見落としがちです。
家族や友人、大学のキャリアセンターや就職エージェントなどに模擬面接を頼むなどして、客観的なフィードバックをもらうことをおすすめします。
3月時点で「内定なし」でも焦らない!今からできる挽回策3つ
原因の分析はできたら、次は具体的な行動に移しましょう!
3月時点でも、就職活動を成功させるための有効な方法はありますから、諦めずにやっていきましょうね。
ここでは、3月からでもできる3つの挽回策を紹介します。
- 視野を広げて企業を探してみる
- まだ開催している合同企業説明会に参加する
- 就職エージェントに相談してみる
一つずつ順に解説していくので、ぜひ記事を見ながら実際に行動してみてください。
1.視野を広げて企業を探してみる
これまで興味がなかった業界や職種にも目を向けることで、新たな可能性が見つかるかもしれません。
例えば、知名度は低くても経営が安定しており、働きやすい環境が整っている中小企業は多々あります。
それらに加えて、ベンチャー企業やスタートアップも積極的に採用活動を継続しているため候補に入れてみるのもおすすめです。
中小企業やベンチャー企業、スタートアップは大手企業に比べて選考期間が短く、内定までスピーディーに進むケースが多いため、4月に間に合う可能性もあります。
また上記の企業は新卒だけでなく既卒や第二新卒も視野に入れた通年採用を行っている場合があるため、たとえ少し4月をオーバーしても5月や6月には就職できるかもしれません。
2.まだ開催している合同企業説明会に参加する
3月以降も合同企業説明会は開催されています。
この時期の合同説明会は参加している学生の数が減っているため、企業の人事担当者と直接じっくり話せるチャンスです。
短期間で多くの企業と接点をもてるだけでなく、企業側も「早く内定者を決めたい」という焦りがあるので、内定まで一気に進むことも期待できます。
まずは開催されている合同企業説明会を調べて、申し込んでみましょう。
3.就職エージェントに相談してみる
就職活動のプロである就職エージェントに相談することで、活動を効率的に進められます。
就職エージェントは応募者の希望や適性に合わせて企業を紹介してくれるだけでなく、ESの添削や面接練習など、きめ細かいサポートをしてくれます。
特に3月以降も採用活動を続けている非公開求人をもっていることもあるため、自分一人では見つけられない企業と出会える可能性が高まるでしょう。
監修者コメント
内定なしの原因を振り返りつつポジティブに活動しよう
3月の時点で内定がないと、友人や知人と比べて落ち込んでしまったり、自分を責めてしまったりするかもしれません。
しかし「もうダメなんだ」と思ってしまうと、コミュニケーションや活動がネガティブになり、さらに内定獲得に悪影響を与えてしまう可能性があります。
「内定がない」という状態に陥った原因は分析して振り返りつつ、決して自分を責めたりしないことが大切です。
落ち込むのではなくポジティブに活動していればきっといずれ内定が決まりますし、たとえ4月までに内定が決まらなくても挽回する方法はいくらでもあります。
適度に緊張感をもちつつ、明るく前向きに、諦めずに活動していくことが大切です。

岡本啓毅
「内定なし」のまま卒業を迎える場合の選択肢を知っておこう
3月末までに内定が決まらなかった場合でも、人生の終わりではありません。
焦って志望度が低い企業に入社するよりも、一呼吸置いて、改めて行動を開始することでより良い会社と出合えることもありますよ。
前向きに検討できる選択肢が他にもあることを知っておきましょう!
ここでは3つの選択肢を紹介するので、後ろ向きにならずにぜひ検討してみてくださいね。
就職留年という選択肢
新卒として再挑戦したい場合、就職留年という選択肢があります。
新卒としてもう1年就職活動ができるため、新卒のみを採用している企業にも応募できる点が大きなメリットです。
増えた就活期間を使って、自己分析や企業研究、資格取得などにしっかりと時間を費やしましょう。
ただし学費がもう1年分必要になったり、自律的に活動しなければ「留年して1年過ごしたが結局第一志望には行けなかった」という結果になってしまったりするデメリットもあります。
デメリットもよく検討しながら、考えてみてください。
監修者コメント
就職留年する場合は「優秀な現役生」がライバルになると意識しよう
就職留年を選ぶ場合、来年の採用活動では、自分と同じかそれ以上の学力やスキルをもつ「留年していない優秀な現役生」と戦うことになります。
一方で、「なぜ留年したか」を説明しなければならず、基本的に現役の就活よりも難易度が上がると考えて良いでしょう。
彼らに勝てるだけの明確な理由や強みを留年して身につけられるか、それを意識して就職留年するかどうかを考えることが大切です。

岡本啓毅
既卒という選択肢
内定がないまま卒業を迎えた場合でも、「既卒」として就職活動を継続できます。
採用目標人数に届かなかった企業が採用を継続している場合があり、中小企業やベンチャー企業は通年採用を行っていることも多く、新卒採用が終わってもチャンスはあります。
ただし、業界や企業によっては新卒のみを採用していることもあるため、そういった企業には応募しても書類で落ちるケースが大半でしょう。
また、既卒の場合「新卒」とは少し異なる扱いを受ける場合もあるかもしれません。
とはいえ、例えば4月入社と5月入社ではわずか1カ月の違いに過ぎないため、最終的なキャリアに大きな差があるかというと、決してそのようなことはありません。
焦って「絶対に4月入社」のために妥協するよりも、納得できる企業を探して「5月、6月入社」を目指すほうが、長期的に見て良い結果につながる可能性があります。
前述した就職留年や既卒など、4月時点でも内定が決まっていなかった場合の選択肢について詳しく知りたい方は、以下の記事も確認してみてください。
まとめ
「3月で内定なし」でも、たとえ4月に内定がなくても諦める必要はありません。
近年の就職活動は長期化しており、3月以降でも内定を獲得している人は多くいるのです。
まずは落ち着いて原因を分析し、視野を広げて堅実に活動を続けましょう。
就職エージェントの助けも借りて、なるべく年度内に内定を獲得できるように動くのがおすすめです。
就職エージェントとつながっていれば、たとえ既卒になってもサポートを受けられます。
私たちUZUZも就職・転職エージェントを運営しており、これまで6万人以上の就職・転職をサポートしてきました。
UZUZにはキャリアの壁にぶつかり既卒やニートを経験し、その状態から挽回したエージェントも在籍しているため、みなさんの悩みに親身に寄り添った支援ができます。
3月の時点で内定なしで焦っている方はもちろん、就活で悩みがある方はぜひ一度私たちにご連絡ください。
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